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2016年6月の30件の記事

2016年6月30日 (木)

BON JOVI LOST HIGHWAY

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ボン・ジョヴィの通算10作目となったアルバムで、初回限定、日本特別仕様となった2枚組、「ロスト・ハイウェイ~リミテッド・エディション」、入荷しました。

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ボーナス・ディスクとなったDVDには、PV、ライヴ映像の他に、ファンにとっては実に興味深いインタビュー、アルバム・メイキング映像が収録されています。

アルバム本編には、すっかり定着したアメリカの良心的ロック・バンドのイメージを更に拡大したもので、BON JOVIというブランドがますます大きくなる中、カントリーへのすり寄りでメロディは極めて親しみやすいものとなっています。

前作での「Who Says You Can't Go Home」の大ヒットにより、いよいよBON JOVIのHR/HM離れが進む中、持ち前のおおらかさを全開にする事により、批判はできても否定はできないメロディの素晴らしさはそのままセールスに繋がるという方程式を実践、証明しています。

日本人にとっては特別なバンドである事はずっと変わらないのですが、アメリカでの絶対的支持が少し疎ましく思えてしまうのは、やはり島組根性というものでしょうか。

アメリカ白人の大衆音楽として根付いているカントリーへの違和感が、そのままBON JOVIと日本人との間に僅かな隙間を開けてしまった気もするのですが、この路線が本作限りで終わった事に個人的にホッとしています。

それでも「(You Want To) Make A Memory」は静かなインパクトを持ったクラシックと成り得たし、ライヴではアルバム・タイトル曲を始め、「We Got It Going On」で大合唱できたわけです。

2016年6月29日 (水)

PRAYING MANTIS FOREVER IN TIME

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

プレイング・マンティスの通産5作目となったアルバム、「フォーエヴァー・イン・タイム」、入荷しました。

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このバンドの唯一の弱点と言える絶対的なヴォーカリストの不在を埋めるべく、前作のみ参加したゲイリー・バーデンの後任としてトニー・オホーラが新加入しています。

高音の良く伸びる声を持つこのヴォーカリストにより、哀愁型アンセムと言えるマンティス節が水を得た魚の如く生き生きとしています。

彼等のシンボルでもあるジャケットのカマキリは更にスケールの大きい世界で暴れていますが、歌詞世界もますます壮大なロマンを歌い上げています。

ドラマチックなメロディと流麗なギターが、大仰とも成り得る物語をギリギリのバランスで冷静に語る事に成功しているのは、元々バンドの持っていた品の良さも手伝っていると思います。

メロディの渦とメタルのダイナミズムの融合は、最早彼等にとっては息をするかの様に自然な事なのかもしれません。

メタルがけっしてパーティー・ロックだけのものではなく、自分達にとっては怒りや反骨精神を表現する手段でも無い事を証明しているかの様に、高らかに響く1枚です。

2016年6月28日 (火)

MOTHERS ARMY MOTHERS ARMY

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

マザーズ・アーミーのファースト、93年作の「マザーズ・アーミー」、入荷しました。

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名の知れた有名バンドの元メンバーばかりで結成される、いわゆるスーパー・グループに食傷気味のHR/HMファンでも、このバンドだけは多少の興味を持った方は多いのではないでしょうか?

その一方間違いの無いメンバーの顔ぶれを見て、出てくるサウンドの間違いの無さを容易に予想し、聴かずに置きっ放しの方も多いと思われます。

70年代プログレが80年代に入り、多くの派生バンドを生んだのと同じ現象が、90年代に入りメタル・シーンでも珍しいものでは無くなりました。

こうした傾向にかつてのファンが望むのは過去の輝きの再現がほとんどだと思いますが、ここで展開されているのはオーセンティックな本物指向という言葉がピッタリなストレートな音だったと思います。

ジェフ・ワトソン、ジョー・リン・ターナー、ボブ・デイズリー、カーマイン・アピスというビッグ・ネームが並びながら、NIGHT RANGERでもRAINBOWでも無い、かなりストイックでヘヴィなハード・ロックが展開されています。

元々はジェフ・ワトソンのソロ・プロジェクトで合ったらしいのですが、バンドに発展し、ジェフの旧友であったジョーが参戦した事により、本格的な活動が始まった様です。

なんと奇跡的にもマザーズ・アーミー名義で3枚のアルバムを残し、(サードはドラムがエインズレー・ダンバーに交替しています)彼等の本気ぶりを覗わせます。

華麗なギターにボトムの太いリズム隊、そしてジョーのいぶし銀の如く仕上がったヴォーカルが見事な融合は、当然聴き応え十分のものとなっています。

時にはスティーヴン・タイラー、ロバート・プラント、そしてスティーヴ・ペリーをも彷彿させるジョーの熱唱がかなり目立つのですが、曲作りは全てワトソン、デイズリー組によるものとなり、どちらかと言えばツェッペリン寄りの方法論を用いています。

いつ聴いてもいいアルバムだと思いますが、聴かずに置くには実にもったいない1枚です。

2016年6月27日 (月)

44 MAGNUM ACTOR

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは85年作、44マグナムのサード・アルバムにして彼等の絶頂期を象徴する傑作、「アクター」、入荷しました。

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同時代のジャパメタ勢の中でも、最も80年代メタル・シーンとの密接なリンクを果たしてきたバンドとして、いよいよ彼等はLAでのレコーディングを敢行、そのままサウンドにもストレートにその影響が現れています。

彼等特有のつんのめり型の性急さは、ここではスマートなリフで整理され、当時のLAメタル色を導入しながら、日本語、英語を無理なくポップ・メタルとして聴かせる事に成功しています。

「Backstreet Delinquent」や「High School Uproar」では、彼等の初期型と言えるバッドボーイズ・ロックとしてのスピード感が残っていますが、ドラムの音処理、コーラス・ワークの工夫等は、明らかにアメリカン・メタルと同等の響きを感じさせるものとなっています。

その一方、「”Champ”」、「It's Alright Now」での超ポップ展開は、以降の彼等のハード・ポップ化を加速化させる勢いを持っており、今聴いても胸ときめくウキウキ感は有効的と思われます。

「Last Train」でのミステリアスな美的感覚、「Love Desire」でのバラード・メイカーとしてのセンスの開花等、かなり意欲的な曲作りが目立った事により、アルバム全体のキラキラ感が飛躍的にアップしていますが、彼等が以降迷走気味に音楽性の幅を広げる意欲に火をつけてしまった感もあり、もう1、2枚はこの路線でアルバムを作って欲しかった気がしてなりません。

2016年6月26日 (日)

ROGER TAYLOR STRANGE FRONTIER

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは84年作、ロジャー・テイラーのソロ作第二弾となったアルバム、「ストレンジ・フロンティア」、入荷しました。

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デヴィッド・リチャーズとのコンビ、クイーンでもお馴染みのマックとの共同プロデュースにより、基本は前作と変わらない路線が敷かれています。

ロジャーのマルチ・プレイヤーぶりと、クイーンきっての旺盛な雑食性が、全編をカラフルにしています。

後期クイーン寄りのサウンドが見られるのは、ロジャー自身がヒット・メイカーとしての自覚を持ち始めたからでしょうか、「Radio Ga Ga」等はこの人の持ち味である事が良くわかります。

本作ではブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディランのカヴァーを取り上げていて、意外な面を見せてくれています。

特に「Racing In The Street」では、スプリングスティーンを思わせるヴォーカルがどこか親近感が沸き、ロックンローラーとしての魅力を改めて教えてくれます。

ちなみに本アルバムの当時の旧邦題は「ロックンロール・フロンティア」とされていました。

そうは言ってもエレ・ポップ的センスもかなり強い作風でもあるのですが。

メタルからは随分離れてしまったサウンドですが、ファンとしては見逃せないアルバムの一つです。

2016年6月25日 (土)

