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2015年4月の30件の記事

2015年4月30日 (木)

VINNIE VINCENT INVASION ALL SYSTEMS GO

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

88年作、ヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョンのセカンドとなった、「オール・システムズ・ゴー」、入荷しました。

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KISSの二代目ギタリストでありながら、正式メンバーとしては1枚のアルバムのみでクビになり、自己顕示欲の強い性格ばかりが評判となってしまったヴィニー・ヴィンセントは、ミュージシャンとして正当評価があまりされてこなかったと思います。

彼はエースの代役として「暗黒の神話 Creatures of the Night」に参加し、素顔を晒したキッスの「地獄の回想 Lick It Up」ではソング・ライティング面でも大いに貢献し、フラッシーなプレイと共にキッスのLAメタル・シーンでの存在感を復活させました。

実は超絶テクの持ち主であり、メロディ・メイカーとしても優れていたヴィニーが、初めてリーダー・バンドを率いたのがVINNIE VINCENT INVASIONでした。

本作はセカンド・アルバムにしてラスト作となった1枚で、前作ではジャーニーにも一時在籍した事があるロバート・フライシュマンがヴォーカリストでしたが、本作ではマーク・スローターが加入しています。

ご存知の様にマークとダナ・ストラムは、本作をきっかけにスローターを結成していくわけですが、どうもヴィニーの人間性についていけなかった様です。

マークのメタリックかつ伸びのある声を活かしたメロディアス・ハード系のナンバーが増え、パワー・バラードの充実ぶりも目立ち、前作以上に80年代メタルの隠れた大名盤として今も語られていると思います。

各メンバーの力量と、それに見合ったキャッチーなナンバーが揃いながら、バンドとヴィニーがシーンから消えてしまったのが実に残念ですがここでの基本コンセプトがそのままスローターへと引き継がれていった気もします。

2015年4月29日 (水)

QUIET RIOT CUM ON FEEL THE NOIZE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

クワイエット・ライオットの、「カモン・フィール・ザ・ノイズ」、入荷しました。

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非常にわかりにくいのですが、クワイエット・ライオットのコンピレーション盤ではなく、99年作のオリジナル・アルバム、「ALIVE AND WELL」の改題、デザインと曲順変更により再編集されたものです。

そういう経緯でこの様なリリースがされたのか不明ですが、内容自体は個人的にはかなり優れているアルバムだとは信じます。

オリジナル作としては通算9作目となったアルバムですが、バンド自体はすっかり精彩を欠き、シーンから姿も目立たなくなっていた時期ですが、本作からルディ・サーゾが復帰し、なんと84年作の「Condition Critical」以来となる黄金期メンバーが集結した事になります。

ランディ・ローズを除けば、WHITESNAKEやMANIC EDEN、あるいはDIOやB.O.C.と引っ張りだこのルディ・サーゾはバンドの一番の出世頭と言えると思いますが、この人が戻るとヴィジュアル的にも華やかになったのではないでしょうか。

バンドに一気に活気が甦り、じつに元気で明るいハード・ロック作となっています。

アルバムは変則的な構成で、新曲9曲、カヴァー1曲、そして往年の代表曲のリテイクが5曲が収録されています。

新曲の方は、まさに「METAL HEALTH」の続編とでも言うべき快作となっていて、時代遅れ感もなんのその、彼等の一番の得意技を堂々と疲労してくれています。

AC/DCの「地獄のハイウェイ」のカヴァーもまさに彼等にはピッタリで、かつてのスレイドのカヴァーよりも堂に入っている気がします。

シンプルかつアダルトなヴァージョンとして生まれ変わった過去のナンバーも、ある意味ミニ・ベスト的な選曲もあり、かなり楽しめてしまいます。

ケヴィン・ダブロウというLAメタルの申し子的なヴォーカリストは、80年代半ばには没個性として定着してしまった感もありますが、こうして改めて聴くと彼のスタイルを踏襲したバンド、ヴォーカリストはあまりにも多かった事に気づかされます。

2015年4月28日 (火)

ZZ TOP DEGUELLO

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは79年作、ZZトップの通産6作目となったアルバム、「皆殺しの挽歌」、入荷しました。

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すでに全米ではパンク旋風の中でも対抗し得る生粋のライヴバンドとしても名を知られていましたが、度重なるツアーからの疲労により彼等は約2年間のバンド休止期間を選択します。

本作はワーナー移籍第1弾となった復活作で、ビリー・ギボンズとダスティ・ヒルのヒゲモジャ・スタイルもここから定着し、邦題には凄まじいタイトルが冠せられました。

原題はスペイン語で斬首、無慈悲といった意味があるそうで、確かにクールで切れ味鋭いギターが疾走していくサウンドには、80年代のユーモラスなイメージは皆無かもしれません。

ただシングル・カットされた「チンピラ・ダンディ (Cheap Sunglasses)」では、バンド史上初のシンセサイザー導入の試みがあり、80年代の彼等のサウンドの原型がすでに見られます。

サム&デイヴや、ブルースのスタンダード・ナンバーのカヴァー等、今までの泥臭い彼等のイメージも踏襲していますが、「MANIC MECHANIC」でのフュージョン感覚、「ひとりぼっちのエスター (Esther Be The One)」での泣きのセンスには、彼等の新機軸とも言える魅力が開花されています。

アメリカ人が大好きそうな豪快なハード・ロック・アルバムですが、実は繊細な音作りも覗かせる傑作だと思います。

2015年4月27日 (月)

CHEAP TRICK CHEAP TRICK

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは77年作、チープ・トリックのデビュー作となった1枚、「CHEAP TRICK」、入荷しました。

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本作が彼等のキャリア上だけでなく、アメリカン・ハード史上でもユニークなものとして語られ続けているのには、いくつかの理由が挙げられると思います。

エアロスミス、スターズ等を手掛けていたジャック・ダグラスがプロデュースした事により、かなりメタリックでライヴ感覚溢れるサウンド・プロダクションが成立し、彼等のハードな側面が強調されているのがまず目立ちます。

その反面、パワー・ポップ調のメロディが新鮮で、10代の反抗、皮肉タップリのメッセージ性も手伝い、ラモーンズやピストルズとも同列で語られる事となり、当時はブロンディやナックと並べてアメリカン・ニュー・ウェイヴの一派として見られる事にもなります。

更にモノクロで映るメンバーの奇妙なヴィジュアルもインパクトがあり、王子様的ルックスのロビン、いかにもロック・スター然としたトム、髭と眼鏡の太ったオジサンのバン・E(と言っても当時はまだ20代半ばのはずなのですが・・・)、そしてすっとぼけた変人にしか見えなかったリック、とKISSやQUEEN全盛期の時代にあってはかなり奇異な存在感を放っていました。

特にここ日本では特別な受け入れられ方を早々としていて、彼等の音楽性よりもアイドル的資質ばかりが先行していましたが、同時に新しいハード・ロック・バンドとして正しい評価をする人達も多かったと思います。

ブルースに頼らないメロディ・センス、パンキッシュでありながら歌メロは極めてポップ、バンド・サウンドはタイトかつハード・ロックのダイナミズムを損なわないワイルドさを持つ等、鼻歌感覚で歌えるHR/HMをすでにここで確立しています。

パンク、メタルの双方からリスペクトが現在も続いているのは、本作が彼等の基本スタイルとしてあったからに違いないと思います。

80年代ポップ・メタルの時代が訪れた時点では、ニュー・ウェイヴとされた彼等も多少過去のバンドとして見られてはいましたが、改めて聴き直してみると、彼等は60年代、70年代の王道ロックの正統後継者的な音を鳴らしていた事に気づかされます。

