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2016年9月の30件の記事

2016年9月30日 (金)

MOTLEY CRUE TOO FAST FOR LOVE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは82年作、モトリー・クルーのデビュー・アルバム、「華麗なる激情」、入荷しました。

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LAメタルの夜明けとなった記念すべき1枚です。

当時NWOBHMがイギリスで盛り上がる中、アメリカでも大きな動きが始まろうとしていました。エアロスミスを更に派手に、キッスの様な衣装とグラマラスなメイクを施したこの4人組はその中心にいたわけです。

その退廃的なルックスとは裏腹に、パワー・ポップとしての魅力を兼ね備えていたのも斬新でした。

低迷していたチープ・トリックの穴埋めをする様なサウンドと、メタリックなエッジが程好くブレンドされ、更にヴィンスの独特の声が彼等の個性を唯一無比のものとしました。

今回追加収録されたラズベリーズのカヴァーにも、そのルーツは顕著に見られ、以降のポップ・メタル・ブームに拍車を掛けたのでした。

ただモトリー本人達は作品毎に微妙なシフト・チェンジをするという、これもまた独自路線を突き進んでいったため、本作での甘酸っぱい雰囲気が漂う荒々しさは、今もどこか新鮮に響くのではないでしょうか。

当時日本では、某音楽雑誌でモトレイ・キュアーとして紹介されていたのですが、わからなくもない気もします・・・

2016年9月29日 (木)

THE EDGAR WINTER GROUP SHOCK TREATMENT

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは74年作、エドガー・ウインター・グループの「ショック・トリートメント 恐怖のショック療法」、入荷しました。

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アメリカン・ハード史の中でもユニークな1枚として今も愛されるアルバムです。

すでにギタリストとして名声を得ていたエドガー・ウインターが結成したバンドの2作目で、ロニー・モントローズに代わり、プロデューサーを兼任したリック・デリンジャー、後にソロ活動、そして作曲家として奇才を発揮したダン・ハートマン、そして最近急逝したエドガーの盟友、チャック・ラフの4人構成。

そのアイドル然とした全員のルックス、いかにも70年代と言えるグラマラスな衣装から、
グラム・ロックとしても認知された大名盤です。

ハード・ロックからポップ・ナンバー、せつないバラードまで、ダン・ハートマンの職人的メロディ作りが冴えています。

思いの外キラキラしたポップなサウンドがウキウキさせてくれる、かなりオススメの1枚です。

日本でも相当力を入れて紹介された様で、邦題のどぎつい感じも素敵なのですが、各ナンバーにもときめく邦題が冠せられています。

「俺たちは野獣だ! SOME KINDA ANIMAL」、「暴虐とロマンの野獣たち ANIMAL」等は、聴く前からワクワクさせる名タイトルだと思われます。

2曲目のダン・ハートマン作の「EASY STREET」は、デイヴ・リー・ロスが初ソロ作となったミニ・アルバム、「CRAZY FROM THE HEAT」で取り上げていますが、まるでデイヴの事をすでに想定している様な完成度を誇っています。

おそらく全曲がシングル・カット可能であったろう充実度、テクニシャン揃いによる極めてキャッチーな70年代ロックに徹した大名盤です。

2016年9月28日 (水)

HUMBLE PIE THUNDERBOX

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは74年作、ハンブル・パイの通産7作目のスタジオ・アルバム、「サンダーボックス」、入荷しました。

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彼等の終焉直前に放たれた実にカッコいい1枚です。

黒っぽいハード・ロックは、コーラス・グループのブラックベリーズを迎える事で、ますますムーディーなものとなっています。

ストーンズがハード・ロックした様なオープニング・ナンバーでありアルバム・タイトル曲は、「公衆便所」の意味があるそうで、「あいつは便器」と歌われるお下劣さには思わずニヤリとさせられます。

ジャケットがまた秀逸だったのですが、オリジナル盤では鍵穴がそのまま開口されていて、インナーから覗き見えるなにやら妖しげな雰囲気は、中ジャケを見るとその美しさにハッとさせられたりします。

この辺は70年代ロックのいかにもいかがわしい空気が詰まっている気がして、古き良き時代のロックの旨みでもあったと思います。

ただ現在ではヘアーまでもが見えるヌード写真はさすがに修正された様で、ジャケットの鍵穴も黒く塗りつぶされています。

サウンドの方もジャケットに負けない魅力を持っていて、後期ハンブル・パイにおけるスティーヴ・マリオットのソウル好きが高じて、大カヴァー大会というイメージが強いのですが、本作でもアン・ピープルズ、チャック・ベリー、ステイプル・シンガーズ等のナンバーが披露されています。

もちろんオリジナル曲の渋さも見逃せません。

個人的にはグレッグ・リドリーが歌う、ドビー・グレイのカヴァー、「ドリフト・アウェイ」の枯れ具合にグッときてしまいます。

2016年9月27日 (火)

EARTHSHAKER OVERRUN

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは86年作、アースシェイカーの通産5作目となったアルバム、「オーヴァーラン」、入荷しました。

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ジャパメタ創成期を支えていたレーベル、ネクサスからの最終作となりました。

レコーディングには参加していませんが、永川俊郎が本作に伴うツアーに参加、正式メンバーとなり、いよいよキーボードを主体にした5人編成となります。

彼等のサウンドがキラキラしたものへとシフトしていったのは、BON JOVIやEUROPEといった80年代ポップ・メタルを意識したものと言えるのでしょうが、ここ日本では比類すべき存在がいなかったと思います。

オープニングの「DON'T NEED TO SURRENDER」のイントロからいきなり、これまでの欧州的な翳りを基盤としていた彼等のサウンドが一気に洗練されたポップ・メタル的輝きを見せています。

続く「GAMBLER」でも、これまでにあまり見られなかった陽性の高揚感が目立ち、元々持ち合わせていたメロディアスなセンスが当時のアメリカのHR/HMシーンに見事リンクしているのが良くわかります。

そして「リトル・ガール」の様な大幅なポップ化、ライト化は、ややもすれば80年代エレポップにも聴こえがちなのですが、「メロディアス・ハード」という枠を超えようとする意欲が感じられました。

それまでの個性であった哀愁節ももちろん生かされていますが、ますますアメリカナイズされたアレンジはけっして一過性のブームの中で生まれたものではなく、バンドがより先を見ていた証しだったのではないでしょうか。

短絡的なポップ路線へのシフトと読み取る事もできるのでしょうが、かつて「MORE」、あるいは「RADIO MAGIC」といった超フックのある名曲を残したバンドが意欲的に前進をしようとした結果と素直に思える傑作だと思えます。

2016年9月26日 (月)

FORCEFIELD Ⅲ TO OZ AND BACK

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

89年作、フォースフィールド 3名義の、「トゥ・オズ・アンド・バック」、入荷しました。

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コージー・パウエルと元イアン・ギラン・バンドのレイ・フェンウィック中心のプロジェクト、フォースフィールドの第三弾アルバムです。

企画色の強いプロジェクト・バンドではありましたが、なかなか侮れない内容であるのは良く知られているところでしょう。

本作からなんとレインボー、MSG以来のコージーとの共演になるグラハム・ボネットが参加、この最強コンビの復活が奇跡的に果たされた形となり、多くのハード・ロック・ファンを狂喜させたと思います。

アルバム・タイトルはどうも当時のグラハムがオーストラリアへ帰国、活動の場を地元へ移していた頃、盟友コージーが本作レコーディングの為に第一線に連れ戻した事から冠せられた様です。

そのグラハムの幅広い表現力を前面に押し出し、元ウイングスのデニー・レインの曲や、キンクスのカヴァーを取り上げる中、コージー関連の作品としてはかなりポップ路線を強めたという感があるサウンドとなっています。

