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2015年3月の31件の記事

2015年3月31日 (火)

ACTION HOT ROX

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは84年作、高橋ヨシロウ率いるACTIONの初フル・アルバムとなった1枚、「ホット・ロックス」、入荷しました。

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同時代の44マグナムと共に、和製モトリー・クルーという、まさにLAメタルを持ち込んだヴィジュアルのインパクトが強かった気がしますが、アクションの強みはその底抜けのキャッチーさであったと思います。

同じモトリーでも、アクションは「華麗なる激情 TOO FAST FOR LOVE」、44マグナムは「SHOUT AT THE DEVIL」時代とリンクしていた、とでも表現すればわかりやすいのでしょうか。

KISSやチープ・トリックに通じるアメリカン・ハードの楽しさに加え、SWEETやSLADEの様な70年代英国バブルガム・ロック、グラムの妖しさも兼ね備えるセンスは、ここ日本では稀有な存在でした。

キャラが立ったイメージが先行していたせいか、どうしても80年代メタルの大仰な部分ばかりが目立っていた感もあったのですが、改めて聴き直してみると実に幅広い音楽性を持っていた事に気づかされます。

ハード・ポップからウェットなバラード、LAメタル然として疾走チューン、ZIGGYが継承していったとも思われる日本語ロックとしての大衆性まで含み、メロディの充実度は半端ではありません。

またそれを理想的な形で表現できる高橋ヨシロウのヴォーカリストとしての資質も、もっと再評価がされてもいいと思います。

どんなにヘヴィに攻めだしても、落とし所はちゃんとキャッチーなメロディで収めているのは気質なのでしょうが、この個性が好き嫌いを分けていた点もあるかもしれません。

ポップである事は軟弱である事、といった風潮はまだまだあった筈で、BON JOVIやPOISONが海の向こうで大ブレイクするのはもう少し後の事であったのを考えると、ACTIONの方法論はかなり異端でもあったのかもしれません。

加えて同時代のジャパメタ勢が、近寄り難いメタルの過激さを纏っていたのに対し、どこか隣のあんちゃん的な良い意味での親しみやすさが滲み出る人間性も、このバンドの大きな特徴でもあったと思われます。

2015年3月30日 (月)

BANG TANGO PSYCHO CAFE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

89年作、バング・タンゴのデビュー・アルバム、「サイコ・カフェ」、入荷しました。

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LAメタルが行き着いた終着点がガンズであったとしたなら、その後に大量発生したHR/HMバンドには二つの選択肢があったのだと思います。

すなわちガンズ・フォロワーとして進むか、あるいは全く別の個性を貫くか。

このバング・タンゴは89年にデビュー、その他多くのバンドと同じ様にガンズが敷いたバック・トゥ・ルーツ路線を闊歩していたと思います。

アクセル・ローズともスティーヴン・タイラーとも違う、粘っこいヴォーカリスト、ジョー・レステの声が個性と言えば個性でしたが、サウンドは明らかにKISS派ではなくエアロスミス派のものとなっています。

セカンドではファンク・メタルにも近い路線へとシフトしていったのですが、本作でも達者なベーシストがブンブン引っ張る「DO WHAT YOU'RE TOLD」なるナンバーが光っています。

もしかしたら彼等の本領は、グルーヴ・メタルっぽい路線であったのかも知れず、本作はレコード会社から強要された無理やりな80年代メタル作品だったのではと勘ぐってしまうのですが、穿った見方でしょうか。

ただやはりジョー・レステが2001年に結成したBEAUTIFUL CREATURESのアルバムを聴くと、そうした思いが強くなる独特のウネリを見せていただけに、このバンドの悲劇性を感じずにはいられません。

時代はやがてメタリカ以降とも言える次代のバンド達が、ラップやインダストリアルとのミクスチャーにより90年代モダン・ヘヴィネスへと雪崩れ込んでいき、80年代を引きずったガンズ・フォロワーのバンドは時代の徒花と化していったわけです。

そうした事を踏まえて聴くと、LAメタル終焉前に毒々しく咲き誇るかの様に鳴り響く本作は、実に感慨深い1枚なのかもしれません。

2015年3月29日 (日)

MOTORHEAD OVERKILL

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは79年作、モーターヘッドのセカンド・アルバムとなった1枚、「オーヴァーキル」、入荷しました。

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パンクやパブ・ロック・シーンを賑わせていたチズウィック・レーベルを離れ、彼等の最盛期を支えたブロンズ移籍第1弾ともなりました。

ジャケットにはスケールが増大したウォーピッグが描かれ、いよいよモーターヘッドが本格的な爆走モードに入った事を予感させます。

現在でも彼等のアンセム曲として重要なレパートリーとなっているアルバム・タイトル曲は、パンキッシュかつシンプルな疾走チューンではありますが、カオティックなエンディングが妙に後を引くのでも有名だと思います。

調子の狂ったチープ・トリックの様なキャッチーな展開を見せる「PAY YOUR PRICE」、歌詞が思わせぶりなミドル・チューン、「I'LL BE YOUR SISTER」、エディのメロディアスなギターとレミーのワイルドなヴォーカルが独特のグルーヴを生んでいる「CAPRICORN」等、一本調子にならないバラエティに富んだナンバーが目立ちます。