MICHAEL SCHENKER・PETE WAY THE PLOT

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

マイケル・シェンカーがUFO在籍時として最期となったアルバム、「SHARKS」リリース後に突如として結成されたTHE PLOTの唯一の作品、「ザ・プロット」、入荷しました。

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どうもこの時期と前後して、ピート・ウェイが、マイケル、フィル・モグ、アンディ・パーカーによる全盛期UFOの再集結を画策した様なのですが、上手く事が運ばずにプロジェクト名をPLOT(画策)として本作が制作されています。

ピート・ウェイがWAYSTEDやソロ活動で見せていたシンプルかつキャッチーなハード・ロック色が前面に出たサウンドで、70年代UFOにも確かに通じる面も感じられます。

RACER Xのヴォーカリストであり、BADLANDS、MSGのドラマーとして活躍したジェフ・マーティンを迎えてのトリオ編成となり、かなりタイトでワイルドなバンド・サウンドが新鮮に聴こえます。

神は短髪、黒髪、そしておそらく過去に使用していたと思われる白ベースのフライングVを手にして映っているのですが、メロディのキャッチーさも手伝い楽しそうにプレイしているのが伝わってきます。

ピートのヨレヨレのヴォーカルはパンキッシュ、スリージーに聴こえ、彼の持ち味であるR&Rスタイルで統一された事もあり、曲調もマイケルのスタイルには合わない印象もあるのですが、久々に美麗メロディが炸裂した名曲も含まれているので要注意です。

本作最もメロディアスと言える「SENORITA」は、フィル・モグが歌えば完全なるUFOの哀愁節となっていて、中盤のソロもかつての輝きを放っています。

「MISS YOU TONIGHT」はロッカ・バラード調のナンバーで、マイケルにしては珍しい80年代グラム・メタル的なノリも魅せていて、なかなか楽しませてくれます。

この曲を含め、時々ハノイ・ロックスを思わせるのがユニークで、神の滑らかなプレイも当然聴き応えがあるのですが、全体的にはUFOの荒々しさを担当していたピートの個性が改めて再確認できるものとなっている感があります。

2016年6月24日 (金)

WHITESNAKE COME AN' GET IT

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは81年作、ホワイトスネイクのオリジナル・フル・スタジオ・アルバムとしては第四弾となった、「カム・アンド・ゲット・イット」、入荷しました。

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エロいジャケットとして有名にもなったアルバムで、白蛇が大きく開けた口が注目される事となりました。

そうした邪推はけっして的外れだったわけでなく、よりアダルトで男臭くなったサウンドにピッタリなデザインではと個人的には思えます。

前年の「Ready an' Willing」からシングル・ヒットした「フール・フォー・ユア・ラヴィング」は、ポップでソウルフルというホワイトスネイクのイメージを決定付け、N.W.O.B.H.M.ブームに上手く乗っかる事に成功した彼等、ここでは時代に流されない頑固さを感じさせてくれます。

DEEP PURPLEのメンバーが3人揃っているという意味でも彼等はOLD WAVEという解釈もありましたが、同時代のHR/HMシーンの中でセクシーかつキャッチーなハード・ロックという独自のスタンスを確立したのは大きかったと思います。

英国ではもちろん、ここ日本でもRAINBOWやMSGと並んで大きな支持を得ていた中、彼等の勢いがそのままパッケージされたのが本作でした。

ファンキーなハード・ロック路線はそのまま貫かれていますが、「Don't Break My Heart Again」に代表される、デヴィッド・カヴァーデールのクールな面がより強調された渋さが新たな魅力に繋がったと思われます。

前作と比べるとやや派手さに欠ける部分もあるのですが、逆に味わい深いナンバーが増え、より軽めのR&R色が強くなる次作の事も踏まえて考えると、本作でのセクシー路線は彼等のキャリアの中でも重要視されるべきだと思います。

また注目すべきは、ツェッペリンの方法論がすでにここで導入されていると思われる点で、特に「Hit An'Run」では後の「Still Of The Night」を予感させたり、「Till The Day I Die」でのアコースティック指向等、70年代ハード・ロックが色濃く残っているという点でも、本作が一応の初期ホワイトスネイクの終着点であったとも考えらます。

2016年6月23日 (木)

AEROSMITH LIVE! BOOTLEG

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは78年リリース作、エアロスミスの初のライヴ・アルバムとなった、「ライヴ・ブートレッグ」、入荷しました。

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アナログ・リリース時は2枚組、大胆なタイトルと粗雑なジャケットながら、その内容は実に興味深いものとなっています。

収録は一部を除き77年から78年に掛けてのツアーからとなり、70年代の全盛期の最後をパッケージしたものとなっています。

彼等の荒れたライフスタイルが反映されたのか、演奏も荒く、音質もけっして良くないのですが、それが逆に当時のエアロスミスの毒気とギラツキぶりをうかがわせる事に成功しています。

6人目のエアロスミス、ジャック・ダグラスの手腕もあるのでしょうが、妙にこもった音質も妖しさ、いかがわしさを演出している様にも思えます。

自身も出演した映画への提供曲、「Come Together」のライヴ・ヴァージョン、そしてアルバム未収録曲ながら彼等のクラシックと化した「Chip Away The Stone」が初披露となり、スタジオ・アルバムにはなかった音楽性の幅が広がっているのもユニークです。

ジミー・リード、ヤードバーズで知られる「I Ain't Got You」、ジェイムズ・ブラウンの「Mother Popcorn」のみ73年の音源で、当初からエアロスミスがこんなにもファンキーであった事に驚かされます。

尚、不思議な事に「Draw The Line」がクレジットされていないのですが、この「マザー・ポップコーン」の後にシークレット・トラックの様に続いて収録されています。

ラスト・ナンバーのお馴染み、「Train Kept A Rollin'」のスリリングなバンド・サウンドがとにかくカッコ良く、ツイン・リードの醍醐味、先天性のロック・センスに震えがきます。

この曲の後半ではフランク・シナトラのヒット曲、「夜のストレンジャー Strangers In The Night 」がギター・ソロで引用され、爆竹、爆破音でフィナーレを迎えるという他では聴けないヴァージョンとして更に楽しめます。

2016年6月22日 (水)

METALLICA S&M

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

メタリカにとって2枚目のライヴ盤となった、「S&M~シンフォニー&メタリカ」、入荷しました。

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収録は99年4月、カルフォルニア、バークリー、サンフランシスコ交響楽団、そしてコンダクターのマイケル・ケイメンとのがっぷり四つに組んだスペシャル・ショーからとなっています。

これまで幾度も試されてきたロックとクラシックの融合、特にプログレ、メタルでは有効的な表現方法として積極的に行われてきましたが、本ライヴ程理想的なものはそうなかったのではないでしょうか。

優雅にオーケストラと共演してみました的なゴージャス感より、激烈な音の嵐を巻き起こしている本ライヴに、多くの人が狂喜したのではないでしょうか。

ジェイムズ・ヘットフィールド自らが、バッハやワーグナーのドラマ性とダイナミズムに共通項を見出していただけに、メタリカのナンバーとプレイは弦楽器と見事なハマり具合を見せているのですが、何よりもオーケストラ陣がグイグイとメタルしているのが目立ちます。

メタリカ至上最も美しいと思われるナンバー、「NOTHING ELSE MATTERS」(ここではスタジオ・ヴァージョンより効果的にストリングスが盛り上げているので必聴です)のアレンジを担当したケイメンは、これまで数々の映画音楽、そしてロック・アーティストとのコラボ(ピンク・フロイド、クイーン、デヴィッド・ボウイ、ラッシュ、クイーンズライク等々)をしてきた人ですが、メタリカとの仕事がこれ程相性が良いと誰が予想したでしょうか。(残念ながら、彼はこの素晴らしい偉業の数年後に他界しています。)