元フォーカスの名ギタリスト、ヤン・アッカーマン、MSGでもお馴染みのベーシスト、モ・フォスター等、ベテラン勢が揃う中、バラエティに富んだナンバーをソウルフルに聴かせてくれるグラハムのヴォーカルがやはり光ります。

ハード・ロック作品としては、かなり甘めの部分も目立ちますが、RAINBOWファン、あるいはMSGファンにとっては、実に興味深い1枚であると言えるでしょう。

2016年9月25日 (日)

GIRLSCHOOL TAKE A BITE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは88年作、ガールスクールの通算7作目となったアルバム、「テイク・ア・バイト」、入荷しました。

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現存する女性ロック・バンドとしては世界最長寿として知られていますが、本作リリース時の彼女達の立場はキャリアの中でも最も厳しい状況でもあったと思われます。

看板ヴォーカリストであったケリー・ジョンソンの脱退後、華やかさをサウンドに求めるという試行錯誤をしますが、キラキラしたヴィジュアルを持つポップ・メタルの隆盛期の中では、女性という武器もなかなか上手く機能しなかった様です。

元々ガールズ・バンドというよりは、パンキッシュかつメタリックという強力な個性を魅力としていただけに、前作にあたる86年のアルバム、「Nightmare at Maple Cross」では初期のアルバムを手掛けた伝説的プロデューサー、ヴィック・メイルとのタッグを復活させています。

原点回帰が歓迎された事もあり、本作もその名タッグで制作される予定だったそうですが、MOTORHEADやDR. FEELGOOD等、数々の名盤に関わったヴィック・メイルは病に侵され89年に他界しています。

急遽迎えられたプロデューサーは、なんとあのモンティ・パイソンとの仕事で活躍していたAndré Jacqueminなる人物。

おそらくそうした事も理由だったのでしょうがバンド自身が求めるものとは大きく路線が異なるものとなり、グラム・メタル色が再度強化され、遅れてきたLAメタルとでも言うべきサウンドが目立ちます。

多くのバンドにカヴァーされてきたSWEETの「FOX ON THE RUN」を取り上げている事からも、80年代メタルの方程式がそのまま流用されている様な気もしますが、けっして軽めのポップ・メタルになっているわけではありません。
(ちなみにオープニング・ナンバーの「ACTION」はSWEETのカヴァーではなく、オリジナル曲です)

かつてのバイカーズ・メタル的な疾走感、ストイックなリフの積み重ねは保持され、キム・マコーリフのヴォーカルも貫禄を感じさせるものとなっています。

兄貴分のレミーが作曲に加わった「HEAD OVER HEELS」ではいかにも80年代的など派手なアレンジも手伝い、どことなくZZ TOPにも思えます。

こうしたむりくりとも思えるアメリカン・マーケットを意識したサウンド・プロダクションは、当然の事ながら売れなければ全く意味を成さないわけです。

結果的にはレーベルから見放され、バンドは一時期解散するわけですが、本作のあまりにもチープなジャケットの印象や中途半端なキラキラ感は、彼女達の本来の魅力であるパンキッシュなスタイル待望論を強めるだけになった気がします。

各曲の完成度はけっして悪くありません。

強力なフックこそ見当たりませんが、ヘヴィ過ぎずポップ過ぎず、まるでAC/DC作品で得られる様な染み込みの良さが見られます。

ただやはりジャケットを見る度にやるせない思いにさせられるのですが、それこそが80年代終末という事であり、音にもそうした空気が漂っているのは否めません。

2016年9月24日 (土)

SWEET & LYNCH ONLY TO RISE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

まさに夢のタッグと言えるマイケル・スウィートとジョージ・リンチのプロジェクト・バンド、スウィート・アンド・リンチの2015年作、「オンリー・トゥ・ライズ」、入荷しました。

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多くの80年代メタル・ファンを狂喜させたと思われますが、サウンドも期待を大きく裏切らない力作となっています。

全曲が二人による共作となり、元WHITE LION、ザック・ワイルド、MEGADETH等で知られるジェームズ・ロメンゾ、WHITESNAKEやTMGでの活動が有名なブライアン・ティッチーという強力リズム隊をバックにし、かなりのスーパー・バンドとなっています。

どういう経緯で二人が合流したのかわかりませんが、フロンティアーズ・レコーズの社長であり、今やメロディアス・ハード界の大物仕掛け人と言えるセラフィーノ・ペルジーノがエグゼクティブ・プロデューサーとして関わっている事から、この人が一枚噛んでいる大型プロジェクトであったと考えられます。

ディーン・カストロノヴォ、ジャック・ブレイズ、ダグ・アルドリッチによるREVOLUTION SAINTSも同氏によるプロジェクトであったのが記憶に新しいところですが、このSWEET & LYNCHは完全なるメンバーによる書き下ろしの新曲で揃えられた点では、職業ライターのナンバーをプレイしていた前者とは大きく性格が異なると思われます。

現在形のSTRYPER、DOKKENを感じさせるのはもちろんなのですが、むしろ両者が共演を楽しむ事に集中している様な姿が目に浮かぶサウンドのハネ具合、バンド・マジックの方がファンにとっては新鮮かもしれません。

オープニングから重厚なミドル・ハードで、フックの強いメロディとマイケルの声により、完全なるストライパーとして聴けてしまいますが、中盤のソロはリンチ節全開となり、このバンドの強力な個性をすでに感じさせます。

続く「DYING ROSE」や「LOVE STAYS」、あるいはバラード・ナンバーである「ME WITHOUT YOU」等は、ドン・ドッケンが歌っていてもまったくおかしくないナンバーであり、ここでも一聴してわかるカミソリ・ギターが強烈な印象を残してくれています。

最終曲であり、アルバム・タイトル曲となる「ONLY TO RISE」は本作中最もスピーディーと言えるものですが、80年代をキラキラしたHR/HMで疾走してきた両者の個性のぶつかり具合が一番わかりやすく伝わる好ナンバーとなっています。

メロディのインパクトは確かにストライパー、ドッケンの過去の作品と比較すると弱いのかもしれません。

個性の強い才能が合体する事で、更なるメロディの極みを求めたのではなく、自然発生的に生まれたケミストリーをそのまま生かしたとでも言うべきなのでしょう。

ただやはり耳を惹きつける吸引力は半端ではなく、純然たるメロディアス・ハード・ファン、ギター・ファン共にひとまずは納得させるパワーに溢れています。

次があるかはかなり疑問ですが、期待せずにいられないトキメキも十分あると思われます。

2016年9月23日 (金)

HAREM SCAREM/HIGHER

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ハーレム・スキャーレムの2003年作、「ハイヤー」、入荷しました。

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02年の復活作、「WEIGHT OF THE WORLD」以降、彼等は怒涛の勢いで初期の燃え上がる様なメロディアス・ハード魂を再追求していきます。

復活第2弾となった本作でも、最早ブレる事の無くなった美麗なセンスが遺憾なく発揮されています。

彼等のセカンド・アルバムであり、最高傑作でもある「MOOD SWINGS」は、90年代以降のメロディアス・ハードの一つの指針ともなったと思いますが、その完璧過ぎる内容は皮肉にもバンド自身にとっても乗り越えられない壁としてふさがってきた気がします。

その呪縛から解放された様に伸び伸びと得意な分野でがんばってみたら、あれよあれよという間にかつてのキラキラしたハーレム・スキャーレムが戻ってきた、と言う感じでしょうか。

確かに「MOOD SWINGS」のインパクトは未だ薄れる事はありませんが、アルバム・タイトル曲である「HIGHER」を作り上げた瞬間、彼等は新たな地平に辿り着いた事を実感したのでは、と勘ぐってしまいます。

穏やかなミドル・テンポでの優しい導入と、歌詞と共にポジティブに盛り上がっていく静かな高揚感は、かつての「Saviors Never Cry」とは異質ながらも同等の感動を与えてくれます。