そして決定打はやはりSAXONやZZ TOPも蹴散らすハード・ブギ、「NO CLASS」だと思いますが、スピードこそ他のナンバーより劣りますが、典型的N.W.O.H.M.のモデルとも言えるリフを確立したと言えるでしょう。

全曲を細かく論じたくなる充実ぶりは見事で、結果的には彼等の魅力が全て詰まったアルバムだと思います。

パンク・ファンからも支持されたという事実は良くわかるのですが、鋭利なリフ、メロディの良さで集約されていることからも、個人的にはメタルと呼ぶに相応しい名盤だと信じています。

2015年3月28日 (土)

PINK CREAM 69 GAMES PEOPLE PLAY

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

93年作、ピンク・クリーム69のサード・アルバムにして、フロントマンのアンディ・デリス在籍時の最後のアルバム、「ゲームズ・ピープル・プレイ」、入荷しました。

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ジャーマン・メタルという一つのジャンルが、スコーピオンズやアクセプト、またはハロウィンといった場先人達が、世界のメタル・シーンで大活躍する中、多くのフォロワーを作ってきた中、時代は確実に塗り替えられる事になります。

パワー・メタル、メロディアス・ハード、様式美ハード・ロックといったジャーマンの伝統も、グランジ、オルタナの洗礼を避ける事はできませんでした。

本作におけるその影響は確かにあるのでしょうが、元々持ち合わせていたアンディ・デリスのメロディ・センスが残されているのが目立ちます。

彼等の個性でもあった欧州特有の哀愁感や、日本人にとってはたまらない歌謡曲的なベタなメロディただはスポイルされた事により、90年代メタルの混迷期にありがちなヘヴィ&ダークが前面に押し出されています。

アンディがハロウィンへ加入する事により、このバンドのファン層もかなり変化したと思いますが、ユニークなメロディ・メイカーであった彼が、時代とレコード会社と戦いながらバンドの方向性を模索していた感もあり、本作の端々にその実験性や歌唱法が見られるのも特徴かもしれません。

「SOMEDAYS I SAIL」や「STILL ALIVE」といったメロディアスなナンバーに、やはり鳥肌ものの美しさやドラマ性が健在なだけに、90’sという時代を恨めしく思ってしまったりします。

2015年3月27日 (金)

W.A.S.P. THE NEON GOD -PART 1- THE RISE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

W.A.S.P.のデビュー20周年、通算11作目となったアルバムで、92年作の「THE CRIMSON IDOL」以来のコンセプト作、「ザ・ネオン・ゴッド PART 1 ザ・ライズ」、入荷しました。

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本作リリースから約半年後、「THE NEON GOD -PART 2- THE DEMISE」が発表され、2枚の対となった大作となっています。

ストーリーはどうもジェスという少年の一生を描いたものの様で、孤児であり虐待を受け育った主人公が、やがて教祖の様な存在へと成長し人々を操っていくという、目新しいものではけっしてないものなのですが、本作を聴く限りではメタルとしての語り口、ブラッキーのドラマティックなセンスがかなり盛り上げてくれています。

QUIET RIOTのフランキー・バネリがサポートして参加した最後の作品で、新たに参加しているダレル・ロバーツなるギタリストがブラッキーの創造性の具現化に貢献しています。

すでに随分前からインテレクチュアルな資質を隠そうともしていないブラッキーですが、この人の本質は正統派メタラーとしてのソング・ライティング・センスにあると思われ、本作ももちろんストーリーを気にせず聴き込む事ができるものとなっています。

キャッチーとも言えるメロディは健在で、よりヴォーカリストとして饒舌になった表現力により、かなりメロディアスなナンバーも違和感なく聴かせてしまうのは見事だと思います。

こうしたコンセプト・アルバムが、かなり限定された世界観をイメージを想起させるのは仕方ない事ですが、そうしたデメリットがけっしてノイズにならずに一流のメタル作品として成立しているのにも頭が下がります。

2015年3月26日 (木)

HOUSE OF LORDS WORLD UPSIDE DOWN

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

メロディアス・ハードの砦を強靭なサウンドで死守し続けるハウス・オブ・ローズの、通算5作目となったアルバム、「ワールド・アップサイド・ダウン」、入荷しました。

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今や唯一のオリジナル・メンバーであり、看板ヴォーカリストであるジェイムズ・クリスチャンが新メンバーを集め、このバンドの基本路線を一人背負って立つ形となりましたが、壮大かつドラマティックな様相はますます強まっています。

前作から正式に脱退をしていたバンドの創設者、グレッグ・ジェフリアがキーボードでゲスト参加している事もあり、バンド・サウンドの厚さも見事なものとなっています。

このジェフリアとクリスチャンという人は、おそらく元々似たような資質も持っていたミュージシャンと思われ、優れたメロディを過剰とも思えるゴージャスなアレンジで聴かせるという事に長けている気がします。

ルー・グラムとデヴィッド・カヴァーデイルの中間に位置する、とでも表現できそうなセクシー、ハスキーな声もたまりません。

結局この声が武器となり、どんなメロディでも説得力を生んでしまうのだと思いますが、妥協する事なく燃え上がる様な美麗な旋律を追求しているのには本当に頭が下がります。

メタリックなエッジも十分で、AORではなくHR/HMバンドとしての自覚も余程強いのだと思います。

華麗で重厚、ポップではなくアダルト、中途半端なバラードは無く、とことん煮詰められたメロディアス路線は、さすがに簡単に揶揄する事ができない程の完成度を誇っているのは誰の目にも明らかではないでしょうか。

