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2016年12月の31件の記事

2016年12月31日 (土)

BLUE OYSTER CULT FIRE OF UNKNOWN ORIGIN

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは81年作、ブルー・オイスター・カルトの通産8作目となったアルバム、「呪われた炎」、入荷しました。

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元々アンダーグラウンド的な人気を得ながら、アメリカン・ハード史には欠かせない存在となっていましたが、80年代ハード・ロックのブームの中では一定のリスペクトを受けながら時代に乗り切る事はできなかった様です。

彼等の古典的なオカルト指向や、ひねたユーモア・センスが邪魔したのでしょうか。本作のキャッチーなメロディも、どこか知的に聴こえるのが不思議です。

不気味なジャケットも印象的で、ラジオ・フレンドリーなシングル、「お前に焦がれて (Burnin' ForYou)」のヒットもありましたが、底抜けに明るいアメリカン・メタル勢の前では、やはりおどろおどろしく響いていたのかもしれません。

70年代組の大物が80年代へ向けて洗練したスタイルへ転身しながら、個性でもあるオカルティックな色合いを残した、かなり良くできたアルバムだと思います。

2016年12月30日 (金)

SAMMY HAGAR NINE ON A TEN SCALE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは76年作、サミー・ヘイガーの記念すべきファースト・ソロ・アルバム、「ナイン・オン・ア・テン・スケール」、入荷しました。

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MONTROSEで2枚のアルバムに参加後、彼のパワフルなヴォーカルは世界的にも認められたという事なのでしょうか、多くのヴォーカリストからリスペクトを受けるヴァン・モリソン、そしてフリートウッド・マックを脱退しソロとして大成功する寸前のボブ・ウェルチから楽曲提供がされています。

その他にもフォーク界の巨人、ドノヴァンの「YOUNG GIRL BLUES」を取り上げる等、当時はまだハード・ロッカーとしての方向性はまだ完全には確立されていませんが、すでにアメリカン・ハードらしいドライヴ感は他のナンバーでは見られます。

ビル・チャーチ、アラン・フィッツジェラルドといったモントローズ時代の同僚を始め、当時はJOURNEYのメンバーだったエインズレー・ダンバー、HUMBLE PIE、後にFASTWAYに参加する事になるジェリー・シャーリー等をバックに迎え、手堅いバンド・サウンドが展開されています。

ソフトなナンバーとヘヴィなナンバーの差が極端に激しく、この曖昧な路線がソロ・ヴォーカリストとしての立ち位置をあやふやにしている感もありますが、デビュー作としたら軽く及第点をクリアしているのだと思います。

興味深いのは2曲目のメタリックなナンバー、「URBAN GUERILLA」で、すでに歌詞に「HEAVY METAL」の言葉が登場している点でしょう。

81年の「STANDING HAMPTON」ではその名もスバリ、「HEAVY METAL」という曲を収録していますが、76年において意識的にこの言葉を使っていた事を考えると、この人の先見性を見る様な気にさせられます。

実際は68年にステッペンウルフが「ワイルドで行こう」で「Heavy Metal Thunder」として引用していますが、サミーはここで「Heavy metal Cinderella」と歌っています。

2016年12月29日 (木)

NEW YORK DOLLS ONE DAY IT WILL PLEASE US TO REMEMBER EVEN THIS

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ニューヨーク・ドールズのなんと32年ぶりとなったサード・アルバムで、多くのロック・ファンを狂喜させた1枚、「反逆という名の伝説 ~ワン・デイ・イット・ウィル・プリーズ・アス・トゥ・リメンバー・イーヴン・ディス~」、入荷しました。

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毎回主宰者にビッグ・ネームを迎える事で有名なメルトダウン・フェス出演のため、その年のキュレーターのモリッシーの呼び掛けにより、奇跡的な再結成を果たします。

同時期に公開されたドキュメンタリ-映画、「New York Doll」で明らかになりましたが、誰よりも再結成を望んだベーシスト、アーサー・キラー・ケインは、このフェス直後に他界してしまい、黄金期メンバーであるジョニー・サンダース、ジェリー・ノーランを含む3人がすでにこの世にいない中、こうしてアルバムをリリースに至ったのはまさに時代の要請だったのかもしれません。

ドールズの妖しさの象徴でもあるデヴィッド・ヨハンセン、現在もパンキッシュなギタリスト、そして名ソング・ライターであるシルヴェイン・シルヴェインの伝説的な二人が揃っただけで、それはもうドールズとして成立しているのがやはりさすがです。

新メンバーとしてベースに元HANOI ROCKSのサミ・ヤッファが迎えられたのも驚くべきニュースでした。

かつて一時的にW.A.S.P.のブラッキー・ローレスがドールズに在籍していたのは有名な話だと思いますが、グラム、パンク、ハード・ロックとドールズの遺伝子が受け継がれていった事を考えると、ロック史の中でもかなり稀有な存在であり、ドールズの衝撃性がわかろうというものです。

そのサミもソング・ライティングに一部参加、オープニング・ナンバーである「We're All In Love」で、まさに80年代にハノイ・ロックスが蘇らせたドールズ節を炸裂させています。

ピンクの部屋に並ぶ新生ドールズの姿さながら、毒々しい甘さと攻撃的なバンド・サウンドが一気に疾走していく様は、ロックの根源的なダイナミズムそのものと思われ、これはもう真似のできない先天性資質だと思えてなりません。

かつての彼等よりポップでキャッチー、枯れや渋みは一切見られず、32年のブランクも全く感じられない70年代から地続きのサウンドに感動させられます。

ワルにしか出せない優しさ、せつなさも含め、ちょっぴりセンチな側面もたまりません。

一時的な復活ではなく、以降も彼等は活動を継続、アルバムもリリースする起爆剤にもなりました。

これだけ猥雑、ウキウキ・ロックをまだまだ作れる事をおそらくデヴィッド・ヨハンセンも自覚してしまったのではないでしょうか。

2016年12月28日 (水)

DREAM THEATER OCTAVARIUM

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ドリーム・シアターの通算8作目となった1枚で、彼等がアトランティックで残した最後のスタジオ・アルバム、「オクタヴァリウム」、入荷しました。

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8枚目にして全8曲収録、ジャケットを広げると8つの鉄球が宙に舞うという彼等特有の仕掛けが熱心なファンを更に増やす事になります。

更にジャケットを良く見ると、鉄球の間に5羽の鳥が飛んでいて、裏ジャケではピアノの鍵盤の中に、8つの白鍵には曲名クレジットが、5つの黒鍵にはメンバーの顔写真が並べられるという凝りよう。

この5と8という数字で成立される黄金比率をモチーフとしたブックレット内のイラストも興味深く、知的好奇心をくすぐる彼等のコンセプチャルなアート指向は、いよいよピークを迎えたと言えるのではないでしょうか。

実際ネット上でもこの黄金比率に隠された本作の仕掛けが多く語られていて、こうしたマニアックな楽しみ方をできるアルバムとしても有名にもなりました。

サウンドの方は、前作のラストで聞かれたピアノ音から始まるという、恒例ともなったパターンが踏襲されていますが、本作のラスト曲の最終部分は同じピアノ音で終わる事により、この流れは完結する事となりました。

こちらも恒例となった「アルコール依存症を克服する12のステップ」シリーズは、今回はオープニングの「The Root Of All Evil」で継承され、以降も各ステップが披露される事になります。