ビートルズよりハードで、KISSよりソフト、という形容がされていたと思いますが、実に言い得て妙だと思えます。

この絶妙なセンスは以降多くのバンドに見られるようになっていくわけですが、始まりはここからで、そして何より大事なのは現在もまだバンドは変わらぬスタイルを守り続けて活動をしている事なんだと思います。

尚ボーナス・トラックでは、「甘い罠」の原型となったパンキッシュなヴァージョンが聴けるのですが、これがバンドの本質を見事に現しているものとなっています。

2015年4月26日 (日)

SILVERHEAD SILVERHEAD

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは72年作、シルヴァーヘッドのデビュー作となったアルバム、「恐るべきシルヴァーヘッド」、入荷しました。

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本国イギリスではほとんど評価されずに終わってしまったバンドですが、ここ日本ではかなりの人気バンドとして知られていた存在です。

ヴォーカリストのマイケル・デ・バレスの派手なヴィジュアルのせいもあり、グラム・バンドとして紹介もされていた様ですが、サウンドは正統派ハード・ロックと言えるものです。

ニューヨーク・ドールズとも比較されたルーズなノリ、いわゆるスリージーなバンドという見方もできそうですが、バッド・カンパニーにも通じるキャッチーなハード・ロックと表現した方が正確かもしれません。

ただデ・バレスのヴォーカルはワイルドな質感が売りで、当時のストーンズの南部臭から影響を受けたバラード・タイプのナンバーでも男臭い魅力を放っています。

考えてみれば一時期のデヴィッド・ボウイもこうしたロック的アプローチをしていた事もあり、このバンドもグラムとして扱われていたのは無理もないのだと思われます。

ストーンズ、バッド・カンパニー、ボウイといったキーワードと、見栄えのいいヴィジュアル、そして日本人にもわかりやすいロックの心地良さと妖しさを体現したメロディ、そうした要素がここ日本で大きな支持を得たという事なのかもしれません。

2015年4月25日 (土)

LED ZEPPELIN IN THROUGH THE OUT DOOR

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは79年作、期せずしてツェッペリンの最後のオリジナル・アルバムとなってしまった1枚、「イン・スルー・ジ・アウト・ドア」、入荷しました。

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未だに正確な位置付けに多くの人が困る1枚だと思われます。

ポップ、メロディアスという言葉が、ツェッペリンに適用されるとしたら、明らかにこのアルバムだけだと思いますが、それが本作を不思議な作品としての性格を際立たせてしまっています。

バンドは前作の「プレゼンス」でピークを迎えながら、ロバート・プラントの愛息の突然の死という悲劇によりバンドは活動停止状態に入ります。

時代はパンク旋風の真っ只中、オールド・ウェーヴの親玉としてツェッペリンは否定される事となり、70年代後半の急激なシーンの変化はこのモンスター・バンドを化石化する勢いを持っていた程でした。

そんな中で彼等は約1年を掛けて本作を制作、実験性というよりはバンドの新たな音楽性を模索していた途中経過とも言える斬新なサウンド転換をしています。

まずジョン・ボーナムのプレイはかなり整理されたものとなり、彼の個性であった暴れっぷりは、やがて訪れる80年代ハード・ロックのビッグ・サウンドの基礎ともなったと思われる優等生ぶりが目立っています。

更にジョン・ポール・ジョーンズのシンセの大幅導入によって、これまた80’sポップ・メタルの元祖かとも思えるナンバーを生み出し、当時としては戸惑いを覚えながら聴いた人の方が多かったのではないでしょうか。

サンバ、ロカビリー、R&B等のバラエティに富んだ要素も、80年代的なアプローチを予見していた気もします。

結局は大ヒットを記録する事になりますが、この先のツェッペリンが一体何処へ向かうのか、誰もが気になる謎を残し、ご存知の様にバンドは終焉を迎えてしまいます。

パンクへの逆襲なのか、それとも誰もがまだ見た事のない地平を目指していたのか、聴き手によってはどちらにも取れる内容だと思いますが、ジミー・ペイジ自身は本作に大きな期待を持っていなかった事が後に明らかにされています。

ただ彼等の伝説はここで終わったわけではない事も周知の事実なわけで、改めてこのアルバムを聴き直すと、リハビリ的な意味合いもあった気がしてなりません。

その中でも特に「ALL MY LOVE」の大衆性が光るのですが、バンドの未来をこの曲がかなり握っていたとしたら、ひょっとしたら80年代のWHITESNAKE、あるいはBON JOVIの様な曲も演ってくれてたのかもしれません。

2015年4月24日 (金)

MICHAEL BOLTON MICHAEL BOLTON

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは83年作、マイケル・ボルトンのソロ作第1弾となったアルバム、「大いなる挑戦」、入荷しました。

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元々は本名のマイケル・ボロティン名義でソロ・シンガーとしてプロ・デビュー、そして後にKISSで活躍するブルース・キューブリック等とBLACKJACKを結成しますが、なかなかいいバンドながら大成しませんでした。

そして完全にポップ・メタル、メロディアス・ハード路線で再出発を図ったのが本作で、これが実に見事な80'sメタルの隠れ名盤としての香りをプンプンさせています。

ブルースを筆頭にアルド・ノヴァ、チャック・バーギ等HR/HMファンには馴染み深いとも言える職人的プレイヤーがバックを固め、キラキラしたアレンジとメタリックなエッジがキャッチーなメロディを支えています。

キラー・チューンとも言える1曲目、「FOOLS GAME」は知る人ぞ知る天才的メロディ・メイカー、マーク・マンゴールドが共作陣として名を連ね、BON JOVIが大ブレイクする前から華麗なメロディアス・ハードを聴かせてくれます。

後にアダルトなバラード・シンガーとして大成する事になりますが、この頃はハード・ロック・ヴォーカリストとしてのワイルドな魅力が光り、ハスキーな声とポップな歌メロの相性が本当に見事です。

この人のハード・ロック期は次作、そしてギリギリの所でハード・ポップを展開したサード・アルバムまで続きますが、本作が最も産業ロック的な色合いが強いかもしれません。

2015年4月23日 (木)

MAMA'S BOYS THE COLLECTION

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

N.W.O.B.H.M.全盛期において忘れ難い名バンドの一つ、ママズ・ボーイズのコンピレーション盤、「ザ・コレクション」、入荷しました。

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マクマナス3兄弟によるトリオ編成でデビュー、フィドルやバグパイプを取り入れたユニークな音楽性と、メタル・ソングとしても素晴らしいメロディ・メイカーぶりが個性のバンドでした。

北アイルランド出身、流麗なメロディ・センスがTHIN LIZZYの弟分的な形容もされていましたが、実際フィル・ライノットはリジィのフェアウェル・ツアーに彼等をオープニング・アクトとして抜擢した様です。

実際の彼等のサウンドはバラエティに富んでいて、初期N.W.O.B.H.M.のキャッチーでスピーディーなリフから、哀愁メロディを軸にしたメロディアス・ハード、後期には洗練されたアメリカン・スタイルまで導入され、器用なソング・ライティング・センスに溢れていました。