単なる80年代プログレ・ハードのエピゴーネンで終わってはいないと信じるに足る風格を漂わせる1枚です。

2015年3月25日 (水)

JOHN WAITE NO BRAKES◆MASK OF SMILES

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

数々の名盤を2in1CDとしてリマスター化、リイシューしているイギリスの名門レーベル、BGOがジョン・ウェイトのアルバムをカップリングしてくれました。

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84年作のセカンド・アルバム、「NO BRAKES」と、85年作のサード・アルバム、「MASK OF SMILES」が、それぞれ全曲収録されています。

全米No.1ソングとして名高い「MISSING YOU」を収録したセカンド・アルバムは、元パティ・スミス・グループのキーボーディスト、ブルース・ブロディのニュー・ウェイヴ・タッチのシンセが程良い味付けになっているハード・ポップ作になっています。

ちなみにやはりパティ・スミス・グループでブロディと共に活動していたアイヴァン・クラールは、ギタリストしてジョン・ウェイトのソロ・デビュー作、「IGNINITION」、そして「MASK OF SMILES」ではジョンとの共作で楽曲提供をしています。

両作ともバラエティに富んだ作風ながら、とっ散らかった印象が全く無いのは、個性的なジョンの声と80年代的アレンジによりキラキラ度が優れていたからだと思います。

どんなタイプのナンバーでも器用に歌いこなす人ですが、やはりハード・ロック・シンガーとしての魅力が光るメタリックな曲、そしてせつなさがたまらないバラードでの輝きが目立ちます。

サード・アルバムでは、マーヴィン・ゲイが65年にヒットさせたスモーキー・ロビンソン作の曲、「Ain't That Peculiar」をカヴァーしているのですが、これが見事に80'sニュー・ウェイヴと化しているのが興味深いところです。

前述の大ヒット・シングル、「ミッシング・ユー」の一発屋的なイメージも当時はあったのかもしれませんが、「Tears」、「Every Step Of The Way」、「Welcome To Paradise」といったスマッシュ・ヒット曲も見逃せません。

ベイビーズ、バッド・イングリッシュと、バンドのヴォーカリストとしての顔の方が有名なのかもしれませんが、この頃の彼の艶っぽさはビリー・スクワイアやラヴァーボーイといったヒット・メイカーと同列に語られるべき魅力に溢れていたと思います。

2015年3月24日 (火)

TYGERS OF PAN TANG BURNING IN THE SHADE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは87年作、タイガース・オブ・パンタンの通算6作目となったアルバム、「バーニング・イン・ザ・シェイド」、入荷しました。

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随分とサジェスティブなジャケットのイラストが、これまでの彼等のストレートなタイガー路線とは違い驚かされるのですが、サウンドの方もかなり新鮮なものとなっています。

彼等の絶頂期を象徴する82年作の「THE CAGE 危険なパラダイス」から始まったポップ指向は、ここへ来ていよいよ極みを見せ、キラキラしたキーボードを主体としたメロディアス・ハード色が前面に出されています。

すでにオリジナル・メンバーはドラムのブライアン・ディックのみとなり、なんとヴォーカルのジョン・デヴァリル、前作の「THE WRECK-AGE」から参加したギタリスト、スティーヴ・ラムの3人編成となっています。

数々のバンドに楽曲提供をしているコンポーザー、スティーヴ・トンプソンがキーボード兼ソング・ライターとして参加しているのですが、直近のタイガースの3作ではこの人の貢献が実に大きく、まるで別バンドとしてのポップ・センスを演出しています。

オープニング・ナンバーから、アメリカン・プログレ・ハードの様な陽性の高揚感が目立つアレンジ、それに対しデヴァリルのウエットなヴォーカルが独特の哀愁感を織り成すというユニークさはあるのですが、あまりにも甘すぎるメロディにびっくりする人も多いと思います。

以前の研ぎ澄まされたメタリックなエッジはもうどこにもありませんが、曲の完成度がかなりのもので、彼等がデフ・レパードの様に大成しなかったのが本当に不思議でなりません。

同時期のSAXONもこういった路線変更をしていましたが、本作の様な開き直ったかの様な徹底ぶりではなかったと思います。

少し薄っぺらく響くサウンド・プロダクション、ジャケットのチープな印象がどうしても気にはなりますが、N.W.O.B.H.M.がいかにドラスティックな変化を遂げてきたかという事を思い知らされる1枚で、なかなか感慨深いものがある隠れ名盤です。

2015年3月23日 (月)

BUCKCHERRY ALL NIGHT LONG

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

バックチェリーの2010年作、通算5作目となったアルバム、「オール・ナイト・ロング」、入荷しました。

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06年の「15」以来、快進撃を続けている彼等ですが、基本何も変わらずのマイペースながら、相変わらず高いソング・ライティングを誇っています。

前作に引き続きヒット・メイカー、マーティ・フレデリクセンを共同プロデューサーに迎え、エンジニアにはAC/DCの最新作、「ROCK OR BUST」でも手堅い音作りをしているマイク・フレイザーが加わっています。

