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2015年7月の31件の記事

2015年7月31日 (金)

STARZ STARZ

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは76年作、スターズのデビュー作となったアルバムで、次世代のアメリカン・ハードの流れを作った1枚、「スターズ 巨星」、入荷しました。

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KISSの所属していたマネージメント、ロック・ステディ・プロダクションから売り出され、エアロスミスのプロデューサーとして時代を作っていたジャック・ダグラスの手掛けたバンドとして注目され、期待の大型新人という扱われ方がされていたと思われます。

KISSのキャッチーさと、AEROSMITHのワイルドさを程良く持っているバンドと言え、70年代アメリカン・ハードの醍醐味を詰め込んだ様なサウンドとなっています。

マイケル・リー・スミスの華やかさが漂うヴォーカルと、タイトなバンド・サウンドは、ある意味80年代メタルの雛形にもなっていたと思います。

まだCHEAP TRICKが登場する前にデビューした彼等は、KISSよりもポップで可愛いメロディを個性としていて、シングルとなった「Detroit Girls」ではパワー・ポップ以上、ポップ・メタル以下の調度良いバランス感覚をすでに開花させています。

「(She's Just)Fallen Angel」でも、後にPOISONやWARRENT等が演っていても全くおかしくないような80年代的なセンスを披露してくれています。

加えてまさにジャック・ダグラス的な硬質なエッジが目立つ超弩級ハード・ロックもお手の物で、モントローズやヴァン・ヘイレンにも通じるドライヴィング感覚が心地良いナンバーも揃っています。

唯一ブルージーなナンバーとなっている「Pull The Plug」も、いかにもアメリカンだなと思えるダイナミズムと陽性の高揚感により、メロディアスなミドル・ハードとして聴けてしまうのもユニークです。

どこか垢抜けないメロディ展開も個人的には彼等特有の魅力だと思っているのですが、ド派手だけど今一つ突き抜けてない感が漂うのは致し方ないとしても、同期と言えるANGELや、やはり同じ事務所所属であったビリー・スクワイア率いたPIPER等、実に甘酸っぱいバンドばかり出現していた古き良き時代の象徴であったと思えます。

2015年7月30日 (木)

PRISM ARMAGEDDON

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは79年作、カナダの名バンド、プリズムのサード・アルバムとなった1枚、「アーマゲドン」、入荷しました。

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カナディアン・ハード、あるいはプログレ・ハードの範疇で語られる事も多いと思いますが、彼等のサウンドはAORにしては騒々しく、ハード・ロックにしては甘すぎるといったものではないでしょうか?

あまり触れられないのが不思議ですが、実はカナダ・ロック界はおろか、以降の80年代メタルの重要人物を輩出しているバンドです。

デビュー作からプロデュースを手掛けているのは、かのブルース・フェアバーン。

彼はホーンでバンド・メンバーとしても名を連ねていました。

また当時はRodney Higgsの名で活動していたジム・ヴァランスも在籍していた事があり、同時期にレコード会社の専属ソングライターであったブライアン・アダムスと名コンビを組む事になったのもこのバンドがきっかけでした。

アダムス作のナンバーが数曲本作にも収録されていますが、その内「Jealousy」は後に彼の81年作のアルバム、「You Want It, You Got It」で取り上げられています。

またフェアバーンの愛弟子と言えるボブ・ロックもエンジニアとして本作に関わり、プロデューサーとして大成する以前のキャリアをプリズムに提供されたと言えると思います。

そうした優れた人材がプリズムの爽快なポップ・センスの元に集まっていたのは、かなり興味深い事と思われますが、それだけに80年代を目前にした本作の完成度は以降のお手本的内容となるポップ・ロックとなっています。

ブライアン・アダムスよりはハードなエッジが強く、ラヴァーボーイよりはポップといった位置にあたると思います。

2015年7月29日 (水)

EARTHSHAKER TREACHERY

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

アースシェイカーの88年作、通産8作目となったアルバム、「トレチュアリー」、入荷しました。

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キーボードの永川俊郎が正式加入後、5人編成として安定したサウンド作りが続いていましたが、この安定こそが多くのビッグ・バンドを過去のものとしていったと思います。

ロックの世界もけっして例外ではなく、過剰な甘さと華美な装飾が溢れていた80年代、進化とは音が分厚くなる事とも思えた時代の中、アースシェイカーは本作で実験的なサウンド作りに果敢に挑戦していたと思います。

メロディや歌詞世界はそれまでの個性を打ち消すものではありませんが、シンセや打ち込み音によるアレンジに彩られた音は、最早ハード・ロックと呼ぶにはあまりにもキラキラしすぎていたのかもしれません。

それでも良いメロディを、最高の音で聴かせる、とでもいうべき職人気質の技は、やはり耳を奪われてしまいます。

メタルのポップ化がそろそろ限界を見せていた時代に、ここ日本では更にその壁を破ろうとしていたバンドがいた、という事だったのだと思います。

2015年7月28日 (火)

ZZ TOP TEJAS

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは76年作、ZZトップの通算5作目となったアルバム、「テハス」、入荷しました。

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前作の「Fandango!」での全米トップ10入りを果たすヒットにより、彼等の人気はいよいよ安定期に突入し、本作も地味ながら約束されたZZトップ・サウンドが展開されています。

デビュー以来所属していたロンドン・レコードでの最後のオリジナル・アルバムとなりましたが、彼等の基本路線は80年代まで変わらぬものとなっていきます。

オープニングの「It's Only Love」ではストーンズばりのユルユル感が心地良く、一瞬アレッと思いがちですが、以降彼等お得意のハード・ブギが炸裂していきます。

中盤の「ENJOY AND GET IT ON」ではブルージーな魅力も見せていますが、トリオによる彼等特有のスピード感が目立ちます。

「PAN AM HIGHWAY BLUES」は、いかにもアメリカン・ハードらしいキャッチーな高揚感に包まれた大らかなナンバーとなっていて、こういうカラッとした個性も彼等ならではだと思います。

最も異色と思われるラスト・ナンバー、「ASLEEP IN THE DESERT」は、まるで「ツイン・ピークス」で使われてもいい様なミステリアスなインスト・ナンバーで、スパニッシュ・バラードとでも言うべき哀愁感がたまりません。

2015年7月27日 (月)

DEEP PURPLE NOW WHAT?!