重厚なハーモニーとウキウキ感いっぱいのメロディ、彼等が紡ぎ上げたものをメロディアス・ハードやハード・ポップといった形容句でしか例えられないのが悔しい位の傑作だと思います。

2016年9月22日 (木)

TANGIER FOUR WINDS

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

メジャー・デビュー作となったタンジアーの89年作のアルバム、「フォー・ウィンズ」、入荷しました。

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フィラデルフィア出身の5人組、ソウルフルなヴォーカリストを看板にして、これぞアメリカン・ハードというべき土臭いハード・ロックを展開してくれています。

当時比較されていたシンデレラが指向していたブルージーなサウンドとはまた一味違い、タンジアーの場合直接的なブルース色よりもキャッチーなセンスが基礎にあるのが目立ちます。

言ってみれば70年代のBOSTONやKANSAS、あるいはFOREIGNER等のアメリカン・プログレ・ハードが持っていた埃っぽさをお手本に育った印象もあり、ヴォーカリストの資質は完全にホワイトスネイク直系のものであったと思われます。

そのためストロングなメロディと味わい深い歌の巧さが強力な武器となっており、確かに甘くケバい80年代ポップ・メタルの飽和状態の中にあっては硬派なバンドとして光っていたのだと思います。

同時期にはジェイク・E・リーのBADLANDS、ジョージ・リンチのLYNCH MOB、ヴィヴィアン・キャンベルのRIVERDOGS等、大物ギタリストが同類のブルース回帰をしたバンドを立ち上げていた事もあり、このTANGIERにとっても追い風となっていたはずなのですが、中途半端にメロディックであるのがバンドのイメージを曖昧にしていた嫌いもあります。

ただこの手の熱いハード・ロックにはなかなか文句をつけるのは容易な事ではなく、突き抜ける様な高揚感とアクセル全開のダイナミズムはハード・ロック・ファンにとっては嫌いになれるわけがありません。

身も蓋もない事を言ってしまえば、この手の音を出した瞬間、結局はWHITESNAKEに集約されていくわけでなかなか手を出しにくい部分ともされるのでしょうが、メロディ・センスと確かな実力を備えたバンドの性とも思えますが、TANGIERもまた出さずにはいられないピュアなサウンドであったのでしょう。

2016年9月21日 (水)

VAN HALEN DIVER DOWN

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは82年作、ヴァン・ヘイレンの通算5作目となったアルバム、「ダイヴァー・ダウン」、入荷しました。

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すでにアメリカン・ハードの新たな覇者としての地位を確立していた彼等ですが、本作により揺るぎないトップの座を確保、HR/HMをお茶の間へと見事持ち込む事に成功したのでした。

日本ではまだまだギター・キッズのヒーローという印象が強かったと思いますが、全米ではMTVを中心に「(OH) PRETTY WOMAN」が大ヒット、国民的バンドと大きく飛躍したわけです。

かなり急ピッチで制作された様で、カヴァー曲が5曲、インストが2曲と、変則的とも言えるアルバムですが、このバンドの魅力が損なわれる事なくキャッチーにまとめられているのが見事です。

前作の「FAIR WARNING 戒厳令」は、これまでになくシリアスかつメタリックな作風が目立ちましたが、彼等の持ち味であるパーティー・ロック感覚が復活、陽性の高揚感が新たな路線となり、次作の「1984」への布石とも考えられる底抜けに明るいハード・ロック・センスが爆発しています。

アメリカン・ハードの基本中の基本とも言える土臭いセンスも持ち合わせていましたが、本作では排除しているのも興味深いところです。

KINKSのカヴァー第2弾となった「WHERE HAVE ALL THE GOOD TIMES GONE!」、ミック・ジャガーとデヴィッド・ボウイの共演でも取り上げられた「DANCING IN THE STREET」等、元曲の良さに助けられた部分も確かに大きいのですが、オリジナル曲の素晴らしさも見逃せません。

いかにもVAN HALEN節といったスピード・ナンバー、「HANG 'EM HIGH」、メロウなセンスが新鮮だった「SECRETS」、完全なる「1984」のプロトタイプと言えるライトなポップ・センスが心地良い「LITTLE GUITARS」等、確実にバンドが次なる段階へ進もうとしているのがわかります。

カヴァー曲導入とメロディの強化、そしてキラキラしたパーティー感覚が、いよいよ80年代メタルの隆盛期を呼び込む事となり、本作はまさにその先陣を切った傑作であったのだと思います。

2016年9月20日 (火)

BUDGIE IN FOR THE KILL

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは74年作、ブリティッシュ・ハード史の中ではHR/HM不毛の地とも思えるウェールズ出身のバンド、バッジーの通算4作目となったアルバム、「イン・フォー・ザ・キル」、入荷しました。

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彼等最大のヒット作となり、今も代表作として語られる1枚です。

パワー・トリオ編成で、特徴的なハイトーン・ヴォーカルを個性とし、早くからメタリックなリフを製造していた事で有名なバンドですが、残念ながら正当評価がされないまま、マニアックな存在であり続けた人達です。

メタリカが本作収録の「脳手術の失敗 COURDE IN BRAIN SURGERY」をカヴァーした事で再注目され、74年作のこの曲の恐ろしく完成されたメタル・ソングに驚いた人も多いと思います。

オープニングとなるアルバム・タイトル曲は更に衝撃的で、サバス風のダークな雰囲気から一転、曲は中盤でいきなり転調、ツェッペリン風のウネリのあるヘヴィ・ナンバーへと変わっていきます。

ヴォーカルもオジー風からロバート・プラント調へ変わっていく感じもあり、この大胆でシンプルな発送こそが、彼等の変態性であり革新的なところだったと思います。

9分前後の長尺の曲でも、プログレッシヴな構成の中で、ツェッペリンからブルース色を取り除いた様なバンド・サウンドがスリリングに展開し、当時の英国ハード勢とは明らかに違う個性を放っています。

80年代に通じるキャッチーな歌メロも後続勢に大きな影響を与えたと思われ、もろツェッペリンと思わせるナンバーもあるにはあるのですが、古臭さというよりは時代性を考えるとかなり先を行っていたバンドでもあった様な気がします。

途中で挟まれるアコースティック調のポップ・バラードはご愛嬌と呼ぶには、かなりのメロディ・メイカーぶりを感じさせます。

優れたバンドでありながら、イメージ・キャラクターであったインコを中心としたトータル・コンセプトが邪魔したのでしょうか、独特のB級感覚が溢れているのも逆に魅力的だったりします。

2016年9月19日 (月)

BABYMETAL METAL RESISTANCE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

日本文化を象徴するかは別として、世界を味方に大躍進を続けるBABYMETALのセカンド・アルバム、「メタル・レジスタンス」、入荷しました。

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最早海外メディアの方がここ日本よりも熱い論調を繰り返していると思われますが、何故こうも世界的人気を誇るのか、多くの説が出尽くした感がある中、どうも国内では今ひとつピンと来ていない現状もまだあるのではないでしょうか。

アイドルとメタルの融合という大前提は理解できても、BABYMETALの計算し尽くされたトータル・コンセプトを前に、アイドル・ファン、メタル・ファンの双方とも戸惑っているとでも言うべきなのでしょうか。

先日アメリカで行われたロブ・ハルフォードとの共演時の映像を見る限り、多くのメタル・フリークが羨望を交えながら感慨深い思いをしたに違いないと思います。

BABYMETALがとうとうメタル界の頂点に立った瞬間でもあると同時に、日本のアイドル・ファンにとってはその凄さがあまり伝わらないのではという象徴的な出来事だと思われます。

片や大人の作った衣装と楽曲とダンス、それを歌わされている美少女アイドル・グループという認識でいたメタル・ファンにとっては、踏み絵的存在どころか世界のメタル・シーンの中で取り残されていく感覚を覚える人もあったのではないでしょうか。

