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2016年10月の31件の記事

2016年10月31日 (月)

DEFTONES SATURDAY NIGHT WRIST

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

2006年作、デフトーンズの通産5作目となったアルバム、「サタデー・ナイト・リスト」、入荷しました。

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常に重金属音の中に、翳りやダークな美しさを盛り込んできた彼等の真骨頂が発揮された快作というべき内容で、メタル・ファンだけの間では収まらない大衆性すら獲得していると思います。

これまでメタルがフラストレーションの解消として機能してきたとするなら、彼等の音はどこか不安にさせる様な響きがあったと思います。

ここではそんな妖しさから開放してくれるような、美しい旋律によるソフトさも時折見せてくれています。

当時のバンドを取り巻く状況はけっして順調だったわけではないそうで、メンバー間で音楽的指向における不協和音が生じ、加えてヴォーカルのチノはプライベートでドラッグ問題等を抱える中、解散危機を乗り越え本作は制作されています。

そうしたネガティヴなバンドの精神面をダイレクトに音に反映させ、そして逆説的な美しさをもたらしたのはプロデューサーのボブ・エズリンの貢献であるのは見逃せないところでしょう。

アリス・クーパー、KISSと、大仰な王道アメリカン・ハードの名盤の数々を手掛けてきたこの大物プロデューサーは、メタリックかつダークな質感を主軸としながら、これまでのオルタナ・メタルとは異質な繊細さを演出するのに成功したと思えます。

その代表格と言えるのが、「Beware」や「Cherry Waves」といったナンバーで、翳りのある鬱々とした全体像の中にひっそりと見られる陽性の穏やかさは、見事彼等の新たな魅力として開花しました。

総じて攻撃性を伴うヘヴィネスがスポイルされた感がありますが、その分金属的な様式美が強調されたのは大きな意味があったと思います。

相変わらずセンスの良いジャケット、インナーのデザインも、このバンドの個性をよりクッキリとしたものとしています。

2016年10月30日 (日)

DEF LEPPARD HYSTERIA

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

最早説明不要の1枚、デフ・レパードの「ヒステリア」、入荷しました。

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ご存知デフ・レパードのキャリア史上最大のセールスを誇る4作目で、彼等の地位を決定付けた大名盤です。

前作、「炎のターゲット」のビッグ・セールスが、80年代のポップ・メタルの市場の拡大に伴う一過性のものではない事を証明し、独自のサウンドをここで完成させています。

彼等を取り巻く状況はけっして順風満帆と言えるものではなく、むしろこれからという若いバンドにとって大きな転換期が訪れていました。

良く知られている様に、ドラマーのリック・アレンの悲劇的な事故は彼にとってもバンドにとっても致命的なものと思われましたが、強い結束と高いスキルで見事克服、ファンを感動させるという意味でも本作リリース時の歓迎ぶりは驚異的なものがあったのでした。

音楽的にも大きな進化が見られ、4年という当時ではかなり長いインターバルすらものともせず、メタル・ファンのみならず、マニアックなロック・ファンをも虜にしたサウンド・プロダクションが斬新でした。

作り込まれた緻密なアレンジに乗るメロディはバラエティに富み、実際7曲ものシングル・カットがされたキャッチーさは呆れる程完璧ではなかったでしょうか。

NWOBHM、メタルといった形容句はすでに不要となり、高性能ロック・バンドとして再生されたのでした。

オープニングをスロー・チューンと言える「WOMAN」で飾ったのも、自信の現れなのか、イケイケのムードがまだまだ残っていた80年代HR/HMシーンの中では、彼等しか成し得なかった意外性のある構成でした。

メロディアスなハード・ポップ・チューン、哀愁パワー・バラード、プログレ・ハードに近い起伏のある展開を持つミステリアスなハード・ロック等々、持ち味の幅がグッと広がった事により、比類すべき存在がとうとういなくなってしまったと言っても過言ではないでしょう。

更にリズムにこだわり、コーラス・ワークやSEにより複雑かつ濃密な音の壁を作り上げる事に成功し、QUEENにも通じる普遍性と大衆性を獲得したわけです。前作が80年代メタル・ファン必需品だったとしたなら、本作は全ロック・ファン必聴の大名盤と言えるのかもしれません。

2016年10月29日 (土)

BILLY SQUIER HEAR & NOW

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

89年作、ビリー・スクワイアの通算6作目となったアルバム、「ヒア・アンド・ナウ」、入荷しました。

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安定した地位を築きながら、前作からは3年ぶりという本作、けっしてこの間のブランクは短いとは思えず、HR/HMシーンが怒涛の勢いで盛り上がる中、彼の立ち位置を微妙なものになってきた時期だと思います。

ハスキーで男臭さ満載の声と、巧みなソング・ライティングが武器であると思いますが、NEW WAVE色を取り入れたスマートなアレンジも目立つ、いかにも80年代的なセンスをこれまで売りにしてきました。

その器用さこそが80年代ポップ・メタル隆盛期にあっては中途半端な路線となったのも確かと思われ、せっかくのワイルドさがナヨナヨしたポップ・サウンドによりスポイルされていたのではないでしょうか。

そうした点にこれ程の才能があった人が気づかないわけはなく、本作では一気にストロングなハード・ロック路線に徹しています。

派手なアレンジは残るものの、おそらく今回初と言えるMR. 80's、デズモンド・チャイルドとのタッグも披露、「STRONGER」、「TIED UP」ではBON JOVIがやり尽くしたとも言える高性能ポップ・メタルに徹してします。

ただ時すでに遅し感は拭えず、ガンズ登場以降のよりコアなロックがメインストリームを席巻していた時代では、この人の魅力的な声も十分に機能していなかったのではないでしょうか。

それでもシングル・カットされた「DON'T SAY YOU LOVE ME」はスマッシュ・ヒットを記録、存在感をアピールしてくれました。

このナンバーも80年代王道パーティー・ロックを思わせるもので、特に優れたメロディとは言い難いのですが、ヴォーカルの強さ、個性でついつい耳を傾けてしまう魅力を持っています。

まるで自身のポップ・フィールドでのキャリアを後悔するかの様なハード・ロッカーぶりには、むしろ好感が持てる程の潔さがあり、さすがに職人的なメロディ・メイカーぶりはアルバム全体を飽きさせずに一気に聴かせてくれます。

アルバム・タイトルは、そうしたHR/HMシーンへの挑戦とも思われる覚悟と決意宣言だったのかもしれません。

ラスト・ナンバーの「YOUR LOVE IS MY LIFE」を除き、余計なバラードも排除、しなやかさと逞しさの同居したスタイルに徹した姿には、頑張って欲しいと思わせる一途さを感じさせます。

2016年10月28日 (金)

GRAND PRIX TREASURE HUNTING

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

NoBこと山田信夫率いたハード・ポップ・バンド、グランプリのセカンド・アルバム、89年作の「トレジャー・ハンティング」、入荷しました。

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ジャパメタ隆盛期に現れたMAKE-UPの元メンバー2人を擁するグランプリはは、前作から完全なるアメリカン・タイプの洗練されたメロディを追求していました。

本作でも基本路線は変わらず、特徴的な声を持つNoBを看板に、キラキラしたキーボードを主軸とした陽性のハード・ポップを聴かせてくれます。

かなりはっきりとした歌い回しが、逆に日本語ロックとしてのある種の恥ずかしさを強調してしまっている面もあるのですが、それはこのバンドに限られた事ではなう、むしろ優れたメロディが目立つ方が特筆されるべきだと思います。