またQUIET RIOTが同時期にカヴァーしたスレイドの「MAMA WEER ALL CRAZEE NOW」や、RED HOT CHILI PEPPERSのカヴァーでも有名なスティーヴィー・ワンダーの「HIGHER GROUND」を取り上げる等の柔軟さも目立っていました。

日本でも、82年作の「若き電撃三銃士 Plug It In」、84年作の「戦慄の王子 Mama's Boys」が印象的な邦題で紹介され、バンド名のユニークさ、ロゴがメイデンに似ている事もあり、かなり話題になっていたと思います。

残念ながら94年に、末弟でありドラマーのトミーが30歳を目前に若くして病死、という悲劇のためにバンドは解散、残されたパトリックとジョンは後にCELTUSなるバンドを結成していますが、その後名前を聞かなくなってしまいました。

本作では初期のアルバム4枚からセレクトされたベストとなりますが、実に良い曲が多いだけに、もっと再評価がされていいと思います。

2015年4月22日 (水)

COZY POWELL OVER THE TOP

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは79年リリース作、コージーの初ソロ名義となったアルバム、「オーヴァー・ザ・トップ」、入荷しました。

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当時レインボーはロニー・ジェイムズ・ディオ脱退という一大事の中で不安定な状態でしたが、コージーは充実したキャリアと幅広い人脈により圧倒的存在感を本作によって見せつけてくれました。

参加しているメンバーがまず素晴らしく、ゲイリー・ムーア、ドン・エイリー、ジャック・ブルースを始め、当時WHITESNAKEに在籍していたバーニー・マースデン、ジェフ・ベック・グループの同僚、マックス・ミドルトン、元HUMBLE PIEのギタリストで、コージーとはSTRANGE BREWというバンドで一時的に活動していたクレム・クレムソンと錚々たる顔ぶれとなっています。

一流プレイヤーの個性が程よく生かされながら、全編インスト、けっしてハード・ロック作とは言えないナンバーもあるのですが、ドラマーのソロ・プロジェクトとして理想的なバランス、良質のメロディが揃った傑作です。

ジョージ・マーティンの曲をリアレンジ、カヴァーした形となった「THEME 1 (コズミック・ハイウェイ)」、チャイコフスキーを導入し、通称「1812」とも呼ばれ、以降のコージーの代名詞的にもなったアルバム・タイトル曲等、パワフルなプレイだけでなく構成の美しさも実に見事なものとなっています。

また本来はジェフ・ベックのために用意された「THE LONER」は、後にゲイリー・ムーアがカヴァーする事になく泣き節炸裂のメロウなナンバーで、本作のハイライトとも言える名曲だと思われます。

どうもコージーはレインボー脱退を考えていた時期に制作された様ですが、日本での人気の高さから日本ポリドールの強力なプッシュにより、本作が誕生したという経緯がある様です。

結果的には「DOWN TO EARTH」に参加しRAINBOWを離れていくわけですが、渡り鳥としての輝かしいキャリアへ踏み出す更なる自信をここで手に入れたのではないでしょうか。

ジャズ、クラシック等の要素をふんだんに盛り込んだ音楽性と、自由な発想の元で堂々とバンドを牽引していくコージーのスタイルが、HR/HM界No.1 ドラマーとしての称号をより確かなものへとした1枚だと思います。

2015年4月21日 (火)

LOUDNESS RACING

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ラウドネスの通算19作目、オリジナル・メンバーでの再結成第5弾となったアルバム、「RACING 音速」、入荷しました。

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まず目を惹くのが、ポップなデザインのジャケット、そして87年作の「HURRICAN EYES」以来となる、最もキラキラしていた頃のバンド・ロゴの復活です。

昔からのファンなら誰もが期待する80年代回帰は、先行シングルとなった「Crazy Samurai」である程度の予想をさせてはくれましたが、オープニングの「Racing」、そして「Exultation」への流れで更にこちらの先入観を煽り続けてくれます。

ヴォーカルのかなりこもり気味の処理が全体像をぼやけさせてしまっているのは仕方ない事なのかもしれませんが、前作の「TERROR 剥離」のドゥーム色から比べると、かなりストレートなメタルへとシフトしているのが目立ちます。

再結成以降、彼等は迷いもなく日本で最高峰の、そして世界標準としてのヘヴィネスを追求し続けてきたわけですが、気負い過ぎの感は拭えなかったと思います。

シンプルかつストレート、あくまでも90年代以降のメタルとしてバンドの自然な音を作ろうとしたのが本作であったとしたなら、時代の流れから見ても理想的な結果になったのではないでしょうか。

ある意味聴き手を困惑させる様な想定外のヘヴィネス追求とも思えたのですが、バンドは再びこちらへ歩み寄ってくれている気がします。

「Speed Maniac」や「Live For The Moment」、「Unknown Civilians」での速さ、歌メロのキャッチーさは、全盛期の勢いとメロディの輝きを確かに感じさせます。

そうは言ってもここ数年続くLOUDNESS作品同様、ヴォーカル、ギターの質感はダークな色調で統一されてはいますが、彼等だけに80年代のフラッシーなイメージを求めるのは酷だと思います。

重要なのは形骸化していくメタルを、時代感覚と共にのし上げていこうとするパワーに溢れている点で、おそらく2000年代のラウドネスから離れていったファンを引き戻すには十分に魅力的なアルバムだったと思います。

尚、本作はミスプリントが報じられた初回プレス盤で、スリーヴケース、及びジャケット内部、裏面には間違った曲順表記がされています。

 

2015年4月20日 (月)

WIDOWMAKER STAND BY FOR PAIN

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

TWISTED SISTERのディー・スナイダー、ジョー・フランコを中心としたウィドーメイカーのセカンド・アルバムとなった1枚、「スタンド・バイ・フォー・ペイン」、入荷しました。

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おそらく本作をもってこのバンドは消滅したはずだと思いますが、それも仕方のない事だと思われます。

けっしてダメばバンドという意味ではなく、おそろしく正統派すぎたという観点からなのですが。

アル・ピトレリのギターには、確かに当時のシーンの流行りと言えるオルタナっぽい音色もうかがえますが、全体的にはかなりストイックなハード・ロックが展開されています。

それもブルージーな枯れた路線ではなく、ツェッペリンのリフやメロディではなく、あくまでもヘヴィなグルーヴをお手本にしたようなバンド・サウンドとなっています。

90年代メタルのダークな質感を纏いながらも、根底にあるのは70年代ハード・ロックのしっかりとした重さを体現していたとでも言うべきでしょうか。

前作ではまだ残っていた80年代的マインドもここではすっかりスポイルされ、ディーのヴォーカルもナスティな部分は皆無、シリアスなヴォーカリストとしてかなり巧さを感じさせている感があります。

かなりカッコいいのですが、すっかりシーンが様変わりしていた当時、本作の真面目とも思える路線は古臭いものにしか響かなかったのでしょうか。

いずれにしてもベテランらしい風格と説得力に溢れた曲の力は、今改めて聴き直してみると見事という他ありません。

ヘア・メタルの寵児であったディーの、本格的HRヴォーカリストとしての底力に圧倒される事請け合いのパワフルな1枚です。

2015年4月19日 (日)

FASTWAY FASTWAY

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは83年作、N.W.O.B.H.M.の名盤の一つとして今も名高いファストウェイのデビュー・アルバム、「ファストウェイ」、入荷しました。

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MOTORHEADのエディ・ファスト・クラーク、UFOのピート・ウェイが合体した事で話題となり、新たなる名バンドの誕生を大きく期待されましたが、結局ピート・ウェイはWAYSTED結成のため脱退、バンド名にだけその足跡を残します。