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

前作から8年ぶりとなったディープ・パープルの最新作、「ナウ・ホワット?!」、入荷しました。

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これが思った以上の力作で失礼ながらも驚かされる1枚です。

シンプルなジャケット・デザインの裏面には、2012年に他界したジョン・ロードへの追悼の意として、本作収録の「Above And Beyond」の歌詞の一節にもなっている「Souls, having touched, are forever entwined. (触れ合った魂は、永遠に絡み合ったまま)」と記されています。

イアン・ギランが彼の葬式で読み上げた言葉らしく、それに応えるかの様に本作ではドン・エイリーがかなり頑張っているのが良くわかります。

プロデュースはこれが初顔合わせとなる巨匠、ボブ・エズリン。

アリス・クーパー、KISS、PINK FLOYDと共に数々の名盤を残してきたこの偉大なプロデューサーらしく、現在のパープルの等身大のバンド・サウンドを無理なくドラマティックに仕上げています。

最早お馴染みになったスティーヴ・モーズの硬質なリフを中心に、ギランの安定したロートルぶりがしっかりとハード・ロックしているのに加え、ファンキーな要素やジャジーなミドル・ナンバー等、バラエティに富んだ内容も飽きさせません。

7分に及ぶ「Uncommon Man」では、プログレ的構成から一気にダイナミズムを増していくエズリン節とでも言える大曲となり、ラスト・ナンバーの「Vincent Price」ではジョン・ロードのオルガンを思わせるドン・エイリーのプレイがリードし、オジーも真っ青の大仰メタル・ソングへと昇華していき、ギラン唱法も最後に拝めるありがたいものとなっています。

唯一のバラード・ソングと言える「ALL THE TIME IN THE WORLD」では、情緒過多にならない程度のキャッチーなメロディと、レゲエ・タッチのサウンドが心地良く、ベテランらしい余裕を見せてくれます。

モーズ加入後のパープル作品としてはかなりアダルトになっているのは致し方ないとしても、メロディの充実ぶりは過去最高作にあたると思われ、まだまだその現役感見せつけてくれている気がします。

2015年7月26日 (日)

KORN GREATEST HITS VOL.1

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

KORNのデビュー10周年目にリリースされたベスト盤、「グレイテスト・ヒッツ VOL.1」、入荷しました。

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6枚のオリジナル・アルバムから代表曲がセレクトされています。

目玉として98年作の「FOLLOW THE LEADER」から「Freak On A Leash」がリミックス・ヴァージョンとして収録され、新曲としてカヴァー曲が2曲含まれています。

このカヴァーがKORNという特殊なバンドの変容を如実に反映したものとなっていて、オリジナル曲を知る人にとってはより興味深いものであると思われます。

その1曲目は86年に大ヒットした「WORD UP!」で、奇才ラリー・ブラックモン率いるCAMEOのナンバーです。

プリンスとも違うエレクトロ・ファンクを確立したと思われるこのナンバーを、KORNはほとんど原曲のイメージを壊さない決断を下しています。

そして2曲目ではPINK FLOYDの「Another Brick In The Wall」を取り上げ、元々Part1から3まで3部に分けられていたものを、KORNはまとめて7分に渡る大作に仕上げています。

原曲の持つ鬱屈した雰囲気、少年期特有の閉塞感が見事に体現され、KORNの持つ圧倒的な負のエネルギーと見事リンクしたと思われます。

ブラック・ミュージック、ファンク、プログレの世界観をも飲み込む雑食性は、KORNの推進力の様にも思えますが、彼等の行き急ぐかの様な疾走の記録をこうしてまとめて聴いてみると、やはり彼等はメタリカ直系のメタル・マインドを持っていたのだと確信できます。

オルタナ、モダン・ヘヴィネス、ニューメタル、ラップメタル等々、様々な呼称が使われてきた中、KORNはその旗手として持ち上げられてきましたが、音楽性においてはあくまでもメタルに様々なテイストを盛り込んできただけに過ぎず、けっして凡庸なミクスチャー・バンドではなかったのだと思います。

彼等の持つダークな側面と、常に革新的なサウンドばかりが目立ち、ヒップな存在として語られてきたと思いますが、田舎の惨めな少年の夢想がやがてヘヴィ・サウンドへの果てなき追求へと結実していくドラスティックな過程がそのまま音として具現化されていく様が、KORNそのものであった気がします。

2015年7月25日 (土)

HANOI ROCKS BANGKOK SHOCKS SAIGON SHAKES

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは81年作、フィンランドから突如現れたハノイ・ロックスのデビュー作、「白夜のバイオレンス」、入荷しました。

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当時は北欧メタルという概念はもちろん皆無、エアロスミスはシーンに埋もれ、同期と言えるモトリー・クルーがLAにメタルの産声を上げようとしていた時代です。

特に日本ではニューロマンティックと呼ばれたグラマラスなポップ・バンドが音楽誌を賑わし、その一連の喧騒の中でハノイも紹介されたのでした。

N.W.O.B.H.M.でメタル覚醒をした少年少女にとっては、彼等の登場はかなり衝撃的でした。

ニューヨーク・ドールズと比較されるのはもう少し後の事で、彼等の派手なヴィジュアルがHR/HM界においても80年代のキラキラした時代の幕開けを予感させたのでした。

そんな背景もあり、彼等のサウンドも正当評価が遅れてしまったのは致し方無いと言えるでしょう。

彼等のキャリアの中でも、最もパンキッシュと言えるアルバムですが、その実メロディはかなりポップなものが目立つのも事実です。

シングルとなった「TRGEDY 白夜のトラジディ」は、歌メロだけ聴いたら立派なポップ・ナンバーとして成立しています。

マイケル・モンローの独特の唱法、疾走する荒削りなバンド・サウンドが、懐かしさを新しさを演出する事により、哀愁ハード・ロックとして響かせるハノイの手腕が早くも個性となっているのです。

後に「Don't You Ever Leave Me」としてセルフ・リメイクされる「ネバー・リーヴ・ミー」は、バンドの稚拙な部分をあえて強調したかの様な味わいが逆に魅力的で、当時の彼等がパワー・バラードに走らないパンク・スピリットを持っていた事に改めて気づかされます。

「涙のサンシャイン」にもそれは顕著に現れていて、甘さと毒気という相反する側面を同居させるというスタイルは、ハノイ・ロックスというバンドのイメージを決定付ける事にもなった思います。

以降POISONを始めとするLAメタル勢が、この方法論を引き継いだと言ってもいいと思いますが、日本でもZIGGYがしっかりとお手本にしているのも見逃せません。

突然変異だったのか自然発生的だったのか、彼等の存在は盛り上がるポップ・メタルへの引き金になったのは間違いなく、今聴いても胸ときめくメロディは予想以上に普遍的に残るせつないものであったと思います。

2015年7月24日 (金)

MISAKO HONJOH VISUALIZE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

80年代初頭、ジャパメタ旋風が吹き荒れる頃、浜田麻里と共にメタル・クイーンとして活躍していた本城未沙子の通産9作目となったアルバム、「ヴィジュアライズ」、入荷しました。

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前作から4年ぶりとなり、久々の復活は完全なポップ・シンガーとして生まれ変わったものでした。

それまでLOUDNESSの高崎晃、5Xのジョージ吾妻、44マグナムの広瀬さとし、X-RAYの湯浅晋、マリノの大谷令文等々、日本のメタル界の凄まじいメンバーをバックに従え、メタル・キッズを沸かせてくれていましたが、ここではダンサンブルなポップ・アルバムに挑戦しています。

FREEの「ALL RIGHT NOW」の大胆なアレンジによるカヴァーに代表される様に、シンガーとしての新たな領域へと踏み出した姿は、ファンにとっては複雑な思いもあったのでしょうが、ジャパメタの一つの進化の形として捉えるとユニークな1枚ではあります。

TMネットワークの木根尚登の楽曲提供、北島健二の参加等、優れたサウンド・プロダクションの中、線が細いながらも綺麗に透き通る声が印象的な1枚です。

2015年7月23日 (木)

MICHAEL SCHENKER'S TEMPLE OF ROCK BRIDGE THE GAP

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

MICHAEL SCHENKER'S TEMPLE OF ROCK名義としては第2弾となったアルバムで、ここ数年の神の盛り上がりぶりを確信できる充実作、「ブリッジ・ザ・ギャップ」、入荷しました。