5分から6分のコンパクトなナンバーが多い中、ラスト2曲は合計34分に及ぶ大作となっています。

特にアルバム・タイトル曲は、ピンク・フロイドを彷彿させる冒頭部分から徐々に盛り上がっていくドラマチックな構成となり、中盤のRUSH的な展開、そして後半のオーケストラの導入による感動的なエンディングという、実に聴き応えのあるナンバーとなっています。

2016年12月27日 (火)

TNT TRANSISTOR

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

TNTの再結成第2弾アルバム、「トランジスター」、入荷しました。

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前作の「FIREFLY」で5年ぶりの復活を果たしたTNTが、通算7作目としてリリースした99年作のアルバムです。

前作は多くのメロディアス・ハード・ファンを喜ばすと同時に、キラキラしたTNTの終焉、すなわち輝ける80年代は完全に過ぎ去った事を思い知らされた感がありました。

オルタナの影響下にあったヘヴィかつダークなサウンドは、彼等の復活が果たしてどれだけ有効性があるのか困惑の素にもなったと思います。

改めて聴き直すと彼等らしいメロディも随所で見られたのですが、本作では彼等自身がバンドの個性はどこにあるのか、はっきりと提示してくれたと思います。

時代性を意識しながらも、メロディの充実度、そしてトニー・ハーネルの美声も復活しています。

多くのバンドが大人になる事と、サウンドがシリアスになっていく事を同一線上で考えていると思いますが、やはり多くのファンが求めているのはけっして成熟だけではないという点はあるのではないでしょうか。

そういう意味でもTNTの本当の意味での復活が果たされた本作は、時代と逆光するのではなく、ファンと共に歩む事を決意したバンドの真骨頂とも言えると思います。

2016年12月26日 (月)

NAZZ NAZZ

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは68年リリース、ジャケットからも伺える様に、アメリカからのビートルズへの返答的なデビューを果たしたナッズのファースト・アルバム、「ナッズ」、入荷しました。

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もちろんビートルズ的なバブルガム・ポップとしての魅力だけで語れるバンドなのですが、ザ・フーにも通じるハード・ロックとしてのダイナミズムも無視するわけにはいかない魅力を持っています。

「OPEN MY EYES」や「WILDWOO BLUES」、「SHE'S GOIN' DOWN」では、そうしたブリティッシュ・ビート・バンド、あるいはブリティッシュ・ハードからの影響をかなり洗練された形でまとめ上げているのが興味深いと事です。

トッド・ラングレンは最も過小評価されているアーティストの一人だと思いますが、彼のプロ・キャリアの始まりであるこのナッズに至っては、もっと正当評価がされていないと思います。

特にソロ活動での代表曲の一つである「HELLO IT'S ME」がここではオリジナルとして初披露されているのですが、プログレ、サイケ的なアレンジながら、すでにメロディ・メイカーとしてのセンスが開花されていたのが印象的なだけに、そうした思いが強くなります。

活動期間が3年足らず、3枚のアルバムを残したのみという短いバンド生命が更に拍車をかけているのだと思いますが、パワー・ポップの元祖的存在だったのは間違いないと思います。

ビートルズよりもずっとロックしていて、甘くせつなかったメロディ、ハード・ロック感覚やモッズ風センスも抜群で、60年代に生まれたロックとは思えない程今も十分カッコいい1枚です。

ちなみにこのナッズ、CHEAP TRICK結成前のリック・ニールセンが一時期参加していた事もあり、本作にも参加しているロバート・アントニー、トム・ムーニーの二人は、そのリックがトム・ピーターソンと活動していたFUSEに参加していたという、アメリカン・パワー・ポップの歴史の中では特筆すべきバンドでもあると言えると思われます。

2016年12月25日 (日)

SYSTEM OF A DOWN MEZMERIZE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

システム・オブ・ア・ダウンの4作目として発表されたアルバムで、本作から半年後にリリースされた「ヒプノタイズ」と対になった傑作、「メズマライズ」、入荷しました。

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アルメニア系アメリカ人というマイノリティが全米No.1アルバムを次々と繰り出すという現象は、ここ日本ではなかなか実情がわかりにくいものがありますが、彼等の特殊性はそのメッセージよりも圧倒的な個性を持ったサウンドであるのが本作でよりはっきりします。

何でもありのごった煮メタル、という言い方もできるのでしょうが、改めて聴き直すと実に完璧に統御されたサウンドに驚かされます。

「スラッシュ・ミーツ・スパークスあるいはクイーン」、「オルタナを経てのプログレ・メタル」とでも表現すれば良いのでしょうか、彼等のためにエクスペリメンタル・メタルという言葉が用意されたのも納得がいきます。

KISSやVAN HALENで育ち、METALLICA、SLAYERで覚醒し、そしてBEATLESへと回帰していっったという音楽的リーダー、ダロン・マラキアンの音楽性は、コラージュによるミクスチャーを一見カオス的に爆発させてはいますが、しっかりとした美しいメロディにより全体像をはっきりさせています。

確かな政治性と思想も、けっしてシリアスに成り過ぎずにあくまでもロックイズム的なまとめ方が秀逸なので、大衆性を維持しているのだと思います。

ラップやレゲエ、スカ、エレ・ポップ、ウクライナ民謡調等、バラエティに富んだ要素も、古典的スラッシュのリフにより全く別物に生まれ変わっているのも痛快です。

重苦しくダークな色調と、メランコリックな対比も見事で、この衝撃は次作の「Hypnotize」へとそのまま引き継がれていきます。

2016年12月24日 (土)

BLACK SABBATH DEHUMANIZER

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ブラック・サバスの、「ディヒューマナイザー」、入荷しました。

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81年作の「悪魔の掟」以来、なんと11年ぶりにロニー・ジェイムズ・ディオがヴィニー・アピスと共にブラック・サバスに復帰した92年作のアルバムです。

あの大名盤、「ヘヴン・アンド・ヘル」の再来を期待した人も多かったと思いますが、「悪魔の掟」を更にヘヴィにした様な路線となっています。

この凄まじく重いヘヴィ・サウンドは、本作を最後に再びDIOの活動に戻ったロニーがそのまま継承しています。

改めて聴き直してみると、けっして重苦しいだけのアルバムではなくて、メリハリがある構成に気づきます。

レインボーの様なスピード・ナンバーもあり、やはりロニーの持ち込んだ影響が大きかったのでしょう。

サバスの作品としては評価が低い1枚ですが、個人的にはなかなかの傑作だと思います。

2016年12月23日 (金)

KISS REVENGE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

キッスの前作、「ホット・イン・ザ・シェイド」から3年ぶりとなった通産16作目のアルバム、「リヴェンジ」、入荷しました。

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ご存知の様に10年に渡り二代目ドラマーとしてKISSを支えてきたエリック・カーが、91年に41歳という若さで他界した事がアナウンスされてからのリリースとなりました。

本作収録のアージェントのカヴァー、「God Gave To Rock 'N' Roll To You Ⅱ」は映画「ビルとテッドの地獄旅行」のサントラ用にレコーディングされたものですが、この曲のためにボブ・エズリンと「地獄の軍団」以来15年ぶりにタッグを組み、病に倒れたエリックはコーラスのみ参加、新たに3代目ドラマーとして現在も在籍するエリック・シンガーが迎えられています。

最終曲となる「エリック・カーに捧ぐ~カー・ジャム 1981」はエズリンの元に眠っていたドラム・ソロに、ブルース・キューリックが新たにギターをかぶせたものとなっています。