オープニングSEとしてこれまで使用してきた「続・夕陽のガンマン」の挿入曲、エンリオ・モリコーネの「THE ECSTASY OF GOLD 黄金のエクスタシー」の生演奏から始まるのですが、もうこの曲だけでロック・ファンですらゾクゾクする事請け合いです。

続く「THE CALL OF THE KTULU」は、まさにこの企画の為に作られた様のではと思われるインストであるため、なんとライヴでは初演奏となったそうです。

ただ元々壮大で劇的なメロディを持つこの曲は、予想を大きく上回る感動はそんなにないのですが、以降これまでのメタリカ・ナンバーがドラマチックに生まれ変わっているのに驚かさる事になります。

ストリングスを想定しなかったであろう、「MASTER OF PUPPETS」や「FUEL」等は、鳥肌モノの完成度を誇っています。

また新曲として披露された「NO LEAF CLOVER」、「-HUMAN」も、これまでのメタリカのイメージを踏襲しつつもオーケストラがやはり大きな貢献を果たしています。

更に「BREEDEING ME」、「OUTLAW TORN」もここでしか聴けないライヴ初披露曲となり、聴きどころは満載となっています。

この時期のメタリカは巨大化したメタル・アイコンとしてのバンド像ばかりが安定化し、シーンも激変していた事もあり、今更オーケストラとの共演はどうなのかという疑問もあったのですが、見事に裏切られる形で衝撃を与えたと言えるでしょう。

特に「LOAD」、「RELOAD」がピンとこなかった人にとっては、当時の楽曲の良さを改めて知る事にもなったと思われます。

加えて録音の素晴らしさも特筆すべきもので、クリアかつダイナミックなサウンドはメタルの激しさと美しさの完璧なパッケージに成功していると思います。

2016年6月21日 (火)

DED CHAPLIN FINAL REVOLUTION

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

デッド・チャップリンの3作目にして最終作となったアルバム、92年作の「ファイナル・レヴォリューション」、入荷しました。

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ストレートなメタル・バンドから、いよいよパワフルかつテクニカルなサウンドへと昇華したのが一聴して歴然としている傑作です。

ドラムが菅沼孝三から、そうる透に交替した事により、圧倒的な音圧の差を感じてしまうのですが、バンドの目指していたゴールはここだったのかもしれません。

手数の多い前2作での菅沼氏の超絶テクも凄かったのですが、ここでは分厚くなったバンド・サウンドに合わせ曲も重厚的なものが増えています。

これまでLOUDNESSには無かった親しみやすさを歌ってきた二井原実のメロディが薄れた気もするのですが、「Woman The Explosion」でのキャッチーさや、ハウンド・ドッグの名バラード、「嵐の金曜日」のメタル・ヴァージョンでのカヴァー等、遊び心も見られます。

ブルージーなバラードや、ミドル・テンポでのメロディアス・ハード的展開も見せ、かなりバラエティに富んだナンバーが並ぶのですが、せっかくのバンドのテクニカルな面がとっ散らかったイメージも残してしまった感もあります。

初期ラウドネスの様なリフと展開が見られる、「Don't Break Down」の様な名曲や、80年代型メタル、「ROCK'N ROLL HERO」等、優れたナンバーが多いだけに、この路線を継続して欲しかったと思えてしまいます。

バンドの発展途上の経過が、旺盛なメロディ・センスと共にアルバム化されたとも思え、これからどうなっていくのかが非常に気になるところではありました。

そういった意味では、本作で消滅してしまったのはかなり残念なのですが、そうは言っても高性能メタル・アルバムとしての完成度は否めません。

個人的には「DREAMING」の様なじっくり聴かせるメロディを、怒涛の勢いで盛り上げていく一体感とダイナミズムを更に追求して欲しかった気がします。

2016年6月20日 (月)

ROCK'N RHYTHM BON JOVI THE MEDLEY JERSEY DANCE SYNDICATE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ロックン・リズムの企画盤、『ボン・ジョヴィ・ザ・メドレー~ジャージー・ダンス・シンジケート』、入荷しました。

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エイベックスからリリースされた実に厄介な1枚で、企画モノとしては最も安易と言えるメドレー・ミックスなのですが、これがなかなか聴かせてくれるので困ってしまいます。

ROCK'N RHYTHMなるカナダのプロジェクト・チームが、HR/HM系のメジャー・バンドのナンバーを今で言うEDMとしてオリジナルを解体、再構築してくれています。

打ち込み系のビートに乗っかるのは、BON JOVIのナンバーの数々。

KISS、VAN HALEN AC/DCに続いての企画となりましたが、さすがは天下のボン・ジョヴィ、この手の強引なアレンジにもびくともしない歌メロの良さが、エレクトロ・ビートとも相性の良さを見せています。

まぁとにかくヒット曲が出てくるわ、出てくるわで、ダンス・アレンジの奇抜さも忘れてしまうかの様な勢いなのですが、ヴォーカリストがジョン・ボン・ジョヴィのソックリさんという事もあり、かなり自然に聴けてしまうのが悔しいところです。

個人的にはポップ・ナンバーとして秀逸なアレンジが施された「KEEP THE FAITH」や「I'LL BE THERE FOR YOU」は、眉唾ながらユニークな試みと感心してしまいました。

2016年6月19日 (日)

BLUE OYSTER CULT CLUB NINJA

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは86年作、ブルー・オイスター・カルトの通算10作目となったアルバム、「倶楽部ニンジャ」、入荷しました。

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バンドにとって大きな転換期となった時期の作品で、本作以降彼等は失速していく事になります。

ブルース・フェアバーンをプロデューサーに迎えた前作、「The Revölution by Night」は、思いきったポップ展開が彼等特有の毒気をスポイルさせる事に繋がり、バンドの重要人物の一人、アラン・レイニアが脱退してしまいます。
(残念ながら2013年に彼は他界しています)

オリジナル・メンバーが3人になったBOCは、キーボード、ドラムが以降出入りが激しくなるのですが、音楽性も試行錯誤を繰り返す様になります。

6人目のメンバーと言ってもいいサンディ・パールマンと久々に合流してはいますが、一度振り切ったポップ・サイドへの歩み寄りは止まる事はありませんでした。

JUDAS PRIESTへの楽曲提供で有名なライター、ボブ・ハリガンJR.のペンによる2曲のナンバーが最もヘヴィに聴こえる程で、かなりAOR色の強いアレンジが目立ちます。

元々ハード・ポップ・センスも持ちあわせていたバンドですが、これまではけっして脳天気にならないストイックさが個性になっていたと思います。

オカルト色やブラック・ユーモアに支えられたバンドの資質が音に反映していたからこそ、70年代に確固たる地位を築いたわけで、ポップ・メタル勢の侵攻を前にしてもリスペクトを受け続けてきたのですが、さすがに本作のキラキラ度はオールド・ファンを戸惑わせた様です。

多くの70年代バンドがポップ転換により第二の全盛期を迎える事に成功しましたが、BOCの場合はアクが抜けてしまった事により全くの別バンドになってしまった気もします。

ただ80年代を必死に乗り切ろうとするだけではなく、メロディの充実度はかなり高いアルバムですので侮る事はできません。

彼等のキャリアにおいては無視されがちな1枚ですが、(ハード・ロック+ニュー・ウェイヴ)÷ハード・ポップ、とでも表現できそうなサウンドは一聴の価値は十分にあると思われます。

2016年6月18日 (土)

IRON MAIDEN DEATH ON THE ROAD

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

アイアン・メイデンのライヴ盤としては、第5弾として数えられるものとなる2枚組、「デス・オン・ザ・ロード」、入荷しました。

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彼等の場合、ライヴ・アルバムも数種リリースされ、二作に分けて発表されたものが後に1セットとして再リリースされるというものも存在するだけに、なかなか把握しにくいものがあるのですが、本作は03年11月24日、ドイツのドルトムントで行われたショーを収録しています。