HR/HMのジャンルではなかなか括りづらい大衆性を持ち味にしているため、軽く見られがちなのが残念なのですが、なかなか忘れ難い名曲を残しているのも事実です。

ワイルドなスタイルを売りにしてるわけではなく、ポジティブなメッセージ性を大事にした歌詞も同時代のジャパメタ勢とは違った個性となっていて、パーティー・ロック然としたメロディを持つ曲でも集中して聴いてしまえます。

「Dear My Daddy」では、ストレートなハード・ロックをバックに、ティーンの心情を浜田省吾的な視線で歌ったナンバーで、こうした路線をもっと追求しても良かった気もします。

全体的にはやはり優れた歌メロと表現力の見事さ、こなれたバンド・サウンドが心地良く聴かせてくれるので、悪口を言うのが非常に難しい種類のバンドであると言えるでしょう。

2016年10月27日 (木)

TYKETTO STRENGTH IN NUMBERS

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

タイケットの94年作、「ストレングス・イン・ナンバーズ」、入荷しました。

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91年に強烈なフックを持ったナンバー、「Forever Young」と共に突如として現れたタイケットが、3年ぶりにリリースしたセカンド・アルバムです。

彼等の登場は80年代メタルが時代の中で廃れていくのを必死に抵抗するかの如く輝いていました。

UFOのピート・ウェイ、ポール・チャップマンが結成したWAYSTEDのヴォーカリスト、ダニー・ヴォーンを中心となったこの4人組は確かに苦しい選択をしていたのかもしれません。

メロディアス・ハードとLAメタル、このちょうどど真ん中を行く路線は当時見向きもされなくなっていましたが、曲の良さは相変わらずです。

最近オリジナル・メンバーで再結成が果たされた様ですが、息の長い活動を是非してほしいものです。

理屈ではなく、ただただハード・ロックの楽しさ、美しさを追及する姿には、きっと共感してくれるファンが大勢いると思います。

この手のバンドが減った現在、本作もまた名盤の一つとして語り継がれ
ていいはずです。

プロデュースは名手ケヴィン・エルソン、間違いの無いサウンド・プロダクションもメロディを際立たせています。

日本盤のボーナス・トラックとなった「Wait Foever」が実にカッコいいので、国内盤を是非オススメします。

2016年10月26日 (水)

SNAKE HIP SHAKES NO DOUBT

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

スネイク・ヒップ・シェイクスの2000年作、「ノー・ダウト」、入荷しました。

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SNAKE HIP SHAKESに改名後、第2弾としてリリースされたアルバムで、副題に「ZIGGY SONGS PLAYED BY SNAKE HIP SHAKES」とされている通り、セルフ・リメイクによるコンピレーションとなっています。

当然の事だったのかもしれませんが、戸城作品は含まれず、森重作品である「I'M GETTIN' BLUE」や「GLORIA」等、初期の代表曲を中心としたベスト的な選曲となっています。

タイトなリズム隊の強化が、ZIGGY時代との違いになっているだけに、新生バンド・サウンドを生かしたアレンジが全曲にされています。

パンキッシュかつスピーディーになった過去のポップ・ナンバーに違和感を覚える人もいるのかもしれませんが、ZIGGYの歌謡ロック的な側面も確かに魅力の一つであった事を考えると、本作は企画盤の域を超えていないと言えるのでしょうか。

ただ常に隣のあんちゃんでは終わらないロック・スターを意識してきた森重マインドは、この時期の編成でより明確化されていたのだと思います。

メロディありきのロック・バンドであり続けたのは間違いないと思われ、個人的には80年代然としたオリジナル・テイクももちろん好きですが、本作での太く速くなったSNAKEスタイルにも惹かれてしまいます。

2016年10月25日 (火)

STARSHIP KNEE DEEP IN THE HOOPLA

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

スターシップの85年作、「フープラ」、入荷しました。

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ジェファーソン・スターシップから、オリジナル・メンバーのポール・カントナーが脱退し、改名を余儀なくされた結果、スターシップと名乗った第1弾アルバムです。

グレース・スリックとミッキー・トーマスのダブル・ヴォーカリストが主導権を握り、いよいよポップ路線を強化した本作は、80年代を象徴する1枚ともなりました。

バーニー・トーピン、マーティン・ペイジ、マイケル・ボルトン等の外部ソング・ライターを招き、シンセを強調したエレ・ポップの印象が確かに強いのですが、それは大ヒット・シングル、「シスコはロック・シティ」や「セーラ」があったからだと思われます。

良く聴き込むと、彼等がすでにジェファーソン時代から進めていたプログレ・ハード路線、つまりジャーニーやフォリナーの様なアプローチは健在で、80'sメロディアス・ロックとしての趣も強いと思われます。

まさに産業ロックという形容がピッタリなのでしょうが、キラキラしたアレンジとキャッチーなメロディで再生、生き残りを図る方法論は結果的には大正解だったわけです。

ポップ・ロックと片付けてしまうのは、実に簡単な事だと思います。

ただ抵抗し難い魅力があるのは確かで、メロディアス・ハードをこよなく愛する人にとっては、今聴いても懐かしさを覚えるだけでなく、素直に体が反応してしまう甘さと美しさを持っている1枚だと思います。

2016年10月24日 (月)

THE KNACK SERIOUS FUN

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

究極の一発屋として、今も不名誉と思われる愛称が冠となっているザ・ナックの通算4作目となったアルバム、「シリアス・ファン」、入荷しました。

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70年代のビートルズと最大級の褒め言葉で賞賛された栄光は、アメリカン・ロック史の中でも特筆すべきバンドであった事を証明していますが、彼等の魅力は限界知らずのパワー・ポッパーとしてのセンスだったと思います。

本作は10年ぶりの再結成となり、プロデューサーに数々の大物を手掛けてきたドン・ウォズ、ミックスはAC/DCやAEROSMITHのエンジニアとして名高いマイク・フレイザー、そしてVIRGIN移籍第1弾としてかなり力の入ったアルバムとなったのですが、残念ながら奇跡的な返り咲きには至りませんでした。

クイーンの様なコーラス・ワーク、チープ・トリック顔負けのポップ・センス、そしてハード・ロックのダイナミズムが分厚くなったバンド・サウンドは、かなりの完成度を誇っているのですが、時代が悪かったのは否めません。

今聴いても十分にカッコ良く、一本調子にならない器用さにも改めて驚かされます。

多くのバンドが影響されたであろう、ナック節と言えるズンドコ・ビートのキャッチーなニュー・ウェイヴ風ハード・ナンバー、「I WANT LOVE」、ジョン・ウェイトの「ミッシング・ユー」を思わせるミドル・ポップ・バラード、「ONE DAY AT A TIME」等、魅力的なメロディが目白押しの好盤です。

2016年10月23日 (日)

KISS KISS

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

74年作、記念すべきキッスのデビュー・アルバム、「地獄からの使者~キッス・ファースト」、入荷しました。

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ジャケットのインパクトこそ当時話題になったそうですが、キワモノ扱いされていたのも事実であり、それは凡庸なハード・ロックとしての内容が更に彼等の評価を決定付けている感が強いと思われます。

サウンド・プロダクションの弱さ、アレンジのシンプルさが彼等のダイナミズムを収める事に失敗、というよりはバンド自体が自身のスタイルをまだ確立していなかったのでは、と思えてなりません。

特にスカスカした音は、当時としては仕方のない事だったのかもしれませんが、以降ライヴ・バンドとして圧倒的な音の壁を作るキッス・サウンドとは程遠いものとなっています。

今改めて聴いても、もっとギターをギンギンに、ドラムをもっとパワフルに、とついついツッコミを入れたくなってしまうのですが、それこそが本作の楽しみ方なのかもしれません。