アルバム・タイトルを含め、ヘヴィかつメタリックなサウンドは、エリック・カー追悼するものとなり、バンドにとっても大きな節目にもなった作品となった結果、全米、全英共にアルバム・チャートのトップ10入りを果たすという、かなり久々の大ヒットとなりました。

KISSの原点を煮詰めたとしたボブ・エズリンの手腕は、「ダークでヘヴィ、そしてナスティ」と言う通り、80年代KISSのキラキラした部分を一気に黒光りさせたと思います。

ヒゲ面のジーンや、全員レザー・ファッションというイメチェンも本作のコンセプトを象徴していて、かなりクールでワイルドなKISS像が完成されていますが、彼等の骨格であるキャッチーさは損なわれていません。

ヴィニー・ヴィンセントとのコラボも復活し、彼のソング・ライターとしてのセンスを再びKISSが取り上げる事により、「CREATURES OF THE NIGHT」や「LICK IT UP」時代の質感が蘇っているのも見逃せません。

また前作に引き続き、現ギタリストのトミー・セイヤーの名前もクレジットされていて、今回はバック・コーラスのみで参加しています。

メタルなKISSの復活に嬉しいかぎりでしたが、エリック・カーの急逝により哀しさを湛えたアルバムともなったのも事実だったと思います。

2016年12月22日 (木)

WHITE WOLF ENDANGERED SPECIES

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは86年作、カナダの5人組バンド、ホワイト・ウルフのセカンド・アルバムとなった1枚、「エンデンジャード・スピーシーズ」、入荷しました。

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84年に「Standing Alone」でデビューし、オオカミなのかネズミなのか、はたまた爬虫類なのか、B級センス溢れるイラストのジャケットと、カナディアン・ハードらしいメロディアスな作風で注目を浴びたバンドですが、今一つ垢抜けきれていなかったのかあまりブレイクしなかったバンドです。

本作リリース後にバンドは解散、2000年代に再結成を果たしあ、アルバムを1枚リリースしている様ですが、その後の消息は良くわかっていません。

カナダというとトライアンフやラッシュを思い出しますが、このホワイト・ウルフはより欧州的な翳りを個性としたメロディアス・ハードを得意としていて、本作のおける湿った泣き節はかなりの完成度を誇っています。

男っぽさ溢れるハスキーなヴォーカルと、派手なアレンジながらどこかせつないバンド・サウンドは、初期のBON JOVIにも通じるものがあり、何故彼等が売れなかったのか不思議な気もします。

英国メロディアス・ハードの名門バンド、MAGNUMの名曲である「JUST LIKE AN ARROW」をカヴァーするセンスや、けっして陽性のキラキラ感になっていかない、ある種煮えきらない高揚感は、カナダのバンドとしては珍しい気もしますが、メロディ作りの巧さは只者ではなかったと思われます。

シングル・カットされた「She」に至っては典型的なハード・ポップ・チューンとしての完成度を誇っているナンバーながら、ヴォーカリストの男臭い資質により、泣ける哀愁ライト・メタルとして成立してしまっています。

2016年12月21日 (水)

BILLY SQUIER HEAR & NOW

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

89年作、ビリー・スクワイアの通算6作目となったアルバム、「ヒア・アンド・ナウ」、入荷しました。

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安定した地位を築きながら、前作からは3年ぶりという本作、けっしてこの間のブランクは短いとは思えず、HR/HMシーンが怒涛の勢いで盛り上がる中、彼の立ち位置を微妙なものになってきた時期だと思います。

ハスキーで男臭さ満載の声と、巧みなソング・ライティングが武器であると思いますが、NEW WAVE色を取り入れたスマートなアレンジも目立つ、いかにも80年代的なセンスをこれまで売りにしてきました。

その器用さこそが80年代ポップ・メタル隆盛期にあっては中途半端な路線となったのも確かと思われ、せっかくのワイルドさがナヨナヨしたポップ・サウンドによりスポイルされていたのではないでしょうか。

そうした点にこれ程の才能があった人が気づかないわけはなく、本作では一気にストロングなハード・ロック路線に徹しています。

派手なアレンジは残るものの、おそらく今回初と言えるMR. 80's、デズモンド・チャイルドとのタッグも披露、「STRONGER」、「TIED UP」ではBON JOVIがやり尽くしたとも言える高性能ポップ・メタルに徹してします。

ただ時すでに遅し感は拭えず、ガンズ登場以降のよりコアなロックがメインストリームを席巻していた時代では、この人の魅力的な声も十分に機能していなかったのではないでしょうか。

それでもシングル・カットされた「DON'T SAY YOU LOVE ME」はスマッシュ・ヒットを記録、存在感をアピールしてくれました。

このナンバーも80年代王道パーティー・ロックを思わせるもので、特に優れたメロディとは言い難いのですが、ヴォーカルの強さ、個性でついつい耳を傾けてしまう魅力を持っています。

まるで自身のポップ・フィールドでのキャリアを後悔するかの様なハード・ロッカーぶりには、むしろ好感が持てる程の潔さがあり、さすがに職人的なメロディ・メイカーぶりはアルバム全体を飽きさせずに一気に聴かせてくれます。

アルバム・タイトルは、そうしたHR/HMシーンへの挑戦とも思われる覚悟と決意宣言だったのかもしれません。

ラスト・ナンバーの「YOUR LOVE IS MY LIFE」を除き、余計なバラードも排除、しなやかさと逞しさの同居したスタイルに徹した姿には、頑張って欲しいと思わせる一途さを感じさせます。

2016年12月20日 (火)

SNAKE HIP SHAKES SNAKE HIP SHAKES

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

2000年作、SNAKE HIP SHAKESの第1弾となった「スネイク・ヒップ・シェイクス」、入荷しました。

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ZIGGYからとうとう戸城憲夫が脱退、バンドは津谷正人を加え、大人の事情からバンド名をSNAKE HIP SHAKESと変え、約年間名義を変えずに活動する事になります。

森重、戸城という二大個性のぶつかり合いが最大の魅力でもあったZIGGYですが、ここでは純粋培養のロック・バンドへと回帰した感がある力作となっています。

オープニング・ナンバーであり、バンド名を冠した曲では、彼等が生粋のエアロスミス・チルドレンだったと事を思い出させてくれ、初期の「HOT LIPS」や「KOOL KIZZ」が好きな方にはたまらないと思います。

黄金の森重節が炸裂したシングル、「永遠のJustice ~この道の果てに~」では、メロディのキャッチーの裏でバンド・サウンドはかなりへヴィに生まれ変わり、このバンドがグラム・メタル、バッドボーイズ・ロック、歌謡ロックと多面性を持っていた事への総括とも思えるサウンドの一本化が見え隠れしている気がします。

バラエティに富む曲作りは相変わらずで、けっして散漫にならないのも最早職人的な巧みさを誇っています。

松尾宗仁作の「CLOUDY SKY BLUES」ではアコースティックなポップ色が開花、ミドル・バラードの佳曲、「FREEDOM」はツェッペリンっぽいリフがユニークで、バンドの新機軸を見せ、「POISON CHERRY」ではやはり初期のパンキッシュな側面とキャッチーなメロディが魅力的です。

2016年12月19日 (月)

KELLY KEAGY TIME PASSES

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ナイト・レンジャーのドラマーであり、看板ヴォーカリストでもあるケリー・ケイギーの初ソロ名義となったアルバム、「タイム・パッシズ」、入荷しました。