それでもこのバンドは、元HUMBLE PIEのベテラン・ドラマー、ジェリー・シャーリー、そして若きロバート・プラントと呼ばれた新人ヴォーカリスト、デイヴ・キングの力量がエディの手堅いギターと対等に渡り合い、極上のハード・ロックを聴かせてくれます。

現在ではアイリッシュ・パンク・バンド、Flogging Mollyで活躍しているデイヴのヴォーカルは、確かにツェッペリンを強く思わせますが、80年代的なキャッチーを適度に散りばめた爽快、豪快なナンバーはAC/DC的な匂いも感じさせます。
(元々はシングル・リリースのみで、CD化に際しボーナス・トラックとして収録された「Far Far From Home」のみ、もろツェッペリン風となっています。)

モーターヘッド色は皆無と言っていい程の正統派HRとなったのが意外でしたが、それが逆に新鮮でもありました。

彼等が登場した時代は、まだ本家ツェッペリンへの喪失感は強くあったものの、メタルがどんどん新しく洗練されていく過程にあったわけですから、この堂々たるオールド・ウェイヴ指向はなかなか勇気がいったと思われます。

当時はツェッペリンの「Rock and Roll」にリフがソックリと言われていた「EASY LIVIN'」は、個人的には歌メロがURIAH HEEPの72年発表の同名異曲、「EASY LIVIN'」に似ている気がしてなりません。

ジャケットのセンスの良さ、バンド名のカッコ良さ、リッチー・ブラックモアを美形化した様なエディのルックス、そしてデイヴの端正なヴィジュアルも見栄えが良く、そのサウンドの渋さとの対比がまたユニークでもあったバンドです。

2015年4月18日 (土)

ANTHRAX WE'VE COME FOR YOU ALL

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

前作、「VOLUME 8: THE THREAT IS REAL!」から約5年ぶりとなったアンスラックスの通算9作目のアルバム、「ウィ・ハヴ・カム・フォー・ユー・オール」、入荷しました。

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その間、スコット・イアンとチャーリー・ベナンテは、ハードコア・メタル・プロジェクト、S.O.D.を復活させ、ジョン・ブッシュはARMORED SAINTの再結成を果たしながらも、アンスラックスでの活動は停止していました。

更に2001年、9.11の直後に起きた炭疽菌事件の影響を受け、彼等はバンド名の改名騒動に巻き込まれ、ファンをやきもきさせたのでした。

そうした経緯の中、彼等はそれまでサポート要因であったロブ・カッジアーノを正式ギタリストとして迎え、久々に5人体制で本作を発表します。

まさにファンに対する決意表明と取れるアルバム・タイトル、「俺達はスーパーヒーローではない ヒーローになるのはお前自身だ」と叫ぶ彼等の姿には、メタル・シーンにおける自分達の立場だけでなく、社会に積極的にコミットしている、しっかりと地に足を着けた感が感じ取れます。

ただサウンドの方は、けっして落ち着きを見せたわけではありません。
若返った様な気がするパワーに溢れています。

ブラスト・ビート炸裂のハイスピード・ナンバーから、ヘヴィ・グルーヴとダークな質感を彼等流にまとめた90年代的アプローチ、ブルージーなエクストーリム・メタルとでも言うべき手法、更には昨今のモダン・アメリカン・ロックの王道を行くキャッチーな展開等、かなりヴァラエティに富んだ内容となっています。

もちろんスピリットとして常に持ち続けてきたスラッシュとしてのマインドは随所に見られるわけで、この辺は聴き手がアンスラックスをどれだけ知っているかに委ねられるとは思うのですが、ファンとしては迷いの無い彼等の姿に晴れやかな気持ちになるのではないでしょうか。

生前のダイムバッグ・ダレル、そしてTHE WHOのロジャー・ダルトリーのビッグなゲストも華を添えています。

80年代スラッシュの幻影を彼等に見ようとする人もいるのでしょうが、元々節操が無い位の雑食性を持っていたバンドだけに、こうした展開はむしろ当然でもある様な気がします。

2015年4月17日 (金)

SCORPIONS RETURN TO FOREVER

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

結成50周年という、ロック史上稀に見る長寿バンドとして現役活動宣言を堂々と果たしたスコーピオンズの最新作、「祝杯の蠍団~リターン・トゥ・フォエヴァー」、入荷しました。

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解散宣言がされた前作、「蠍団とどめの一撃 Sting in the Tail」から5年、少しも錆びついていないリフとシャウトには、本当に頭が下がります。

多くの人が一聴して思うであろう、これぞスコーピオンズ節の嵐となり、老成円熟とも言えるし、不老不死とも言いたいメロディの輝きが目立ちます。

さすがに50年というキャリアだけに、彼等の音楽性は在籍したギタリストの個性や時代の流れにより一言ではまとめられないものがありますが、本作はまさに82年作の「蠍魔宮 Blackout」以降のスコーピオンズの歴史を総括したものと思えます。

キャッチーかつメロディアスでありながら、完全なる鋭利なリフはもちろん健在、更にメタルに留まらない世界的ロック・バンドのパブリック・イメージはバラード・ナンバーでしっかりと定着されています。

そして彼等の最大の問題作と言える99年作の「Eye II Eye」のモダン・ロック的なサウンドもここでさらりと見せているのも、実に興味深いところです。

「禁断の刺青 Love at First Sting」、「Savage Amusement」の黄金の流れもしっかりと感じられ、このバンドの奇跡的な創作意欲に本当に驚かされます。

瑞々しさと職人的手腕が同居しているのも実に見事なのですが、クラウス・マイネのまだまだ艶っぽい声にも感動させられる事必至です。

一体何故彼等がここまでロックの楽しさ、心地良さ、そしてメタルのキラキラ感をこうして保っていられれるのか、それを考えるだけでファンは負けずにいつまでも枯れる事なく若くいよう、と思えてしまうのではないでしょうか。

ボーナス・トラックとして収録されている、「The World We Used To Know」のデフ・レパードっぽいミドル・ポップ・ナンバーも初々しく感じられ、まだまだスコーピオンズがこの先も未来を見せてくれる事を強く信じさせてくれる傑作となっています。

2015年4月16日 (木)

SAMMY HAGAR COSMIC UNIVERSAL FASHION

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

サミー・ヘイガーがCHICKENFOOT結成直前にリリースしたアルバム、「コズミック・ユニヴァーサル・ファッション」、入荷しました。

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完全なソロ名義作としては97年作の「Marching to Mars」以来のものとなりました。

VAN HALEN脱退後、行動を共にしてきたTHE  WABORITASとはスタジオ・アルバムを4枚作ってきましたが、ここではアルバム後半は各メンバーが参加しているものの、メインは強力なゲスト陣を迎えて制作されています。

盟友と言えるマイケル・アンソニーを中心に、ニール・ショーン、ディーン・カストロノヴォのJOURNEY組、THE CUTのビリー・ダフィー、更にはマット・ソーラムやZZ TOPのビリー・ギボンズ、珍しいところではP-Funk界の大物、ブーツィー・コリンズの名前も見られます。

基本はもちろん変わらず、生粋のハード・ロッカーとしての貫禄が溢れる内容となっているのですが、全体的にはCHICKENFOOT程のヘヴィさよりも、この人特有の軽いフットワークぶりが目立つものとなっています。