硬質で乾いた質感に加え、色気のあるナンバーではしっとりとした部分も増えていますが、彼等の基本路線は70年代王道ハード・ロックのエッセンス、パンキッシュな荒々しさ、加えてとびっきりのお涙頂戴センスと、これ以上でもこれ以下でもないと思います。

器用なバンドではないと思いますが、得意技の完成度は半端ないといった感じでしょうか。

ジャケットにアップで映るのはファーストではイラストだったボディ・ペインティングの女性、今回はインナーで実写版として登場しています。

このモデルの女性がまたすごく魅力的なので、必見、とさせて頂きます。

ガンズやモトリーはいなくなり、エアロスミスのバラード比率がどんどん高くなる現在、彼等にアメリカン・ハードの未来を託しても間違い無いと思います。

最早金太郎飴的なアルバムを作る事にかけては、それこそAC/DCにも近い立ち位置を確立した様にも思われ、どうかこのまま突っ走っていって欲しいと思います。

2015年3月22日 (日)

JOURNEY DREAM, AFTER DREAM

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは80年作、ジャーニーが手掛けたサントラとして名高い1枚、「夢・夢のあと」、入荷しました。

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同年のヒット・アルバム、「DEPARTURE」を携えて2回目となった来日公演時に、なんと僅か1周間というハード・スケジュールの中でレコーディングされたようです。

日本で制作されたため、ストリングス、ブラスには日本人ミュージシャンが参加し、中でも当時THE SQUAREのメンバーだった伊東たけしが参加しているのも興味深いところです。

映画の内容については詳細は良く知らないのですが、モロッコを舞台とした幻想的なストーリーの様で、ジャーニーも当然インストを中心としたサウンドを展開しています。

フュージョン・タッチというよりは、完全に初期のプログレッシヴなメロディで埋め尽くされ、本作が彼等の重要な分岐点ともなった気がしてなりません。

ご存知の様に、以降のジャーニーはライヴ・アルバムを挟み、「ESCAPE」、そして「FRONTIERS」と現在のメロディアス・ハードの礎となるアルバムを立て続けにリリースしますが、そのドラスティックなサウンドの変化はジョナサン・ケインの加入によるのももちろん大きいと思われます。

ただスティーヴ・ペリー加入後の3部作で作り上げたポップなアメリカン・ハードと、前述の2作品の間に位置する本作での静かに燃え上がる様なプログレ・ハード路線は、彼等の親しみやすいキャッチーさにドラマ性を盛り込む事を発見させたのでは、と勘ぐってしまいます。

特にヴォーカル・ナンバーとして収められた3曲には、後の名パワー・バラード、「Mother, Father」や、
あるいは2002年にリリースされたミニ・アルバム、「RED 13」に収録された「Walkin' Away from the Edge」への布石となっていると思います。

類まれなる表現力を持ったヴォーカリストを擁し、イマジネーション豊かなサウンドを卓越したテクニックで紡ぎ出すバンドが、例え映画のサントラとは言え、ここで自分達のクリエイティビティを自由に発展させたというところなのだと思います。

その結果ポップからハードへ、更にドラマティックでメロディアスへと、昇華する事に勢いづいた気がするのです。

その切り札とでも言うべきせつないバラードで、本作のラスト曲である「LITTLE GIRL」は、確実に以降の大躍進を予見させるものとなっています。

この1曲だけのためでも、必聴と言える作品だと思います。

2015年3月21日 (土)

DORO DORO

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ジャーマン・パワー・メタル界の姐さん、ドロが華麗にポップ・メタル界に殴り込みをかけたソロ第2弾アルバム、「ドロ」、入荷しました。

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エグゼクティヴ・プロデューサーとしてジーン・シモンズが担当、そして共同プロデュースは現KISSのトミー・セイヤー、更にDEEP PURPLEやMR. BIGとの仕事で有名なパット・レーガンの名が並んでいます。

ジャケットに映る彼女の姿は、かなりのセクシー路線。

どうもプレイボーイ誌で有名なカメラマンが撮っている様で、胸元に広がる金髪がなんとも悩ましいのですが。

WARLOCKでのハスキーなパワフル・ヴォイスのイメージが強かった人ですが、オープニングから結構ソフトなクリーン・ヴォイスを聴かせてくれます。

サウンドはかなりアメリカン・メタル色がやはり強くなり、KISSの81年の問題作、「エルダー 魔界大決戦」に収録されていた「ONLY YOU」のメロディアス・ハード・ヴァージョンでのカヴァー、トミー・セイヤー作のBLACK  ’N BLUE時代のナンバー、「ROCK ON」のカヴァーが聴きものです。

他にも60年代のガレージ・サイケ・バンド、エレクトリック・プルーンズのカヴァー、「I HAD TOO MUCH TO DREAM」が80年代メタルっぽくアレンジされています。

ジーンが他にも楽曲提供をしているためか、ベタなメタル・ソングが目立ちますが、少し前のリタ・フォード路線を狙った感じもあり、ドロ姐さんのドスの利いた声にピッタリのハード・ロック・アルバムといった感が強いです。

特にジーンとトミーの師弟コンビと言える組み合わせが、現在のKISSにも通じるサウンド・プロダクションをすでに確立したとも言えるので、なかなか興味深い1枚ではあります。

個人的にはパワー・バラード・ナンバーの「ALIVE」での、綺麗めのハイトーンによる熱唱ぶりにノックアウトされました。

2015年3月20日 (金)