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前年にリリースされた「Temple of Rock - Live in Europe」のメンバーがそのままレコーディングに参加、元SCORPIONSのリズム隊、フランシス・ブッフホルツとドハーマン・ラレベルが相変わらず良い仕事をしてくれています。

ヴォーカリストによって歌メロのテイストが大きく変わってしまう神の元で、今回初めて組んだ相手は元RAINBOW、インギーとの活動で知られるドゥギー・ホワイト。

ちょうどグラハム・ボネットとゲイリー・バーデンの間の声質を持った人にも思えますが、欧州的な翳りと様式美を持ち前としている様で、本作を通してロニー・ジェイムズ・ディオが好みそうなメロディを得意としている様にも感じられました。

そのドゥギーの個性が上手く生かされた形で、ドラマティックなビューティフル・ハード・ロックの伝統が甦った気は確かにします。

オープニングの重厚な「Neptune Rising」から期待感を煽り、ツェッペリン的リフを持つ「Where The Wild Winds Blow」への流れは、多くの人が身を乗り出してしまうと思います。

今回の神は、このツェッペリン的アプローチが多少目立ち、後半の「Black Moon Rising」では特に80年代の多くのツェッペリン・クローンにも似たヘヴィなリフを聴かせてくれます。

それがRAINBOW的な歌メロが絡む事により、懐かしさの漂う様式美ハード・ロックへと転化していくのですが、これがなかなか癖になる味を出していると思います。

「Rock N Roll Symphony」、「Land Of Thunder」といったスピーディーなナンバーでの充実度も半端ではなく、挟まれる神のプレイにも往年のメロディの閃きが感じられます。

2015年7月22日 (水)

DAVID COVERDALE INTO THE LIGHT

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

デヴィッド・カヴァデールが当時WHITESNAKEを終焉させた後に発表したアルバム、「イントゥ・ザ・ライト」、入荷しました。

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ソロ名義としては78年作の「Northwinds」以来22年ぶりとなった通産3作目です。

エイドリアン・ヴァンデンバーグとの強い絆はここでは見られず、近所の住人でもあったアール・スリックがギタリストとして迎えられています。

この人はミック・ロンソンの後任としてデヴィッド・ボウイの片腕的存在であるのが有名ですが、ストレイ・キャッツのメンバーとの活動や、ニューヨーク・ドールズのツアー参加、ジョン・レノンの「ミルク・アンド・ハニー」でのプレイ等、幅広いセッションで名を知られています。

デヴィッドとスリックのタッグは作曲面でも効果的な組み合わせだった様で、これまでのイメージを大きく変える事なく印象的なナンバーを生み出しています。

マルコ・メンドーサ、デニー・カーマッシーの馴染み深いリズム隊も極太サウンドの重要な役割を果たしていて、ファンとしては新生WHITESNAKEと思いたい部分もあったと思います。

COVERDALE PAGE当時のアイデアが生かされた「River Song」、「Restless Heart」収録曲の「Too Many Tears」のリメイク等、過去の彼のキャリアを大事にした部分と、現在のWHITESNAKEに繋がるツェッペリン・マインドを継続させた70年代的アプローチ、そしてセクシーなバラードと、おなか一杯になる事請け合いのカヴァデール節が堪能できます。

興味深いの解説書に掲載されている酒井康氏によるインタビューで、ファンとしては実に驚くべき内容も含まれていて、こちらも必見となっていると思います。

2015年7月21日 (火)

DEEP PURPLE THE HOUSE OF BLUE LIGHT

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは87年作、第五期パープルの第二弾となったアルバム、「ハウス・オブ・ブルー・ライト」、入荷しました。

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どうもあまり評価がされていないのが気になる1枚です。

84年の劇的な復活、そして「パーフェクト・ストレンジャーズ」の充実したメロディ集のインパクトに負けてしまうのは仕方の無い事ですが、すでに本作制作中にリッチーとイアン・ギランの確執が再び甦った様で、そのせいか以降のツアーでも本作収録曲がほとんどプレイされていない事が印象を薄くしてしまったのかもしれません。

完成度においてはけっして悪くない、というのが一般的な見方だと思います。

むしろ前作よりキャッチーさは増し、メンバー間のいざこざも少しも見えてこない程、バンド・サウンドは手堅いものとなっています。

シングルとなった「CALL OF THE WILD」は後期レインボーよりもわかりやすいポップ性を持ち、ラスト・ナンバーの「DEAD OR ALIVE」等は、まさにジョー・リン・ターナーにピッタリなレインボー節が炸裂しています。

結局次作でジョーがパープル参加という、これまた劇的な合流が見られたわけですが、サウンド面ではすでに本作で伏線がしっかりと張られていた気がします。

そうは言っても当時のラインナップでのこのアルバムは、地味ながらも貫禄十分の傑作であったのは間違い無いと思います。

強力なフックよりも、スルメイカ的な味わいを持つ佳曲が並び、パープルの年齢相応のゴージャスなハード・ロックが展開されているだけに、もっと再評価がされてもいいと思います。

2015年7月20日 (月)

WHITESNAKE SLIDE IT IN

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは84年作、ホワイトスネイクのゲフィン移籍第一弾アルバム、「スライド・イット・イン」、入荷しました。

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当時のHR/HMシーンの最重要人物と言える大物A&R、ジョン・カロドナーが関わった仕事としても記憶に残る1枚となりました。

USA盤はオリジナルとはミックス、曲順が変更され、キース・オルセンの手腕によりラジオ・フレンドリーなサウンドへと生まれ変わっています。

本作はUKオリジナル・ヴァージョンとして、日本、そして欧州で発売されたもので、今だにこちらの方を好む方も多いのではないでしょうか。

USミックスではギターはミッキー・ムーディーからジョン・サイクスへ、ベースはコリン・ホッジキンソンからニール・マーレイへと差換えられていますが、ここでは派手さに欠けるものの、70年代から続くホワイトスネイクの色気のあるバンド・サウンドが展開されています。

カリスマ性のあるヴォーカリストを中心に据え、コージー・パウエルを含む優れたミュージシャン集団による、メロディのはっきりした整理されたハード・ロック、という構想はすでにかなり洗練された形で実現されていたと思います。

次作で金髪に変身するデヴィッド・カヴァーデイルは、いよいよ全米制覇を達成するわけですが、あまりに派手な次作に隠れがちな本作の充実ぶりも見逃せません。

特にメル・ギャレーのソングライターとしてのセンスが光ってる大傑作です。

残念ながら本作制作時の黄金ラインナップは本作限りで崩壊し、ご存知の様にすでにコージー、そしてメルも他界してしまいました。

それだけに忘れ難い1枚となっています。

2015年7月19日 (日)

MOTORHEAD ANOTHER PERFECT DAY

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは83年作、モーターヘッドの通算6作目となったアルバムで、彼等の長いキャリアの中で最も問題作であるとされる1枚、「悪魔の化身」、入荷しました。

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その大きな要因となったのは、脱退したエディ・ファスト・クラークの後任として一時的に迎えられたブライアン・ロボ・ロバートソンの存在でした。

元THIN LIZZY、そしてWILD HORSESと通好みのバンドで活躍したこのメロディアスなプレイヤーにより、モーターヘッドのサウンドは一気に洗練、美化されたのでした。