ニール・ショーンとの共作となった「Psycho Vertigo」、「Peephole」は、ツェッペリン+VAN HALENといった、まさにチキンフットに通じるストイックなハード・ロックが展開され、本作の中でもかなり際立つものとなっています。

注目すべきは、BEASTIE BOYSの超有名ナンバーがカヴァーされている点で、サミーはあえてタイトルを「Fight for Your Right to Party」としています。
(原題は「(You Gotta) Fight for Your Right (To Party!)」、もしくは「Fight for Your Right 」でした。)

86年の大ヒット・ナンバーながら、ここまでHR/HM内ではどこか無視されてきた感のあるこの曲を、当時還暦を迎えていたサミーが大真面目に取り組むのは感慨深いものがあります。

ラスト・ナンバーのみライヴ収録で、ヴァン・ヘイレン時代の「DREAMS」を弾き語りで披露してくれています。

2015年4月15日 (水)

BEASTIE BOYS LICENSED TO ILL

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86年作、ビースティ・ボーイズのデビュー・アルバムであり、ヒップホップ作品としては初のNo.1を記録した歴史的大名盤の一つ、「ライセンス・トゥ・イル」、入荷しました。

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一気に時代を塗り替えてしまった上に、全世界で1000万枚近く売り上げています。

今やCOLUMBIAの重役でもあるリック・ルービンが立ち上げたDEF JAM RECORDINGSで、本作に先駆けてRun-D.M.C.がエアロスミスとコラボを果たし、「Walk This Way」を大ヒットさせましたが、本作では更にハード・ロックとヒップホップの融合が成され、多くのロック・ファンをも巻き込む事でラップが大衆化していったのでした。

オープニングの「RHYMIN & STEALIN」ではツェッペリンの「When the Levee Breaks」、サバスの「Sweet Leaf」、更にクラッシュの「I Fought The Law」がサンプリングされ、見事メタルとパンクの垣根を取り払い、ヒップホップの可能性を見せつけています。

「SHE'S CRAFTY」では、やはりツェッペリンの「The Ocean」がサンプリングされています。

MOTORHEADの81年のライヴ・アルバム、「No Sleep 'til Hammersmith」からタイトルを拝借した「NO SLEEP TILL BROOKLYN」では、DEF JAM所属のSLAYERのケリー・キングが参加し、なんとAC/DCの「T.N.T.」のリフをバリバリに決めてくれています。

メタル・ファンも要注目となった事は間違いなく、ヒップホップとハード・ロックのダイナミズムに介在する、明らかな共通点をわかりやすく提示してくれたのでした。

古臭く聴こえる事も一切無く、ヒップホップに関してはあまり詳しくなくても、まあとにかく楽しめてしまう1枚だと思います。

2015年4月14日 (火)

X-RAY 魔天~HARD SECTION

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オリジナルは83年作、ジャパメタ隆盛期の中で注目されたX-RAYのデビュー・アルバム、「魔天~ハード・セクション」、入荷しました。

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当時は本城未沙子のバック・バンドとして知られ、弱冠18歳のギタリスト、湯浅晋の華麗なテクニックが話題となったばかりでなく、LOUDNESS、EARTHSHAKER、44 MAGNUMに続く関西メタルの質の高さを見せつける事になりました。

本城未沙子がコーラスでゲスト参加していますが、ヴォーカリストの藤本朗の達者なハイトーン・ヴォーカルが目立つため、あまり彼女の存在感が生かされていない気もします。

当時としてはかなり洗練されたフレーズが次々と繰り出され、パワー・メタルからバラードまで、実にそつなくこなすバンドの力量はかなり完成度が高かったと思います。

欧州的翳りがドラマチックなオープニングとなった「THEME OF X-RAY」に続く「LONELY GUYS」では、EARTHSHAKERをも凌ぐ勢いのメロディアス指向がすでに見られ、作曲センスにも非凡なものを冒頭から感じさせます。

日本語メタルとしての居心地の悪さは致し方ありませんが、完全な欧州メタル路線のサウンドは、当時のジャパメタ勢の中でも光るものがあったのは確かです。

後にANTHEMが貫く正統派メタル、EARTHSHAKERがアメリカン指向に転向していく以前のメロディアス・ハード路線を早くも確立していて、早熟過ぎるギターの流麗なリフはかなり印象深いものとなっています。

70年代スコーピオンズにも近い哀愁メタル、「DARK NIGHT」、疾走するスピード・チューン、「SO LONG RUMBLE」がハイライトといったところでしょうか。

2015年4月13日 (月)

BLUE OYSTER CULT SPECTRES

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オリジナルは77年作、ブルー・オイスター・カルトの通算5作目となったアルバム、「スペクターズ」、入荷しました。

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前作の「タロットの呪い」のオカルト色は薄れ、彼等の持っているポップ・センスが更に強化されたサウンドが目立ち、HR/HMだけでは収まらない新しい魅力が開花したアルバムです。

彼等の代表曲であり、ライヴの定番曲となった「GODZILLA」はゴジラの公式ソングとしては認められていない様ですが、世界的にも有名なナンバーとなりました。

エリック・ブルームによる日本語ナレーション、「臨時ニュースを申し上げます ゴジラが銀座方面に向かっています 大至急避難して下さい」も聴きどころで、日本人にとっても馴染み深い曲であると思います。(ヤンキース時代の松井秀樹の入場曲としても使用されました)

ハードなリフと豪快なトリプル・ギター、更にSF、オカルトを題材にした神秘主義的な文学性が個性であったため、同時代のKISSやテッド・ニュージェント、あるいはエアロスミスといったアメリカン・ハード勢とは全く違う路線を突き進みながら、メロディの大衆性はどのバンドよりも優れていた事が余計にBOCのイメージを中途半端にしてしまったのかもしれません。

アメリカでは根強い人気を誇りながら、日本ではゴジラの力を持ってしてもB級バンド然とした認知度しか無かったのは、そうしたマニアックなセンスとポップなサウンドのギャップが伝わりにくかったのだと思います。

「(Don't Fear) The Reaper 死神」に続くせつないポップ・バラード、「FIREWOKS」、80年代メタルを予見させるかの様なパワー・ポップ調の「CELESTIAL OF THE QUEEN 天上の女王」、後にボニー・タイラーがカヴァーしたエレ・ポップとも思える哀愁ミドル・ナンバー、「GOIN7 THROUGH THE MOTIONS」(エリック・ブルームとイアン・ハンターの共作曲)、AOR系のメロウなバラード、「I LOVE THE NIGHT」等、優れたメロディが満載となっています。

ある意味早すぎたポップ展開と言えますが、81年作の彼等の大名盤、「Fire of Unknown Origin 呪われた炎」に直結する独特のメロディ・メイカーぶりが光る好盤です。

2015年4月12日 (日)

DEEP PURPLE MADE IN EUROPE

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オリジナルは76年リリース作、ディープ・パープルの2枚目となったライヴ・アルバム、「メイド・イン・ヨーロッパ/ディープ・パープル・ライヴ・イン・パリ」、入荷しました。

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彼等のライヴ盤は、やはり「メイド・イン・ジャパン」に尽きるのでしょうが、本作を聴かずにおくのはあまりにももったいない話です。