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トップ10ヒットとなった「シスター・クリスチャン」や「センチメンタル・ストリート」は、この人がリード・ヴォーカルを担当していただけに、バンドのバラード担当というイメージが強かったのですが、本作では誰よりもナイト・レンジャーらしいと思えるソング・ライティングを見せてくれてい
ます。

ブラッド・ギルス、ジェフ・ワトソン、ジャック・ブレイズ、ゲイリー・ムーンの盟友が参加していて、他にも天才的メロディ・メイカー、ジム・ピートリックやメロディアス・ハード界の職人ヴォーカリスト、ケヴィン・チャルファントの名前も作曲陣にクレジットされています。

これだけでも間違いの無い内容が想像できるのですが、全ての楽器と担当するマルチ・プレイヤーぶりも発揮していて、ミュージシャンとしての力量の奥深さも見せてくれています。

ジャケットのセンスからもうかがえる通り、高性能メロディック・ロックとして、ハードな側面とソフトな魅力のコントラストが実に魅力的な1枚として完成しています。かなりおすすめの1枚です。

2016年12月18日 (日)

PHENOMENA PHENOMENA

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは84年作、全3部作として一大ロック・コンセプト・アルバムとして発表された第1弾、フェノメナのファースト・アルバム、「フェノメナ」、入荷しました。

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以降バンド名はフェノメナⅡ、フェノメナⅢと名義を変え、数多くの有名ミュージシャンが参加した事で有名ですが、2000年代に入ってから新たなシリーズ化がされた様で、現在まで6枚のアルバムがリリースされています。

元々はイギリスのメタル専門誌、METALHAMMERが企画したプロジェクトの様ですが、トラピーズに作曲家として参加していたトム・ギャレーがプロデューサーを担当、当時怪我の為にWHITESNAKEを離脱しなければならなかった兄弟、メル・ギャレーを中心にしたプレイヤーを集めて制作されています。

この参加メンバーが凄まじい事になっていて、当時のホワイトスネイク組、コージー・パウエル、ニール・マーレイ、ヴォーカルにはグレン・ヒューズ、更にMSGのテッド・マッケンナ、先頃他界してしまったBUDGIEのジョン・トーマス、元MAGNUM、ALASKAのリチャード・ベイリー、元RAINBOWの名手、ドン・エイリー等、70年代、80年代のブリティッシュ・ハード界のトップ・ミュージシャンが揃えられています。

歌詞掲載が無いため詳細が不明なのですが、「DANCE WITH THE DEVIL」(コージーのあの大ヒット曲と同名異曲となります)、「PHOENIX RISING」、「HELL ON WINGS」、「TWILIGHT ZONE」等の曲名から察するに、SF仕立てのダーク・ファンタジーの雰囲気が漂います。

トラピーズ、そしてホワイトスネイクでソングライターとして活躍した故、メル・ギャレー、そしてトムの兄弟が全曲を書いているのですが、これが実に素晴らしい内容となっています。

アルバム・ラストのタイトル曲を除き、グレン・ヒューズの熱いヴォーカルを活かしたドラマティックなハード・ロックとなり、哀愁感は70年代、キャッチーさはN.W.O.B.H.M.以降の80年代を巧みに導入し、各曲が独立した名曲となっているために極上の様式美ハード・ロックとして聴けてしまいます。

美しくも激しいトータル・コンセプトを、グレンの歌の巧さが効果的に演出しているのが印象的で、特にバラード・ナンバーでの歌いっぷりは必聴と思われます。

そして多少抑えめにサウンド処理されていますが、コージーに他ならないドラムも随所で堪能でき、彼の仕事の中ではかなりメロディアスな作風であるにも関わらず、存在感はやはり大きく感じられます。

ちなみにほぼ同時期にダリオ・アルジェント監督のホラー映画の傑作で、ジェニファー・コネリーのデビュー作となった同名の映画(日本公開時は「フェノミナ」表記でした)とは無関係の様ですが、アルバム・ジャケットのイメージもどうもこの映画とかぶっている気がしてなりません。

2016年12月17日 (土)

JOE PERRY PROJECT I'VE GOT ROCK 'N' ROLLS AGAIN

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは81年作、ジョー・ペリー・プロジェクトのセカンド・アルバムとなった1枚、「忘れじのロックン・ロール」、入荷しました。

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エアロスミスが失速していた中、ジョーの疾走は地味ながら堅実なものとなり、前作よりもバラエティに富んだ内容とまとまったバンド・サウンドが充実しています。

本作より参加したギタリスト兼ヴォーカリストのチャーリー・ファーレンが実に健闘していて、ソング・ライティング面でも大きな貢献をしています。

彼の書いたオープニング・ナンバー、「EAST COAST, WEST COAST」は70年代エアロスミスのワイルドなタッチと、キャッチーなセンスが光るものとなり、ジョーのギターも気持ち良さそうに聴こえてしまいます。

またベーシストのデヴィッド・ハルも本作で2曲のヴォーカル担当をしていて、どこかスティーヴン・タイラーを思わせる声質と、やはり曲作りの上手さで非凡なセンスを見せています。

もちろんジョーのヴォーカル曲も収録されていて、アコースティックでシャッフル・ビートを刻みながら、軽いフットワークにで雪崩れ込んでゆく「South Station Blues」等は、この人の真骨頂であろうと思います。

唯一のスロー・ナンバー、「Play The Game」では、味のあるギターの泣き節と、初期エアロスミスに見られた様な哀愁バラードの好ナンバーとなっています。

エアロ離脱時のジョーが率いたJ.P.P.の3作品の中では、最も曲が充実しているアルバムと思われ、入門編としても最適ではないでしょうか。

2016年12月16日 (金)

BRITNY FOX BITE DOWN HARD

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ブリトニー・フォックスの91年作、「バイト・ダウン・ハード」、入荷しました。

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ヘア・メタル勢の80年代後半のブーム沈静化のなかで、シンデレラの二番煎じと揶揄されながらも最前列で健闘していたブリトニー・フォックスのサード・アルバムです。

前2作までフロントマンを務めていたヴォーカリストのディジー・ディーン・デヴィッドソンが脱退し、本作では新たにトミー・パリスを迎えています。

このメンバー・チェンジと、押し寄せるグランジ、オルタナの大波は、このバンドに大きな影響を与えてはいなかった様です。

LAメタルの伝統とも言えるキャッチーかつシンプルなリフを骨格に、良くも悪くも期待を裏切らないコンパクトな商業メタルを聴かせてくれます。

いわば時代を無視したサウンドを保持し続けたわけですが、妙に好感が持てて仕方がありません。

パーティー・ロック然とした歌詞と、お約束のパワー・バラードまできっちりこなしているのは、逆に言えば80’sメタルに真剣に取り組んでいたとも言えるのではないでしょうか。

ザック・ワイルドや、POISONのリッキー・ロケットのゲスト参加により、華を添える事も忘れていません。

的確なソング・ライティング・センス、恵まれたルックス、そしてタイトなバンド・サウンドは、軽く平均点をクリアしていたにも関わらず、その他大勢のグラム・メタル・バンドと共に自然消滅してしまったわけですが、時々引っ張りだして聴きたくなるのは一体何故なんでしょうか。

物事がシンプルであればあるほど、普遍性を勝ち得ていくのは良くある事だと思いますが、メタルにおいても本作の様なわかりやすさは常に一定層の支持を得ながら、荒涼とした平野で鳴り続けている気がします。

2016年12月15日 (木)