「Ace Of  Spades」、「Iron Fist」で絶頂期を迎えたレミーは、おそらくかなり冷静にシーンの動向をチェックしていたのではないでしょうか。

衰退するN.W.O.B.H.M.シーン、そして一方ではIRON MAIDENやDEF LEPPARDの旺盛な上昇志向と、英国メタル界は大きく動こうとしていた中、バンドの要であるエディを失い、黄金トリオも崩壊してしまったわけですから、さすがのレミーも必死になったのではないでしょうか。

ブルースの影響を強く受け、丁寧にメロディを紡ぐギタリストであり、ソング・ライティング・センスにも長けていたブライアンのプレイを導入する事により、モーターヘッドはパンク、R&Rから脱却し、よりメタリックなエッジとスマートな曲を武器に再生を図ったのだと思います。

結果的には本作1枚のみでこのラインナップは終焉し、以降の地道なレミー節が続くわけですが、本作のユニークさはもっと評価されていもいいと思います。

まさにTHIN LIZZY MEETS MOTORHEADと言えるメロウなリフ、そしてWILD HORSESにも顕著だったわかりやすいメロディ展開はこの時期ならではのもので、強烈なジャケット・アート、邦題とは裏腹のキャッチーさを持っています。

シングルとなった「SHINE」では、フィル・ライノットに歌って欲しかったと思わせるメロディ、哀愁ミドル・ナンバーとなった「DANCHING ON YOUR GRAVE」の新鮮さ、ブライアンの独特のギター音とメロディ・メイカーぶりが最も最適な形で具現化された「I GOT MINE」等、実に良曲が揃っています。

ただ多くのパンクス、バイカー達は、当時本作を聴いて失望したであろう事が容易く想像できるのですが、今現在も続くモーターヘッドのパブリック・イメージはここにはほとんど皆無です。

ブライアン・ロバートソンという優れたギタリストが、本作以降目立った仕事をしていないだけに、このアルバムの価値も大きいというものです。

2015年7月18日 (土)

JAPAN OBSCURE ALTERNATIVES

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは78年作、ジャパンのセカンド・アルバムとなった1枚、「苦悩の旋律」、入荷しました。

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このバンドをメタルやプログレの括りで語るのは、かなり無理があるのは承知で当店も扱っているのですが、その独創的なサウンドとグラマラスな容姿にはどうしても惹かれてしまう事を許してほしいのです。

特に日本では、ロック・バンドを見出す女子力が最大限に活用されたとでも言うべき存在で、アイドル的人気が先行したのも確かですが、同時期のクイーンやチープ・トリック等とは全く違った存在感を放っていました。

特筆すべきはその音楽性で、このバンドの急激な進化を物語るサウンドには、今聴いても驚かされます。

前作でのファンクとハード・ロックが融合したユニークなバンド・サウンドも見られますが、時代がニュー・ウェイヴを欲していた事とリンクするかの様に、レゲエの導入、デヴィッド・ボウイ、ブライアン・フェリー以降の欧州的ダンディズムに目覚めているのが、新たな個性となっています。

アイドル・バンドとしての認知が先行する中、こんなにもアヴァンギャルドな音を出していた事実に、改めて驚かされる傑作です。

本人達は失敗作としているようですが、かなり魅力的なアルバムで、個人的にはグラム・パンク・メタルとでも呼びたい大名盤です。

尚、本作は2004年にリイシューされたリマスター音源を仕様、更にヨーロッパでリリースされたEP、「LIVE IN JAPAN」の全曲をボーナス・トラックとして収録いています。
(80年の来日公演、武道館でのライヴ・ヴァージョンとなります。)

更にスタジオ・ライヴとなるPV1曲が、映像として含まれています。

2015年7月17日 (金)

44 MAGNUM IGNITION

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

44マグナムが12年ぶりに復活、オリジナル・アルバムとしては通算6作目となった、「イグニッション」、入荷しました。

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87年作の「LOVE or MONEY」でのモダンなハード・ポップ化、88年作の「EMOTIONAL COLOR」でのダンサンブル・ポップ化、ジャパメタ隆盛期の終焉を見越した彼等の先見性は意外とも思える音楽性の変化を見せましたが、本作でも果敢な挑戦をしています。

彼等に和製モトリー・クルーとしてのイメージを未だ捨て切れないファンにとっては、ある意味更にその思いが強くなるのかもしれません。

全曲英語詞、打ち込み系サウンドやヒップホップへの接近、オルタナ・グランジを通過したヘヴィ・ロックという進化は、当時の多くのHR/HMバンドが試みた方法論ですが、ジャパメタ勢としてここまで突き詰めたバンドはそういないのではないでしょうか。

もちろんこのバンド特有の疾走感、グルーヴは当然残されていて、21世紀型メタルとして生まれ変わっていながら、かつてのギラギラした輝きを感じ取る事ができます。

「Matter Of Concern」での独特の歌い回しや、歌メロの作りは、初期のスリージーな部分をどこか彷彿させ、「Say My Love Was Nothing」に至ってはアレンジさえ激変したものの紛うことなき44マグナム節となっています。

また「Nasty」では、かつて彼等が取り組んだニュー・ウェイヴ調のパワー・ポップ路線を復活させているのも興味深いところです。

オリジナル・メンバーでの再結成の意義と、44MAGNUMの存在感を具現化という意味では、当時としてはこの形になったという事だと思いますが、80年代に取り残されたままの聴き手にとっては難しい内容なのかもしれません。

昨今のメタル・シーンを良くわきまえた優等生的アルバムとも言える一面もありますが、バンドの久々の挨拶状と捉える方が楽しめるかもしれません。

個人的には「Sex Lies」の様なニューメタル路線を、もっと突き詰めて欲しかった気もします。

2015年7月16日 (木)

JOHN WAITE WHEN YOU WERE MINE

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BAD ENGLISHでの活動後、再びソロ活動に戻ったジョン・ウェイトの97年作のアルバムで、通算6作目となった1枚、「ホエン・ユー・ワー・マイン」、入荷しました。

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分裂したJOURNEY組がますますハードなサウンドへと回帰していったのと比較すると、前作の「Temple Bar」から随分とAOR色が強くなった感がありますが、ヴォーカリストとして良質のメロディを歌うという意味では本質は変わっていないのかもしれません。

上質のアコースティック・サウンドの中で、この人特有の声が流れた瞬間、一気に耳を持っていかれる吸引力はやはりさすがです。

ディランの「Just Like A Woman」をさり気なくながらもかなり崩したカヴァーに顕著な様に、ハード・ポップ、メロディアス・ハードの世界から少し間を空けようとする意識的なアダルト指向が見られます。

「Missing You」や「When I See You Smile」の様なNo.1ヒット曲をここで望む事はできませんが、休日の晴れた朝にはちょうどいい安らぎを与えてくれます。

作曲にも貢献しているギタリストはフュージョン畑出身で、ロッド・スチュワートのサポートでも活躍したジェフ・ゴラブ、そしてあのピーター・バラカン氏の実弟で、ブルース・スプリングスティーンのツアー・メンバーであったショーン・フォンテインが参加し、ベテランの味を出しています。

唯一跳ねているカントリー・タッチの「I-95」、彼のメロディック・ロック気質を全開にしたアルバム・タイトル曲を除いては、ほとんどがフォーキーなスロー・ナンバーとなっているため、聴き手を選ぶ可能性はあると思います。

