CHEAP TRICK STANDING ON THE EDGE
全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。
オリジナルは85年作、チープ・トリックの通算8作目となったアルバム、「スタンディング・オン・ジ・エッジ」、入荷しました。
トム・ピーターソン脱退後、大物プロデューサーを迎え微妙なサウンドのシフト・チェンジを繰り返していたこの時期、その迷いが良い方向へ繋がったと言える好盤です。
デビュー作、そして武道館ライヴ盤とタッグを組んでいたジャック・ダグラスが久々にプロデュースという事もあり、70年代への原点回帰かと思われましたが、むしろいかにも80年代ど真ん中という煌びやかなサウンドが全編を覆っています。
外部ライター、そしてキーボーディストとして迎えられたマーク・ラディスの貢献度が高く、パワー・ポップからハード・ポップ、ポップ・メタル路線が強力に敷かれています。
このラディスなる人物、マイケル・ボルトン、アルド・ノヴァ、ジーン・シモン等々、多くの楽曲提供をしてきた人で、エアロスミスのツアー・メンバーとして活躍してきた人で、本作リリース後にチープ・トリックのツアーにも参加しています。
このキラキラしたキーボードとチープ・トリックの持前のポップ・センスとの相性は悪い筈が無く、「サレンダー」を更にハードにした様な80年代型ハード・ポップが最も強い作風が目立つ本作、シングルとなった「Tonight It's You」のスマッシュ・ヒットも生み出しています。
またビッグ・サウンドを強調した時流に乗ったドラム・サウンドも特徴的で、アルバム・タイトル曲に至ってはまさに80'sメタルの勢いも感じさせます。
リック・ニールセンがかつてU2が「With Or Without You」でパクったと豪語した「This Time Around」、多くの80年代組がハード・ロック・バンドとしてのチープ・トリックをリスペクトしていたのが良くわかるワイルドさを証明した「Wild Wild Women」、彼等のパワー・ポップ・センスが分厚く再生された「How About You」等の佳曲も充実し、中期の傑作として記憶に強く残る1枚です。
« PENGUIN CAFE ORCHESTRA BROADCASTING FROM HOME | トップページ | KORN THE PATH OF TOTALITY »
「音楽」カテゴリの記事
- SAMMY HAGAR STANDING HAMPTON(2021.03.05)
- GENESIS GENESIS(2021.03.04)
« PENGUIN CAFE ORCHESTRA BROADCASTING FROM HOME | トップページ | KORN THE PATH OF TOTALITY »
コメント