UFO STRANGERS IN THE NIGHT

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは79年リリース作、UFOの最高傑作として知られる、「UFOライヴ (エクスパンデッド・エディション)」、入荷しました。

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ロックのライヴ・アルバムの名盤として今も語られる1枚です。

本作リリース直前にマイケル・シェンカーは1度目のUFO離脱をしてしまいますが、それでもマイケルのキャリアの中でも外す事のできないアルバムです。

70年代のブリティッシュ・ハード勢としてはシン・リジィと共に新たな時代を築き、80年代のNWOBHM勢にも大きな影響を残しています。

その音楽性は、ブルースに頼らない陰と陽の使い方の巧さ、それは何よりもマイケルの作り出すメロディの貢献度が高かったわけですが、フィル・モグの独特の歌唱法、グイグイと引っ張るピート・ウェイのベースと、かなり強い個性を持っていました。

ベスト的な選曲と、生々しいダイナミズムと、観客と一体となったドラマ性が本作を永遠の大名盤としています。

これを聴かずしてUFOを語る事もできなければ、英国ハード史を知る事もできないのでは、と思えます。

2016年12月14日 (水)

BLACK SABBATH HEADLESS CROSS

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オリジナルは89年作、ブラック・サバスの通算14作目となったアルバム、「ヘッドレス・クロス」、入荷しました。

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サバスの様式美ハード・ロック期を代表する名盤となっています。

オジー時代から所属していたVERTIGOを離れ、IRSへの移籍第1弾ともなりましたが、特筆すべきはコージー・パウエルが本作から加入した事でした。

収まるべき人が収まったとでも言うべきこの新編成は、前作の「THE ETERNAL IDOL」で完成させたドラマティックかつ重厚なサウンドを更に高める事になります。

思わせぶりなSEによるオープニングから、一気にコージーのパワフルなビートに牽引され盛り上がるアルバム・タイトル曲の熱さは半端ではなく、ロニーも嫉妬したのではと思えるドラマ性を獲得しています。

このナンバーはシングルにもなりましたが、炎が燃え盛る様なメロディアス・ヘヴィとでも呼びたくなる本作のハイライトにもなっています。

そのコージーに引きずられる様に、トニー・アイオミのリフも冴えまくり、全曲に渡り静と動の激しい交差を聴かせてくれます。

もっと再評価されるべきは、無名の新人ながら前作から抜擢されたトニー・マーティンのヴォーカルであり、メタル界最強の組合せと言えるコージー、アイオミの絡みに負けない力量を開花させている気がします。

ミドル・テンポで統一されたメロディアスな作風で統一された本作、誰もがロニーの声を想像、期待してしまうところだと思いますが、熱唱、絶唱により新たなサバスのカラーを決定付ける事に貢献しています。

一つの捨て曲が無い完成度も本作を特別なものにしていて、特に「Call Of The Wild」はサバス流80年代メタルとなっており、これまでの彼等のキャリアの中で最もキャッチーなコーラスを持つものではないでしょうか。

奇しくもディープ・パープルが87年に、同名タイトルでハード・ポップ・スタイルを展開し驚かせてくれましたが、サバスの方がインパクトが大きかったと思われます。

またアイオミとは縁深く、後にコージーとも合体するブライアン・メイが参加した「When Death Calls」、ラストを飾る哀愁パワー・バラード「Nightwing」等、良曲が揃っています。

サバス作品としては、やはり口に出される頻度が少ない1枚であるのは仕方ないとは思いますが、80年代名盤の一つとして、あるいはメロディ重視型高性能メタルのお手本として、どうしても外したくないアルバムだと信じます。

2016年12月13日 (火)

MARI HAMADA ANTI-HEROINE

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93年作、浜田麻里のオリジナル・アルバムとしては12作目となった1枚、「アンチ・ヒロイン」、入荷しました。

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デビュー10周年となった記念碑的な作品でもあり、結果的には「Return to Myself」以来のオリコンNo.1となったヒット作で、彼女の全盛期を代表するアルバムともなりました。

アートワークから歌詞世界まで、統一されたアダルトな雰囲気を強調しながら、メロディの充実度は更に強化され、本作のリリース前後かた定着し始めた「J-POP」というカテゴリー、概念にピタッとはまる事になったのも興味深いところだと思います。

プロデュースはNELSONやFIONNAを手掛けたマーク・タナー。

この人は70年代後半、やはりプロデューサーとして大成したリッチー・ズィトー等と共に、THE MARC TANNER BANDを率いて活躍したヴォーカリストで、ハードAORとでも言えそうなTOTOにも通じる作品を残した人で、80年代以降のポップ・メタルのセオリーも知り尽くしていたセンスの持ち主であったと思われます。

彼のコネクションと想像される多くのスタジオ・ミュージシャンの起用により、これまでの浜田麻里作品のライトなロック感覚をよりゴージャスに演出、キラキラ感とセクシーな大人の魅力を生み出しています。

抜群の歌唱力と世界基準とも言えるメロディにより、本作でも全曲中5曲がタイアップとして起用されたのは当然とも言える結果で、おそらく当時浜田麻里というヴォーカリストに業界が安定した信頼感を抱いていた証拠とも考えられると思います。

アルバム・タイトル曲では、「ポップ・アイコン」としてのキャリアからの決別宣言とも受け取れそうな歌詞が気になりますが、セルフ・プロデュース能力が非常に高かった人ですから本作を自ら転機作と考えていたのかもしれません。

いずれにしても80年代をアイドル的人気にも支えられながら、HM/HR界でキャリアを確立し、音楽シーンが様変わりする中でこうした説得力を勝ち得たという例は、日本の女性ヴォーカリストとしては他に比類すべき存在は皆無であるというのは確かな事だと思われます。

シングルとなった「Cry For The Moon」、「Company」はもちろん、突き抜ける様な高揚感を持った「Private Heaven」、バラード・シンガーとしての圧倒的な魅力を誇る「So Hart So Long」、「Border」等、優れたナンバーを多く含む傑作です。

2016年12月12日 (月)

IRON MAIDEN SOMEWHERE BACK IN TIME

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2008年にリリースされたアイアン・メイデンのベスト盤、「時空の覇者 サムホエア・バック・イン・タイム ザ・ベスト・オブ・1980-1989」、入荷しました。

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数種類存在するアイアン・メイデンのベスト盤の中でも、本作はその編集の巧みさ、最も熱い時代を濃縮した内容で言えば、本作が最もおすすめと思われます。

08年にリリースされたもので、この時点でデビューから28年、オリジナル・アルバムだけでも14枚をリリース、常にメタル・シーンのトップを走りながら、幾度かのメンバー・チェンジを繰り返しながら進化を続けてきました。

現存する英国のメタル・バンドとしては、最早比類すべき存在も見当たらなくなってきましたが、そんな輝かしい軌跡の中でも特に充実していた80年代をまとめただけに、恐ろしい程の楽曲の充実ぶりに改めて驚かされます。

「鋼鉄の処女」、「キラーズ」のポール・ディアノ時代のナンバーは、85年発表のライヴ・アルバム、「死霊復活」からセレクトされていて、全てがブルースのヴォーカルによるものとなっています。

「CHURCHILL'S SPEECH」から「ACES HIGH 撃墜王の孤独」へとなだれ込む流れは、やはりライヴ音源となっていて、この冒頭のナンバーだけでほとんどのメタル・ファンの戦闘態勢が整ってしまうのではないでしょうか。