そうした様々な思惑、あるいはネットを中心に巻き起こる論争をよそに、彼女達が大きく成長している事により圧倒的な説得力を持ってしまった気もする本作、メタルであるか、そうでないのかは最早無用、「BABYMETAL」という独自のジャンルを突き進む力強さに溢れています。

サウンドは前作よりもメタル路線が更に強化され、各メンバーのキャラも生かされたナンバーも導入される事により、ユニットとしての幅の広さを生んでいます。

YUIMETALとMOAMETALの単独ナンバーでは、ますますキュートさとコアなメタルのギャップが唯一無二の個性となり、SU-METALのソロ曲ではストレートな歌唱力の素晴らしさに改めて驚かされる事となります。

メタル・アンセムとして恐ろしく牽引力を誇るサウンド、メロディを備えた「Road of Resistance」、「ギミチョコ!!」で完成させたバブルガム・メタルの第2弾と言える 「あわだまフィーバー」、プログレ・メタル的なスケールの大きさを感じさせる「Tales of The Destinies」等、個人の趣味だけでは簡単に批判のしようがない完成度の高さが目立ちます。

演劇的なライヴ・パフォーマンスを含み、PVの力の入れ具合もますます彼女達の評価を高めていますが、これはもちろん売り方の素晴らしさに違いないわけで、そこにロックやメタルとの違和感を覚えてしまうのは致し方ない事でしょう。

ただ10代の少女達の吸収性の速さ、そして年々妖しい魅力を強めていく女性としての神秘性といった彼女達自身が持つ資質の魅力にはやはり惹かれずにはいられないものがあるのも事実だと思います。

加えてマッチョで汗臭いメタルを、この3人の美少女達がしなやかなダンスと歌で一気に異次元への境地へとMETALを誘導してしまったのは痛快この上ない事だったと言えるでしょう。

彼女達の言われるがままに手を振り上げ大合唱する事で、ジャンル論やカルチャー論で語る事の不毛さが浮き彫りになる様な気がしてなりません。

尚、EU盤では「THE ONE」英語ヴァージョンとして収録されていて、英語力も確実にアップしているのにも気づかされます。

2016年9月18日 (日)

APRIL WINE ANIMAL GRACE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは84年作、エイプリル・ワインの通算11作目のアルバム、「野獣の叫び」、入荷しました。

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これまで優れた音楽性とカナダのバンドらしいキャッチーさを持ち合わせながら、どこか垢抜けない印象が強かった彼等、一気に洗練された感のあるポップ・メタル作となっています。

デビューは71年とかなり早くから活動していましたが、彼等が注目されたのはN.W.O.B.H.M.シーンの中でした。

適度なハード・ロック・センスと、ポップなメロディ・センスが災いしたのか、彼等の立ち位置は微妙なまま、同郷のRUSHやTRIUMPH、LOVERBOYといったバンドの様な強烈な個性を発揮しきれずにいました。

派手な仕掛けや大仰なサウンド・プロダクションを必要としない、メロディありきのバンドであったと思いますが、本作では時代の流れを意識したのか、これまでになく80年代的なアレンジにこだわっている感が強いと思われます。

同時代のRUSHにも通じるNEW WAVE感覚、エレ・ポップ的なスタイルも導入し、かなり頑張っているのがわかります。

その結果全曲が軽く及第点をクリア、メロディアス・ハードとポップ・ロックの中道を行く様なサウンド、ハード・ポップ感を強めた38スペシャルとでも表現できそうな好盤となっています。

元々貪欲な出世欲を持ち合わせていないのでしょうか、突き抜ける様な売れ線節は見当たらないのですが、丁寧な職人ぶりが目立つ仕事に好感が持てます。

ただそうした姿勢は群雄割拠の時代であった中、彼等がトップに躍り出るには幾分控えめとも思えるメロディの甘さが大ブレイクに至らなかった理由になったのかもしれません。

逆に言えばその曖昧模糊とした不思議なメロディが魅力とも言え、このベテラン・バンドの個性であったとも考えられます。

オープニングの「THIS COULD BE THE NIGHT ONE」の爽快感、「WITHOUT YOUR LOVE」でのメロウなセンスがもっと生かされていたならば大化けしていたのではないでしょうか。

WHITESNAKE STARKERS IN TOKYO

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

1997年7月5日、プロモーション来日の一環として行われたホワイトスネイクのスペシャル・ライヴを収録したアルバム、「スターカーズ・イン・トーキョー~アコースティック・ライヴ・イン・ジャパン」、入荷しました。

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ファンとプレス、僅か60人程の面前でアンプラグド・スタイルとなったショーは、ホワイトスネイクの長いキャリアの中でもかなりレアなものと言えるでしょう。

当時すでにバンドの解散を決意し、エイドリアン・ヴァンデンバーグとの蜜月時代の終焉を迎えていながら、絶好調の声を聴かせるデヴィッド・カヴァーデイル。

本ライヴから僅か2ヶ月後、「RESTLESS HEART」ツアー、そしてフェアウェル・ライヴともなった来日が果たされていますが、そうした悲壮感とも思えるせつない歌い回しも印象的です。

前述の「レストレス・ハート」からのナンバーが中心になっていますが、パープル時代の「SOLDIER OF FORTUNE 幸運な兵士」や、ジョン・サイクスとのタッグで残した名曲、「IS THIS LOVE」、アコースティック・ヴァージョンにうってつけであったと思われる「LOVE AIN'T NO STRANGER」がエイドリアンのギター1本をバックに、まさに熱唱と言うべき絶品ライヴとなっています。

エイドリアンとの相性の良さがやはり目立つだけに、この時期のWHITESNAKEが特別なものであった事も良くわかります。

リラックスしながら丁寧歌い上げるデヴィッドの声を聴いていると、「Slip of the Tongue」で80年代の喧騒に一区切りをつけ、Coverdale Pageで新たな成功を手にした後の解散宣言という状況を考慮せずとも、万感の思いがあったのだろうなというのが実感できます。

またどこか静粛な雰囲気が続く中、彼等を目の間にする事ができた当時のオーディエンスの感動ぶりも手に取る様に伝わってきます。

ヴォーカリストとしての素晴らしさはもちろん、楽曲の良さも改めて思い知らされる1枚です。

2016年9月17日 (土)

LAZY HAPPY TIME

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17年ぶりに復活したレイジーが、完全再結成を果たしリリースした98年作のアルバム、「ハッピー・タイム」、入荷しました。

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「ウルトラマンダイナ」のために高崎晃がスタジオで書き下ろしたという「ULTRA HIGH」が企画ものには終わらない完成度を誇っていましたが、本作はバラエティに富んだ内容ながらも経験豊かなベテラン勢がハード・ロックを楽しむ、という様な内容となっています。

かつて「宇宙船地球号」という本格的なメタル・アルバムを残した彼等は、本作を挟んでのちにパート2としての作品を発表しますが、おそらくここでは再会を喜ぶ仲間のパーティー・タイムという位置付けだったのかもしれません。

それだけに全体が華やかなメロディに包まれていると思われます。

日本語詞が付けられたモット・ザ・フープルの「すべての若き野郎ども」、ジェファーソン・エアプレインの「SOMEBODY TO LOVE」のカヴァーのセンスの良さに、まず多くのロック・ファンは感嘆の声を上げたのではないでしょうか。

原詞のままカヴァーされた「SEALED WITH A KISS」は、オールディーズの名曲、「ミスター・ロンリー」をヒットさせたボビー・ヴィントンの「涙のくちづけ」として有名なナンバーです。

70年代サバスの様なドゥーム色を見せながら、「黒頭巾ちゃんに御用心」と高崎晃が歌う「黒頭巾」は、LOUDNESSでの経験を踏まえてでの再結成でしか成し得なかったナンバーかもしれません。