TYGERS OF PAN TANG LIVE IN THE ROAR

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

タイガース・オブ・パンタンの2003年のライヴを収録した1枚で、4代目ヴォーカリスト、リッチー・ウィックスを擁したラインナップでのアルバム、「ライヴ・イン・ザ・ロア」、入荷しました。

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当時の最新スタジオ・アルバム、「Noises from the Cathouse」からのナンバーが中心となりますが、彼等の全盛期と言える80年代のナンバーも披露してくれています。

かなりソウルフルに歌い上げるヴォーカリストの個性が、バンドのカラーを微妙に変化させていたとも思える時期で、「Don’T Stop By」や「Hellbound」といったナンバーでも、ジョン・サイクス、ジョン・デヴァリル時代の独特のスピード感よりもメロディを重視した歌い回しは、昔からのファンには違和感を与えるかもしれませんが、この時代の彼等の魅力でもあったと思います。

アルバム・タイトルに使われているROARは、「咆哮、轟音」といった意味があると思いますが、極端に歓声やライヴ時のノイズが抑えられたミックスなのか、まるでスタジオ・ライヴの様な淡々とした流れが気になりますが、曲の良さとバンド・サウンドの安定感により一気に引き込まれてしまいます。

基本的にはキャッチーなリフを中心とした、ポップになる寸前のところでメタリックさを保っているバンドだけに、ライヴ映えするナンバーも多いのだと思います。

ラストではテッド・ニュージェントのカヴァー、「傷だらけの野獣 Cat Scratch Fever」をやっているのですが、これがまたバンドにとってはピッタリなものとなっています。

2015年3月19日 (木)

GARY MOORE A DIFFERENT BEAT

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ゲイリーよ何処へ行く第2弾となったアルバムで、97年の「DARK DAYS IN PARADISE」に続く打込み系に目覚めたサウンドを展開した意欲作、「ディファレント・ビート」、入荷しました。

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前作ではゲイリーとは70年代から馴染みのあるクリス・タンガリーディスがプロデューサーに迎えられながら、デジタル・サウンドへの急接近がファンを驚かせたわけですが、本作では89年作の「AFTER THE WAR」以来エンジニアとして活躍してきたイアン・テイラーが共同プロデュースを務めています。

このテイラーさんは実はかなりの凄腕エンジニアで、これまでAC/DCやSCORPIONS、SAXON、そしてCHEAP TRICKのプロデューサーとして、特にギター音をダイナミックに聴かせる音作りに長けた人です。

そのCHEAP TRICKの曲でも有名な「SURRENDER」、もちろん同名異曲になるのですが、ここではゲイリー版トリップホップと言えそうなミステリアスなバラードとなっているのが耳を惹きます。

前作では旺盛な雑食性が目立ったと言うか、消化不良気味だったと言うか、インパクトだけが印象強いものとなりましたが、本作ではバックに同じメンバーを揃えた事もあり、良く咀嚼ができていると表現できると思います。

イアン・テイラーとの合体により、ゲイリーのブルース色も程よく生かされ、ジミ・ヘンドリックスの「FIRE」のカヴァーは、少しテンポアップしながらもほぼオリジナルに近い再現がされています。

ファットボーイ・スリムのブレイクビーツを導入した、その名も「FATBOY」や、曲名に唯一BLUESと入った「HOUSE FULL OF BLUES」のデジタル・ハード・ロックと言えるアレンジ、モダン・カントリーとでも表現できそうな「BRING MY BACK」等は、ゲイリーの研究熱心な結果であったと思います。

本作を以ってゲイリーの大胆な音楽探検は終結を見たのですが、かなりのやり尽くした感は確かに感じられると思います。

端々で聴けるゲイリー節が、再び彼をブルースへと回帰していく事を予想させる点も興味深いところで、そうした意味では晩年のゲイリー作品を考えると本作はやはり必要な寄り道であったのでしょう。

2015年3月18日 (水)

TEAZE ONE NIGHT STANDS

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは79年作、カナディアン・ハード・バンド、ティーズのサード・アルバムとなった1枚、「ワン・ナイト・スタンズ」、入荷しました。

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プロデューサーは同郷の先輩格バンド、エイプリル・ワインのマイルズ・グッドウィンが担当し、トライアンフやラヴァーボーイ、ラッシュ、ブライアン・アダムス等、盛り上がろうとしていたカナダのロック・シーンを牽引すべく力の入ったアルバムとなっています。

当時日本ではスターズやエンジェル、パイパー、チープ・トリックといった新しいロック・ヒーローの発掘に余念が無く、このティーズも同列に並べられ、来日公演がライヴ・アルバムとしてリリースされる等、アイドル的人気も誇っていました。

ジャケットに映る4人は確かに新世代のハード・ロック・バンドとして見栄えもいいのですが、驚かされるのはその本格的なメタルぶりです。

ツイン・ギターにベーシスト兼ヴォーカリストにドラマーという構成なのですが、まずブライアン・ダンターのヴォーカルのカッコ良さにしびれます。

ソウルフルでストロングなスタイルなのですが、時にゲイリー・バーデン、そして時にブルース・ディッキンソンやグラハム・ボネットまで思い起こさせるのですが、褒めすぎでしょうか。