但し本作における重要な点は、「ビートルズのハード・ロック版」という当初のコンセプトの元で進められたサウンド、メロディが、ある程度成功している事だと思います。

ライヴの定番となったオープニング・ナンバー、「ストラッター」のポップな展開はそれまでのアメリカン・ハードでは見られなかったものであり、80年代メタルへの大きな布石ともなっています。

ハイライトになった「ブラック・ダイアモンド」のメロディアスな構成も後のキッス・サウンドの重要な要素となっています。
 
特に同曲のドラマティックな構成は、これもまた80年代メタルの強力な参考書となったのではないでしょうか。

荒削りながらも確実に新しいハード・ロックが生まれた瞬間だったのは間違いなく、アメリカン・ハード史上記念碑的な作品であったと思います。

ジャケットに映るメンバーの表情が、どことなく自信無さげに見えるのですが、これもまたKISSが向かうべき方向をまだ模索していたという事なのでしょうか。

2016年10月22日 (土)

WIG WAM NON STOP ROCK'N'ROLL

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

2010年作、ウィグ・ワムの「ノン・ストップ・ロックンロール」、入荷しました。

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80年代メタル・ファンにとっては無視できない存在であり、北欧シーンの奥の深さの象徴でもあるウィグ・ワムのサード・アルバムとなった1枚です。

前作からは4年ぶり、バンドは一時活動休止状態であったらしく、それぞれのソロ活動を経て変わらぬド派手なキラキラ・メタルを聴かせてくれます。

正統派パワー・メタル・バンド、ARTCH、そしてノルウェーのWHITESNAKEとでも言うべきバンド、DREAM POLICEのメンバーにより結成されたこのWIG WAM、日本でも初期BON JOVI真っ青なポップ・メタルを天才的な手腕で作り出すセンスが注目されていましたが、一過性のお遊びバンドというイメージが何故かつきまとっていたのも事実だと思います。

メタル・マニアにとっては知る人ぞ知る名バンド出身のメンバーの実力が、こうした陽性の商業メタル路線を歩んでいる点、そして北欧メタルの最も甘い部分を凝縮したと言えるケバさやメロディのドギツさが彼等にとってはマイナス要素として働いていたのかもしれません。

1枚目、2枚目と、尽きないメロディ・センスの素晴らしさは十分ポップ・メタル・ファンにとってはアピール力があっただけに、このバンドの正当評価がされ続けないのは本当に悔しいところです。

ヴォーカルのグラムは、本国ノルウェーでQUEENのトリビュート・ミュージカル、「SHOW MUST GO ON」をプロデュースし成功した様で、その影響からかクイーンっぽいコーラス・ワークまで武器にし、本作では彼等の本気っぷりと変わらぬ80年代愛がますます強化された感があります。

メロディアス・ハード路線よりも、パーティー・ロックのアンセム型チューンが増えた印象もありますが、簡単には抗う事のできないメロディの高揚感、リフのウキウキ感は文句の付けようがありません。

グラマラスなヴィジュアルも相変わらずですが、ジャケット表面はこれまでとはイメージを一新するスピード感とスケール感を演出、そのままサウンドにも反映されているのではないでしょうか。

自ら正しいと信じる道を突き進む人達しか持たないカッコ良さがすでに風格となり、多少のどこかで聴いた事あるな感は全く気にならなくなったのも特筆すべき点かもしれません。

2016年10月21日 (金)

UFO SPACE METAL

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

元々は76年にアナログ2枚組としてリリースされたUFO初のコンピレーション盤で、初期の彼等のスタジオ・アルバム2枚、ライヴ・アルバム1枚からセレクトされた、「スペース・メタル」、入荷しました。

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当時彼等が在籍していたレーベル、デッカのサブ・レーベルであるNOVA RECORDSからリリースされ、クリサリスに移籍して大人気を誇っていた最中にどうも急遽初期音源をまとめたものの様です。

CDとしては88年にドイツのレーベル、LINE RECORDSが再編集、一部収録曲の変更がされて初リリースがされました。

ご存知の様に、UFOはマイケル・シェンカーが加入する以前は、本国イギリスより日本、そしてドイツで高い人気を誇っていました。

特に日本では、来日公演を「ランド・イン・ジャパン (「UFO Live in Japan」、または「LIVE」のタイトルでも知られているライヴ盤です )」のタイトルで収録し、スペーシーな次世代ハード・ロック・バンドとして知られていたわけです。

彼等の名声は以降のマイケルのギターと、哀愁メロディに貫かれたキャッチーなスタイルによって確立されましたが、初期の音楽性は全く違うスタイルでありながら興味深いものには変わりありません。

後にピンク・フェアリーズに参加する初代ギタリスト、ミック・ボルトンのサイケ色と、フィル・モグのブルージーな個性の融合こそが、当時ツェッペリン以降のブリティッシュ・ハード・スタイルとして注目されていました。

収録曲は70年作のファースト「UFO 1 UFO登場」から7曲、72年作のセカンド、「FLYING UFO2 ONE HOUR SPACE ROCK」から3曲、同年リリースの「UFO Lands in Tokyo」から1曲、そしてシングルでのみリリースされた「Galactic Love」(現在では08年にリイシューされた「FLYING」にボーナス・トラックとして収録されています)となっています。

尚、本CDの裏ジャケには何故か収録曲が11曲で明記されていますが、前述の「Galactic Love」がラスト曲として含まれています。

明らかに「Phenomenon 現象」以降の快進撃からは想像できない重たさとサイケデリックなサウンドが逆に新鮮で、確かに同時代のTHIN LIZZYと共に英国の新たなハード・ロックの予感をここに見る事ができます。

結果的にはUFOサウンドは、マイケル・シェンカーというカリスマによりメロディアスなHR/HMの雛形として変貌していくわけですが、初期のヘヴィ・サイケ・ブルースとでも言えそうな独特の空気感も極めて魅力的と言えると思われます。

2016年10月20日 (木)

W.A.S.P. THE HEADLESS CHILDREN

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

WASPの通算4作目となった89年のアルバム、「ザ・ヘッドレス・チルドレン」、入荷しました。

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猥雑なメタル・バンドの象徴であった彼等が、シリアスな路線へとシフトした1枚です。

ジャケットにはスターリン、ヒトラー、K.K.K.、ムッソリーニ、チャールズ・マンソン、ポル・ポト、カポネ等々、歴史上の悪役を並べたイラストとなり、自虐的な意味合いも持つのでしょうが、政治に目を向けたナンバーが目立つ様になります。

THE WHOのカヴァー、「THE REAL ME」はまさにズッパマリで、ストロングかつキャッチーなナンバーが揃う本作の中でも浮く事なく機能しています。

また本作からQUIET RIOTのフランキー・バネリがサポート・メンバーとして参加し、以降ブラッキーを支えていく事になります。

更にユーライア・ヒープのケン・ヘンズレーも全面サポート、リタ・フォードがコーラスで参加しています。

正統派メタル・サウンドとしてのメロディも充実ぶりが目立ち、かなりしっかりしたバンド像を打ち出しているのかと思えば、「俺は不道徳な世代の反逆者」と歌う「REBEL IN THE F.D.G.」はブラッキーの意地すら感じられるナンバーとなっています。

ちなみにF.D.G.は「Fucking Decadant Generation」の略だそうです。

シングル・カットされた「Forever Free」は壮大なパワー・バラード、「Mean Man」はキャッチーな疾走感がかつてのLAメタルを彷彿させる好ナンバーで、「Mean Mother Fucking Man」と歌われるのは、本作を最後に一時バンドを離れるギタリスト、クリス・ホームズの事らしいです。

2016年10月19日 (水)