トミー・ボーリンを迎えた「COME TASTE THE BAND」リリース後、バンドは76年に解散表明をしています。

本作はその数カ月後に発売される形となりましたが、重要なのは本作は彼等の当時のファイナル・ツアーを収録したものであった事です。

つまりリッチー・ブラックモアが在籍した70年代パープルの最後のツアーであったという事になります。

邦題はライヴ・イン・パリとされていますが、オーストリア、ドイツ、そしてフランスでの公演の音源から構成されています。

デヴィッド・カヴァーデイルとグレン・ヒューズによるファンキーなハード・ロック指向、そしてリッチーがそれまで作り上げてきた大音量によるキャッチーなハード・ロック指向のぶつかり合いがパープル崩壊を招いたわけですが、本ライヴではそのギリギリのバランスが保たれたバンドのスリリングな状態が貴重な記録としてパッケージされています。

カヴァーデイルの圧倒的歌唱力、またギランの絶頂期を思わせるシャウトとブンブン引っ張るベースが存在感を見せるヒューズは、実に見事なパフォーマンスだと思うのですが、特に耳を惹くのはやはりリッチーだと言えるでしょう。

全曲が第三期パープルのナンバーとなるのですが、スタジオ・ヴァージョンでは聴けなかった凄まじいプレイの数々は、まさに燃え尽きようとしているリッチーの壮絶な姿そのものだと思います。

そのリッチーに必死に食い下がるかの様なバンド・サウンドも凄まじく、これが解散寸前のバンドであるとは到底思えません。

すでにリッチーはレインボーへの布石とも思えるHR/HMスタイルを、この時期のツアーに見ていたに違いありません。

10分以上に及ぶ「MISTREATED」の熱演は、今聴いても震えが走る程です。

2015年4月11日 (土)

KORN TAKE A LOOK IN THE MIRROR

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コーンのデビューから10年目、通算6作目となったアルバム、「テイク・ア・ルック・イン・ザ・ミラー」、入荷しました。

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彼等にとって初のセルフ・プロデュースとなった作品で、原点回帰と呼ぶに相応しいアグレッシヴなサウンドが全開となっています。

ニューメタル、あるいはグランジ以降のヘヴィ・ロックの流れを牽引する存在として注目されながら、アルバム毎に音を変化させてきた彼等は、時に批判の的となる事もあったと思いますが、本作で見せる初期の破壊力の復活はけっして後退ではなかったと思います。

確かに前作での作り込み過ぎ感を反省した様な面も見られますが、元々彼等のサウンドは少年時代から抱えてきた負のエネルギーをメタル、ヒップホップの最も過激な側面を利用し、ポジティヴに爆発させてきたものだと思います。

その方法論が圧倒的に正しかったの多くのフォロワー達が証明してきたわけですが、本作でもカリスマ・ラッパー、NASを迎えながら彼等らしいヘヴィ・ロックを展開してくれています。

超弩級のグルーヴを備えながら、翳りのある歌メロの色気もますます冴え渡り、シーンを先導してきた底力を見せつけられる思いがする傑作です。

2015年4月10日 (金)

KING KOBRA KING KOBRA Ⅱ

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カーマイン・アピスのライフワークの様相を呈してきたキング・コブラが、前作から2年ぶりにリリースした最新作、「キング・コブラ Ⅱ」、入荷しました。

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前作に引き続きカーマインを中心としたオリジナル・メンバーが集結、ヴォーカルには元ROUGH CUTT、QUIET RIOTのポールショーティーノを据え、堅い作りのハード・ロック・アルバムの好盤となっています。

歴代ヴォーカリストの中で最もブルージー、ソウルフルなショーティーノの声質を生かした曲作りがされていますが、かなり器用に歌いこなせる人だけにバラエティに富んだ内容になっています。

KISSやVAN HALENを思わせたかと思うと、MR. BIG、BON JOVI、そしてWHITESNAKEと、実に見事な◯◯風のナンバーが繰り出されます。

ジャケットの雰囲気も白蛇に近くなっているせいか、最近のWHITESNAKE作品と似通っているのかもしれません。

これはけっして揶揄ではなく、HR/HMの楽しさ、カッコ良さを知り尽くした人だけに出せる大ハード・ロック・パーティーに他ならないという意味です。

しかも昨今のヘヴィ・ロック事情に頼る事無く、根底にあるのは80年代マインドであろうと思われ、それを間違いの無い実力があるからこそ古臭くなく聴かせる事ができるのだと思います。

これまで多くのトップ・ミュージシャンを支えてきたカーマイン・アピスが辿り着いたのが、けれん味の無い正統派ハード・ロックというのは実に興味深いところで、それが優れたメロディと個性的なヴォーカリストにより理想的に具現化されているとしたなら、やはりHR/HMファンなら惹かれずにはいられないといったところでしょうか。

2015年4月 9日 (木)

SAMSON SURVIVORS

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オリジナルは79年作、N.W.O.B.H.M.黎明期の中でデビューしたサムソンのファースト・アルバム、「サヴァイヴァーズ」、入荷しました。

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後にIRON MAIDENに参加し、メタル史上最高のヴォーカリストとなるブルース・ディッキンソンがブルース・ブルースの芸名で在籍している事で有名になりますが、ブルースがサムソンに加入したのは本作レコーディング終了時の様で、裏ジャケには彼の名前がクレジットはされていますが、ここで歌っているのはリーダーでありギタリストのポール・サムソンとなります。

彼等の個性はサムソンの味のあるギターと、SMボンテージのマスクを付けた覆面ドラマー、サンダースティックのミステリアスな存在、そして後にパワフルな歌唱でドラマ性を盛り上げるブルースの声でした。

GILLANのベーシスト、ジョン・マッコイ、そしてキーボードのコリン・タウンズが参加していて、マッコイはプロデュースも兼ねています。

そのせいか手堅いサウンド指向が貫徹された様で、古典的なブリティッシュ・ハードを大きく逸脱するようなインパクトはそんなに目立ちませんが、耳を惹きつけられるリフ、メロディは確かに存在しています。

地味目ながらもスピードとキャッチーさは、すでに80年代メタルを予見させてはいますが、同時代のメイデンやサクソンといったバンドの様な鋭さは元々目指していなかったのかもしれません。

その中でも特に光っているのは、メロウ極まりない哀愁バラード、「TOMORROW OR YESTERDAY」で、ヴォーカルの弱さが唯一気にはなりますが、メタル史上に残るメロディだと思えてなりません。

ブルース、あるいはデヴィッド・カヴァーデイルが歌っていたら、おそらくかなり有名なナンバーとして記憶に残されたのではないでしょうか。

全体的にはTHIN LIZZYからの影響が強いとも言える正統派HRが印象的で、ブルースの正式加入後のサムソンとはまた違った魅力を持っています。

「BIG BROTHER」での間奏部分のリフでは、CHEAP TRICKの「今夜は帰さない」と同様、キンコンカンコンとチャイム音が聞けるのですが、この辺が70年代っぽい様相を良い意味で残していると思います。

2015年4月 8日 (水)

ANGEL THE COLLECTION

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70年代の白衣の天使、エンジェルのベスト盤、「ザ・コレクション」、入荷しました。

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彼等が残した5枚のスタジオ・アルバム、そしてライヴ盤1枚を時系列順に並べた丁寧な編集となっていて、キャリアを全貌できるありがたい1枚です。

KISSの弟分としてカサブランカ・レーベルからデビューした彼等は、QUEENのヴィジュアル、ツェッペリン直系のブリティッシュ・ハードの香り、更にプログレからの影響も隠そうとせず、実にユニークなハード・ロックを聴かせてくれました。

