SAGA GENERATION 13
全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。
95年作、カナダが誇る大ベテラン、サーガの通算11作目のアルバム、「ジェネレーション13」、入荷しました。
彼等を良く知る人にとっては意外に思えるかもしれませんが、初のコンセプト・アルバムとなっています。
シンセ・ポップ風のバンド・サウンドのイメージも強いと思われますが、これも初となるオーケストレーションの導入により、これまで以上にドラマティックな作風が目立っています。
ベーシストのジム・クリフトンが主導、プロデュースも兼ね、「13th Gen: Abort, Retry, Ignore, Fail?」なる本からヒントを得たコンセプトがテーマとなっているようです。
この本の著者、ウィリアム・ストラウスとニール・ハウは歴史、経済学者として著名で、第13世代と呼ばれるジェネレーションXについての著書が多いようです。
本アルバムの主題も60年代から80年代にかけて生まれたアメリカ人についてだと思われるのですが、詳細よりも個々のナンバーの完成度が高いのがまず魅力的です。
全25曲、70分超というボリュームも冗長にはけっしてならず、1分や2分の小曲を所々に挟む構成の妙が緩急をつける事に成功しています。
RUSHやPOLICEをおも思わせるアレンジや、昨今のプログレッシブ・メタルと同レベルで語られていいヘヴィさも見事、バラエティに富んだ作風は聴く者を飽きさせないと思われます。
元々思想性や哲学を売りにしたバンドではないと思いますが、カラフルなサウンドとインテリジェンスが加わった本作はSAGAの新たな魅力を生んだ傑作だったと言えるでしょう。
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「音楽」カテゴリの記事
- WIG WAM WALL STREET(2021.01.19)
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