WHITE LION FIGHT TO SURVIVE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは85年作、ホワイト・ライオンのデビュー・アルバムとなった1枚、「華麗なる反逆」、入荷しました。

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80年代後半、LAメタルが一段落していた当時、ポップ・メタル、ヘア・メタルとして頭角を現したバンド群の中では、頭一つ抜け出ていた感があります。

フラッシーなギターと、限りなくポップなメロディ、そしてヴォーカリストのマイク・トランプの個性的な声ユニークな個性となっていました。

一連のヘア・メタル・バンドとは違い、湿り気のある哀愁感が漂っているのが日本人にとってもツボだったのかもしれません。

デンマーク出身のマイク・トランプ、そしてフラッシーなギターと陽性のメロディ・センスを持つギタリスト、ヴィト・プラッタの各々の個性が見事時代とリンクしていたと言えるでしょう。

どこまでも突き抜けていく様な、パーティー・ロック然とした80'sメタルの喧騒の中で、どこか上品さも感じさせるハード・ロックを奏でています。

ちょうど同時期、BON JOVIはセカンド・アルバムをリリース、この両者の音楽性の共通点も多かったため、アメリカよりも先に日本で注目を浴びていた感があります。

彼等が大ブレイクするのは、ご存知の通り次作の「PRIDE」であったわけですが、以降ハード・ポップ色を強くしていったキャリアの中では、最もハードな1枚ではないでしょうか。

2016年10月18日 (火)

MOTLEY CRUE SUPERSONIC AND DEMONIC RELICS

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

モトリー・クルーのコンピレーション盤、「スーパーソニック&デモニック・リリックス」、入荷しました。

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自らのレーベルであるMOTLEY RECORDSを設立したモトリー・クルーは、80年代組としてはセンセーショナルな話題だけでなく、音楽面でも抜きん出た変遷を遂げてきたと言えるでしょう。

その象徴として99年に「ミレニアム・シリーズ」としてオリジナル・アルバムの一斉リマスター化、大量のボーナス・トラックを投入しています。

本作はそこから漏れた未発表曲、デモ曲、そしてベスト盤等に収録されていたナンバーをまとめ、新たに編集し直されたのが本作となります。

今となってはあまり価値の無くなった「Decade of Decadence」に収録された当時の新曲、そしてジョン・コラビ在籍時にリリースされたミニ・アルバム、「Quaternary」からニッキー、ミック、トミーのそれぞれのソロ・ナンバーを含んでいます。

未発表曲として興味深いのは、まずバンドのお遊び的な雰囲気が生々しく伝わってくるジャム、「Mood Ring」でしょう。

モトリーがツェッペリン、サバスからの影響も強く受けているのがあからさまになり、ヴィンスの戯言の羅列も笑えてしまいます。

「Sinners & Saints」は完全に「SHOUT AT THE DEVIL」時代を代表するメタル・ナンバーなのですが、何故かアルバムからは漏れてしまった様で、ここで再発掘されたのはありがたい事です。

「Dr. Feelgood」のアウトテイクとなった「Say Yeah」は、なんとあの偽物ニッキー、マシュー・トリップを歌ったナンバーらしく、ファンキーなテイストがユニークなのですが、捨て曲無しのあの名盤の中では少し地味だったのかもしれません。

オマケ程度にも思える曲もあるにはあるのですが、サービス精神の強い彼等らしいところで、ファンとしてはやはり聴き逃せない1枚になっています。

2016年10月17日 (月)

ASIA AURA

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

エイジアの21世紀初となったオリジナル・アルバム、「オーラ」、入荷しました。

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前作から5年ぶり、ジェフ・ダウンズとジョン・ペインのタッグによる完全プロジェクト・バンドと化した1枚です。

ロジャー・ディーンによるジャケットはYES作品と見間違う程のプログレ指向へと戻されていますが、サウンドはこの時期のアダルトなメロディアス・ロック路線を踏襲したものとなっています。

但し参加陣の豪華さはエイジア作品の中では最高峰と思われ、音にもそのゴージャスさが反映されています。

オリジナル・エイジア再結成かと噂されていましたが、結局スティーヴ・ハウが2曲のみ参加(「THE LAST TIME」、「FREE」)、他にパット・スロール、エリオット・ランドール等の名手を加えギタリストだけでもが5人起用されています。

ベースには意外にもトニー・レヴィン、ドラムにはザッパ門下生であり、ジョー・サトリアーニやメガデスでの活動でも有名なヴィニー・カリウタ、THE FIRMやAC/DCで知られたクリス・スレイド、最早数え切れないバンドを渡り歩くサイモン・フィリップス、21 GUNS、URIAH HEEP等で活躍したマイク・スタージスと、強力な人選がされています。

またソング・ライティングには10ccのグレアム・グールドマン、そしてWAXで共にグールドマンと活動した名ソング・ライター、アンドリュー・ゴールドが参加し、AOR的な華やかさを添えています。

さすがにメロディの輝きには頭が下がるばかりで、セッション・アルバム的なアルバム全体の統一感の無さこそ気になりますが、最期まで飽きさせずに聴かせてくれます。

全盛期のASIAのドラマ性、過剰なまでの大仰なアレンジが目立つ「THE LONGEST NIGHT」等では、どうしてもジョン・ウェットンの声を求めてしまいがちになるのですが、それこそがこの時代のエイジアの弱点だったという事なのでしょう。

いずれにしても超優等生的なメロディック・ロック作品としては、文句の付けようが無い完成度を誇っています。

2016年10月16日 (日)

GUNS N' ROSES APPETITE FOR DESTRUCTION

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは87年作、ご存知ガンズのデビュー・アルバム、「アペタイト・フォー・ディストラクション」、入荷しました。

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全世界で3000万枚以上のセールスを誇り、HR/HMシーンに留まらず、全音楽ファンを虜にしたと言っても過言では無い1枚だと思います。

ロックが衝動的、暴力的、そして肉感的なものである事を、ヴィジュアル、サウンドで再び教えてくれたのでした。

LAメタルという一過性のブームは、確かにケバケバしたロックの妖しさの爪痕を残していきましたが、耳馴染みの良さと商業性の香りが強調されていく中、いつの間にか大量生産ポップと化していきました。

そんな中、アクセルの壊れる寸前のシャウトと、破壊衝動に包まれた攻撃的なサウンドは、ロック・バンドが本来持っていた初期衝動を思い出させたのです。

かつてストーンズやピストルズ、ツェッペリンやエアロスミスが放っていたその何かを確実に撒き散らしていたんだと思います。

内ジャケットでは発禁となったレイプ・デザインも含んでいますが、今聴いても音のインパクトの方が語るべき重要性を持っているのではないでしょうか。

2016年10月15日 (土)

WHITESNAKE LIVE AT DONINGTON 1990

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ホワイトスネイクの2枚組ライヴ盤、「ライヴ・アット・ドニントン 1990」、入荷しました。

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2011年作、「Foever More」発表に伴い、ホワイトスネイク祭りとでも言うべきリリース・ラッシュが続いたのは記憶に新しいところだと思います。

本作はその一環でしょうか、突如として現われた2枚組ライヴ盤で、彼等のキャリアの中でも特筆すべき90年の「モンスターズ・オブ・ロック」の模様を収録した嬉しい内容となっています。

エアロスミスやポイズンを迎えたこの年の伝説的フェスで、当然の様にトリを務めたホワイトスネイクは、「Slip Of The Tongue」を引っさげての圧倒的パフォーマンスを見せてくれています。