レア音源等のギミックは一切無し、ただただ圧倒的な曲の良さによる、本当の意味でのベスト盤になるわけですが、今時無愛想な内容かもしれません。

しかしながらどこからどう聴いても、80年代から続くヘヴィ・メタルの源泉がここに詰まっているわけで、単純に聴き流す事ができない吸引力と説得力に溢れた1枚だと思います。

2016年12月11日 (日)

STRYPER GREATEST HITS LIVE IN PUERTO RICO

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2003年から始まったストライパーのリユニオン・ツアーの模様を収めたライヴ盤としては第2弾となった、「グレイテスト・ヒッツ ライヴ・イン・プエルトリコ」、入荷しました。

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果たしてどれだけの価値があるのかかなり疑問ではある1枚です。

04年には「7 Weeks: Live in America, 2003」というタイトルで、彼等にとっては初のライヴ盤としてリリースされています。

継いでリリースされた本作は、映像作品としてDVDとして発表されたもので、収録は2004年3月6日、プエルトリコで行われたショーとなっています。

CD版も当日のフルセットを完全収録しているわけですが、前述のライヴ盤第1弾とほぼセットリストは変わっていません。

元々リユニオン・ツアー、グレイテスト・ヒッツ・ライヴとして回っているだけに仕方ない事なのですが、本ライヴでは「The Yellow and Black Attack」に収録されていた「YOU WON'T BE LONELY」が聴ける事のみが、本作の唯一の有り難さとなっています。

不可解なのは、「In God We Trust」からのナンバーが1曲もプレイされていない事で、彼等の最もキラキラしていた頃を象徴する様なこのアルバムをバンド自身がどう捉えているのか興味深いものがあります。

「ALWAYS THERE FOR YOU」や「KEEP THE FIRE BURNING」、あるいは「I BELIEVE IN YOU」といった名曲が聴けないのは寂しい気もしますが、「Against The Law」からのヘヴィなナンバー、「CAUGHT IN THE MIDDLE」を取り上げている点からも、80年代からの脱却を狙っての事なのかもしれません。

ほぼ全てのショーで披露していたクリスマス・ソングの定番、「WINTER WONDERLAND」も彼等ならではのチョイスなのかもしれませんが、日本ではなかなか伝わりづらいジャンル・ミュージックとも言えるクリスチャン・メタルとしての彼等を改めて再確認させられます。

いずれにしても彼等の場合、全盛期のライヴ音源がオフィシャル・リリースされていない事もあり、こうしたライヴ盤は貴重と思われます。

マイケル・スウィートの歌の巧さを始め、バンドのコーラス・ハーモニーの素晴らしさ、スタジオ・アルバム以上にソリッドでタイトなバンド・サウンドは、基本がしっかりしたメタル・バンドである事が良くわかります。

2016年12月10日 (土)

OZZY OSBOURNE OZZMOSIS

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オジーの通算7作目となった95年のアルバム、「オズモシス」、入荷しました。

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シーンが激変していく90年代にあっても安定した人気とセールスを証明する事となったヒット作です。

前作では現役引退、いやいやツアーからの引退等、様々な話題を振り撒きながら、結局ライヴ・アルバムを挟み、4年ぶりのリリースとなる事で復活宣言となったわけですが、一時試みがされたスティーヴ・ヴァイとの合体は実現せず、共同で書き上げた「MY LITTLE MAN」が収録されるのみとなりました。

ちなみにこのナンバーでは、オジーの父性とも思える心情が吐露されていて、後に「オズボーンズ」明らかになるダメパパぶりからは想像できない父親ぶりが垣間見れます。

ユニークなアルバム・タイトルは、元々は当時MOTLEY CRUEにいたニッキー・シックスが原案者だそうで、超ヘヴィ作のイメージを想起させますが、実際はかなり異色作とも言えるソフトさも感じさせます。

プロデュースはラウド・ロック界の大物と言えるマイケル・ベインホーンを迎え、バンドにはザック・ワイルド、そしてギーザー・バトラーとの再合体、更に現JOURNEYのディーン・カストロノヴォ、リック・ウェイクマンという最強のメンバーが揃っています。

サウンドに関しては、外部ソング・ライターの大幅導入により、アルバム全体はメロディアスな傾向が強くなっています。

マーク・ハドソン、ジム・ヴァランス、テイラー・ローズ等の売れっ子ライターに加え、トミー・ショウ、そして今は亡きレミー・キルミスターが作曲に加わる事で、バラエティに富んだナンバーが並びますが、かなりポップと言ってもいいと思われます。

そのレミーと共作した「SEE YOU ON THE OTHER SIDE」は、オジー流のラヴ・ソングと言えるポップ・バラードとなり、シングル・カットもされる事になりました。

ザックのギターならではの「PERRY MASON」、「THUNDER UNDERGROUND」といった従来のオジーのスタイルも見せながら、本作制作前に一度実現したサバス復活劇で消費したヘヴィネスをあえてここで持ち出す事なく、オジーのポップ・サイドを年齢相応に表現したと言うべきなのでしょうか。

いずれにしてもメロディの充実度はかなり高く、「OLD L.A. TONIGHT」といった名バラードも生まれています。

かなり良い仕事ぶりを相変わらず見せてくれたザックは、なんとガンズ加入かというニュースが流れ、オジーの逆鱗に触れたため解雇されるというオチまで付いてしまいましたが、90年代メタルとしてはなかなか他では望めない良質なHR/HM集であったと思います。

2016年12月 9日 (金)

ASIA GRAVITAS

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エイジアの2014年作、現在のところ最新作となるスタジオ・アルバム、「グラヴィタス 荘厳なる刻」、入荷しました。

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スティーヴ・ハウが前作のツアーを最期に脱退した事により、またもやオリジナル・メンバーによるエイジアが崩壊したかと思いきや、更に驚かされたのは27歳の無名のギタリスト、サム・コールソンを迎えた事でした。

彼は今時の世代らしくYouTubeに自身のプレイを公開、ポール・ギルバートにも認められたというセンスの持ち主で、親子程違う年齢の差をものともせず本作でプロ・デビューを果たしています。

現段階では強烈な個性はそれ程感じさせず、要求されるプレイを完璧にこなし、ハード・ロック的ダイナミズムを軸としながら幅広い表現力の持ち主である事が推察できます。

かなり重厚なキーボード、分厚いコーラス・ワークが重要視された本作では、おそらくギターの活躍がそれ程なかったと思われ、今後のエイジアに期待が持てる新鮮さは確かに感じられます。

結成30周年となった前作では、オリジナル・メンバー4人による完全なるエイジア作品となりましたが、本作でも基本は変わらずスケールの大きいメロディアス・ロック・ワールドとなっています。

ASIAのアルバムとしては、初のウェットン・ダウンズによるプロデュースがされ、この名タッグぶりが間違いの無い仕事をしてくれています。

そのウェットン・ダウンズ名義で2001年にリリースされた未発表曲集に収められていた「I WOULD DIE FOR YOU」がここでリテイクされているのですが、オリジナルが少しチープなジャーニーといった感が強かったのですが、本作ではゴージャスに生まれ変わっているのが印象的です。

アルバムはまさにグラヴィタス(荘厳)と言うべきアカペラで始まる「ワルキューレ」で幕を開け、初期エイジアの哀愁感をアダルトに聴かせてくれます。

アルバム・タイトル曲では、ジェフ・ダウンズが大活躍し、「THE CLOSER I GET TO YOU」Dでは新人ギタリスト、コールマンの泣きが爆発しています。

昨今の彼等に目立つ伝統的ブリティッシュ・ポップ臭も健在で、「NYCTOPHOBIA」ではまるでバグルズとフォリナーが合体したようなミドル・ナンバーを披露してくれています。