同年にリリースされたオリジナル・アルバム、「DANCE OF DEATH 死の舞踏」に伴うワールド・ツアーの模様を収めたものとなり、送れる事2年、05年に本作が映像作品と共にリリースされています。

会場となったヴェストファーレンホールは、キャパ15000人だそうで、これは武道館とほぼ変わらない大きさだと思われますが、観客の盛り上がりぶりは壮絶なものがあり、ドームでのライヴの様な錯覚を覚えます。

欧州での圧倒的な人気はやはり絶大で、新曲中心のセットリストにおいても、観客の声援が旧曲と変わらないのが見事です。

「DANCE OF DEATH」のオープニング・ナンバー、「WILDEST DREAMS」で幕を開け、全6曲が新曲という構成、誰もが望むメイデン・クラシックを挟み、当時のセットリストが楽しめるという意味では貴重な記録となっています。

興味深いのはブレイズ・ベイリー在籍時のアルバム、「The X Factor」から「LOAD OF THE FLIES」がプレイされている点で、今後おそらくライヴでは聴く事ができないと思われます。

2016年6月17日 (金)

SPIRITUAL BEGGARS MANTRA Ⅲ

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは98年作、マイケル・アモット率いるスピリチュアル・ベガーズのサード・アルバムとなった、「マントラⅢ」、入荷しました。

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すでにアーチ・エネミーでメロデス・シーンを牽引していたマイケルの旺盛な創作意欲は、アメリカを中心としたストーナーロック一派とはまだ違った方向へと向かって行きます。

本作よりキーボーディストを新たに加え、5人編成となった事で更なる雑食性を見せながら、バンドの幅が大きく広がっています。

このペル・ヴィバリなるキーボード・プレイヤーの音楽的資質が実に70’sの空気を的確に醸し出していて、ハモンド・オルガン、メロトロンが効果的に導入されています。

サバス、ツェッペリンの遺伝子が北欧の地でしっかりと息づいていた事に改めて驚かされますが、単なる70年代回帰だけでは終わらない新鮮な感覚もこのバンドの個性となっています。

オープニングはいきなりボサノヴァ、その名も「SUPERBOSSANOVA」と題されたインストは、まるでモンド・ミュージックかという勢いなのですが、間髪入れずにヘヴィなリフが爆発して次曲へと流れる様は圧巻です。

この自由でシンプル、そして超パワフルな発想は、スウェーデンという音楽大国が生んだ文化とも言えるのでしょうが、結果的にはロックのダイナミズムをかなりわかりやすく提示する事に成功していると思います。

「INSIDE CHARMER」でのユニークなアレンジでも、サイケなツェッペリン風とでも表現できそうなヒネクレ度を見せながら、歌メロは極めてキャッチー、メロディアスという対比が実に古臭くて新しいと思えます。

どうもこのバンドはマイケル・アモットというニュー・ヒーローのカリスマ性ばかりが際立ってしまう感がありますが、おそらく60年代以降のロックの歴史をある意味正しく聴いてきた人なら、完全なるノックアウトを喰らうバンドだと思います。

言葉にすればするほど陳腐になってしまいますが、まぁとにかく気持ちの良いロック・アルバムです。

2016年6月16日 (木)

SHAW BLADES HALLUCINATION

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ショウ&ブレイズ第1弾、95年作の「ハルシネイション」、入荷しました。

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DAMN YANKEESで2枚のアルバムを残し、その後もトミー・ショウとジャック・ブレイズはソング・ライティング・チームとして数々のバンドに楽曲提供をしてきました。

AEROSMITH、OZZY OSBOURNE、MR. BIG、GREAT WHITE等々、二人が書いた曲はSTYXとNIGHT RANGERのエッセンスを含んだキャッチーなものというよりは、大らかなアメリカン・ハードのダイナミズムを手際よくまとめたものとして完成されていた気がします。

その彼等がショウ&ブレイズ名義で発表した第1弾アルバムは、おおよそのサウンドは想像はつくものの、やはり大きく頷いて納得してしまう良質のロック・アルバムとなっています。

アメリカン・ロック探訪とでも言うべき内容で、二人のよく似た声質、すなわちソフトで透き通るヴォーカル・ハーモニーを活かしながら、カントリーに始まり、ソフト・ロック、パワー・ポップ、そしてハード・ロックのダイナミズムもしっかり残しています。

毒気一切抜き、甘さと爽やかさが自然に滲み出るパーソナルな魅力に物足りなさを感じるロック・ファンもいるのかもしれませんが、逆に言えばこうした味わいは出そうと思ってもなかなか出てこないものだと思います。

二人のミュージシャンとしての相性の良さ、そしておそらくは友人としても仲が良さそうなのが想像できてしまう関係が、そのまま音として現れている気がします。

ダム・ヤンキース時代の盟友、マイケル・カーテロン、そして元JOURNEYのスティーヴ・スミスが参加したけれん味の無いバンド・サウンドも心地良く、休日の朝、仕事の合間、元気になりたい時等、その体に優しく入ってくるサウンドは効果を遺憾なく発揮するでしょう。

2016年6月15日 (水)

BLACK SABBATH FORBIDDEN

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ブラック・サバスの95年作、「フォービドゥン」、入荷しました。

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コージー・パウエル離脱後に、ロニー・ジェイムズ・ディオ、ヴィニー・アピス、そしてギーザー・バトラーが復帰、そして再びこの3人も脱退と、入れ替わりが激しいこの時期のブラック・サバスでしたが、結局本作がオリジナル・サバス復活以前の最終作となりました。

前作のみ参加したボビー・ロンディネリに代わり、トニー・アイオミは迷わずコージーを招集します。

ブライアン・メイ、グレン・ティプトン、ピーター・グリーンとの仕事を抱えながら、ソロ作も制作していたコージーは多忙のスケジュールの中、ニール・マーレイと共に最強のリズム・セクションとしてサバスに復帰します。

オジーの次にサバス作品に長く関わったヴォーカリスト、トニー・マーティンもアイオミに深く愛されながらも、本作が最終章となってしまったのは残念ですが、結局本作のラインナップは90年作の「TYR」の再来となりました。

イギリスの著名な漫画家、ポール・サイモンによるイラストが、サバスにしては軽めに見えなくもないですが、サウンドの方はかなり重厚なものとなっています。

プロデュースにあたったのは、アメリカのラッパー、俳優として有名なアイス-Tが参加した事で話題を呼んだラップ・メタル・バンド、BODY COUNTのギタリスト、アーニー・C。

マネージメントが用意した人選らしいのですが、この起用が意外性を生んだのはオープニングの「The Illusion Of  Power」のみとなりました。

曲間にアイス-Tがかなり控え目なラップを披露してはいますが、ドラマチックなイントロ、ドゥーム調のリフは、むしろ初期サバスを思わせます。

全体的にはやはりリズム隊の見事さが目立つので、かなりタイトでパワフルな音処理も手伝い、意外にも派手な正統派HR/HMとしての側面が強まっています。

ロニー譲りのマーティンの歌唱も冴え渡り、「HEAVEN AND HELL」のRAINBOW型様式美、「THE ETERNAL IDOL」、「HEADLESS CROSS」期のメロディアス指向がミックスされた様なナンバーが多く含まれています。

パワー・バラードとなった「I WON'T CRY FOR YOU」、一時期のWHITESNAKEを彷彿させるキャッチーな「RUSTY ANGELS」等が、特に素晴らしい曲となっています。

2016年6月14日 (火)

MICHAEL SCHENKER/PETE WAY THE PLOT

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マイケル・シェンカーがUFO在籍時として最期となったアルバム、「SHARKS」リリース後に突如として結成されたTHE PLOTの唯一の作品、「ザ・プロット」、入荷しました。