華麗なヴィジュアルばかりが先行していましたが、実は英米それぞれの魅力を取り入れながら新しいハード・ロックの在り方を模索していたバンドでもあったと思います。

盛り上がるアメリカン・プログレ・ハードとのリンクもしっかりしながら、STYXやKANSAS等の物語性に欠け、JOURNEYやFOREIGNER等の洗練さにも欠け、CHEAP TRICK程ポップに成りきれず、いつの間にか超B級バンドとしてのレッテルを貼られる事になってしまいましたが、確かに詰めの甘さがエンジェルの妙な個性でもあったと思います。

中途半端に甘いヴォーカル、突き抜ける寸前でどこか暗い影を感じさせるメロディ、それらがド派手な衣装と相俟って独特の妖しさだけがインパクトとして残っているのは、それはそれで素晴らしい事だと思います。

彼等の個性が再評価されるのはヘア・メタル全盛期に80年代中期であった事を考えると、やはり早すぎた感は拭えません。

その一方で同時代に多く存在していた優れた音楽性を誇るバンド勢の中では、微妙とも思えるポップ・センスがこのバンドの運命を決めてしまっていた感もあると思います。

ただそれこそがエンジェルの魅力とされてきたわけで、愛さずにはいられないバンドの一つだと思います。

2015年4月 7日 (火)

HEAVEN & HELL LIVE FROM RADIO CITY MUSIC HALL

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ヘヴン・アンド・ヘルの2枚組ライヴ、「ライヴ・フロム・レディオ・シティ・ミュージック・ホール」、入荷しました。

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時として偉大な業績というのは、ちょっとしたきっかけで生まれる事があり、その結果の大きさからはとても信じられないふとした事から始まる事があると思います。

このHEAVEN & HELLは、ロニー・ジェイムズ・ディオ時代のサバスのベスト盤が企画された時に、新曲として用意された3曲をレコーディングされた事から始まった様です。

ロニー、そしてトニー・アイオミ、ギーザー・バトラー、ヴィニー・アピスの4人は、そのままツアーへと雪崩れ込み、BLACK SABBATHではなくヘヴン・アンド・ヘルとして活動を続けていきます。

約1年に掛けて行われたワールド・ツアーに気を良くした彼等は、そのままスタジオ・アルバム、「THE DEVIL YOU KNOW」をリリースする事になり、ベスト盤から始まった再結成は意外にも長く続く事になるのですが、ご存知の様にロニーの他界により、サバスは現在オジーの復帰により現役活動をする事になったわけです。

そのロニーのMCもタップリ堪能できる本ライヴは、全米ツアーの初日となったニューヨークで収録されたもので、前述のベスト盤、「Black Sabbath: The Dio Years」に収録された新曲、「THE DEVIL CRIED」、「SHADOW OF THE WIND」を含む内容となっています。

ロニーが参加した「ヘヴン&ヘル」、「悪魔の掟 Mob Rules」、「ディヒューマナイザー」からのナンバーが当然中心になっているのですが、特にライヴ後半で展開される「HEAVEN AND HELL」大会がやはり鳥肌ものとなっています。

シンセに乗っかりトニーが泣きまくるメロディアスな「DIE YOUNG」から、観客の大合唱と共に15分以上も盛り上がる「HEAVEN AND HELL」、ロニー節が炸裂するミドル・ナンバー、「孤独の定め LONELY IS THE WORD」、そしてラストはサバスとレインボーの衝撃的な融合の象徴となった「ネオンの騎士 NEON KNIGHTS」で締めくくられます。

様式美路線をベースにしながらも、ロニーが得意としていた鋭い時代感覚も見事だったDio Yearsは、まさに炎のヴォーカリストの個性を前面に押し出していたわけですが、本ライヴでもロニーの元気の良さが目立って仕方ありません。

生前の彼のライヴ盤の中でも、特に秀逸なものとしておすすめできます。

2015年4月 6日 (月)

SLADE THE AMAZING KAMIKAZE SYNDROME

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オリジナルは83年作、スレイドの通算11作目となったアルバム、「神風シンドローム」、入荷しました。

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アメリカではクワイエット・ライオットが彼等の「Cum On Feel the Noize」を全米最高5位となる大ヒットを記録し、その勢いを受けての本作も話題を集める事になりました。

シングルとなった「MY OH MY」、「RUN RUNAWAY」は、本国イギリスでは約10年ぶりとなるトップ10入りを果たし、彼等の根強い人気ぶりを証明しています。

70年代のバブルガム・ロック、あるいはSWEETと共にグラムのキャッチーな部分を体現してきたバンドとして有名でしたが、80年代のN.W.O.B.H.M.シーンの中ではどうしても分が悪い立場に甘んじていた感があります。

そのベタ過ぎると言える程のポップなメロディは、アメリカのポップ・メタル勢により再評価され、再び彼等は脚光を浴びる事になったのは当然の事だったのかもしれません。

「Keep Your Hands Off My Power Supply」と改題され、一部収録曲の変更をされてリリースされる事により、アメリカでは彼等最大のヒット作となっています。

彼等特有のトラッド色を残した大合唱必至のキャッチーなメロディと、それこそケヴィン・ダブロウがお手本にした様なガナリ声ヴォーカルは、当時のHR/HMの風潮にピッタリと当てはまっています。

LAメタルに擦り寄った感もあるお色気を見せながら、彼等が時代感覚を取り入れている部分も嫌味なく収まっていて、ウキウキ楽しいハード・ロック・アルバムになっています。

2015年4月 5日 (日)

THIN LIZZY THIN LIZZY

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オリジナルは71年作、記念すべきシン・リジィのデビュー・アルバム、「シン・リジィ」、入荷しました。

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フィル・ライノット、ブライアン・ダウニー、エリック・ベルのトリオ編成によるシンプルなバンド・サウンドと、早くもメロディ・メイカーとして非凡なセンスを見せるフィルのソング・ライティングが目立つ内容です。

ブルース、トラッド、フォークをベースにしたサイケ・ロックという形容が良くされますが、時代の空気をタップリと吸い込んだ70年代英国ロックとしての良いモデル・ケースと呼ぶ事もできると思います。

フィルのポエトリー・リーディングで始まるオープニング・ナンバーや、続くメロトロンを大幅導入した「HONESTY IS NO EXCUSE」等は、そうした当時のトレンドを器用に生かしていると思います。

故郷での苦い想い出をせつなく歌った「DUBLIN」、当時まだ22歳とは思えない程のフィルの深みのあるヴォーカルが印象的な「EIRE」等、アコースティック調のバラードが目立つのですが、「RETURN OF THE FARMER'S SON」では、以降のリジィ節と言えるハード・ロック・スタイルが完成されています。

疾走するベースと、フィルの独特の歌い方はここですでに確立されていたわけです。

それは同時代のUFOがマイケル・シェンカーを迎えた事で突然変異したのとはまた違う個性を放っていたと思います。

全体的には哀愁感としっとり感に包まれたまま進行はしていくのですが、その味わい深いメロディ集には思わず耳を奪われる事必至のアルバムだと思います。

2015年4月 4日 (土)

SCORPIONS MTV UNPLUGGED IN ATHENS

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スコーピオンズが一夜限りで行ったギリシャ、アテネでのアンプラグド・ライヴを収録したアルバム、「MTVアンプラグド ライヴ・イン・アテネ」、入荷しました。

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解散宣言が確かにありましたが、こうして息の長い活動を続けてくれるのはファンなら大歓迎といったところでしょう。

特にここで初披露された「DANCING IN THE MOONLIGHT」、「ROCK'N'ROLL BAND」は、つい先頃リリースされた最新作、「祝杯の蠍団 リターン・トゥ・フォエヴァー」にも収められただけに必聴となりました。(なんと結成50周年をここで迎えています!)