映像ソフトも同時にリリースされているところを考えると、デヴィッド・カヴァーデイル自身も相当気に入っていた時代だったのだと思います。

デヴィッドが自ら監修、そして現ギタリストのダグ・アルドリッチがリミックスを担当、という力の入れようです。

スティーヴ・ヴァイがレコーディングでそれまでのホワイトスネイクをぶち壊した、とまで言われた事もありましたが、ライヴではエイドリアン・ヴァンデンバーグがいよいよ復帰し、その集大成が本フェスで爆発したと言えるショーになっています。

二人の個性的ギタリストが絡み合った奇跡的瞬間を、ダグがリミックスしたという話は、ファンにとっては感動的ですらあると思います。

エイドリアン、スティーヴのそれぞれのソロ・スポットもそれぞれ収録、この時期ならでは貴重な記録となっています。

バンド史上最強のラインナップとされていますが、いろいろ意見は分かれると思います。

ただスティーヴ・ヴァイがかつてアルカトラスやデイヴ・リー・ロスで見せたビッグでド派手なハード・ロックのバンドマンとしてのキャリアは、ここで終着点で迎えたのは間違い無いと思います。

またデヴィッド・カヴァーデイルという稀代のヴォーカリストは、どんな強力なバック陣の中でも常に個性をかき消されないカリスマ性と声の魅力を持っていたのだと、改めて思い知らされます。

音質の素晴らしさ、ロック・ショウとしての完成度の高さも見逃せない名ライヴ盤です。

2016年10月14日 (金)

TRIUMPH IN THE BEGINNING

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オリジナルは76年作、カナディアン・ハードの至宝、トライアンフの記念すべきデビュー・アルバム、「イン・ザ・ビギニング」、入荷しました。

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すでに頭角を現していた同郷の先輩格であり、やはりトリオ編成のRUSHとも比較されてきましたが、確かにブリティッシュ・ハードの洗礼を受けながら、高音ヴォーカルの伸びの良さは似ていたのかもしれません。

ただ決定的に違うのはギタリストのリック・エメット、ドラムのギル・ムーアによるツイン・リード・ヴォーカル体制、しかも両者が優れたソング・ライターであったという点です。

ソフトかつポップな味わいのリックの声とメロディ、メタリックで金属的なギルの個性は、このバンドをユニークなものとしています。

本作ではギル・ムーア作の曲の割合が多く、ゴツゴツしたハード・ロック色がまだ強いのですが、すでにリック・エメットの表情豊かなギターが特別な輝きを放っています。

当初はカナダのみでリリースされ、あまり注目も浴びなかった様で、後にジャケット変更、アルバム名も「トライアンフ」から「イン・ザ・ビギニング」と改名されてアメリカでもリリースされました。

ツェッペリン、サバスを思わせるリフに加え、どこかで聞いた事あるかな、と思わせる独特のB級センスも、このバンドの大事な個性だと個人的には思っているのですが、失礼にあたるでしょうか。

2016年10月13日 (木)

LOUDNESS DRAGON

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第4期ラウドネスの2作目となった98年作、「ドラゴンに」、入荷しました。

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インド3部作と呼ばれる第2章となったアルバムです。

前作の「GHETTO MACHINE」では、高崎晃の進化に伴うミュージシャンシップと精神性がバランスを取ろうとする中、新生LOUDNESSがその新たな音楽性を探り探りで鳴らしていた部分も多少見られた気もしますが、本作ではメロディ、バンド・サウンドに整合感が目立っていると思われます。

特にMASAKIのキャラクター、ヴォーカル・センスが遺憾なく発揮され、完全に別バンドとしての方向性をリードする事に成功しています。

またインド指向の極みと思われるインスト・ナンバー2曲に、世界のどのメタル・バンドも到達し得なかった地平に彼等が立っている事がうかがえます。

ドゥームへの接近もより強まり、「WICKED WITCHES」等ではこのラインナップならではの、ヘヴィかつイーヴルなグルーヴが襲ってきます。

バンド史上最もパンキッシュなリフを持つ「CRAZY GO-GO」や、エレクトロニカに不思議な浮遊感が心地良い「CRAWL」等、メリハリのあるナンバーが、アルバム全体のミドルで重い雰囲気に華を添えています。

確かに好き嫌いがはっきり分かれるところではあると思います。

この時期の彼等は、メタル・シーンの動向、あるいはメタルの可能性への挑戦、といったキーワードだけでは語れないと思います。

崇高なスピリット、そして音楽への忠誠心から生まれたであろうここでのサウンドは、聴くものを選ぶというよりは、聴き方を強いてしまう部分がどこかあったのではないでしょうか。

2016年10月12日 (水)

RIOT ROCK CITY

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オリジナルは77年作、今は亡きマーク・リアリ率いたライオットの記念すべきデビュー・アルバム、「ロック・シティ (旧邦題 怒りの廃墟)」、入荷しました。

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初期の彼等のイメージ・キャラクターであったアザラシの様な生物と、邦題のセンスがインパクト大ですが、何よりもそれまでのアメリカン・ハードとは違い、ブリティッシュ・ハードに影響された哀愁節とスピード感は衝撃的でした。

この印象的なジャケット、そして本作に収められた突然変異とも思える新しいスタイルは、以降80年代メタルの隆盛と共に語られる機会が減っていく事になりますが、77年という時代を改めて考える時、RIOTがいかに先駆的なバンドであったかがわかると思います。


独特の哀愁節は、まずはアメリカよりも欧州で彼等の人気が増していったわけですが、結果的にはアメリカ勢のポップ・メタルがチャートを賑わす頃には、ライオットは時代遅れ的な受け入れられ方をされたのが実に悔しいところです。

パーティー・ロック然として底抜けの明るさ、あるいはキラキラとしたヴィジュアル等とは無縁なバンドだっただけに、ライオットの人気はストイックでコアなメタル・ファンによって支えられていく事になります。

その人気の最も大きな要素は、やはりインパクトのあるメロディであったと思われます。

特に日本人にとっては忘れ難い超名曲「Warrior」は、アイドル歌手、五十嵐夕紀が「バイ・バイ・ボーイ」としてカヴァーした事で有名です。

確かに歌謡曲チックなサビが、ブリティッシュ風のリフに絡む様は衝撃的であったと思います。

日本の歌謡界がNIGHT RANGERやBON JOVIよりも早く、このRIOTに目をつけたというのもなかなか感慨深いものがあります。

また本作中最もポップと思われる「TOKYO ROSE」は、90年にデビューしたFIREHOUSEのヒット曲、「DON'T TREAT ME BAD」の原型になった気がしてなりませんが、そうした後続への影響もかなり大きかったのだと思います。

総じて言うなら、飽和状態とも言えた70年代アメリカン・ハード界に激震が走った瞬間であったわけで、KISSやエアロスミス、VAN HALENとは全く散ったハード・ロックを追及するとこうなった、と言わんばかりの理想的なリフとメロディが炸裂しています。

2016年10月11日 (火)

BILLY SQUIER SIGNS OF LIFE

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オリジナルは84年作、ビリー・スクワイアの通算4作目となったアルバム、「サインズ・オブ・ライフ」、入荷しました。

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前作の路線を踏襲する様にニュー・ウェイヴ・タッチのアダルトなハード・ロッカーとしての魅力が詰まった1枚となっています。

ジャケットはアンディ・ウォーホールから、GENESISのアルバムも手掛けたビル・スミスのものとなっていますが、相変わらずモダン・アートとしても実に質の高いデザインが印象的です。

スマッシュ・ヒットしたシングル、「Rock Me Tonight」は、当時のフォリナーの新曲として聴き間違えてしまうようなメロディが目立ちますが、嫌味の感じられない似通いぶりはこの人の器用さを象徴しているのかもしれません。