ストレートなメタル・ソングよりも、ここではメロディアスなナンバーが目立っているため、アイドル時代からのファンもすんなりと入れるのかもしれません。

ロマンチックなバラード、ラップの導入、ファンキーなグルーヴ等、幅広い音楽性とキラキラしたカリスマ性を武器としたロック・バンドの魅力が溢れた1枚です。

2016年9月16日 (金)

ZZ TOP TRES HOMBRES

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オリジナルは73年作、ZZトップのサード・アルバムにして、彼等の大出世作となった、「トレス・オンブレス」、入荷しました。

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英国を中心に、ロックはサイケデリックなものからブルースへとトレンドが移り変わり、本場の南部サウンドをお手の物にしているZZトップは一躍シーンの中心へと躍り出たわけです。

彼等の当時の個性は、泥臭さを売りながら、シンプルでタイト、しかもかなりメタリックにブルースを聴かせる点にあったと思われます。

その代表的ナンバーが、「LA GRANGE」であったと思います。

ジョン・リー・フッカーの「Boogie Chillen」のパクリとして有名にもなってしまいましたが、ツェッペリンがブルース・クラシックを転用するのとは違い、モダンなギター・サウンドとスピード感を強調する手法は、以降のハード・ロック・シーンにも影響を与えていたのではないでしょうか。

同時期に活躍するサザン・ロック勢とも圧倒的に違うのもその点で、トリオによる疾走感とメタリックな感触は、ブルース、ハードブギをベースにしながらも、全く違う質感を持っていたと思います。

情緒過多にならないクールな泣き節、「Hot, Blue And Rigteous」や、パワー・ポップ的なセンスを持つ「Move Me On Down The Line」等、80年代の彼等のサウンドへと継承されていく器用なソング・ライティングも特徴的です。

ブルース一辺倒では食が進まず、適度な泥臭さと汗臭さをオカズにアメリカン・ハードの醍醐味を味わいたい方には是非おすすめの1枚です。

2016年9月15日 (木)

ARCARA A MATTER OF TIME

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アルカラの98年作、「ア・マター・オブ・タイム」、入荷しました。

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80年代後半、メロディアス・ハード系の隠れ名バンドとして知られていたPROPHETのヴォーカリスト、ラッセル・アルカラが結成したバンド、ARCARAのセカンド・アルバムです。

プロフェットはリッチー・サンボラがBON JOVIに参加する以前に活動していたMESSAGEのヴォーカリスト、ディーン・ファザーノが在籍していた事でも有名だと思いますが、アメリカン・プログレ・ハードの正統後継者と言えるサウンドがマニアックなファンを虜にしていました。

ラッセル・アルカラは、ギタリスト兼コンポーザー、そしてプロデュースも手掛けるスティーヴン・ディアキューティスと組んだ事により、極上の美メロ・サウンドを90年代においても展開してくれています。

この手のバンドに問われる最優先事項は、もちろんメロディの質であると思われますが、本作における美麗な旋律の波には多くのメロハー・ファンが魅了される事請け合いです。

高音でのハスキーな哀愁感と、情感溢れる表現力に富んだヴォーカルも最適で、分厚いコーラスも基本通りの気持ち良さを与えてくれます。

適度にメタリック、適度にウェットなバンド・サウンドも文句の付け所が無く、実に高性能メロディック・ロックとして機能しています。

時々引っ張りだして聴きたくなる中毒性も強力で、美メロ・マニアならまずマストアイテムとなるべき1枚ではないでしょうか。

2016年9月14日 (水)

BRET MICHAELS SONGS OF LIFE

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POISONの活動と並行しながら、精力的なソロ活動を続けていたブレット・マイケルズのアルバム、「ソングス・オブ・ライフ」、入荷しました。

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純粋なソロ名義作としては第2弾となり、前作ではポイズンのメンバーも関わっていた様ですが、本作ではブレット中心のプロジェクトがメインとなっています。

彼の愛娘、Raineの2歳の誕生日にリリースされ、アルバム3曲目のパワー・バラードはその彼女に捧げられたもので、シングル・カットもされました。

この曲を始め、全編がポイズンの底抜けの明るさとキャッチーさを散りばめたものとなり、当時のPOISONが精彩を欠いていた中、一人80'sマインドを爆発させている感が印象的です。

9/11 Tributeとサブタイトルが付いた「ONE MORE DAY」、快楽追求型のポイズンではみられなかった「MENACE TO SOCIETY」、「WAR MACHINE」等、歌詞が確認できないのですが、かなりシリアスなテーマに向き合っている気もしますが、サウンドはあくまでもこの人の華やかなキャラクターが生かされているものとなっています。

枯れや熟成とは全く無縁ながら、年齢相応の歌詞を選択し、充実したパーソナル・ライフを良質なメロディで書き上げたといったところなのでしょうが、派手なロック・スター気質はなかなか隠せないものらしく、ライトな毒気とセクシーさが本作を侮れないものとしているような気がします。

まさにパーティー・ロック一直線タイプのものから、アコースティック調のバラードまで、ポイズンのアルバムをそのまま聴いている様な爽快感で溢れ、ファンならずとも楽しめる1枚と思われます。

2016年9月13日 (火)

WIDOWMAKER BLOOD AND BULLETS

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TWISTED SISTERの看板ヴォーカリストであり、ヘア・メタルのご意見番的な存在でもあったディー・スナイダーが結成したWIDOWMAKERのデビュー・アルバム、「ブラッド・アンド・ブレッツ」、入荷しました。

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LAメタルの徒花として散ったトゥイステッド・シスターを脱退した彼は、一時期DESPERADOというバンドを立ち上げます。

IRON MAIDEN、STRATUSで活躍し、先頃その訃報に衝撃が走ったクライヴ・バー、元GILLANのバーニー・トーメが参加していたこのDESPERADOは、どういうわけか88年に制作したアルバムがお蔵入りとなり、ディーの音楽活動にも暗雲が立ち込めていました。

その4年後、元ASIA、MEGADETHで知られるテクニカル・ギタリスト、アル・ピトレリを相棒とし、元TWISTED SISTERのドラマー、ジョー・フランコ、前述のDESPERADOにも参加していたベーシスト、マーク・ラッセルを加え、本作をリリースします。

メイクを落とし、正統派メタル・ヴォーカリストとして真っ向勝負するディーの力強さとユーモアと哀愁感が漂う個性的な声は、ハード・ロック好きを自認する人であればグイグイ惹き込まれる事必至と思われます。

半数がバーニー・トーメとの共作曲となり、DESPERADO時代の曲が陽の目を浴びたのではないでしょうか。

手堅いアメリカン・ハードから、ポップ・メタル、パワー・バラードまで、実に高性能なアルバムとして機能しているにも関わらず、大きな話題にならなかったのが不思議です。

目新しさこそ無いものの、こうした職人的な仕事を見せてくれる人達がもっといてくれるべきだと個人的には思うのですが、そのお手本的な1枚となっています。

2016年9月12日 (月)

本城未沙子 THE CRUISER

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オリジナルは83年作、ジャパメタ界の元祖メタル・クイーン、本城未沙子のサード・アルバムとなった1枚、「ザ・クルーザー 幻想の侵略者」、入荷しました。

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前作からなんと4ヶ月というスピード・リリース、当時のこの人の勢いを思い知らされます。

「魔女伝説 Messiah's Bleeing」、「13TH」に続く3部作として知られていますが、本作では以降のポップ路線を予感させる大きなサウンドの変化が見られます。

高崎晃プロデュース、LOUDNESSがバックアップという体制が終了し、ここではジョージ吾妻が率いる5Xが全面参加、ライトなアメリカン・メタル指向が強まっています。