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どうもこの時期と前後して、ピート・ウェイが、マイケル、フィル・モグ、アンディ・パーカーによる全盛期UFOの再集結を画策した様なのですが、上手く事が運ばずにプロジェクト名をPLOT(画策)として本作が制作されています。

ピート・ウェイがWAYSTEDやソロ活動で見せていたシンプルかつキャッチーなハード・ロック色が前面に出たサウンドで、70年代UFOにも確かに通じる面も感じられます。

RACER Xのヴォーカリストであり、BADLANDS、MSGのドラマーとして活躍したジェフ・マーティンを迎えてのトリオ編成となり、かなりタイトでワイルドなバンド・サウンドが新鮮に聴こえます。

神は短髪、黒髪、そしておそらく過去に使用していたと思われる白ベースのフライングVを手にして映っているのですが、メロディのキャッチーさも手伝い楽しそうにプレイしているのが伝わってきます。

ピートのヨレヨレのヴォーカルはパンキッシュ、スリージーに聴こえ、彼の持ち味であるR&Rスタイルで統一された事もあり、曲調もマイケルのスタイルには合わない印象もあるのですが、久々に美麗メロディが炸裂した名曲も含まれているので要注意です。

本作最もメロディアスと言える「SENORITA」は、フィル・モグが歌えば完全なるUFOの哀愁節となっていて、中盤のソロもかつての輝きを放っています。

「MISS YOU TONIGHT」はロッカ・バラード調のナンバーで、マイケルしては珍しい80年代グラム・メタル的なノリも魅せていて、なかなか楽しませてくれます。

この曲を含め、時々ハノイ・ロックスを思わせるのがユニークで、神の滑らかなプレイも当然聴き応えがあるのですが、全体的にはUFOの荒々しさを担当していたピートの個性が改めて再確認できるものとなっている感があります。

2016年6月13日 (月)

ZIGGY NOW AND FOREVER

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現時点ではZIGGY名義での最終作となっているアルバム、「ナウ・アンド・フォーエヴァー」、入荷しました。

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森重樹一、松尾宗仁、宮脇“JOE”知史のトリオによる限界ギリギリと言えるストーンズ寄りのR&R作です。

森重、松尾によるTHE PRODIGAL SONSの延長線上と思われ、より森重色と言えるメロウな部分は増えてはいますが、昨今の日本でこれだけ渋くカッコいい音を出せるバンドを他に見出すのは相当難しいと思われます。

前述のPRODIGAL SONSとDUST'N'BONEZのちょうど中間がZIGGYのサウンドの核であったと思いますが、ここではフォーク、カントリー、ブルースを飲み込んだ上での古典的なロックをベースにしています。

パンキッシュでラウド、メロディは極めてポップ、それこそがZIGGY足る所以と信じる人にとっては、かなり泥臭く聴こえるかもしれません。

かつて彼等にニューヨーク・ドールズ、エアロスミス、ハノイ・ロックスをダブらせて見ていた人は多いと思いますが、ここへ来てストーンズへと連れ戻してくれた事に感慨深いものが確かにあると思われます。

アルバム・タイトル曲や「DAISY」では、森重節と言えるポップ・センスは変わらず生かされていますが、サイケ、レゲエ、ラップを取り入れたものとなり、かつてのキラキラしたZIGGYでは無いにしても、このバンドの幅の広さを再認識させられます。

おそらく世界最古と言えるスタイルのロック・アルバムと言えると思いますが、日本のバンドでこれ程ロックに対し真摯に向き合う事のカッコ良さを感じる事はそうそう無いのでは、とつくづく感じさせられます。

「その歌になり、その風になる」、「深い紫色の」といった完全なるバラード・ソングにさえ、そうしたストロングなロック愛を思い出さずにはいられない、というのは実に奇跡的だと思えるのですが。

2016年6月12日 (日)

SCORPIONS TOKYO TAPES

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オリジナルは78年リリース作、スコーピオンズにとって初のライヴ盤となったアルバム、「蠍団爆発!! スコーピオンズ・ライヴ」、入荷しました。

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初来日となった77年の中野サンプラザでの収録で、日本人にとっては忘れ難い名盤となっています。

日本盤オリジナル・デザインは薔薇に蠍という美しいジャケットでしたが、海外仕様はルドルフのイナバウアーばりの反り具合が印象的なダイナミックなものとなっています。

ちなみにジャケット裏面では、当時の銀座の歩行者天国らしいのですが、ロンドンブーツで街にそぐわない姿でカメラ目線を送るメンバーが映っています。

どうもこの写真が昔から気になるのですが、ウルリッヒ・ロートの後を歩いている人物、現存する方だと想うのであまり失礼な事は言えないのですが、眼鏡を掛けた男性に見えます。

ところがこの男性とウリの間に、もう一人黄色い服を着た女性が歩いていると思われるのですが、下半身のみが写り込んだため、おかしな事となってしまっています。

興味のある方は、実際の写真をご確認下さい。

肝心の中身の方ですが、そのウリが参加した最期のツアーとなり、彼の燃え尽きる様なギターが惜しみなく披露されています。

未発表曲で始まり、シングル「暴虐のハード・ロッカー」のB面曲、超定番曲と言えるロックンロール・メドレーを終盤に挟むという、一風変わったセットリストもこの時期ならではと思われます。

特に来日ライヴ盤はベスト・アルバム的な内容となる事が多いと思われますが、本作に限ってはここでしか聴けないナンバーが目立つため、集大成とも言い切れないユニークな魅力を持っているのが大きな特徴でもあるでしょう。

またクラウス・マイネのかなり達者な日本語と観客の合唱が聴きどころとなる「荒城の月」も嬉しいところですが、この曲が初期スコーピオンズの色気とダークな哀愁感にピッタリだったのも意外でした。

ウルリッヒ・ロート、ルドルフ・シェンカーという全く違う個性のギタリストの絡みもやはり見事で、大きくサウンド転換していく以降のスコーピオンズしか知らない方には特にオススメしたいアルバムです。

2016年6月11日 (土)

LOUDNESS ENGINE

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インド3部作の完結編であり、20世紀最期のアルバム、そしてRooms RECORDSでの最終作、更に第4期ラウドネスの最期の作品となったアルバム、「エンジン」、入荷しました。

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「GHETTO MACHINE」、「DRAGON」と続いた悟りと東洋的指向は、ここでは昨今のヘヴィ・ロックの潮流に接近した事もあり、古くからのファンを置いてきぼり状態にする事なく惹きつけてくれています。

考えてみれば「HEAVY METAL HIPPIES」から始まったミドル・テンポでの重低音路線は、本作までずっと貫かれていたわけですが、順を追って作品を聴き比べると音圧は徐々に増し、曲のウネリもパワー・アップしているの気づかされます。

ある意味必然と言えるメロディの進化、幅の拡大は、山田正樹という優れたヴォーカリストの表現力を知り尽くした上で成立していた事が再確認できるとも言えるかもしれません。

そう考えるとおそらく「GHETTO MACHINE」完成した時点で、高崎晃氏の頭の中では本作の基本路線はすでに出来上がっていたのではないでしょうか。

グランジへのオマージュとも思える「BAD DATA/NOTHIN' I CAN DO」でのキャッチーな展開、「SWEET DREAMS」や「BURNING EYE BALLS」でのメタルからの乖離、そして思想に基づいたメロディは、世界で活躍してきたラウドネスがとうとう孤高の地に立ったとも思えてしまいますが、モダン・ロックとして捉えるならばかなり優れていると言わざるを得ない点も特徴的です。

前2作が何度聴いても難解、あるいはまさにブッダの教えであった世俗から離れて聴こえたのに反し、本作ではかなりスムーズに体に入ってくるのは時流に擦り寄ったと言うよりは、バンド自体がこの路線へ向けて自然に進化した結果なのかもしれません。