典型的なアメリカン・ハードのカラッとしたダイナミズムをベースに、ファンキーなハード・ロック、NWOBHMにも通じる疾走するリフ、更にはムーディーなホーンを導入したバラード等、かなりバラエティに富んだ内容なのですが、硬質なツイン・ギターとパワフルなヴォーカルがグイグイ引っ張り、一気に引き込まれてしまいます。

彼等は80年に4作目をリリースし、その後消滅してしまった様ですが、もう少し踏ん張ればもっと名を残せたに違いない実力を持っていたと思います。

同時代のバンドと比べると、ハード・ポップ的な人懐っこさが足りなかったのかもしれませんが、彼等のこのストイックな姿勢と適度な色気を持った70年代ハード・ロックの妖しさはたまらない魅力に溢れています。

2015年3月17日 (火)

THIN LIZZY VAGABONDS OF THE WESTERN WORLD

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは73年作、シン・リジィのサード・アルバムとなった1枚、「西洋無頼(ゴロツキ)」、入荷しました。

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「西洋無頼(ゴロツキ)」と読ませる当時の邦題のセンスが、いかにも70年代という感じがしますが、このバンドの個性が固まる前の荒々しいサウンドが逆に新鮮な傑作です。

前作ではキーボード、メロトロンを導入し、サイケ、プログレからの影響もうかがえましたが、ここではトリオ・バンドとしてのブリティッシュ・ハードに徹しています。

初代ギタリスト、エリック・ベルが在籍した最後のアルバムで、彼の情感溢れるブルージーなプレイと、フィル・ライノットのソング・ライターとしての才気がいよいよ目覚めた感があるナンバーが揃っています。

初期の代表曲となり、以降のリジィ節の雛形ともなった「ザ・ロッカー」を始め、ブルースからの影響もありながら、粘っこさよりもしなやかさが売りの新しい英国ハードの息吹が少しずつ感じられます。

本作からチェゲバラのシルエット画の作者として有名なイラストレイター、ジム・フィッツパトリックがジャケットを担当し、後に「ナイトライフ」、「脱獄」、「サギ師ジョニー」、「ブラックローズ」を手掛け、バンドの黄金期を共に作り上げています。

次作からのツイン・リード体制がやはりこのバンドの伝説の始まりになったわけですが、本作での魅力的なメロディ、バラエティに富んだセンスは、フィルのミュージシャンとしての転機にもなったと思われる程魅力的なため、是非一度聴いてみてほしい1枚です。

2015年3月16日 (月)

XYZ XYZ

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

ドン・ドッケンのプロデュースにより、鳴り物入りでデビューしたXYZの89年作の1st、「XYZ」、入荷しました。

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時代は確実に80年代メタル衰退期に突入してはいましたが、爪痕はしっかりと残すインパクトはあった1枚だと思います。

ヴォーカリストは確かにDON DOKKENを思わせる声質ですが、より男臭くエモーショナルな歌唱をする人で、切れ味の良いギタリストもやはりジョージ・リンチを思い出さずにいられません。

DOKKENの二番煎じとして吐き捨てるにはあまりにもったいなく、メロディ至上主義を掲げる人であればむしろ必聴盤と言えるのではないでしょうか。

どんな形容をしたところで、あるいはどんなバンドと比較したところで、最終的にはどれだけ良質なメロディが詰め込まれているかに尽きると思いますが、そうした意味では本作は特に2曲程語りたくなるナンバーが存在しています。

「WHAT KEEPS ME LOVING YOU」は思いっきりWHITESNAKEの「IS THIS LOVE」、そしてジョン・サイクスのギターを彷彿させますが、情感タップリのヴォーカルとキーボードのアレンジが絶妙なサウンドが、パワーバラードのツボを知り尽くしたとも言える哀愁感、高揚感を演出しています。

「SOUVENIRS」はアコースティック・タッチで始まるバラードですが、やはり後半は燃え上がる様にドラマティックな展開を見せる美メロ・ナンバーとなっています。

2曲ともバラードではあるのですが、ほぼ同時期にSTEELHEARTが「SHE'S GONE」1曲だけで、多くのHR/HMファンの記憶に残った様なインパクトがある気がします。

もちろんメタリックなエッジも軽く及第点をクリア、永遠の80’sメタルと言えるものを持っているのですが、このアルバムは前述の2曲を聴くためだけでもかなりオススメできます。

2015年3月15日 (日)

HONEYMOON SUITE HONEYMOON SUITE

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全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは84年リリース作、カナダのバンド、ハネムーン・スイートのデビュー・アルバム、「ハネムーン・スイート」、入荷しました。

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キーボードを含む5人組で、同時代のラヴァーボーイとも比較する事もできますが、ハネムーン・スイートの方がよりエレ・ポップ的要素を隠さないポップ・バンドであったと思います。

バンド名、そして本作のジャケット・デザインのセンスの良さから、思わずジャケ買いしてしまいそうな好盤の香りがプンプンしていますが、良い意味で期待を裏切られる様なサウンドがユニークです。

気になるので調べてみたら、ジャケットのデザインを担当しているのはカナダのイラストレーター、ディーン・モッターというイラストレーターが関わっていて、トライアンフ、ラヴァーボーイのアルバム、そしてアンヴィルの「メタル・オン・メタル」(実にカッコいいジャケでした)を手掛けている人らしいです。