本作ではミート・ローフと一時代を築いた大御所、ジム・スタインマンを共同プロデューサーに迎えていますが、あの独特の暑苦しさはここには皆無で、大仰なアレンジも見られず、あくまでクールなサウンドに徹しているのが意外にも思えます。

前作に引き続き、QUEENから今回はブライアン・メイがゲスト参加し、一聴してわかるギター・ソロを「(Another) 1984」で披露してくれています。

80年代メタルが盛り上がる寸前にこの人が残した貢献度はかなり高いと思われ、独特のハード・ロック解釈とでも言うべきセンスで、ワイルドな声質でサウンドはあくまでスマートかつお洒落に、といったスタイルは他に比類すべき存在が皆無だったのではないでしょうか。

前述のフォリナーや、バッド・カンパニー的な味わいをベースに、アレンジは当時のカーズ等のエレ・ポップ的サウンドをブレンドしているのが、かなりユニークな点だったと思います。

以降のこの人の音は、徐々にピュアなハード・ロックへとシフトしていくのですが、残念ながらポップ・メタル全盛期においてはソフトすぎたのか、人気も下降していったのですが、個人的作品の路線を徹底追求して欲しかった気もします。

2016年10月10日 (月)

SIXX: A.M. PRAYERS FOR THE DAMNED VOL.1

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ニッキー・シックス率いるSIXX:A.M.の、通算4作目となったアルバム、「プレイヤーズ・フォー・ザ・ダムド VOL.1」、入荷しました。

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すでにニッキー自身が新作は2枚に分けてリリースする事がアナウンスされ、本作はその第1弾となっています。
(VOL.2は2016年11月リリース予定とされています)

あくまでもコンセプト・アルバムではなく、バンドの旺盛な制作意欲と枯れないメロディ・センスがもたらした結果と思われますが、前作から約1年半という短いインターバルには本当に驚かされます。

ガンズでの活動に区切りをつけたDJアシュバ、プロデューサー業、作曲家としてのキャリアを中断したジェイムズ・マイケル、そして今も解散か休止か曖昧な部分が残リながらもMOTLEY CRUEが一旦終焉を迎えた事で本格的にこのバンド一筋に動き出したニッキー。

この3人がここでようやく本気を出したという事でもないのでしょうが、曲の充実度が半端でない事に感動させられます。

前作では音楽性の幅の広さがバンドの強みになっていたのと同時に、やや彼等の方向性がボヤケてしまった感も有りましたが、ここではヘヴィなエッジが強調され、各メンバーの強力なキャリアの凄さを改めて思い知らされます。

メロディ、そしてジェイムズのヴォーカルは現在のアメリカン・モダン・ロックとそう大きく変わらない路線が敷かれていますが、アルバム全体を貫くストイックな姿勢と歌詞やアレンジから感じ取れる気がします。

時にはMUSEや昨今のメロデスを思わせながら、過去3作で微妙にシフトしてきたサウンドを無駄にせず、本作で一度軌道修正をした様な整合感により、このバンドの未来にますます期待を持てるものとしています。

3人のチームワークがより強固になったのと同時に、ポップ・フィールドへのチャレンジも兼ねていたと思われる前作までの音楽性を経て、ニッキー自身がHR/HMシーンへと復帰宣言をしたかの様な力強さとドラマ性がファンにとっては頼もしく思えるでしょう。

これこそが自分達のサウンドとメンバーが語る通り、確かにこれまでのアルバムより重量感があるのが一聴してわかります。

更に疾走感と共にメロディの熱さもアップ、各曲が燃え上がる様に盛り上がっていくのが聴き手を高揚させる事必至と思われます。

キャッチーさとヘヴィさを両輪にし、80年代以降の最強のロック・アイコンを擁するのこのバンド、次作はもちろん、この先どう進化していくのか目が離せないところです。

2016年10月 9日 (日)

WHITESNAKE THE PURPLE ALBUM

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ホワイトスネイクの最新作、「ザ・パープル・アルバム」、入荷しました。

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約40年もの月日を経て、デヴィッド・カヴァーデイルが自らパープル・トリビュートを本格的に行ったアルバムとして話題を呼んだ1枚です。

おそらく多くのHR/HMファンはとっくに諦めの境地に達していたとも思われますが、リッチー・ブラックモアとの合体も随分と検討された様で、その奇蹟は結局果たされず結局ホワイトスネイクの新作として制作がされました。

誰もが望む名曲の数々を現在のホワイトスネイクの強靭なサウンドで披露してくれていて、予想通り聴き応え十分のアルバムとなっています。

ジョン・ロードの他界後、疎遠になっていたリッチーと再び交流が始まったというデヴィッドは、ブラックモア・カヴァーデイルという一大プロジェクトが進行していた事を明かしています。

いろいろ大人の事情があったのでしょうが、結果的には新生ホワイトスネイクのお披露目として効果的なプランになったと思われます。

ダグ・アルドリッチ脱退という衝撃的ニュースの後、元NIGHT RANGERのジョエル・ホークストラが加入、そしてトミー・アルドリッジがドラマーとして復帰という編成になり、本作の共同プロデューサーとしても名を連ねるレブ・ビーチがバンド・リーダーとして活躍しています。

昨今のど派手で分厚いWHITESNAKEの音をクラシック・ロックの再現により、最新型のバンドの充実具合にまず感動させられます。

各曲については最早説明不要かと思われますが、デヴィッドが在籍していた時代の「BURN 紫の炎」、「STORMBRINGER 嵐の使者」、「COME TASTE THE BAND」からセレクトされています。

考えてみれば80年代ホワイトスネイク、あるいはCOVERDALE PAGEで露わにしていたツェッペリン指向、ロバート・プラント熱ばかりが指摘されてきた感が強いのですが、本来はDEEP PURPLEの三代目ヴォーカリストであるカヴァーデイル、そして前述のジョン・ロード、更にイアン・ペイスも在籍していたのがWHITESNAKEだったわけです。

パープル自体が今も現在進行形で続いている事もあり、なかなか状況は複雑な気もしますが、こうした自らのルーツを掘り下げる作業はデヴィッド自身にとっては過去のメンバーへの思い、強いファン・サービス、そしてキャリアの集大成という大きな意味を持っていたのだと思います。

いずれにしても第三期、第四期のパープルの選りすぐりのナンバーが並ぶ事により、圧倒的な説得力を持っているアルバムであるのは間違いないと思われます。

これまで多くの場で披露されてきた「BURN」、「MISTREATED」、「SOLDIER OF FORTUNE」はもちろん、ホワイトスネイクとしてピッタリと思われる「LOVE CHILD」や、オリジナルはグレン・ヒューズが歌っていた名バラード、「HOLY MAN」、パープルの典型的ハード・ロックの隠れ名曲と言える「LAY DOWN STAY DOWN」等、改めて曲の良さを思い知らされます。

2016年10月 8日 (土)

TED NUGENT FREE-FOR-ALL

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オリジナルは76年作、テッド・ニュージェントのセカンド・アルバムとなった、「フリー・フォー・オール 旧邦題 ハード・ギター爆撃機」、入荷しました。

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当時の邦題はまさにピッタリで、ヴァン・ヘイレン登場以前は、ここ日本ではこの人のギターが爆撃機だったわけです。

その形容に恥じない肉食系のリフはあくまでキャッチー、プレイも自己陶酔型というよりは完全に快楽追求型だったと思えます。

「Dog Eat Dog」の邦題はなんと「野獣地帯」。

このセンスにも脱帽で、KISSでもAEROSMITHでもない(ちょっとラヴィング・ユー・ベイビーっぽいかもしれません・・・)アメリカン・ハードの醍醐味が満載のナンバーとなっていて、一度聴いただけでサビのコーラス部分を野太い声でハモりたくなる様なキャッチーさを伴っています。