もちろんアコースティック・セットにはなりましたが、新曲の完成度の高さは彼等の変わらぬ素晴らしさを証明する事になりました。

ただ本作は現在進行中のバンドの現状を堪能するという趣向のものではなく、改めて彼等のメロディの良さを味わえる内容となっています。

デビューからは40年という事もあり(結成1965年、デビュー1972年)、その長いキャリアを総括した様な選曲は70年代のナンバーも多く含まれ、77年作の「暴虐の蠍団 TAKEN BY FORCE」に収録された一大バラード、「愛のために生きて BORN TO TOUCH YOUR FEELINGS」はライヴでは初演奏された事も注目すべきでしょう。

数人のゲスト・ヴォーカルも迎えている様ですが、お祭り的な意味合いでの人選なのでしょうか、特にこれまでのスコーピオンズのキャリアに深く関わっている人達ではないと思われます。

またルドルフ、クラウス、マティアスと、それぞれソロ・コーナーが設けられていた様で、各メンバーの完全なるソロ作、しかも未発表曲という事もあり、これもまたファンとしては聴き逃せないものとなっています。

優れたメタル・バンドは、優れたアコースティック・・ライヴを得意とするという今や当たり前と言える定説が、また本作により確固たるものになったと言えるのではないでしょうか。

実に美しいライヴ・アルバムです。

2015年4月 3日 (金)

GAMMA GAMMA 1

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オリジナルは79年作、ロニー・モントローズ率いるガンマのファーストとなったアルバム、「ガンマ生誕」、入荷しました。

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MONTROSE解散後、ソロ・アルバムを1枚リリースしたロニーは、アラン・フィッツジェラルド(当時はベーシスト)、キーボードのジム・アルシヴァーと再び合体、ヴォーカリストには後にロビン・トロワ-、マイケル・シェンカーと活動するデイヴィー・パティソンを迎えGAMMAを結成します。

シンセのキラキラ感を大胆に導入、パティソンのガッツ溢れるヴォーカルを軸に、80年代メタルへの布石となるようなアメリカン・ハードを聴かせてくれます。

「READY FOR ACTION」のカッコ良さは、80年代を目前にした時代においては、まさに最先端のHR/HMナンバーとして衝撃的であったろうと思います。

その一方でホリーズの65年のヒット曲、「I'M ALIVE」、「一人ぼっちの夜」を大ヒットさせたカントリー・シンガー、サミー・スミスの「WISH I WAS」のカヴァーを含みながら、当時のエアロスミスやKISSが展開させていたド派手なハード・ロックとはまた違ったキャッチーな手法を見せてくれています。

シンセの音色が時代を感じさせはしますが、スペーシーなサウンドへの挑戦とも言える意欲的な実験性と、MONTOROSE以来のパワフルに炸裂するロニーのギターが爽快で、同時期に盛り上がっていたアメリカン・プログレ・ハードを更にメタル化した様な音作りはかなりユニークです。

この辺はピンク・フロイドやデヴィッド・ボウイ等のエンジニアを務めてきた、ケン・スコットのプロデュースが大きな貢献を果たしているのかもしれません。

ジャケット・デザインもなかなか見せてくれていますが、それ以上に音のインパクトが強いと思われ、ポップかつメロウ、しかもギターとヴォーカルはしっかりとハード・ロッカーとして暴れまくってくれているという傑作になっていると思います。

2015年4月 2日 (木)

ANVIL ABSOLUTELY NO ALTERNATIVE

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アンヴィルの97年作、通算8作目となったアルバム、「アブソリュートリー・ノー・オルタナティブ」、入荷しました。

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今や夢を諦めきれない男達として有名な彼等ですが、本作ではただただ猪突猛進、ひたすらメタル道を疾走するパワフルなイメージが全編を覆う力作となっています。

「絶対オルタナじゃないから!」と冠せられた本作、90年代モダン・ヘヴィネスに接近しながらも、しっかりと彼等の個性は生かされています。

確かにサウンドの質感は時代性に合った重量感に溢れているのですが、当時シーンを覆っていたダークなムードやシリアスな思想は一切皆無となっています。

「SHOW ME YOUR TITS」、「HAIR PIE」、「PISS TEST」と、文字にするのがはばかられるお下劣さは彼等ならではのもので、まさにオルタナではなく、むしろ古典的なロックイズムを感じさせるタイトル、歌詞が目立ちます。

初期のスラッシュ、パワー・メタルの持ち味もモダンなリフに乗せて展開し、一気に聴かせてくれます。

また彼等がユニークなのは、不屈のメタル魂、というよりは、「メタル大好き」と大声を上げながらプレイしていそうな人懐っこさがそこはかとなく滲み出ている点だと思います。

悲壮感や鋼鉄の信念といったものを感じさせず、楽しくて仕方ないといった屈託の無さが音に現れているとでも言うべきでしょうか。

適度に速く、適度に重く、そして爽快感だけは並以上、メタル・アルバムとして実に理想的なバランスを持っている1枚だと思います。

2015年4月 1日 (水)

MICHAEL SCHENKER GROUP ARACHNOPHOBIAC

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MSG名義の2003年作、「アラクノフォビアック」、入荷しました。

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UFOへの激しい出入りに翻弄されながら、半ばまたかとファンは苦笑いをするしかない神の動向は、それすらも最早伝説化しているわけですが、02年にリリースされた「SHARKS」を最後にマイケル・シェンカーは何度目かのUFO離脱をします。

MSGとしては2年ぶりとなった本作は、前作の「BE AWARE OF SCORPIONS」に引き続き、ソウルフルなヴォーカリスト、クリス・ローガンを看板にしています。

「サソリに気をつけろ」とされた前作のタイトルに続き、本作では「蜘蛛恐怖症」という意味があるそうです。

一体どんな意味があるのか、考えてもしょうがないのがこの人の常でもあるかと思いますが、サウンドの方はかなりストレートなものとして聴こえます。

ベーシストにジョー・サトリアーニ、スティーヴ・ヴァイと活動してきた有名ベーシスト、スチュワート・ハム、そしてドラムにはやはりヴァイ、そしてマーティ・フリードマンのアルバムに参加してきたジェレミー・コルソンを迎え、安定したリズム隊をバックに伸び伸びとプレイする神の姿にまず安心できます。

精神不安定状態のため、本作リリースを前後して入退院を繰り返していた、という事もあったらしいのですが、メロディに反映されているのはあくまでも正統派のハード・ロックであり、往年に輝きやギターの音色こそスポイルされているものの、滑らかな指の動きが想像できそうな丹念な職人技です。

アルバム・タイトル曲は、どこかDIOを思わせるメロディにも聴こえますし、「OVER NOW」ではゲイリー・バーデンが得意だった、あの天才的歌メロの面影も感じられ、ラスト・ナンバーの「FATAL STRIKE」はメロディアス・ハードとしての風格も漂っています。

神の近作ではこうしたわかりやすいキャッチーさを見つけるのがなかなか難しくなってきていた中、本作には所々に黄金節が見受けられます。

ヴォーカリストの声質がMSG史上最もブルージーであるにも関わらず、80年代マインドが貫かれているのが興味深いところです。

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