ただ得難いゆったり感は極上で、かなりオススメの1枚です。

2015年7月15日 (水)

KORN THE PATH OF TOTALITY

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KORNの通算10作目となったアルバムで、全曲がDJによるリミックスとなったある種企画要素の強い1枚、「ザ・パス・オブ・トータリティ」、入荷しました。

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SKRILLEXを始め、FEAT.という文字の後にDJの名が並ぶという、今時の音楽シーンを象徴した様な内容となっています。

元々EP用のリミックスを試みていたらしいのですが、余程デジタル・ミュージック化が気に入ったのか、ジョナサン・デイヴィスが初のエグゼクティブ・プロデューサーを担当、オリジナル・アルバムとしてまとめ上げています。

前作での原点回帰から一点、当代最先端のエレクトロニカを導入、かつての彼等のヒップホップ的アプローチが英国クラブ・シーンへとシフトしたのがかなり意外です。

ブレイクビーツ、ドラムンベースが、いつの間にかダブステップと呼ばれ、個人的には恐ろしく速いこの手のシーンの流れについていけないのですが、昨今完全なジャンルとして確立されたEDMで耳が慣れたせいか、本作では聴き馴染みのあるビート、質感を容易に見つける事ができました。

けっしてKORNがEDMとなったわけではなく、ヘヴィ・ロックとしてのダイナミズム、そして彼等特有の冷めた狂気、あるいはダークサイドのドラマとでも言うべき高揚感が維持され、歌メロのキャッチーさもこれまでになく目立っている気もします。

お遊び的な試みが強いとも思えますが、こうした積極的な主流への接近が素直にできるKORNの資質にまず感心させられます。

メタルの拡大生産の方法論の提示とまではいかないのでしょうが、単純にカッコいいのだから仕方ありません。

2015年7月14日 (火)

DRIVE SHE SAID DRIVIN' WHEEL

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ドライヴ・シー・セッドの91年作のセカンド、「ドライヴィン・ホイール」、入荷しました。

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メロディック・ロック・ファンを自称する人なら、マーク・マンゴールドの名を知らない事はないでしょう。

AMERICAN TEARS、TOUCHといった伝説的バンドで活躍し、その後も多くのアーティストに楽曲提供をしてきた天才的メロディ・メイカーである彼が、やはりマルチ・プレイヤーであるアル・フリッチと共に80年代後半に結成したのがドライヴ・シー・セッドです。

バンド名にカンマがない表記が今では一般的な気もしますが、DRIVE, SHE SAIDとクレジットがされています。

全て2人でこなしているとは思えない分厚いサウンドは、マンゴールド節と言えるキラキラしたメロディで包まれ、間違いのないメロディアス・ハード、ライト・メタルとなっています。

この手のサウンドには適格と思われるハスキーがかった高音が魅力のフレッチのヴォーカルも、フォリナー、ジャーニー・タイプのナンバーから、BAD COMPANYのクラシック、「CAN'T GET ENOUGH」まで、実にそつなくこなしています。

シングルとなった「THINK OF LOVE」のなんと80年代的な事か、この曲をアルバム冒頭に持ってこれるのはやはりさすがで、ラスト曲となる同タイプのポップ・バラード、「DO YOU BELIEVE」で締めくくられるまで、なかなか耳を離す事ができません。

TOUCH同様、メタリックなエッジもしっかりと残し、AOR的なイメージの強いマンゴールドのハード・ロッカーぶりを堪能できます。

アルド・ノヴァ、マイケル・ボルトンといった彼の人脈によるソング・ライター陣も良い仕事をしていて、まさにプロの仕事といったアルバムとなっています。

バンド名といい、ロゴ、ジャケットのセンスもいかにもで、80'sメタル好きな方なら必ずお気に入りの1枚になるはずです。

2015年7月13日 (月)

SHY EXCESS ALL AREAS

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オリジナルは87年作、当時のイギリスのシーンではずば抜けたメロディアス指向が目立っていたシャイのセカンド・アルバム、「イクセス・オール・エリアズ 」、入荷しました。

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N.W.O.B.H.M.以降に突如として現れ、欧州的翳りとアメリカン・マーケットで十分に活躍できるであろうキャッチーさが期待され、その決定打となるべく発表された本作は、大きな成功を得る事はありませんでしたが、彼等の最高傑作であり、メロディアス・ハード・ファンの間では伝説的に語られている筈の1枚です。

BON JOVIの「SLIPPERY WHEN WET」のモンスター・ヒットにより、膨れ上がったポップ・メタル市場へ、英国からの完全無敵の回答として期待されながらも、RCAは無情にも本作のセールス結果から彼等の契約解除をしてしまうわけですが、SHYの不運がここから始まったとも言えるのかもしれません。

DOKKENを手掛けたニール・カーノンのプロデュース、ドン・ドッケン、マイケル・ボルトン等の外部ライターを招きながら、全曲シングル・カット可能な完成度を誇っているのは間違いないと思います。

ジャケットに映るトニー・ミルズの奇抜なヘア・スタイルも話題になりましたが、恐るべきはそのサウンドでした。

キラキラしたキーボードと、メタリックな質感を残すギター、そしてメロディアス・ハードにこれ以上の適格性を持ったヴォーカリストが存在するのかと思わせる程のハイトーン・ヴォイスは確実な個性となり、アメリカのバンドにはなかなか出せない哀愁感を交えながらも、実はかなり幅広いタイプの曲をこなす器用なバンドでもあったと思います。

かつてはライオットもカヴァーしたクリフ・リチャードのヒット曲、「DEVIL WOMAN」も、アメリカン・マーケット向けに用意されたのでしょうが、このキャッチーなポップ・ナンバーもここでは蛇足とも思える位、他のナンバーのメロディが光っています。

前作では「REFLECTIONS」という完璧なバラードを残していますが、ここでも「WHEN THE LOVE IS OVER」というとんでもない美メロを生み出しています。

また日本でリイシューされた際、3曲のEP収録曲がボーナス・トラックが追加されたのですが、これがまたどれもハズレのない名曲で、特に「DON'T WANNA LOSE YOUR LOVE」は必聴と思われる哀愁ハード・ポップとなっており、一体何故この曲をシングルとしてアメリカで勝負しなかったのか、実に不思議にも思えてしまいます。

前述のボン・ジョヴィの世界的成功は、こうした優れたバンドの活躍の場を拡大したにも関わらず、実際には埋もれたままにしてきたという皮肉な結果を生み、80年代メタルの功罪の合間で苦しんだ一番の被害者だったのがこのSHYであった気もします。

2015年7月12日 (日)

TRILLION CLEAR APPROACH

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TOTOの84年作の「ISOLATION」にのみ参加したヴォーカリスト、ファーギー(デニス)・フレデリクセンが在籍していたバンド、トリリオンのセカンドにしてラスト作、「クリアー・アプローチ」、入荷しました。

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幻のアメリカン・プログレ・ハードの名バンドとして知られ、今もメロディック・ロック界では伝説的に語られる存在です。

セールス的には成功できなかったバンドですが、AORとしても機能するメロディの素晴らしさ、セッション・ミュージシャンの集合体によるサウンドの見事さは、今聴いても十分魅力的です。