原題は飛び入り自由という意味ですが、暴動といった意味もあるようで、ダブル・ミーニングを持たせたのでしょうか、いずれにしてもこれもピッタリのセンスだと思われます。

テッドの盟友であり、MSGでの活動も有名なデレク・セント・ホルムズの他に、本作ではゲスト・ヴォーカリストとしてミート・ローフが迎えられています。

クレジットが無いのではっきりしないのですが、「Hammerdown」や「Street Ruts」等はおそらく彼のリード・ヴォーカルではないかと思われます。

例の大袈裟な歌唱ではなく、ワイルドなロッカーとして味のある声を聴かせてくれています。

どうしても野獣、というイメージばかりが先行する時期のテッド作品ですが、かなりカッチリとしたハード・ロックであり、ドライヴ感はむしろ計算され尽くしている気もする高性能な1枚です。

2016年10月 7日 (金)

JUDAS PRIEST PAINKILLER

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90年作、誰もが認めるメタル・アルバムの最高峰、ジューダス・プリーストの「ペインキラー」、入荷しました。

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彼等の12作目のアルバムであり、メタル・ゴッドとして90年代もその不動の位置を決定付けた名盤です。

元レーサーXのスコット・トラヴィスをドラマーに新たに迎え、バンドの若返り、更なる強化を成功させています。

ロブ・ハルフォードのヴォーカルもここへ来て進化を見せており、ベテランらしい風格はもちろん、かなり新鮮なバンドの勢いを感じさせてくれます。

本作を区切りにロブは一時脱退、ジューダスも勢いを落とす事となりましたが、80年代メタルの喧騒後の総決算というよりは、メタルの更なる高みをわかりやすく提示してくれたと思います。

本作を特別な思いで最高傑作として挙げる人も少なくないのでは、と思われます。

事実ジューダスは何度目かのピークをここで迎え、以降の90年代メタル勢にも影響を与え続けたわけで、80年代メタルのパーティー終焉で漂っていた寂寥感を一気に熱い鋼鉄魂で吹き飛ばしたのでした。

新旧のファンを巻き込みながら再びゴッドがトップに君臨しながらも、残念ながらシーンはオルタナやミクスチャー、そしてニューメタルの若い勢いを歓迎していく事になるのですが、今考えると本作を以って「ヘヴィ・メタル」の進化形の提示をする事で次世代のバンドに道を譲ったとも言える気がしてなりません。

2016年10月 6日 (木)

DANGER DANGER ROCK AMERICA

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1990年リリース作、デンジャー・デンジャーの「ロック・アメリカ」、入荷しました。

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日本独自企画でリリースされたデンジャー・デンジャーの4曲入りEPで、彼等のファースト・アルバムからのポップ・チューン、「ROCK AMERICA」のカットと、ライヴ・ヴァージョン3曲を収めたものです。

本国では「Down and Dirty Live」なるEPがリリースされているのですが、ライヴ音源はここからの流用だと思われます。

ピンクをバックにジャケットに収まる彼等は、当時アイドル的人気を前提に売り出されていたのが良くわかりますが、実際BON JOVIの1stと2ndを手掛けたランス・クインのプロデュース、キラキラしたキーボードを含む5人編成、恵まれたルックス、そして何よりもキャッチーなハード・ポップ・センスと、BON JOVI路線を90年代に向けて突き進むバンドとして注目されていたわけです。

現在テクニカル・ギタリストとして評価が高いアンディ・ティモンズが当時在籍していたのも個性となっていて、彼のプレイを含むオフィシャル・ライヴ音源はここでしか聴けないのは貴重だと思われます。

リック・デリンジャーのカヴァーを披露していますが、彼等の特徴はキッス、チープ・トリック等の70年代アメリカン・ハード、そして80’sポップ・メタルの総決算とでも言うべき陽性のメロディ作りの一言に尽きると思います。

そのあまりにもベタすぎるセンスは、オルタナ・グランジの波に真っ先に飲み込まれる運命ではありましたが、今聴いても胸キュン度はかなり高いバンドです。

現在彼等は数年前から活動が停止している様ですが、復活して欲しいバンドの一つではあります。(LOUD PARK 16で来日、盛り上がる事必至でしょう!!)

2016年10月 5日 (水)

ARCADE A/2

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94年作、アーケイドの「A/2」、入荷しました。

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RATT解散後にスティーヴン・パーシーが元CINNDERELLAのフレッド・コウリ-、元SEA HAGSのフランキー・ウィルセックス等と結成したバンド、アーケイドのセカンド・アルバムとなった1枚です。

一見何だかわからないジャケット、四つ折りタイプのものなのですが、広げるとエロい事になっています。

この辺のセンスが、スティーヴン・パーシーという人の超B級的キャラを決定付けるものなのかもしれません。

前作からわずか1年、元々TABOOなるバンドでデビューする為に書き貯めていた曲をそのまま流用していた事もあり、本作ではバンドとしてのまとまり、個性がはっきりしたものとなった気がします。

RATT特有の独特のウネリ、彼等自身がRATT&ROLLと呼んでいたつんのめる様なスタイルは、その多くがスティーヴンの個性的な声に頼るものが多かったと思いますが、フラッシーなギター、ヴィジュアルを含めたキラキラ感は、さすがにラットのバンド・マジックだったと言えるのでしょう。

元々オーセンティックなハード・ロッカーとしてのセンスを持ち味としているスティーヴンが、ストレートなHR/HMに取り組んだという印象もありますが、所々RATTへの未練とも思えるメロディ回しが残っていて、そこがまたクセになる魅力を持っています。

「WHEN I'M GONE」でのバラード・シンガーとして力量も彼の個性が生かされていて、なかなかの名曲となっています。

ユニークだと思えるのは、「WELCOME」の曲終盤、どこかで聴いた事のあるリフだなと思ったら、Red Hot Chili Peppersがカヴァーしたスティーヴィー・ワンダーの「Higher Ground」ソックリで、しかも突然歌詞もパロディの様に模倣されています。

続く「KIDNAPPED」は、そのレッチリが演っていてもおかしくないような、モダン・ロック風の前半部分にRATT的なキャッチーなコーラスが加わるというものになっています。

この辺のいかがわしさこそが、スティーヴンの魅力だと思うのですが、生真面目にハード・ロックに取り組んだ感も否めず、中にはラットのアウトテイクにも思えるナンバーもチラホラしています。

トータルとしてはそうした80年代マインドを引きずるかの様なスタイルが個性となっている気もして、個人的には好感が持てる楽しい1枚なのですが、バンドは本作を最期に消滅してしまいます。

時代の徒花として散った代表格とも言える存在ですが、そのアクの強いカッコ良さは唯一無比だったと思います。

ただ微妙な輝きと良い意味で胡散臭さも漂う本作、好き嫌いが分かれるところなのだと思います。

2016年10月 4日 (火)

HEAVY METAL KIDS HEAVY METAL KIDS

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オリジナルは74年作、ヘヴィ・メタル・キッズのデビュー作となった、「ヘヴィ・メタル・キッズ登場」、入荷しました。

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グラム・ロック・ブームが沈静化しようとしていたロンドンから登場した5人組で、いかにも英国的な香りをプンプンさせた音楽性が魅力的なバンドです。