シングルとなった「夏は誰も愛さない」はホリーズの66年の大ヒット曲にして10ccのグレアム・グールドマン作の「バス・ストップ」の日本語カヴァー。

歌謡曲としても多くの日本語カヴァーが知られていますが、ここでは完全にHR/HMヴァージョンとなり、しかも哀愁メタルとして成立しています。

80年代のカヴァー・ブームを先駆けてこうした手法を取り入れるのは今となってはかなり驚かされるところで、ほぼ同時期にアメリカではQUIET RIOTが「Cum on Feel the Noize」を大ヒットさせていた事を考えると見事としか言いようがありません。

舌っ足らずとも思えるキュートな魅力が生かされたポップなメロディと同時に、前2作で展開してきた本格的メタル・ナンバーでのハイトーン・ヴォーカルも健在、バラエティに富んだ曲が揃った事によりヴォーカリストとしての可能性が拡がっていると思われます。

「PARADISE ZONE」や「DREAM A DREAM」では、当時の浜田麻里が模索していたポップ・メタル路線を早くもものにしていて、「MIDNIGHT CRUISER」、「CHASER」ではコアなメタル・ファンを惹きつけるパワフルさを見せつけてくれています。

新機軸と言えるバラード・シンガーとしての魅力も開花、「MORNING MOON」、「TOO LONG」でストレートな唱法での個性を完成させています。

前述の浜田麻里が完成されたヴォーカリストとするならば、この人の最大の魅力は未完成の美学とでも言うべき声質だと思われ、いわば真っ白なキャンバスに当時のトップ・メタル・ミュージシャンが実験的要素を以って表現してみせたペインティングといったところでしょうか。

当時18歳という若さながら、LOUDNESS、5X、そしてX-RAYの湯浅晋と渡り合い、堂々と存在感を発揮しているのはまさに魔女的な資質を感じさせます。

本作での飛躍的なポップ・センスの向上が、以降のこの人の立ち位置を曖昧にしてしまった嫌いもありますが、国内における80年代ポップ・メタルとしての完成度は半端ではないと思われます。

2016年9月10日 (土)

MAGNUM LIVE ON AIR

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英国プログレ・ハードの良心、40年以上のキャリアを誇るマグナムのライヴ盤、「ライヴ・オン・エア」、入荷しました。

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彼等のオフィシャル・ライヴ・アルバムは、実はかなりの数が存在していて、熱心なファンでない限り全てを聴くのがなかなか難しいのですが、本作は英国のレーベル、SOUTHWORLD RECORDINGSが「LIVE ON AIR」シリーズの一環としてリリースしたものです。

アンオフィシャルという事になり、海賊盤とはまた違った種類のものと思われます。

音質はかなり良く、タイトルからしておそらくラジオ番組用に用意された音源だと推測されます。

ライヴの詳細等、何も説明が記されていないため不明なのですが、セットリストから察するに、92年作の通算9作目となるアルバム、「SLEEPWALKING」リリース後の時期だと思います。

翳りのある美しいメロディ、けれん味の無いバンド・サウンド、そしてボブ・カトレイのいかにも英国的なヴォーカルが一体となったサウンドは、イギリスのバンドとしては唯一プログレ・ハードという形容がピッタリだという事が、ライヴではより明確になっている気がします。

キーボードとギターが牽引する適度なメタリックなエッジ、適度な湿り気は、ライヴ・バンドとしても実に優れているために、スタジオ・テイクよりもヒューマンな温もりが強調されています。

もちろんハード・ロックとしてのダイナミズムがスポイルされているわけではないのですが、ライヴではよりAORに近い質感が生まれているという不思議な現象が見られます。

彼等のライヴ・アルバムが全てそういうわけではないのでしょうが、メロディアスなミドル・ナンバーが多く収録されているせいかもしれません。

マグナム入門編として本作を考えるならば、ソフトな彼等の個性が際立ったものとして聴く事をオススメします。

彼等の大ファンを自認する方にとっては、オフィシャル・ライヴと変わらない音質の良さ、バンドの調子の良さを楽しめると思います。

エンハンストCD仕様となり、PVが2曲収録されているのですが、こちらは画質が優れているとは言えず、オマケ程度に考えた方がいいのかもしれません。

2016年9月 9日 (金)

EUROPE BAG OF BONES

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ヨーロッパの通算9作目となったアルバムで、前作の「Last Look at Eden」から3年ぶりのリリースとなった「バッグ・オブ・ボーンズ」、入荷しました。

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ここ最近の決まったペースとなった彼等の3年間というインターバルは、最早ブレは無くなったものと思われ、ストレートかつ重厚なハード・ロック路線が定着した様です。

次作であり最新作でもある「War Of Kings」でも徹底される70年代的アプローチは、本作により完全に自分達の年齢相応の持ち味とした感があり、80年代の北欧メタル、ポップ・メタルの面影を求めるファンを完全に置き去りにした様です。

ブルース回帰と言ってしまうのは正しいのかどうかわかりませんが、確かなのはHR/HMに少しでも染まった人なら、必ず通るべき道、あるいは必ず虜にされる音を、EUROPEもようやく制約なしで自由にできる立場になった、という事なのだと思います。

初顔合わせとなったケヴィン・シャーリーの仕事ぶりも手堅く、湿り気と乾いた質感の中間を見事に音にし、バンドのダイナミズムをパッケージしています。

彼等に「Seven Doors Hotel」、あるいは「The Final Countdown」を求める人は今だ多いのでしょうが、彼等はむしろそれらより更に古臭いと思われる音を追求しているのは一体何故なのか、そこを掘り下げるとより本作も楽しめるのではと思えます。

ファースト・シングルとなった「Not Supposed To Sing The Blues」では、まるで自ら出自を問い直すかの様に、「ブルースを歌ってはいけない」と言い聞かされてきた少年を歌っていますが、ジョーイ・テンペストがこの年齢になってやっと歌えると感じるハード・ロックを楽しんでいるかの様にも思えます。

メロディは、けっしてブルース色が強いわけではありません。

ツェッペリンの様なリフを多用しているわけでもありません。

派手さとインパクトを放棄し、ストイックに挑むスタイルが実に好感が持て、それだけに曲も味わい深いものになっています。

ラストとなるバラード、「Bring It All Home」での絶妙な枯れ具合も見事で、彼等と共に同じ時代を生きてきた世代には十分共感できるメロディ・メイカーとして、これからも頑張って欲しい人達です。

2016年9月 8日 (木)

LAZY 宇宙船地球号 Ⅱ

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レイジーの通算8作目となったアルバムで、ご存知の様に最終作となってしまった1枚、「宇宙船地球号 Ⅱ」、入荷しました。

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復活したレイジーの第1弾となった「HAPPY TIME」から4年、本作は80年作の「宇宙船地球号」の続編としてリリースされ、彼等が同作でメタル・バンドとして本格的に覚醒した事を知っているファンにとっては嬉しい内容となりました。

その「宇宙船地球号」に収録されていた「EARTH ARK」がここで再演され、かなりヘヴィに甦ったのを始めとして、メンバーそれぞれのキャリアが生かされた極太ロック・アルバムとなっています。

アニメ音楽を数多く手掛けるLANTIS社長の井上俊次、アニソン界のプリンス、影山ヒロノブのビッグ・ネームが在籍する事もあり、レイジーとしては初のランティスからリリースされ、アニメのタイアップも2曲含んでいますが、全体のイメージを壊すどころか、スペーシーなメタルとしてのコンセプトがはっきりしている程です。

その井上、影山コンビ作による「ROCK ON ME」は、最も時代に積極的にリンクしたナンバーと思われ、ダークかつヘヴィなサウンドの中にしっかりとキャッチーなメロディを残す事に成功しています。

全体的にはヴォーカリストとして熟成した圧倒的な魅力を放つ影山色のナンバーと、LOUDNESSとは完全に切り離したLAZYのギタリスト、ソングライターに徹した高崎色がバランス良く生かされたアルバムと言えると思いますが、この強烈な2大個性が唯一無比のバンド・マジックを生み出している気がします。