ラスト・ナンバーであり、本作中最もメロディアスと言える「COMING HOME」では、奇しくも「I'M COMING HOME, EVERYTHING HAS GONE」と歌われていますが、当時のラインナップでの達成感や到達点を確かに感じさせてくれます。

ジャケットは9つ折りタイプとなっていて、これまでで最もセクシーなデザインと言えるのですが、広げて全貌を確認すると謎めいた女性にはしっかりと尻尾があるのも印象的です。

2016年6月10日 (金)

LORDI GET HEAVY

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オリジナルは2002年作、フィンランドのモンスター・バンド、ローディのデビュー作となったアルバム、「ゲット・ヘヴィ」、入荷しました。

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フィンランドと言えば、今やメロデスの宝庫という印象が強いですが、ローディの様なバンドがもっと早く出てきても少しも不思議ではなかったと思われます。

日本では2006年にサード・アルバムの「ハード・ロック黙示録 The Arockalypse」が最初に紹介されましたが、すでに彼の個性は本作により確立されているのがわかります。

徹底したコスチュームとキャラ設定は、アリス・クーパー、KISS、あるいはロブ・ゾンビ、SLIPKNOTから引き継がれたものではありますが、大合唱必至のキャッチーなメロディは、まさに現在のポップ・シーンを牽引する北欧産良質メロディに完全に則ったものであるのがユニークです。

かつて同郷の大先輩、ハノイ・ロックスが遠く離れた異国のニューヨーク・ドールズやエアロスミスのDNAを正確に受け継いだのと同じ様に、このローディもKISSの音楽性を継承、拡大再生産しているのは、実に興味深いところではあります。

サウンド的には一本調子にはならない器用さが目立ち、古典的ではありますが幅広いハード・ロックの旨味を散りばめているために、何度聴いても飽きないものとなっています。

その強烈なルックスさながら、かなりのダミ声ヴォーカルが好き嫌いをハッキリさせてしまうのかもしれませんが、歌メロの親しみやすさは半端ではありません。

06年のユーロビジョン・ソング・コンテストでフィンランドのバンドとしては初のグランプリを受賞したという快挙も、この巧みなソング・ライティング・センスがあったからこそであり、前年度の同大会に出場したノルウェーのWIG WAM同様、北欧の奥の深さを思い知らされます。

このバンドの個性的な特徴は他にもあり、その歌詞世界では自分達をけっして恐怖の象徴としてだけではなく、ロック・アイコン、あるいは心優しきモンスター、ダーク・ヒーロー的な設定を持ち込んでいる事でしょう。

2016年6月 9日 (木)

TNT INTUITION

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オリジナルは89年作、TNTの大ブレイク作となった4作目、「インテュイション~直感」、入荷しました。

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時代はガンズの登場により、ハード・ロック、メタル・シーンが大きく動こうとしていた中、本作が80年代の残り香をプンプンと撒き散らしたのでした。

EUROPEの「ファイナル・カウントダウン」の洗礼を受けた多くのファンにとっても、「北欧メタル」という言葉に新たな価値観をTNTが見出したと言っても過言ではない気がします。

すでにキラキラ感とメタルとしての質感を巧く組み合わせ、哀愁メロディからハード・ポップ的な高揚感が個性となっていた彼等は、いよいよ本作でその類まれなるメロディ・センスのピークを迎えた感があります。

美しすぎる小曲となったイントロ、「A NATION FREE」で幕を開け、クイーンの如きドラマ性を見せたかと思えば「CAUGHT BETWEEN THE TIGERS」でのヘヴィかつフックのあるミドル・ナンバーで一気に加速、そして泣く子も黙る「TONIGHT I'M FALLING」ではメロディアス・ハードの未来を提示。

この冒頭3曲の流れだけでも震えが走るのですが、バラードメイカーとしての真骨頂が発揮された「END OF THE LINE」、そして80'sメタルの甘みの結晶と言える「INTUITION」へと続くわけです。

このアルバム前半だけでも、言ってみれば失禁状態、今聴いてもその興奮度は色褪せていません。

あくまでもメタリックかつフラッシーに駆け巡るギターと、アメリカ人ヴォーカリスト、トニー・ハーネルのハイトーン・ヴォイスが、分厚いのに透明感に溢れているという絶妙のコーラス・ワークと共に、多くのHR/HMファンを虜にしたのは必然だったと思われます。

アルバム後半も当然ながら捨て曲無し、完璧な構成となっています。

まるでモンティ・パイソンの様な遊び心を持った「ORDINARY LOVER」を挟みながら、彼等の美麗な攻撃は緩む事がありません。

美しさとウキウキするようなポップさ加減を求める人は、すべからく聴くべし、という他ありません。

2016年6月 8日 (水)

AC/DC IF YOU WANT BLOOD YOU'VE GOT IT

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オリジナルは78年リリース作、AC/DCの初のライヴ・アルバムとなった1枚、「ギター殺人事件 流血ライヴ」、入荷しました。

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凄まじいジャケットと邦題アルバム・タイトルが印象的ですが、内容もそれに負けない超強力なライヴとなっています。

かつてここまで過剰な演出を、アーティスト本人が請け負ったジャケットがあったでしょうか。

おそらく80年代のオジーが後を継いだと言えると思いますが、アンガスのキャラはすでにここで確立されていて、以降のHR/HMシーンでのギャグにも近いパフォーマンスの先駆けにもなったと思われます。

但しこのバンドのユニークな点は、70年代後半に吹き荒れたパンク旋風の中でもしっかりと爪痕を残している点で、特にライヴでの疾走感、攻撃性には確かにパンクの荒々しさが感じられます。

オーストラリアのバンドというイメージが強すぎる感もありますが、マルコム、アンガスのヤング兄弟はスコットランド生まれであり、本作はその生まれ故郷、グラスゴーでの収録、78年4月30日のライヴとなります。

前述した様に、パンキッシュな質感と徹底したハード・ブギ路線が彼等の個性でしたが、全体的にはかなりメタリックなリフが印象に残ります。

本作を一区切りとし、以降全米進出の為に路線変更をするわけですが、その寸前の尖った彼等の姿がパッケージされています。

すなわち次作の「HIGHWAY TO HELL 地獄のハイウェイ」で見せる王道AC/DCの初期型モデルと言える大衆型メタルのスマートなサウンドとは違い、ゴリゴリしながらも抜群のキレを見せるリフの欧州とスピード感に溢れたショーとなっています。

金太郎飴的な魅力が常に語られるAC/DCですが、こうした過渡期も彼等には当然あったわけで、特にボン・スコットのパフォーマーとしての個性が花開く瞬間でもあったと思われます。
また本作がライヴ・アルバムとしてかなり優れているもう一つの側面として、歓声を軸とした臨場感を大事にしたミックスが挙げられると思います。

絶妙なバンド・サウンド、そして観客との一体感が実に見事で、何度聴いても体が反応してしまうのは、ライヴ会場に様な気にさせてくれるからだと思われます。

これぞハード・ロック・ライヴと言えるものとなっていて、特に「WHOLE LOTTA ROSIE」でのアンガス・コールは熱いものがあり、今でもライヴの重要な掛け合いとなっていて、「悪魔の招待状」のあの大砲と共にハイライトの一つと言えるものだと思います。

2016年6月 7日 (火)

MICHAEL MONROE LIFE GETS YOU DIRTY

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孤高のカリスマ、マイケル・モンローの99年作のアルバム、「ライフ・ゲッツ・ユー・ダーティー」、入荷しました。

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HANOI ROCKS解散以降、JERUSALEM SLIM、DEMOLITION 23.とバンド結成もしていますが、けっして順調とは言えないまでも一貫した媚びないサウンドに徹していた姿は、よりこの人の株を上げていた気がします。