シングル・カットされた「New Girl Now」がアメリカでもスマッシュ・ヒットを記録、全編当時の80’sポップ・シーンにピッタリなラジオ・フレンドリーなナンバーが揃っています。

疾走するハード・ポップ・チューンも見られますが、英国ニュー・ウェイヴ的なシンセ多用とミステリアスなメロディ、加えてヴォーカリストのクセのある粘っこい鼻声が独特の個性を生んでいます。

彼等は以降HR/HM色を強めていきますが、この時点ではRUSH+LOVERBOYというカナディアン・ハードの美味しいとこ取りをした様なサウンドを目指したのでしょうか。

多少消化不良気味になるメロディの半端さが気になりますが、それも本作をユニークしている材料となり、このいかがわしさすら漂う80年代サウンドには不思議な魅力があるのは確かです。

2015年3月14日 (土)

WIG WAM WIG WAMANIA

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日本では本作がデビュー盤として紹介され、キワモノ扱いギリギリの所で話題を呼んだウィグ・ワムのセカンド・アルバム、「彼女のすべてを歌に」、入荷しました。

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ジャケットに映る彼等の出で立ちは、これは「確信犯」という言葉も堂々と誤用していいと思えてくる程素晴らしい80'メタル集となっています。

黄金のコーラス、フラッシーなギター、そして大合唱必至のスーパー・キャッチーなサビは、良く研究し尽くしているに違いない完成度を誇っています。

BON JOVI、DEF LEPPARD、DOKKEN、WHITESNAKE、KISS、FIREHOUSE、WINGER等々、時にはナックの「マイ・シャローナ」?、と思わせるリフまで飛び出し、どこかで聴いた事あるメロディが出てくるわ、出てくるわ、で一気に聴かせてくれる1枚として重宝できます。

彼等がけっしてパロディ・バンドでもパクリ屋でもないのは、各メンバーの実力やとにかく良いメロディを作ろうとしている姿勢が見られる事からも良く伝わってきます。

ノルウェーという神秘的なイメージの強い地から、彼等の様なキラキラ、ケバケバした甘いバンドが登場してくるのはかなり意外なのですが、北欧メタル、それもとりわけブラック・メタルが生まれたその片隅で、反動の様にして80's回帰を試みたバンドが出現したのはむしろ必然だったのかもしれません。

80年代を通過してきた人にとっては絶対否定できないポップ・メタルは、21世紀にあっても有効性を持っていたという事を見事証明してくれた1枚だと思います。

2015年3月13日 (金)

CHEAP TRICK ROCKFORD

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前作から3年ぶり、デビューから30周年を迎えようとするチープ・トリックが放った通算15作目のスタジオ・アルバムで、彼等の代表作として今後語り継がれるべき傑作、「ロックフォード」、入荷しました。

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LAメタル、グランジとシーンの変化毎に、彼等の名がリスペクトの対象として挙げられてきましたが、それを当の本人達はあえてスルーする様に、彼等のサウンドはマイペースこそ保たれてはきましたが、本来のパワー・ポッパーとしてのキラキラしたセンスは封印されてきた感もあった気がします。

本作1曲目から、「グリーングリーン」を思わせるメロディと共に弾けだすポップネスは、アルバムへの期待を抱かせてくれますが、予想以上のカタルシス、そしてもうこれで終わってしまうの、という名残惜しさまで与えてくれます。

「天国の罠」、「ドリーム・ポリス」、そして本作、その後に「ワン・オン・ワン」と、もし彼等をちゃんと聴いた事が無い人かいたら、そう薦めてあげたいです。

スティーヴ・アルビ二、クリス・ショウ、ジャック・ダグラス、ジュリアン・レイモンドと、彼等にとってはお馴染みと言えるプロデューサー、そしてPINKやアギレラの楽曲提供者として有名なリンダ・ペリーとの意外なコラボも含め、ほぼバンドのセルフ・プロデュースとなり、アルバム名は彼等の結成地である地名が冠せられています。

「COME ON COME ON COME ON」や「O CLAIRE」といった、昔からのファンには懐かしい曲名がもじられていたり、ルーツ回帰と言う事もできるかもしれません。

ただこのバンドの場合、基本はずっと変わってこなかったわけで、それはAC/DCとは少し違った方法で金太郎飴的なアルバムを作り続けてきたわけです。

ポップで楽しくて、元気よくて、ちょっぴりせつなくて、70年代のビートルズとまで形容された彼等の骨格が、ここへ来てより露わになっただけなのだと思います。

全曲がシングル・カット可能、しかもその全ての曲に過去のチープ・トリックのナンバーの面影が漂っていながらフレッシュ極まりない、という奇跡的な結果になっているのです。

例えばそれは「High Roller」を思わせる「This Time You Got」だったり、「One On One」のリフを思い出させる「If It Takes A Lifetime」だったり、「Gonna Raise Hell」のパンク・ヴァージョンと言えそうな「One More」だったり、そしてあの「Voices」と並ぶ名バラードとなった「All Those Years」だったりと。

それこそ全曲が過去と同等、もしくはそれ以上の輝きを持っているのです。

これは停滞やワンパターンではなく、明らかに彼等の強力な個性であると思います。

この劇的な若返りは、次作でもあり、現在のところ最新スタジオ作である「ザ・レイテスト」ではアダルトなポップ・バンドとしての貫禄へと昇華されてはいますが、もう1枚この路線で是非アルバムを作って欲しいと思えてなりません。

