BLACK LABEL SOCIETY 1919★ETERNAL
全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。
ブラック・レーベル・ソサイアティのサードとなったアルバム、「1919★エターナル」、入荷しました。
ザックが前年にオジーの元に復帰してリリースされた「Down To Earth」用に書かれたナンバーを軸に、超弩級のヘヴィ作となった1枚です。
前2作の泥臭さはここでは見られず、徹底したメタリックなリフが全編を貫き、彼の個性である南部臭漂うバラード・ナンバーもダークなものへと変質しています。
「Bleed for Me」、「Demise of Sanity」「Life, Birth, Blood, Doom」、「Bridge to Cross」は、元々オジーのために書かれたナンバーだった様で、オジーのヴォーカルがそのまま乗っかっていても全くおかしくないものとなっています。
ザックの声がますますオジー寄りになっていて、サバスへの愛情をストレートに表現したかの様なリフも特徴的です。
血生臭い歌詞世界もより際立っているのですが、9・11以降の影響を指摘せずにはいられない一貫した屈強な精神性で統一され、パワフルかつダークなリフがブレを見せないのはそうしたアメリカへの思いもあったからに違いないと思われます。
いずれにしてもこれまで非常にエモーショナルなミュージシャンと思われてきたザックのイメージが、更に強固なものとして定着したのは間違いないと思われ、彼自身もオジーの元ではスポイルされがちな野生をここで解放していていたのでしょう。
理屈抜き、妥協無しによる徹底したリフの構築は、ロック、メタルとしてのダイナミズムだけでなく、表現者の人間的資質まで露わにしてしまうという事に改めて気づかされます。
余談にはなりますが、強烈なタイトルが冠せられた「Genocide Junkies」が、レッチリによるスティーヴィー・ワンダーの「Higher Ground」に聴こえてしまうのはご愛嬌でしょうか。