「WHY」や「YOUNG & INNOCENT」で見せるセクシーな枯れ具合が影山節としてバンドに色気を添え、自身でヴォーカルも務める「MAKE ME WONDER」や、「MIDNIGHT CRUSING」で洗練されたポップ・センスを意識的に披露してくれる高崎節がバンドの新たな方向性を示唆している感があります。

本作がデビュー25周年を迎えた彼等の到達点だったとしたなら、以降の活動にも期待せずにはいられなかったのですが、残念ですが最早このラインナップでのLAZYは存在しないのは周知の事実だと思います。

そんな彼等の長いキャリアを自ら総括、また音楽シーン全体をいなすかの様な貫禄を見せた「RESPECT」は樋口宗孝作曲による唯一のナンバー。

ラップを交えながら、彼等だけにしかできない大人のメタルを展開してくれています。

とにかく一曲一曲の完成度が実に高く、LOUDNESSファンが最も喰いつきそうな勢いを誇るLAZY作品ではないかと考えられます。

2016年9月 7日 (水)

HEART FANATIC

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ハートの2012年作、通算15作目となったアルバム、「ファナティック」、入荷しました。

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前作の「RED VELVET CAR」は、なんと20年ぶりに全米TOP10入りを果たす大ヒットとなり、アンとナンシーの完全復活の狼煙となりましたが、勢いづいた様に本作は僅か2年を空けてのリリースとなりました。

前作同様プロデュースはベン・ミンク。

HEARTのメンバーとして迎えられた彼は、プロデューサー、コンポーザー、プレイヤーとしてこれまでRUSH、ストーンズ等に重宝されてきた才人で、クラシック・ロックとモダンなアレンジを見事に融合させるのを得意としていると思われます。

アコースティック色と、アンのいい具合に枯れた味わいが目立っていた前作に比べると、本作はオープニングからハード・ロッカーとしてのハート節が全開となっています。

迫力と逞しさ、更に熟女ロッカーとしてのカッコ良さが押し出されたジャケット同様、インパクトとヘヴィなエッジがサウンドとして具現化されている気がします。

90年代のグランジ、オルタナを通過したようなサウンド・プロダクションが意外ですが、あくまでも70年代ハード・ロックのテイストを基盤にしているため、懐かしくもあり新鮮でもあるというアレンジが冴えています。

デジタル・サウンドの味付けも適度にされているのですが、全体的な印象はアダルトなハード・ロックをミステリアスかつセクシーに聴かせてくれるという、まさに今のHEARTならではといったところでしょうか。

80年代のキラキラ感よりも、70年代、それもツェッペリン・フリークとしてのHEARTを復活させてくれたのは、アンとナンシーの生粋のロッカーとしての資質からでしょうか。

日本盤ボーナス・トラックとして収録されているのは、国内未発売となっているボックス・セットからツェッペリンのカヴァーのライヴ音源2曲というのも、実に嬉しいところです。

2016年9月 6日 (火)

NIGHT RANGER BIG LIFE

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ナイト・レンジャーの通産4作目となったアルバム、87年作の「ビッグ・ライフ」、入荷しました。

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シングル・ヒット・チャート常連組のイメージが強かった彼等が、ハード・ロック回帰を試みたアルバムです。

「シスター・クリスチャン」、「センチメンタル・ストリート」等のヒットにより、パワー・バラード・バンドとしての側面を求めるレコード会社と、元々個性的なツイン・リードとキーボードを主体にしたハード・ドライヴィング・サウンドを得意としてきたバンドの折衷案は、プロデュースにジャーニーやヨーロッパとの仕事で大物プロデューサーとなったケヴィン・エルソンとの合体でした。

サントラ提供曲として用意されたポップ・ナンバー、「シークレット・オブ・マイ・サクセス」を除けば、全体的にはかなりメロディアス・ハードとして完成されたナンバーが揃った内容となっています。

これまでの3枚のヒット・アルバムと比較しても、全く見劣りがしないどころか、むしろ80年代HR/HMのお手本的レベルを誇っているにも関わらず、ビッグ・セールスには至らなかったのが不思議です。

思えば彼等のデビュー時には、まだRATTやMOTLEY CRUE、BON JOVIも存在していない時期で、ひたすらキャッチーでメロディアスな新しいハード・ロック・スタイルを先導していたのは紛れもない彼等自身だったわけです。

多くの後続組が彼等の敷いたレールを超高速で駆け抜けていった結果、居場所が無くなってしまった感は否めません。

ダブル・ヴォーカル、違う個性を持つ二人のテクニシャンによるツイン・リード、キラキラしたキーボードと、魅力は尽きないバンドながら、あまりにも正攻法過ぎたせいなのか、毒気よりも生真面目さが目立ったのか、あるいは時代を先走りしすぎたのか。

今となっては多くの80年代組の衰退同様、シーンの激変により停滞を余儀なくされたと言うしかないのかもしれません。

個人的には彼等の全盛期を象徴するアルバムとして、セカンド、サードと並ぶ名盤だと確信しています。

2016年9月 5日 (月)

TOMMY SHAW WHAT IF

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オリジナルは85年作、トミー・ショウのセカンド・ソロ作となった1枚、「ホワット・イフ」、入荷しました。

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STYX脱退後、84年にリリースした初ソロ作、「Girls with Guns」がスマッシュ・ヒット、順調なソロ・キャリアのピークとなったセカンド・ソロ作です。

シングル・ヒットした「Remo's Theme (What If)」は、映画「レモ/第1の挑戦」の主題歌となったナンバー、この曲の明るい高揚感を伴ったハード・ポップ・センス、そして前作に比べロック色が強くなった面が印象的なアルバムとなっています。

前作の80年代のキラキラ感はそのまま残されていますが、AOR寄りのハード・ロックとでも言うべき路線が敷かれています。

メロディ・メイカーとしてのセンスはやはり一流なのですが、ポップ・ロックとしては幅広い音楽性が却って仇になっている感もあり、この人の立ち位置が曖昧になってきたのも否定できないところでしょう。

その彼が90年代にダム・ヤンキースで見事HR/HMの世界に戻ってきたのは、多くの人にとっては嬉しい驚きだったと思います。

確かに本作での達者なメロディ・センスは、ジャック・ブレイズとのソング・ライティング・チームとして大活躍する下地が透けて見え、ポップ・ロックからバラードまで、文句の付けようのない完成度を誇っています。

2016年9月 4日 (日)

KINGDOM COME PERPETUAL

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キングダム・カムの2004年作、「パーペチュアル」、入荷しました。

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レニー・ウルフのソロ・プロジェクトとして地道な活動を続けていたキングダム・カム、センセーショナルなデビュー作以来、このバンドの情報はなかなか伝わってこなくなりましたが、レニーの母国、ドイツに拠点を戻し精力的なアルバム・リリースをしています。

本作は通算9作目となるもので、メロディアス・ハード・ファンにとっては安定のレーベルとなったFRONTIERSからリリースされています。

ローファイなジャケットがハード・ロックとは程遠いサウンドを想起させますが、なかなかどうして侮れない、大人のためのHR/HMとして成立しています。

エリック・フォースターなるギタリストのサポートが一部あるだけで、全ての楽器をレニーが担当、クレジット明記が無いのではっきりはしませんが、プロデュースも自ら手掛けていると思われます。

オープニングの「GOTTA MOVE NOW」では、「GET IT ON NOW」と連呼される歌詞が印象的なツェッペリン・スタイルのナンバー。

あの悪夢を再び繰り返すのかレニー、と一瞬疑念がよぎりますが安心して下さい。

モダンなアレンジと少し皮肉混じりの歌詞から伺うに、レニーの自虐的な側面を象徴しているもとの思えます。

続く「HANG 'EM HIGH」も80年代のHR/HMマインドを感じさせるもので、ここでもツェッペリンの影がレニーのハイトーン・ヴォーカルも手伝いチラホラしていますが、アルバムが進むにつれソングライター、ヴォーカリストとしての奥深さが見えてくる気がします。