本作ではヴォーカリストが交代し、より叙情性を増し、凝ったアレンジにより80年代ハード・ロックの幕開けに相応しいプログレ・ハードを展開してくれています。

脱退したフレデリクセンは初期GIUFFRIA、LE ROUXに参加した様ですが、トム・グリフィンなるメロディ・メイカーを加えたトリリオンは本作を残して消滅してしまいます。

TOTOがセカンドで見せていた方法論もすでにここでやり尽くしている感もあり、もう少し遅くデビューしていたなら、大ブレイクしていたに違いないと思わせる1枚です。

2015年7月11日 (土)

MOTORHEAD IRON FIST

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オリジナルは82年作、モーターヘッドの通産5作目となったアルバム、「アイアン・フィスト」、入荷しました。

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NWOBHMシーンの中で、パンク、メタルの両ジャンルのファンから支持され、盛り上がるモーターヘッド人気がピークを迎える時期の作品です。

バンドへのリスペクトが高まる中、残念ながら本作を最後にギタリスト、エディ・ファスト・クラークが脱退してしまいます。

レミー、エディ、フィル・アニマル・テイラーという、バンド史上最高のトリオによる最後の作品という事もあり、本作を最高傑作に挙げる人も少なくないのではないでしょうか。

前作の「エース・オブ・スペイズ」のセールスには及ばなかったものの、エディのメロディアスなギターが強調された事によりバンドの幅が広がっています。

このメロディ指向はけっしてモーターヘッドを軟弱にしているわけではありませんが、以降の彼等の音楽性の根底となり古くからのファンは否定的に見る事もあるようです。

スピーディー、暴走、極悪といいったイメージに、器用さが加わった様な感がある本作は、確かに当時の英国メタル・シーンの空気を的確に読んでいたと思われます。

更なる古典的ブリティッシュ・ハードへの欲求を満たすため、エディはご存知の様にFASTWAYを結成するわけですが、本作ではすでにその片鱗が見えるのも興味深いところです。

「AMERICA」や「SHUT IT DOWN」、「BANG TO RIGHTS」等は、そんなエディのN.W.O.B.H.M.勢への対抗心とも思えるストレートなメロディをキャッチーに聴かせるHR/HMナンバーとなっています。

全体的にはパンキッシュな部分がスポイルされてはいますが、豪快な彼等のロック魂は少しも薄れてはいません。

オープニングとなったアルバム・タイトル曲が、そんなレミーのブレの無いモーターヘッド・サウンドを象徴していると思います。

2015年7月10日 (金)

THE BEST OF WHITE LION

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80年代メタルのコンピ盤においては、常連組と言える安定度を誇るホワイト・ライオンのベスト盤、「ザ・ベスト・オブ・ホワイト・ライオン」、入荷しました。

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彼等のデビューは85年、まだBON JOVIが世界的ブレイクを果たす前だったという事もあり、注目もさほどされていませんでしたが、87年のセカンド・アルバム、「PRIDE」で大ブレイクを果たします。

時代はガンズの「Appetite for Destruction」が一大センセーションを巻き起こしている真っ只中、ヒット・チャートを駆け上ったシングル、「Wait」の可愛くもあり哀しくもある印象的なメロディが80年代HR/HMのアイコンとして彼等を決定付けました。

ヴィト・ブラッタのフラッシーながらも滑らかなメロディ進行を強調したプレイと、デンマーク出身のマイク・トランプの独特のハスキー・ヴォイスと表現力が、同時代のヘア・メタル勢とは違った個性を放っていました。

欧州的湿り気の強い哀愁感とポップ極まりない歌メロの合体は、上品ささえ感じられるハード・ロックとして機能し、ワイルドなダイナミズムの目立つナンバーも高性能メロディアス・ハードとして聴こえてしまう程です。

この辺は後続となるWINGERとも共通すると思いますが、流麗なメロディとバックの重厚なギター・サウンドが実に見事なアンサンブルを作り上げていると思います。

考えてみればWINGERの初期を手掛けたボー・ヒルの元でエンジニアとして活躍していたマイケル・ワグナーが、このWHITE LIONの「PRIDE」のプロデューサーであった事も大きいのでしょう。

本作は彼等の全盛期を象徴するその「PRIDE」を中心に、「BIG GAME」、「MAIN ATTRACTION」と3枚のアルバムからセレクトされ、未発表ライヴ・ヴァージョン2曲が収録されたものとなっています。

彼等の真骨頂である哀愁型ハード・ポップ・ナンバー、「Little Fighter」、80'sのパワー・バラード・シーンを代表する名曲、「When The Children Cry」等、実に優れたメロディが多かったバンドだったと思います。

2015年7月 9日 (木)

UFO HIGH STAKES & DANGEROUS MEN

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UFOの二度目の再結成となった第1弾アルバムとなり、現在までのUFOサウンドの基盤ともなるアダルトなハード・ロック路線の再構築が始まった転機作とも言える1枚、「暴発寸前!」、入荷しました。

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邦題はかなり大袈裟にものが冠せられましたが、原題は「一か八かの大勝負とヤバい奴ら」とでも訳せるのでしょうか、なかなか意味深なものとなっています。

本作は彼等のキャリアの中では見過ごされがちですが、実は重要な意味を持った作品とも考えられるのは、80年代に脱退したピート・ウェイが本作から復帰し、フィル・モグとの名タッグが復活した点が理由として挙げられると思います。

またギタリストには元スタンピード、そしてあのフィル・ライノットとグランド・スラムを結成した事でも有名なローレンス・アーチャー、ドラムには元WILD HORSESのクライヴ・エドワーズを迎え、UFOサウンドに若い血を取り入れながら、伝統的なブリティッシュ・ハードに立ち返っています。

ローレンスのプレイはけっして派手なものではありませんが、堅実で渋い味が光り、ソング・ライティング面でも大いに貢献をしています。

フィル・モグの更に渋くなった声を生かす様なブルージーなテイストと、過去の過度なアメリカナイズを反省するかの様に抑えめのポップ・センスを巧くミックスする事に成功しています。

哀愁ハード・ロックとしてのUFOブランドはここではスポイルされていますが、適度なキャッチーさが全体を覆い、特に大人のためのハード・ポップと言える「SHE'S THE ONE」や「ONE OF THOSE NIGHTS」等は、本作のみに見られた彼等の新たな魅力であったと思います。

また以降のマイケル・シェンカーを含む全盛期メンバーでの再結成では望めなかった、典型的なUFO節と言える「シャララ」コーラスが甦った「LOVE DEADLY LOVE」は、過去の代表曲と並ぶ完成度ではないでしょうか。

81年作のアルバム、「The Wild, The Willing And The Innocent 」に収録されている「LONG GONE」が再演されボーナス・トラックとして収められているのですが、この曲だけ異様に目立つのは皮肉とも思えますが、嬉しいオマケとして考えた方がいいと思います。

キラキラした質感は無くなり、全曲が平均点ギリギリの所で踏ん張っているのですが、集合体としての魅力は100点満点にしてもいい気がします。

個人的には神が復帰するUFO作品の幾つかよりは、メロディの輝きは断然優れていると思います。

尚ゲストにはあのドン・エイリーの名がクレジットされ、当時は名プロデューサーのロバート・マット・ランジの奥方であったスティーヴィー・ヴァンがコーラスで参加しています。

2015年7月 8日 (水)

MOTT THE HOOPLE MOTT

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オリジナルは73年作、モット・ザ・フープルの通算6作目にして彼等最大のヒット作となったアルバム、「革命」、入荷しました。