欧州的なロマンチシズムで極寒の地、ロシアに見る夢を美しく綴る「RUSSIAN DOLLS」等、バラード・タイプのナンバーの割合が多いのですが、最終曲ではカール・パーマーのパワフルなドラムが印象的なミドル・ハードのナンバーで閉めています。

ここでもコールマンの非凡な才能が感じられるのですが、もっと弾きまくってほしいと余韻を残して終わるのが心憎いところです。

全曲がシングル・カット可能であろう高性能メロディはやはり流石で、スティーヴ・ハウの抜けた穴を感じさせない完成度にはまだまだがんばってほしいと思わせるパワーが十分です。

2016年12月 8日 (木)

BRITNY FOX BRITNY FOX

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88年作、ブリトニー・フォックスのデビュー・アルバムとなった「フォックス・ハント」、入荷しました。

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LAメタル・ブームの中、多くのバンドがデビューし、そして廃れていったわけですが、このブリトニー・フォックスも時代の徒花として記憶されている感がありますも。

89年にはBON JOVI、RATT、KINGDOM COMEと共に、カウントダウン・ライヴのフェスとして来日も果たし、新たなヘア・メタル勢の一角として注目されました。

ヴィジュアルはデビュー時のシンデレラそのまま、ヴォーカルはトム・キーファーを更にブライアン・ジョンソン寄りにした様な感じで、LAメタルのど真ん中を行くサウンドが特徴的でした。

キャッチーなリフと、ワイルドでナスティなヴォーカル、折り込まれるパワー・バラードも魅力的、黒髪二人と金髪二人のヴィジュアルも目を惹き、当時のHR/HMとしてはある意味優等生的な完成度を誇っています。

この手の80年代メタルが好きな方にはたまらない1枚だと思います。

ツボを押さえた曲作りも巧みで、AC/DC、KISSをお手本にし、フラッシーなギターが絡む時代感覚も間違いありません。

出て来る事必至であった存在ではありましたが、残念ながら消える運命も同時に抱えていた儚さが今となっては妙に魅力的なのかもしれません。

2016年12月 7日 (水)

SAXON UNLEASH THE BEAST

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97年作、サクソンの通産13作目となったアルバム、「アンリーシュ・ザ・ビースト」、入荷しました。

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当時で20年近くのキャリアを誇る実績はかなりの説得力を持って聴かせてくれる1枚です。

まさに質実剛健といった内容で、目新しい事は一切無し、ただただメタルへの忠誠心を音にした様なアルバムです。

一時期はアメリカン・マーケットを意識した迷いもありましたが、ここでは日和見もせず、NWOBHMの伝統を守りながら熱く男らしいメタルが響いています。

多少時代錯誤ともとれるジャケットやトータル・コンセプトも、メイデンが死守してきたメタル道とはまた違ったB級センスに溢れているのですが、それがまた良かったりしてしまうのです。

元々戦略的なバンドではなく、かなり感覚的に生き抜いてきた人達である事が最近のドキュメンタリー映画でも明らかになりましたが、ファンと共に自らのメタルを奏でてきたのは間違いないと思います。

バンドの強固なメタル愛はサクソンの現在の姿勢にまで貫かれ、ここ最近は本当に駄作が無いと思われます。

2016年12月 6日 (火)

DREAM POLICE MESSING WITH THE BLUES

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ノルウェー発、北欧メタル・バンドの一角として注目されたドリーム・ポリスの日本デビュー盤、「メッシング・ウィズ・ザ・ブルース」、入荷しました。

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実際にはセカンド・アルバムだった本作、日本では約半年後にオリジナル・ファーストがリリースされましたが、すでにバンドは解散、キャッチ・コピーに「解散記念盤」という前代未聞の叩き文句が踊りました。

バンド名から用意に察する事のできるチープ・トリックからの影響はサウンドからは皆無、アルバム名から伺えるブルージーなハード・ロックをかなりキャッチーに仕上げている手腕はWHITESNAKEに近いと思われます。

後にユーロヴィジョンでノルウェー代表として優勝を果たし、80年代メタル熱再燃の先導者となったWIG WAMのギタリスト、ティーニことトロン・ホルテルが結成したバンドで、90年に本国デビュ-、ノルウェーでは大成功を収めている様です。

何故かカナダでリリースされたファーストはかなり好評だったそうなのですが、従来の北欧サウンドとはかけ離れた正統派ハード・ロックが良質のメロディアス・ハードを大量生産し続ける大国で認められたのはなるほど納得がいくサウンドではあります。

ヴォーカリストの声質はマイケル・ボルトンにも似たハスキーなセクシー・ヴォイス。

特に哀愁バラード・ソング、「IT'S ONLY LOVE」では耳を惹きつける個性を放っています。

バンド・サウンドもこなれていて、ブルージーに成り過ぎる事無く、ツボを知り尽くしたセンスは飽きずに聴かせてくれます。

ホーン・セクションの導入や、ジャジーなバラード等のバラエティに富んだナンバーもユニークで、AEROSMITHやVAN HALENの影もチラホラ、多くのハード・ロック・ファンを楽しませるには十分な魅力が詰まった1枚です。

2016年12月 5日 (月)

IN FLAMES SOUNDTRACK TO YOUR ESCAPE

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イン・フレイムスの2004年作、通産7作目となったアルバム、「サウンドトラック・トゥ・ユア・エスケイプ」、入荷しました。

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メロデスがメタルの重要カテゴリーの一つとなった昨今、彼等に寄せられる期待と熱い支持は確かに大きいのだと思います。

ロック産業全体に言える事だと思いますが、固定されたジャンルはいつの間にか拡散そして
普及する事により、必ず大量生産の末に自然淘汰がされていく過程をこれまで数多くファンは見てきました。

残っていく本物のバンドは、ファンが求めるサウンドをひたすら追求していくのか、進化、変化をしながら新たなファンを獲得していくのか、自ら求めずして選択を迫られるのだと思います。

本作におけるデジタル・サウンドの導入、キャッチーなメロディの増強は、より速く、より凶暴にというだけではないメタルの未来を見せてくれたのではないでしょうか。

必要とされるだけの要素を自覚しながらも、更なる高みを切り開こうとするバランス感覚が見事で、メタルに対する真摯な姿勢が垣間見れるこの力作に、熱い思いを抱かずにはいられません。

2016年12月 4日 (日)

XYZ HUNGRY

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88年にドン・ドッケンのプロデュースによりデビューした、XYZの91年のセカンド・アルバム、「ハングリー」、入荷しました。

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大型新人と期待されながら、所属レーベルのENIGMAが倒産し、3年のブランクを空けてメジャー・レーベルからのリリースとなった本作ですが、残念ながら失速は免れないものとなりました。

同僚と言えるPOISONやSTRYPER同様、彼等もまた80年代型のメタルから時代の激しい潮流に飲み込まれていくわけですが、メロディアスなサウンドから70年代ハード・ロックへとシフトしていった本作はそんな多くのHR/HM系のバンドの運命を如実に現したものとなりました。

FREEのクラシック・ナンバー、「FIRE AND WATER」をカヴァーしている事からも、70年代回帰が伺えるのですが、元々ヴォーカリストの資質がこうしたソウルフル、ワイルドなものを持っていたのだと思います。

