KANSAS THE PRELUDE IMPLICIT
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約20年ぶりにオリジナル・メンバーによる再結集が果たされた前作から6年、カンサスがまたも再編成を経てリリースした通算15作目のオリジナル・アルバム、「ザ・インパクト・インプリシット 暗黙の序曲」、入荷しました。
中心メンバーでバンドの顔であったスティーヴ・ウオルシュが二度目の脱退を発表、バンドの継続も難しいと思われましたが、新たに3名のメンバーが参加、見事カンサス・ブランドを復活させる事に成功しています。
オリジナル・メンバーは、ギターのリチャード・ウィリアムス、ドラムのフィル・イハートのみになってしまいましたが、80年代からバンドを支えるビリー・グリアーを含めたこの3人が伝統的カンサス・サウンドを遵守する一方、新メンバーの活躍ぶりがかなり目立ちます。
特にギターのザック・リビのプログレッシブかつメタリックなプレイと優れたソング・ライティング、ロニー・プラットによる歴代ヴォーカリストのイメージを崩さない声は、古くからのファンの期待を裏切らないものとなっています。
かつての叙情性も随所にみられ、バンドの新たなバイオリニストとして安定した個性を確立したデヴィッド・ラグスデールの存在感も重要な役割を果たしています。
3曲目の「THE UNSUNG HEROES 謳われることなき英雄たち」に、「DUST IN THE WIND すべては風の中に」の面影を見る人もきっと少なくないと思われます。
日本では79年作の「モノリスの謎」以来となる邦題が冠せられ、「永遠の序曲」や「暗黒への曳航」等、70年代の名邦題を彷彿させる「暗黙の序曲」というタイトルが付けられています。
収録曲にも邦題が存在し、ここへ来てカンサスへの期待が高まっているのが伝わってきます。
昨今のプログレッシブ・メタルへの影響力もあったカンサスですが、そうした自覚はあるのかないのか不明ですが、我が道を堂々と貫く姿は最早神々しいまでの威光を放っている感すらあります。
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