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前作の「すべての若き野郎ども」の成功により、それまでライヴ・バンドとして定評は高かったものの、まだまだ認知度の低かった彼等が一気にグラム・ロックの象徴的バンドとして大ブレイクしましが、本作ではその最大の功労者と言えるデヴィッド・ボウイと袂を分かち、バンドのセルフ・プロデュースとなっています。

リリース直前にバンドの要でもあったミック・ラルフスが脱退、ご存知の様にポール・ロジャースと合体し、BAD COMPANY結成に走る事になり、一抹の不安を残す中、見事全英チャートのトップ10入り、アメリカでもトップ40入りをする大ヒットとなりました。

多くのバンドのカヴァーで知られる「メンフィスからの道 All The Way From Memphis」、ブリティッシュ・ポップの甘いセンスがグラムの妖しさを醸し出す「Honaloochie Boogie」がシングル・ヒットし、彼等の代表曲として名高いものになっています。

アメリカではニューヨーク・ドールズが登場し、イギリスではボウイやマーク・ボランが微妙に音楽性を変化させていた時代、ストレートなロック・バンドであったモットは本作がピークとなってしまいましたが、UKグラムの儚さ、どうしようもなく漂う哀愁感にはたまらない魅力があります。

エルトン・ジョンのアレンジャーとして有名なポール・バックマスター、ROXY MUSICのアンディ・マッケイののゲストも、独特のケバさを演出するのを手伝っています。

粗暴ながらどこか人懐っこいイアン・ハンターのヴォーカルもクセになり、覚えやすいメロディにも70年代ロックの古き良き香りがプンプンしています。

国内盤発売時には、ロック・ファンにはお馴染みのライター、小野島大さんが日本語解説を担当していたのですが、本作収録の「DRIVIN' SISTER」が、あのRCサクセションの超名曲、「雨上がりの夜空に」にヒントを与えたのではと指摘されているのですが、これには本当に目から鱗でした。

2015年7月 7日 (火)

W.A.S.P. FIRST BLOOD....LAST CUTS

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W.A.S.P.のベスト盤となったコンピレーション、「ファースト・ブラッド….ラスト・カッツ~ザ・べスト・オブ・W.A.S.P.」、入荷しました。

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彼等の初期の魅力をほぼ網羅した内容となっています。

LAメタル黎明期に過激な歌詞とファッションで、一気にシーンの代名詞とまでなったセンセーショナルなデビュー・シングル、「Animal(Fuck Like A Beast)」から始まり、時系列で5枚のアルバムからセレクトされています。

最終曲の「ROCK AND ROLL TO DEATH」は、当時(93年)の新曲として収められた様ですが、95年作の通算6作目のオリジナル・アルバム、「Still Not Black Enough」に収録される事になり、恐らく本作と同バージョンと思われます。

「L.O.V.E. MACHINE」、「I WANNA BE SOMEBODY 悪魔の化身」、「BLIND IN TEXAS」、「WILD CHILD」、「I DON'T NEED NO DOCTOR」の5曲のみ、リミックス・バージョンとなっています。

初期のアルバムの3作品、「魔人伝」、「ラスト・コマンド」、「エレクトリック・サーカス」は、ギタリストのクリス・ホルムスの強烈なキャラクターが先導する、まさに80年代メタルの最も下卑た側面を体現してきました。

彼が一時バンドを離脱した後、ブラッキー・ローレスの多才ぶりが強まり、ソロ・プロジェクト化していく中でコンセプト・アルバムをリリースしていきます。

時代の徒花から、正統派メタルとしての様式美の追求というバンドの変遷は、同時期のバンドの中ではあまり見られない存在だっただけに、W.A.S.P.のイメージを中途半端なものとなったのは否めませんが、こうしてまとめて聴き直してみると実に良曲が多かった事に気づかされます。

基本KISSをお手本にしたようなキャッチーなハード・ロックとしての構成力が持ち味で、そして意外にもメロディアスなセンスもかなり達者であったと思います。

「HOLD ON TO MY HEART 私の心に」や「FOREVER FREE」等で魅せるバラード・メイカー、そしてヴォーカリストとしてのブラッキーの才能は、もっと再評価がされていいと思います。

2015年7月 6日 (月)

SCORPIONS LIVE BITES

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スコーピオンズにとっては3作目となったライヴ・アルバム、「ライヴ・バイツ」、入荷しました。

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93年から行われた「FACE THE HEAT」に伴うワールド・ツアーの模様を収録しています。

メキシコ、ロシア、アメリカ、ドイツでの音源が収められ、彼等が「WIND OF CHANGE」で世界的ロック・バンドとして巨大化していた時期のライヴだけに、完成されたステージングと観客の熱狂ぶりが伝わってきます。

「CRAZY WORLD」からのナンバーが最も多く選曲されているのも、その当時のスコーピオンズの勢いを象徴しているのでしょうが、79年の「LOVE DRIVE」からの「瞑想のレゲエ」や、長らくプレイされてこなかった75年の「イン・トランス」が披露されているのは嬉しい驚きでした。

その他にもルドルフのソロとなるインスト、「CONCERTO IN V」、日本では「モーホのアヴェ・マリア」として知られるボサノヴァのクラシックのカヴァー、「AVE MARIA NO MORRO」、欧州の一部でリリースされたコンピレーション盤に収録されていた未発表曲バラード、「LIVING FOR TOMORROW」等、聴きどころ満載となっています。

「Heroes Don't Cry」、「White Dove」のみスタジオ・テイクの新曲となっているのですが、これが2曲ともスロー・ナンバーとなっているのも、この時代ならではのスコーピオンズらしさと言えるでしょう。

歌詞のスケールの大きさ、翳りのあるバラード・メイカーとしてのセンスは、元々持ちあわせていたものなのでしょうが、特に90年代は「Wind Of Change」へと集約されていく様は、70年代のファン、そして80年代のファンにとっては歯痒い思いをさせられたのも事実だと思います。

ただ時代は多くのHR/HMバンド、特にベテラン達がシーンの様変わりの中で四苦八苦していた苦難の時だっただけに、本ライブの充実ぶりが象徴する様に、スコーピオンズの新たな個性の確立は多くのロック・ファンを魅了し続けていたと思います。

2015年7月 5日 (日)

GARY MOORE VICTIMS OF THE FUTURE

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オリジナルは84年作、ゲイリー・ムーアのハード・ロック期のピークを代表するアルバム、「炎の舞」、入荷しました。

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前作「大いなる野望」から2年、日本でもスーパー・ギタリストとしての人気が確立され、特にメロディ・メイカー、ヴォーカリストとしても評価されていました。

本作でも捨て曲無しの完璧な作りで、リリース当初は収録されていなかった「Devil In Her Heart」がここでは含まれています。

これは当時アメリカ盤としてリリースされた曲順、曲数に準じるもので、日本盤、イギリス盤よりも1曲多い収録となっています。

ジャケット・アートも日本盤のシンプルなデザインと比べると、少し安っぽくも見えるイラストとなっていますが、「未来の犠牲者」という原題に即したものとなっている気がします。

この時代のゲイリーには名曲が多く残されていますが、「Empty Room」もその内の1曲であり、この人ならではの名バラードとなり、日本では浜田麻里もカヴァーしていました。

