STRYPER REBORN
全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。
今年急逝したケヴィン・エアーズの72年作、「彼女のすべてを歌に」、入荷しました。
ストライパーの復活作となったアルバムで、オリジナル・アルバムとしては「AGAINST THE LAW 無法の掟」以来15年ぶりとなった通算6作目となった1枚です。
2000年に入ってツアーのみの再結成、そしてベスト盤、ライヴ・アルバムとリリースが続きましたが、ファンにとっては待望の新作となったわけです。
残念ながらレコーディング直前にベーシストのティム・ゲインズが脱退し、代わりにマイケルのソロ・プロジェクト要員だったトレイシー・フェリエが参加しています。
余談ですが、このトレイシーはSTRYPERのアルバム2枚に参加していますが、その後マイケルと入れ替わる様にして2012年からBOSTONのツアー・メンバーとして活動しています。
オープニングから前作から地続きのオルタナ、グランジ以降のヘヴィ・サウンドで幕を開けますが、けっしてダークな質感一辺倒で終わっているわけではありません。
クリスチャン・メタルとしての精神性が強く現れた歌詞に見合う美しいメロディ、アンセム型のキャッチーなコーラスが復活しています。
曲が進むにつれ、その傾向が強くなっていくため、体が徐々に反応してしまうファンの方も多かったのではないでしょうか。
かつてのハード・ポップ・センスがヘヴィネスで包まれたかの様な「MAKE YOU MINE」や「IF I DIE」、メロディ・メイカーとしてのセンスが健在である「PASSION」、「WAIT FOR YOU」等は、クリスチャンならずとも80'sのキラキラした彼等を思い出すはずです。
そして極めつけは「I.G.W.T.」の再演でしょう。
「IN GOD WE TRUST」が90年代以降のヘヴィ・ロック・スタイルで甦ったわけですが、流麗なコーラス・ワークはこのバンドならでは、と思わせてくれます。
意味のある復活、そして期待を抱かせる内容であったと十分に思えた1枚だと思います。