「CROWN OF MOSCOW」ではシリアスな題材とメロウな旋律をメタリックに仕上げてしまう手腕、「SILHOUETTE PAINTING」での哀愁メロディ全開によるオルタナ風パワー・バラードという新たな魅力の開花等、耳を惹きつけるアダルトな色気に驚かされます。

STONE FURYですでに非凡な才能を見せていたレニーが、ツェッペリン・クローンの急先鋒として持ち上げられ、今で言う炎上の末シーンから追放される様に失墜していた結果、彼が辿り着いた地点がここであったとしたら、やはり酸いも甘いも知った人しか出せない味が生かされたのだと思います。

全編を覆うダークな空気の中で、極端にエフェクト処理をされたギターの音色が欧州の翳りをこれでもかと演出しているのですが、ヘヴィなナンバーでもどこか人生の悲哀を感じさせるのもそうしたレニーの生き様が反映されている様な気がしてなりません。

抑制されたメロディと、クールな佇まいを残すヴォーカルも本作を魅力的なものとしていて、メタルの持つエモーショナルな側面とは対極の位置にありながら、静かに熱くなれる不思議な1枚だと思います。

2016年9月 3日 (土)

METALLICA LOAD

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メタリカにとって初の全米No.1アルバムとなった「Mettalica」から5年、通産6作目となった96年のアルバム、「ロード」、入荷しました。

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本作をメタリカ・フリークだけでなく、メタル・ファンですら冷静に語る事はこれまで難しかったと思います。

髪をバッサリ切った彼等のヴィジュアルと、グランジ、オルタナと同列に語られるサウンドに、スラッシュの終焉を見た気がした人も少なくないと思います。

あのカッコいいロゴまで変化し、特徴的だったダークな叙情性も捨て、メタリカがこれからどこへ向かうのか、この時点では戸惑う事しかできずに予想すらできなかった人もまた多かったのではないでしょうか。

メタルそのものの固定観念にずっと縛られてきた結果、形骸化したシーンはグランジの流れに乗っかる事こそがトレンドだと思われていた時代、メタリカは泥臭ささえ感じるアメリカン・ハードに真正面から取り組んだのでした。

メタルに進化はない、むしろ不要だとする80年代までの考え方に、頂点に立ったモンスター・バンドが自ら新しい方法論を突き付けてきたわけですが、この変化はラーズ自ら語っていた様に故意なものではなく自然発生的なものだったのでしょう。

ボブ・ロックによるギターとヴォーカルの処理も印象的で、特に看板でもあったジェイムズの歌唱法はスラッシュから遠ざかったものも見受けられ、本作のキーワードとなったメタリカ流の「ルーズさ」が逆に新鮮さを生んでいます。

ますます難解になった歌詞、グルーヴよりもゴツゴツ感が目立つサウンド、極端に抑制されたスピード感、これまでのメタリカとは対極にある要素ばかりとなりながら、熱さと重量感はグッと増したと表現すべきかもしれません。

本作をどう評価するかでメタリカ愛の深さが問われる様な気もしますが、個人的には「HERO OF THE DAY」の様なストレートなロック・バンドとしての魅力も新機軸として歓迎した覚えがあります。

ブルージーなアルバムともされていますが、ストロングなバンド・サウンドが強引に70年代アメリカン・ハード・ロック寄りにしているとも思え、なかなか比較する人はいないと思いますがエアロスミスの「ROCKS」あたりと同列に並ぶ作風でもあるのではないでしょうか。

メタル・ファンのメタリカ離れが見られた中、英米ではチャート1位を記録、そのモンスターぶりは更に勢いを増す事になったわけです。

2016年9月 2日 (金)

BLUE OYSTER CULT THE REVOLUTION BY NIGHT

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オリジナルは83年作、ブルー・オイスター・カルトの通算9作目となったアルバム、「ナイト・レヴォリューション」、入荷しました。

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彼等のキャリア中、最もポップなアルバムと思われ、そのAORにも近い80年代を意識したサウンドは早すぎた転換とも思われ、古くからのファンを遠ざける事にもなってしまった様です。

何故早すぎたかと言えば、プロデューサーを務めたのは、今は亡きブルース・フェアバーンだったという事が挙げられると思います。

当時カナダ人としてラヴァーボーイとの仕事で有名でしたが、ボン・ジョヴィやエアロスミスよりもずっと早くこの人をプロデューサーとして迎えたのは、やはり先見の明があったと言わざるを得ません。

フェアバーン絡みだと思いますが、アルド・ノヴァが共作、ゲスト参加をしていて、BOCのポップ化に拍車をかけています。

また「Shooting Shark」では、オリジナル・メンバーであり、残念ながら昨年亡くなってしまったアラン・レイニアと当時恋人関係にあったパティ・スミスが共作者としてクレジットされています。

前作の「呪われた炎」でも随分とキャッチーなハード・ポップ・センスが目立っていましたが、彼等特有のオカルト的な世界観が生かされていたため、本作における徹底的なキラキラしたシンセ型ハード・ロックはもう少し時間が経てば、もっと受け入れられていたのかもしれません。

中でも特に哀愁メロディが印象的なミドル・ナンバー、「Eyes Of Fire」はGregg Winterなる人の作品となっています。

実はこの人はスウェーデンのメロディアス・ハードの伝説的バンド、TREATの86年作のセカンド・アルバム、「The Pleasure Principle」のプロデュースもしているため、同作にも収録される事となりました。

このTREATのアルバムは、今もメロハー・ファンにとってはレアな大名盤として語り継がれていると思います。

そしてBOCの本作なのですが、いろんな意味で時代に見捨てられて感こそありますが、ポップ・メタル隆盛期が訪れる前にこうしたサウンドを残していた事を考えると、やはり感慨深い1枚であると思えてなりません。

2016年9月 1日 (木)

GUNS N' ROSES CHINESE DEMOCRACY

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ガンズ・アンド・ローゼズの2008年リリース作、「チャイニーズ・デモクラシー」、入荷しました。

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全世界のロック・ファンが沸いたと言える17年ぶりのガンズの新作は、今も賛否両論と言える認識がされているのではないでしょうか。

10年以上も出る出ると言われ続け、とうとうアクセルだけが残り、他のオリジナル・メンバーはヴェルヴェット・リボルヴァーでの活動を開始していた中、一体どれ程の人達が純粋なガンズ・アンド・ローゼズの新譜と考えていたのでしょうか。

製作期間14年、制作費14億円という凄まじいヴォリュームは、近年他に比類すべき存在が見当たらないのは確かです。

曲の完成度がさすがに高く、インダストリアル、シンフォニックと新機軸を見せながら、徹底したメタリックな質感は圧倒的です。

バラエティに富んだ構成は、アクセルのヴォーカリストとしてのセンスを確実に広げており、21世紀におけるハード・ロック、メタルのあり方をかなり計算しつくしていたのではないでしょうか。

それまでのガンズが持っていたパンク、70年代ハード・ロックのベクトルはここではダークで重厚なセンスへと向けられ、じっくり聴き込む事を強要するかの様な吸引力を持っています。

80年代メタルの影や、原点回帰といったキーワードは一切見られず、アクセルの前向きさが力強く伝わってくる1枚です。

アクセルの持っていたベタなメロディ・センス、特にバラードにおけるそうした特徴もここではより洗練された形で表現され、「STREET OF DREAMS」や「THIS I LOVE」といった新たな名曲として生かされています。

また「BETTER」の様なモダンな王道アメリカン・ロックのセオリーも導入され、確実に時代の変化を器用に導入している点も見逃せません。

祝、ガンズ復活、スラッシュやダフを交えて本作からのナンバーも最新セットリストに含まれている様で、そうした意味でもやはり必聴となる1枚であると思われます。

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