MAMA'S BOYS POWER AND PASSION
全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。
オリジナルは85年作、NWOBHMシーンの中でもユニークな存在であったママズ・ボーイズのメジャー第二弾にして、最高傑作とされるアルバム、「パワー・アンド・パッション」、入荷しました。
マクマナス3兄弟によるトリオ編成、ヴァイオリンもフィーチャーするという個性が目立っていましたが、当初はどこか垢抜けない田舎臭さを逆に売りにしていたイメージがありました。
本作では一気に洗練され、ジャケット・デザインまで80年代メタルに目覚めた様で、良質のナンバーが揃った快作になっています。
アイルランド出身、トラッド感を巧みに取り入れ、ブリティッシュ特有の哀愁感も持ち合わせる上、プロデュースがTHIN LIZZY作品を手掛けてきたクリス・タンガリーディスという事もあり、シン・リジィと比較される事もあった気もしますが、若さと陽性のポップ・センスはママズ・ボーイズの個性であったと思います。
疾走するキャッチーなリフ、分厚いコーラスは、当時何故大ブレイクしなかったのか不思議な程完成度は高いです。
「NEEDLE IN THE GROOVE」ではメロウなセンス、「RUN」ではアメリカンなライトな感覚、「LET'S GET HIGH」では初期デフ・レパードの様な高揚感も見せる等、器用なソング・ライティングが目立ちます。
ハード・ポップ、メロディアス・ハードとしての魅力もあるのですが、やはり三兄弟によるトリオ編成だけにバンド・サウンドのまとまりは見逃せません。
残念ながら末っ子であり、本作でもタイト、パワフルなドラムが印象的なトミーが本作リリース後数年して夭折。
バンドは一時期4人組編成で活動していましたが、そのまま自然消滅してしまうわけですが、80年代のN.W.O.B.H.M.の奥深さを思い知らされる名バンドとして実に忘れ難いものがあります。
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- WIG WAM WALL STREET(2021.01.19)
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