イアン・ペイス、二ール・マーレイ、二ール・カーター、ボブ・デイズリー等のベテラン勢の堅実なプレイと、熱く燃え上がる様なメロディ、そしてゲイリーのメロディアス・ハード調のギターが今となっては胸に染みる1枚です。

「Hold On To Love」のせつない歌謡ロック調もたまりません。

2015年7月 4日 (土)

GIANT LAST OF THE RUNAWAYS

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遅れてきたメロディアス・ハード・バンド、ジャイアントのファースト・アルバム、「ラスト・オブ・ザ・ランナウェイズ」、入荷しました。

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デビュー時からバンド名さながらの大物感を漂わせ、間違いの無い80年代HR/HMを堂々と鳴らす姿は、グランジの隆盛期であった90年代目前の時代においてはかなりのインパクトを残したと思います。

その正体はスタジオ・ミュージシャンのベテラン陣による4人組で、ツボを押さえたバンド・サウンド、曲構成ともに一流のセンスをすでに備えていたバンドでした。

ナッシュビルの超一流ギタリストであり、メガデスやボン・ジョヴィのプロデューサーとしても名高いダン・ハフ、そしてジャズ界の超有名ピアニストで、アラン・ホールズワース等との共演でも知られるアラン・パスクァが結成したこの異色のスーパー・グループは、80's愛好家にとっては忘れ難い存在であり続けているのではないでしょうか。

才能豊かなミュージシャンが意識的にメロディアス・ハード、売れるハード・ロック・アルバムを作るとこうなる、と表現すべきサウンドはテクニックはもちろん、コマーシャル性も見事なものでした。

どこにでもありそうなメロディと揶揄されがちなジャンルですが、適度な男臭さも古典的アメリカン・ハードとしての魅力となっていて、さすがに一筋縄ではいかないバンドでもあったと思います。

優等生的な作りに辟易する方もいるかもしれませんが、この80年代的なハード・ロックの香ばしい魅力にはやはり勝てない人が多いのではないでしょうか。

スマッシュ・ヒットしたパワー・バラード、「I'll See You In My Dreams」を始め、NIGHT RANGER、BON JOVI、WINGER等を軽く凌駕するメロディ・メイカーぶりが、やはり一番目立つ内容ではあります。

2015年7月 3日 (金)

WINGER BETTER DAYS COMIN'

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前作の「KARMA」から5年ぶりとなった、WINGERの通算6作目となった最新アルバム、「ベター・デイズ・カミン」、入荷しました。

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新しくなったロゴ、オリジナル・メンバー3人にGIANTでの活動も平行して行っていたジョン・ロスを含む4人編成と、前作に引き続き踏襲され、サウンドも全盛期の重厚なメロディアス・ハード路線から地続きのものとなった力作です。

メタリックなエッジが強調されている点は前作同様になりますが、本作ではバラエティに富んだナンバーがメロディ・メイカーとしての魅力を更に露わにしている気がします。

アルバム・タイトル曲は、彼等にしては珍しくファンキーな要素とソウルフルなコーラスが新鮮なミステリアスな佳曲となった、TOTOのプログレ・ハード色を更にテクニカルにした様なミディアム・ハード・ナンバー「Tin Soldier」、80年代よりも弾けている感があるライトなハード・ポップ「So Long China」、「Headed for a Heartbreak」の現代版とも言えそうな「Be Who You Are Now」等、魅力的なメロディが揃っています。

レブ・ビーチのWHITESNAKEでの活動、キップのソロ活動等、メンバーがそれぞれキャリアを築いている中、WINGERとしての新たな魅力を開拓する意欲には頭が下がり、また見事それが花を咲かせている気がします。

彼等特有の分厚くウネリのあるハード・ロック色ももちろん健在で、この先まだまだ進化しそうな気配すら推察されます。

 

2015年7月 2日 (木)

DOKKEN HELL TO PAY

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日本では何故かリリースされずにいる、ドッケンの2004年作、9作目となったアルバム、「ヘル・トゥ・ペイ」、入荷しました。

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本作から現在もギタリストとしてドンを支えている、ジョン・レヴィンが加わっています。

DOROのファースト・ソロ作に参加していたという以外あまり情報の無いジョンですが、ドンとは一回り程世代が若いのですが、ジョージ・リンチ直系の切れ味をすでにここで見せてくれています。

かつての「TOOTH AND NAIL」のイラストと比べると、かなりチープな印象が強いジャケット・アートに一瞬悪い予感が遮ると思います。

オープニング・ナンバーだけを聴くと、ああ、90年代半ばのダーク&ヘヴィ路線をもう一回突き詰めるのかな、とその予感が当たった気がします。

続く2曲目のスピード・ナンバー、「Don't Bring Me Down」で一気にいい裏切りをしてくれてます。

ドンの声はかなり控え目ですが、リンチ風のギターが疾走してくれています。

アルバムが進むにつれ、どうもトーンダウンしていくのがはっきりわかるのですが、どうか最後まで聴いてほしいと思える内容となっています。

「Still I'm Sad」、「I Surrender」と続く後半、エッ!レインボー?と首を傾げる方には朗報です。

この2曲からラストまで、ドッケンはメロディアス回帰を果たしていると思われます。

けっしてかつてのキレッキレのエッジは望めませんが、静の美しさとでも言うべき境地を目指したのだろうと思います。

2015年7月 1日 (水)

HAREM SCAREM BIG BANG THEORY

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ハーレム・スキャーレムの通算5作目、彼等の過渡期を象徴するアルバムとも言える1枚、「ビッグ・バング・セオリー」、入荷しました。

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超技巧派集団という形容句をかなぐり捨て、やがれRUBBERと名乗る彼等は、ここでその先天性の資質に目覚めた気がします。

良く言われる様にセカンドの「MOOD SWINGS」の巨大な幻影を追い求めるのではなく、むしろあえてそこから逃げる様にして器用さを発揮してきたバンドだと思いますが、方法論を変えてもそのメロディの充実度は半端ではありません。

前作同様、地味なジャケット・アートが本当に本作の素晴らしさを邪魔している気がしてなりませんが、聴く度に新鮮な驚きがあるのは普遍性のあるポップ・センスに満ちているからだと思います。

メロディアス・ハードとハード・ポップ、その一見明確でありながら不明瞭な部分が残る境界線上で、微妙なバランス感覚を保ちながらメロディを紡ぎ出す技術には本当に頭が下がります。

HR/HMバンドを評するのに持ち出される事の多いCHEAP TRICK、そしてJOURNEY。

この二つのバンドを強引に区別化するとすれば、片やビートルズから受け継いだ誰でも口ずさめるメロディを根っこにし、片やキーボードとコーラス・ハーモニーを中心として、QUEEN的な美学をハード・ロックに持ち込んだと言えると思います。

この両者の間で悩み、苦しんだ末生まれたのが本作とするのはうがった見方かもしれませんが、器用だからこそ成せる業でもあると思います。

思い返してみると、JOUURNEY、あるいはQUEEN風でもあり、BEATLES、CHEAP TRICK風でもあるバンドというのはそう見当たらないわけで、HAREM SCAREMがいかに稀な存在であったかわかろうというものです。

ポップでキャッチーであるが故、本質が見えにくくなる事は往々にしてあるもので、本作もそんな不遇な対応をされ続けている1枚の様な気がしてなりません。

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