ソロ名義としては4作目となり、前作に引き続きセルフ・プロデュース、ほぼ全曲を公私共に名パートナーであり、本作リリース後間もなく他界してしまったジュード・ワイルダーとの共作となっています。

この人お得意のカヴァーは本作では少なく、イアン・マクレガンの79年作のソロ・アルバムに収録されていた「Little Troublemaker」、そしてハノイ・ファンには嬉しいセルフ・カヴァー、「Self Destruction Blues」をパワフルなハード・ロック・ヴァージョンとして披露してくれています。

基本この人が歌えばどんなポップなナンバーでも、センチなスロー・ナンバーでも、もうそれはワイルドなロックとなってしまう超弩級の個性は変わらずで、ギター、ピアノ、ハープ、サックスまでこなしてしまうマルチ・プレイヤーぶりも先天性のセンスと思えてしまいます。

ハノイ譲りのスリージーなロックンロールから、甘酸っぱいメロディを持つパンキッシュなナンバー、情緒過多にならないバラードまで、この人ならではの華やかさを持っています。

時代を全く気にせず、70年代、あるいは80年代のど真ん中をキラキラしたヴィジュアルで堂々と突き進む姿は、神々しいまでに輝いていると思えてしまいます。

豪放、爽快、前期ハノイ・ロックス時代のアルバムと比べるとよりハード・ロック色も強くなっていて、気持ち良い程カッコいいアルバムです。

2016年6月 6日 (月)

W.A.S.P. HELLDORADO

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W.A.S.P.の通算8作目となった99年作のアルバム、「ヘルドラド」、入荷しました。

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これまでシリアスかつ重厚な作風が目立ったのに対し、一気に初期の音へと戻ったものとなりました。

ブラッキー・ローレスのインテリジェンスによるコンセプト・アルバムは、新たなバンドの魅力となり、以降も歴史や宗教に造詣が深い力作をリリースし続けていますが、ここでは一息付いたのか、あるいは80年代の喧騒、快楽を思い出したのか、ナスティでワイルドなW.A.S.P.が戻ってきています。

前作で復帰した、バンドの破滅的キャラでもあるクリス・ホルムスがまるで水を得た魚の様に暴れまわっているのが印象的で、彼のギターも元気一杯となっています。

それに呼応するかの様に、ブラッキーのやけに力んだシャウト・スタイルが増えていて、この人独特の太い低音ヴォーカルがスポイルされてしまっています。

この微妙なスタイルの変化と、AC/DC的なリフに徹したメタリック路線は、本作のみで終了してしまうのですが、おそらくやり尽くした感がここであったのだと思います。

曲タイトル、歌詞に含まれる猥雑さ、パーティー一直線と言える快楽追求型の疾走感とメロディは、確かにファーストの頃の彼等そのものと言えるでしょう。

「DIRTY BALLS」は典型的なブラッキー節と言える豪快なナンバーで、ヴォーカルもここでは昔からのスタイルとなっています。

リフだけ聴けばもろにAC/DCな「HIGH ON THE FLAMES」は、新機軸とも言えるナンバーなのでしょうが、もっと吠えろブラッキー、もっと弾きまくれクリスと思えてしまう、彼等にしては割りとおとなしめのキャッチーさが興味深いところです。

全体的には強烈なインパクトよりも、ノリを大事にした手堅さが透けて見えるため、即効性よりもジワジワくる味わいが強い1枚だと思います。

2016年6月 5日 (日)

GRAHAM BONNET THE DAY I WENT MAD

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グラハム・ボネットの99年作、「ザ・デイ・アイ・ウェント・マッド」、入荷しました。

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インペリテリ、コージー・パウエルとのフォースフィールド、ボブ・キューブリックとのブラックソーン、あるいはアンセムへのゲスト参加等、精力的な活動が目立ったもののどれも企画物としての強かったスーパー・ヴォーカリスト、グラハム・ボネット。

彼のソロ名義作も往年のファンを満足させるものではなかったと思いますが、99年にリリースされた本作は久々に多くのHR/HMファンをウキウキさせたものとなった感があります。

前作の「UNDERGROUND」に引き続き、当時の奥方であったジョー・エイム作のナンバーを中心に、SHADOW KING、ルー・グラム・バンドでの活動が有名なドラマー、ケヴィン・ヴァレンタインのプロデュース、脇を支えるのは元アルカトラスのギタリスト、ダニー・ジョンソン等。

サウンドの路線も前作の延長線上となりますが、圧倒的にメロディの充実度が目立ち、ハード・ロック・ヴォーカリストとしての魅力が全開となっています。

また豪華なゲスト陣も魅力的で、本作を華のあるものとしています。

ヴィヴィアン・キャンベル、スラッシュ、トニー・フランクリン、ベースで参加しているブルース・キューブリック、更に大物ティム・ボガート等。

本作の不思議な味わいを持つジャケットのイラストも担当したギタリスト、マリオ・パーガの凄腕ぶりも見逃せません。

ビートルズとミック・ロンソンのカヴァーを除き、全曲がオリジナル曲となり、RAINBOW、MSG、ALCATRAZZのキャリアにも引けをとらない輝きを見せるハードなナンバーから、バラード・シンガーとしての魅力が再確認できるメロディアスな曲まで、ソロ名義作としては最高傑作と言っても過言ではない完成度を誇っています。

キャッチーな疾走感を持ったアルバム・タイトル曲や、「DOWN TO EARTH」時代を彷彿させる艶っぽくパワフルな声が炸裂する「HEY THAT'S ME」、亡き盟友コージーに捧げた「FLYING NOT FALLING」でのメタリックな展開、そして「THE DAY」における大バラード大会と、実に良曲が多く揃っています。

2016年6月 4日 (土)

44MAGNUM STREET ROCK'N ROLLER

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オリジナルは84年作、44マグナムのセカンド・アルバムとなった1枚、「ストリート・ロックン・ローラー」、入荷しました。

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時代はRATTが猛威を奮い、MOTLEY CRUEがまだまだコアなHR/HMファンから期待を寄せられていた真っ只中、ここ日本で果敢にバッド・ボーイズ系、直線的なリフを主体としたメタルを鳴らしていた彼等は、確かに異端であったと思います。

ラウドネスやアースシェイカーが、大きく分類してしまえばこれまでのメタルのセオリーであった様式美を保持していたのに対し、44マグナムの快楽追求型スタイルは日本の風土に根付かないと思えるのですが、彼等の突出したキャラ、自身の魅力を知り尽くした上での最適な表現力により見事人気を獲得したのは、以降のV系だけではなく、日本のロック・シーンにおいては今だ稀有な存在と言えるのではないでしょうか。

全英語歌詞による「IT'S TOO BAD」、「TOO LATE TO HIDE」でのあからさまな洋楽指向もここまで様になるバンドは同時代にはもちろん存在せず、時代と最もリンクしていたのも彼等だったと思います。

もちろん今となっては時代の徒花的な印象は強く残りますが、普遍性よりも今を疾走する姿に当時多くのメタル少年少女を夢中にさせたわけです。

「I JUST CAN'T TAKE ANYMORE」のキャッチーなポップ・メタル・センスや、「YOU ARE EVERYTHING TO ME」でのメロウなバラード・メイカーとしての魅力は新機軸となり、次への期待感もしっかり残しています。

ヴィジュアル先行型だっただけに、楽曲の正当評価があまりされてこなかったのは致し方無いとしても、かなり器用なバンドであったのは間違いないと思います。

80年代メタルの隆盛期の中、日本でこうしたバンドが存在したというのは実に貴重であった筈で、そうした意味でももっと再評価がされるべき1枚です。

2016年6月 3日 (金)

HEAR 'N AID STARS

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85年作、ヒア・アンド・エイドの「スターズ」、入荷しました。