前作がドン・ドッケンの音楽性にかなり影響されたもので、バンド本来のセンスをスポイルしたものと思いきや、本作を聴き進むにつれまだまだXYZは80年代マインドを捨て切ってはいないのでは、とも思えてきます。

ジェイク・E・リーが同時期に結成していたBADLANDSにも通じる正統派HRの精神と、WINGER等がテクニックと圧倒的な音厚で鳴らしてきた重厚メロディアス・ハードの路線が入り混じっている様にも聴こえます。

結果的にはこの中途半端なサウンドが仇となったのかもしれませんが、グランジ、オルタナ旋風が吹き荒れる中、こうした中道路線はかなり勇気のいった事だと思います。

POISONがリッチー・コッツェンを迎え、完全にブルージーなハード・ロックへと以降していったのが93年という事を考えると、80年代組にとっては本作の様なアルバムは一つのモデルケースであったのかもしれません。

メロディの完成度はけっして悪くありません。

むしろニルヴァーナ以前のロック・シーンを愛する方には、たまらない魅力を持った1枚だと思います。

ジャケットのチープな猥雑感が象徴する様に、祭りの後的な侘びしさも今となっては愛着が持ててしまえます。

2016年12月 3日 (土)

TOMMY SHAW AMBITION

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トミー・ショウの87年作、通算3作目のソロ・アルバム、「アンビション」、入荷しました。

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STYX脱退後の彼がハードに転化していく過渡期的作品と思われ、89年にテッド・ニュージェント、ジャック・ブレイズ等と結成するDAMN YANKEESへの前哨戦とも取れる1枚です。

共同プロデュース及びほとんどの作品を共作しているのは、ブライアン・ハウ時代のBAD COMPANY、FOREIGNERの「UNUSUAL HEAT」での仕事で有名なテリー・トーマス。

この人のモダンで手堅いハード・ロック・サウンドと、トミーのキャッチーなセンスが抜群の相性を見せています。

80'sポップ的シングル・ヒットを生み出した前2作、「Girls with Guns」、「What If」と比較すると、かなりSTYXのイメージを脱却したよりHR/HMサイドに傾いたメロディアス・ロックとなった感があります。

もちろんキャッチーでソフトな持ち味が失われてはいないので、フォリナー的アプローチが強くなったとでも言うべきなのでしょう。

アルバム・タイトル曲等は、まさにルー・グラムが歌ってもしっくりくる哀愁メロディが印象的です。

唯一のカヴァー曲となり、シングル・カットもされた「EVER SINCE THE WORLD BEGAN」は、SURVIVORが「EYE OF THE TIGER」に収録した82年作のナンバーです。

STYX時代から商売敵とも言えるサバイバーの曲を、トミーがここで取り上げるのは何か不思議な感じもしますが、綺麗なメロディのソフト・バラードは彼にピッタリとも言え、ここではよりアダルトなアレンジが施されています。

ダム・ヤンキースでは彼のワイルドなハード・ロッカーぶりが更に自由に弾けていくわけですが、本作ではハード・ポッパー、メロディ・メイカーとして最も80年代的な美味さを凝縮した形となり、全曲が粒揃いとなったかなりの名盤と思われます。

2016年12月 2日 (金)

TOUCH THE COMPLETE WORKS Ⅰ&Ⅱ

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タッチのコンピレーション盤、「ザ・コンプリート・ワークス Ⅰ&Ⅱ」、入荷しました。

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メロディアス・ハード・ファンなら忘れ難い名バンド、タッチのデビュー・アルバム、更にお蔵入りとなっていた幻のセカンド・アルバムを初音源化した2枚組です。

あの伝説的フェス、モンスターズ・オブ・ロックの記念すべき第1回(1980年)でも披露されたシングル、「愛は謎のストーリー Don't You Know What Love Is」は、まだメロディアス・ハードという言葉がない時代、デフ・レパード、ボン・ジョヴィ登場以前のメロディ至上主義のきらびやかなハード・ロックを奏でていました。

本作のDisc1には、アナログ盤でしか聴けなかったそのライヴ・ヴァージョン(Monsters Of Rock より)が、ボーナス・トラックとして収められています。

ドライヴ・シーセッド、ザ・サイン等の結成、そして今も多くのバンドに楽曲提供を続ける天才的メロディ・メイカー、マーク・マンゴールドのほとばしる様なセンスは当時がピークだったと思われ、今聴いても胸ときめくサウンドが溢れています。

当時の帯の叩き文句にもあった様に、JOURNEY、QUEEN、TOTO、BOSTON、STYX、KANSASを確かに凌駕した音だったと思います。

1stではDEEP PURPLEからの影響も伺えるブリティッシュ・ハード色も残っていましたが、Disc2に収められたセカンド用の音源は、なんとあのトッド・ラングレンがプロデュースを担当し、ミックスはボブ・クリアマウンテンという豪華なサウンド・プロダクションでした。

トッドの多岐に渡るプロデュース業の中でも、特にHR/HM色が強い作品と思われ、ポップ・ファンの間でももっと注目されても良いのではないでしょうか。

結局リリースされずにいたのが不思議な位の完成度を誇っていて、完全なメロディアス・ハード路線、そしてAORタッチのポップ・センスも開花しています。

衝撃的なファースト・アルバムでデビューしたのが79年、陽の目を浴びる事が遅れたセカンドがレコーディングされたのが81年と、なんとも早熟なポップ・メタルの雛形とでも言うべき輝きには本当に驚かされます。

「MONSTERS OF ROCK '80」を知る人なら、TOUCHの名前を聞くと甘酸っぱい想いになる方も多いと思います。

不運で短命なキャリアではありますが、本作は濃密なメロディの渦を堪能できる事請け合いのコンピレーションとなっています。

2016年12月 1日 (木)

DAKOTA LITTLE VICTORIES

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隠れ名バンドのベテラン、ダコタの2000年作、「リトル・ヴィクトリー」、入荷しました。

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96年に「MR. LUCKY」、97年には「THE LAST STANDING MAN」で復活をしたダコタが、3年ぶりにリリースしたアルバムです。

前々作がコンピレーションだったため、本作は復活第2弾となり、前作でメロディ愛好家を唸らせたソング・ライティング・センスをここでも披露してくれています。

80年代にAOR、プログレ・ハードと分類されながらも、「産業ロック」というある意味便利な言葉で片づけられていた気もしますが、彼等の様なストレートなポップ・センスは市場ではすでに活躍する場が少なくなっているのが現状です。

TOTOやJOURNEYのエッセンスを持ちながら、ダコタのサウンドは爽やかなヴォーカルのせいかかなりAOR寄りとも思えますが、本作ではメタリックなエッジも強調されています。

言ってみればハードなAOR、とも思えるものですが、計算され尽くしたアレンジ、哀愁メロディの見事さは、70年代、80年代のアメリカン・プログレ・ハードの精巧さを残しています。

AC/DCの育ての親と言えるヴァンダ&ヤングが在籍したTHE EASYBEATSのヒット曲、「FRIDAY ON MY MIND」のカヴァーも、80年代的アプローチによりハード・ポップ風に料理されているのがユニークです。

FAIR WARNINGやTENといったバンドが90年代以降決定付けたメロディアス・ハードという形態とは全く別の流れにはいると思いますが、明らかに美麗なメロディのみを追求する姿勢は昨今のメロディアス・ハード・バンドと通じるものがあり、その技術はさすがにベテランらしい安定感を誇っています。

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