バンド名から誤解してしまいそうですが、ブリティッシュ・ハードの伝統的な音楽性こそ持っていますが、ハード・ロックと一括りにしてしまうにはあまりにも惜しい存在です。

本作限りでバンドを脱退したダニー・ペイネロルがUFOに参加した事でも有名ですが、その彼が参加した「NO HEAVY PETTING」のポップ転換はマイケル・シェンカーがあまり好まなかったのも有名な話かもしれません。

ウキウキするキーボードがキラキラ感を演出するバンド・サウンド、ゲイリー・ホルトンのダミ声ヴォーカルの味わい、グラムからの影響を感じさせるコーラス・ワーク、そして何よりもポップな音楽性が最大の個性となっています。

同時代のモット・ザ・フープルよりもスマートで、後のパンク勢にも影響を与えたパワー・ポップ・センスは、マニアックな人気こそ集めましたが、残念ながら超B級バンドの域を越えていない評価が多い様です。

2000年代にはダニーを中心に再結成、久々の新作も発表していますが、大きな話題にはなりませんでした。

ブリティッシュ・ロックの奥の深さ、妖しさを代表する様なバンドで、70年代の当時の空気を知るには最適なアルバムだと思います。

ちなみに彼等の代表曲として知られる77年作のアルバム、「KITSCH」からのシングル・カット、「SHE'S NO ANGEL」は、後にマイケル・モンローがカヴァーしています。

2016年10月 3日 (月)

THE GARY MOORE BAND GRINDING STONE

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オリジナルは73年作、ゲイリー・ムーアの初のリーダー・バンドでの唯一のアルバム、「グラインディング・ストーン」、入荷しました。

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当時ゲイリーは弱冠20歳、すでにSKID ROWでの2枚のアルバムで注目されていた彼が、早くもここで独り立ちしているのですが、残念ながら彼のキャリアの中では以降のTHIN LIZZYやCOLOSSEUMⅡばかりが目立っている様です。

基本はゲイリーのギター、ヴォーカルを軸とした3ピース・バンドの様ですが、キーボードには後にCARAVANやCAMELでの活動が有名なキーボーディスト、ヤン・シェルハースの名前もクレジットされています。

他のメンバーに関しては、あまり聞き馴染みのない人ばかりで、もしかしたらマネージメント側が用意した人選だったのかもしれません。

プロデュースはゲイリー自身と、当時パープルと共に世を動かしていたマーティン・バーチで、おそらくこのバンドへの期待はかなり大きかったものと想像できます。

驚くべき事に本作ですでに、ゲイリーの全キャリアを網羅する勢いの音楽性を披露し、ギタリストとしてもメロディ・メイカー、あるいはヴォーカリストとしても優れたミュージシャンである事を証明してしまっています。

オープニングのアルバム・タイトル曲にして9分を越えるインスト・ナンバーで、それは顕著に現れています。

よりハード・ロック的なアプローチとフュージョンへの歩み寄り、しかもプログレ的な構成を見せながら、ゲイリーはこれまでのブルース・ギタリストとは明らかに一線を画したなめらかさと響きを表現する事に成功しています。

ストレートなハード・ロック・ナンバー、「TIME TO HEAL」、彼の南部州をヒネリ無しで体現した様な「BOOGIE MY WAY BACK HOME」等でも、若さよりも貫禄が目立つのもさすがです。

圧巻は一大バラード、「SAIL ACROSS THE MOUNTAIN」、そして17分超の「SPIRIT」でしょう。

前者は一体この人は20歳にしてどこまで老成しているんだと言わんばかりのメロウかつまったりしたスロー・チューンで、ピアノを主軸に進む旋律のバックでゲイリーがかなり控え目なギターを乗せているのですが、ヴォーカルの枯れ具合も手伝い、完全なる大人のセクシーな魅力が溢れています。

後者はサンタナを思わせる軽快なラテン・ロックから徐々にアブストラクト表現へと変わっていくプログレッシヴな構成、そして後半ではギンギンに弾きまくるゲイリーのハード・ロッカーぶりに圧倒されるという超絶ナンバーとなっています。

ここでのゲイリーのギター・プレイはもちろん、創造性があったからこそ、コロシアムⅡへの参加要請があったというのも合点がいきます。

80年代のハード・ロック期、そして晩年までのブルース回帰(途中寄り道も確かにありましたが)、それら全ての点と点が線として繋がった、と言ってしまってもそう間違ってはいないと思われます。

2016年10月 2日 (日)

JOURNEY FRONTIERS

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80年代メタル、そしてメロディアス・ハードの一つの指針となったジャーニーの「フロンティアーズ」、入荷しました。

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ジョナサン・ケインを加えての新生ジャーニーが、前作の「エスケイプ」の大ヒットにより築いたメロディアス・ロックの地位を更に高めた83年作のアルバムです。

本作をピークにした、バンドの活動が停滞していくわけですが、この完成度を考えれば全てをやり尽くしてしまった感が全編に漂っているため、仕方がなかったのかなと素直に思えてしまいます。

ニール・ショーン自ら、「エスケイプとは比較にならない」と言い切っている本作は、以降のメロディアス・ハード・シーンの指標ともなったのでした。

前作からの燃え上がる様なバラード・タイプのメロディ・センスよりも、分厚くなったサウンド、メタリックな質感が強調されています。

まさに本当の意味での産業ロック、という考え方もできますが、改めて聴き直すとアルバム後半の方で顕著な80年代的な新たなハード・ロック感覚を模索していた様な実験性こそが、本作の凄さであったのかもしれません。

「SEPARATE WAYS」のイントロを、以降使い出されるメロディアス・ハードという言葉の原点とする人も少なくないのではないでしょうか。

またシングル・ヒットした曲以外でのナンバーが、かなり印象的な1枚であるのも特徴的です。

2016年10月 1日 (土)

RIOT FIRE DOWN UNDER

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オリジナルは81年作、ライオットの3作目となったアルバム、「ファイアー・ダウン・アンダー」、入荷しました。

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彼等はあの伝説のメタル・フェス、モンスターズ・オブ・ロックの第1回のアメリカ勢としてレインボーやジューダス・プリースト、スコーピオンズ等と同じステージに立ち、名声を高めていたばかりでした。

そのバンドの勢いはそのまま本作にメロディとして反映され、充実した名曲が揃っています。

当時のアメリカはまだまだHR/HM不毛の時代と言え、ライオットがN.W.O.B.H.M.シーンの中で注目されていたのが納得できる1枚と言え、初期の彼等の哀愁型疾走メタルの完成形ともなったアルバムだと思われます。

残念ながらバンドの哀愁節を象徴していた個性的なヴォーカリスト、ガイ・スペランザは本作を最後に脱退しています。

ご存知の様にそのガイとマーク・リアリはすでに他界してしまったわけですが、この二人の個性があったからこそ成立していた初期ライオットは、キャッチーなリフとメロディアスな歌メロが最大の武器であったわけです。

更に当時のアメリカン・メタル・バンドとしては稀だったスピード感、更に後のパワー・メタル時代を予感させるストロングなリフ、その上アザラシと思われるキャラクター・コンセプトが加わるという、今にして思えばかなり特殊なバンドだった気もしますが、本作の完成度の高さは半端ではありません。

同時代の英国勢と比べても引けを取らない叙情性ばかりか、バイカーズ・メタルとしても通用してしまう疾走感も持ち合わせています。

特にあの名曲、「WARRIOR」をスピーディーにメタル・ヴァージョンとしてリモデルした様な「RUN FOR YOUR LIFE」等は、この時期のRIOTにしか出せない魅力を誇っています。

ライオット作品としては最もポップな印象もありますが、あくまでガイの親しみやすいメロディの歌い回しが前面に出ている結果であって、本質的にはブリティッシュへのアメリカからの回答とも言える80年代メタルの雛形であったのだと思えます。

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