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80年代中盤、イギリスのBAND AID、そして世界的な規模で行われた一大チャリティ・フェス、LIVE AIDは、その後音楽によりアフリカ難民問題を浸透させる大きな流れになりました。

その余波はメタルの世界でも動きを見せ、当時DIOを率いていたロニー・ジェイムズ・ディオが提唱し、集められた人数40名、夢の共演大会となったヒア・アンド・エイドも大きな話題を呼びました。

様々な経緯があった様ですが、ヴィヴィアン・キャンベル、ジミー・ベインの共作曲、「STARS」という超名曲がチャリティ・シングルとなり、アフリカ難民救済が前提ではありますが、同時に公開されたレコーディング風景を収めたPVの凄まじさも手伝い、多くのメタル・ファンを狂喜させたのでした。

8名のリード・ヴォーカル、11名のギタリストがバトンを受け渡していく形でドラマティックに盛り上がるこの7分超のこの曲は、当時のDIOのメンバーが中心にバック・サウンドを担当している事もあり、まさにロニーの情念燃焼型のパワー・バラードのストロング版と言えるものになっています。

やはり少し前に空前絶後の盛り上がりを見せた「USA FOR AFRICA」の関係者が関わっている様で、当時のブームの一環としての企画と見られがちですが、歴史的に見てもこれ以上のメタル・プロジェクトは現在に至るまで成立していないと断言できるでしょう。

日本では独自にディオ、スコーピオンズ、アクセプト、キッス、ラッシュ、モーターヘッドの未発表ライヴ音源、そして何故かジミ・ヘンドリックス、Y&Tの未発表スタジオ・テイクをプラスしてアルバムという形でリリースされました。
(現在では各バンドがそれぞれ自身のキャリアの中で、本作収録テイクを既に発表しているものもある様です)

やはり目玉は「STARS」に尽きるわけで、燃えたぎる様なヴォーカル合戦、ギター・バトルを含むこの名曲を聴く事のためだけでも、本作は永遠の名盤となるのでしょう。

リード・ヴォーカルは、ロニー、デイヴ・メニケッティ、ロブ・ハルフォード、ケヴィン・ダブロウ、エリック・ブルーム、ポール・ショーティーノ、ジェフ・テイト、ドン・ドッケンという当時では目の眩む豪華さ。

そして約2分半続くギター・ソロ合戦では、クレイグ・ゴールディー、エディ・オジェイダ、ヴィヴィアン、ブラッド・ギルス、ニール・ショーン、イングヴェイ、ジョージ・リンチ、カルロス・カヴァーゾ、ドナルド・ローザが参加、更にサビのバックでツイン・リードを担当しているのはメイデンのタッグ、エイドリアン・スミス、デイヴ・マーレイという豪華さです。

その他にもコーラス陣にはヴィンス・ニール、ブラッキー・ローレス、テッド・ニュージェント等々。

ヴォーカル勢ではやはりロニーの巧さが圧倒的ですが、ロブを喰ってしまったジェフ・テイトが見直されていました。

個人的にはデイヴ・メニケッティのパワフルさ、ケヴィン・ダブロウの頑張りが目立つ気がします。

ギターでは一聴してイングヴェイ、ブラッド・ギルスがすぐそれと分かるプレイを披露しています。

ニール・ショーンが負ける気がしない、といった感じで弾きまくりなのが見事で、この場では最も注目されていた、と自身が語っていた映像も残っていた気がします。

確かに現在の若いメタル・ファンにとっては誰?という人の名前も並ぶのは致し方ないところではありますが、当時は80年代メタルというキラキラ、ケバいバンドがMTVを賑わせていた時代で、その中心を担う英米の大物が一堂に会した光景は圧巻そのものだった気がします。

また最近亡くなったジミー・ベインの貢献も見逃せず、優れたメロディ・メイカーとしてもっと再評価がされていいと思われます。

2016年6月 2日 (木)

JUDAS PRIEST RAM IT DOWN

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オリジナルは88年作、ジューダス・プリーストのキャリア史上一番の問題作となった「TURBO」から2年、徹頭徹尾メタル道を貫いた力作、「ラム・イット・ダウン」、入荷しました。

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今にして思えば次作の大名盤、「PAINKILLER」への前哨戦とも受け取れますが、当時の事情を知るとなかなか興味深い経緯を持った作品です。

「TURBO」リリースされた86年は、全米でポップ・メタルが隆盛期を迎え、メタル・ゴッドは当然の事ながらシーンへの同調だけでなく、メタルを牽引する者として可能性、実験性を含めた上で更なるメタル拡大を目論んでいた筈です。

結果的には失敗と言わざるを得ないのは仕方ないとしても、そうしたウネリの中で本作が生まれた事を考えると「TURBO」の重要性も見えてくる気がします。

メタルのソフト化、グラマラス化の大きな波はその後も簡単には止まらなかったわけですが、なんと87年当時、ジューダスはあのストック・エイトケン・ウォーターマンとの合流を試みて痛そうです。

SAWとして知られるこのソング・ライティング・チームは、ユーロビートの立役者として時代を作った人達ですが、レコーディングも数曲した上でこのプランは頓挫したそうです。

詳細は不明ですが、おそらくジューダスはポップ化の極みと言えるダンス・ビートを前に、多くのファンの顔が目に浮かんだのではないでしょうか。

当時誰もが望むジューダス像は、明らかに「復讐の叫び」、「背徳の掟」の続編であり、生温くなったメタル・シーンに再び鉄の魂を注ぎ込む姿だった筈です。

アイデンティティを再確認したとも思えるゴッドは、「HEAVY METAL」、「HARD AS IRON」、「I'M A ROCKER」、「MONSTERS OF ROCK」と、すでに形骸化していたメタルのキーワードをこれまでになくストレートに打ち出し、結果的には第二の「BRITISH STEEL」と言えるインパクトを生み出す事に成功したと思います。

悪魔や地獄といったキーワードは皆無、マッチョイズムとも言える肉体性にこだわった歌詞も印象的なものとなりました。

「ジョニー・B・グッド」のメタル・ヴァージョンもここではけっして浮かず、徹底したリフとアンセム型の歌メロの融合により、見事彼等は覚醒したわけです。

2016年6月 1日 (水)

HONEYMOON SUITE DREAMLAND

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

カナダのメロディック・ロックの名バンド、ハネムーン・スイートがイタリアの名門メロディアス・ハード・レーベル、フロンティアーズから2002年にリリースしたアルバム、「ドリームランド」、入荷しました。

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元々通算5作目のオリジナル・アルバムとして01年にインディ・レーベルから「Lemon Tongue」として発表されたものを、改題、大幅な収録曲変更という再編集がされてリリースされたものです。

80年代からスマッシュ・ヒットとなったシングルを持ち、カナディアン・ハード、ポップ・メタルの俊英として知られていたバンドですが、苦しい90年代をくぐり抜けながら、そのポップで爽やかなサウンドは全く変わっていません。

ハーレム・スキャーレムにすっかりお株を奪われた、と意地悪な言い方もできますが、適度なエッジ、透明感に支えられたバンド・サウンドとアレンジは、カナダの伝統の正統後継者としてもっと再評価されてもいいと思います。

89年にカナダでヒットした「Still Lovin' You」の再演をしているのですが、ミドル・バラードとしてのキラキラしたみずみずしさはベテラン・バンドらしからぬ若さを感じさせます。

元々カリスマ性や突出した個性を売りにしたバンドでは無いはずで、優れたメロディを優れたアレンジで聴かせる事に徹してきた人達だと思います。

本作でもその姿勢はまるで職人の仕事の様に貫徹されています。

ジャケット・アートが象徴するイメージや、フロンティアーズ所属バンドとしてのイメージもピッタリで、メロディ至上主義、ライト・メタル・ファンの方なら間違い無く愛聴盤の一つになるアルバムだと思います。

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