2015年3月12日 (木)

THE BABYS BROKEN HEART

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オリジナルは77年作、前作から1年と空けずにリリースされたベイビーズのセカンド・アルバム、「ブロークン・ハート」、入荷しました。

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それまでのブリティッシュ・ハードの流れを変える洗練されたハード・ロック・センスを持ちながら、ポップな側面が強かった事とアイドル的ルックスに恵まれていた事で、かなりバンドの受け入れられ方が中途半端なものとなっていた気がしますが、本作ではヒット・ソングも収録していたためにポップ・バンドとしてより注目される事になりました。

レイ・ケネディ作の「Isn't It Time 愛の出発」は、ホーン・セクション、女性コーラスを導入した70年代ポップ・ロック然としたキャッチーなナンバーですが、彼等の本領はその他の曲にあったと思われます。
(後にレイ・ケネディ自身も80年代のソロ・アルバムでセルフ・カヴァーしていますが、本作のアレンジがデヴィッド・フォスターにより、ほぼ流用されています)

プロデュースにはロン・ネヴィソンが起用され、彼がUFOとの仕事でも得意としていたストリングスを多用したドラマティックなハード・ロック・サウンドが全体を占めています。

ツェッペリンをメロディアスにした様な「And If You Could See Me Fly」、甘いハード・ポップ・センスが炸裂するアルバム・タイトル曲、WHITESNAKE風のアダルトなハード・ロック、「Rescue Me」等、当時のバンドとしてはかなりバラエティに富んだセンスを展開しています。

ドラマーのトニー・ブロックがヴォーカルをとるナンバー、「Silver Dreams」では、ジョン・ウェイトよりも更に甘くソフトな声により、AORとしての側面が強くなっているのもユニークです。

加えてバラードの完成度も高く、彼等がもっと大成してもおかしくなかったと思うのですが、アイドル・バンドとしてのイメージが強すぎたのか、あるいはキャッチーすぎる内容が時代を先行しすぎていたのかもしれません。

ジョン・ウェイト、ジョナサン・ケイン(本作ではまだ未参加です)を輩出したバンドとして有名ですが、その音楽性はもっと再評価がされてもいいと思われます。

2015年3月11日 (水)

GREAT WHITE GREAT WHITE

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オリジナルは84年作、グレイト・ホワイトのメジャー・デビュー作となった1枚、「グレイト・ホワイト」、入荷しました。

ショップはこLA出身、当時はまだキーボードレスの4人組、金髪のメンバーを含むヴィジュアルは、初期LAメタルの妖しさを伴い、完全にサウンドもその流れに沿ったものでした。 同じ年にはRATTがデビューを果たしていますが、本作収録の「STICK IT」等は、そのRATTがやっていてもおかしくないキャッチーなリフを持っています。

当時はそうした経緯からLAメタル一派のバンドとして日本でも紹介されていましたが、本国アメリカではなんとセールス不振のためEMIから本作のみで切られてしまい、モトリーやラットの様な華々しいスタート・ダッシュができませんでした。

確かにMTVやラジオ向けのポップなキラー・チューンこそありませんが、曲の完成度は半端ではありません。

THE WHOのカヴァー、「SUBTITUTE 恋のピンチヒッター」の選曲センスやアレンジも見事で、市場に対する色気も十分なのですが、上手すぎるヴォーカリスト、ジャック・ラッセルの表現力は当時のシーンにはアダルト過ぎたのかもしれません。

以降のブルージーな味わいやツェッペリン色は一切皆無、メタリックなミドル・テンポのナンバーを主体に、メロディアス・ハードとしてのメロディも兼ね備え、キラキラした派手さよりも重厚さが目立つLAのメタルとでも言えそうなものとなっています。

本作中最も速いナンバーと思えるラスト曲、「DEAD END」にしてもかなりメロディアスなのですが、上品とも思える大人の香りが強いのがユニークです。

おそらくこの時期からかなり器用なバンドだったと思え、「こんな感じのが流行ってるんでしょ?」的な勢いだったんじゃないでしょうか。

いずれにしても80年代メタルの隠れ名盤の一つであるのは、間違いないと思います。

ちなみに大変残念な事なのですが、本作にももちろん参加し、バンドの80年代を支えてきたオリジナル・メンバーであるベーシスト、ローン・ブラックは2013年に他界しています。

ちら

2015年3月10日 (火)

W.A.S.P. KILL FUCK DIE

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W.A.S.P.の97年作、通算7作目となったアルバムで、オリジナル・メンバーであったクリス・ホルムズが復帰した事で初期のワイルドかつナスティな部分が際立った1枚、「キル・ファック・ダイ」、入荷しました。

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なんとクリスはあのリタ・フォードと結婚した事を機にバンドを脱退していた様で(結婚生活はすぐ終焉したそうです・・・)、その後沈黙を守っていましたが、ブラッキー・ローレスに本作制作前に連れ戻されたそうです。

近作ではシリアスなコンセプト・アルバムが続き、ブラッキーの知的な面が目立っていましたが、本作の強力なアルバム・タイトルのインパクトはデビュー時の衝撃を思い出させます。

どうも「K.F.D.」と略されて紹介される事も多いこのタイトル、歌詞の内容もそのまんまで、略称となるのも仕方の無いところかと思われます。

ギタリストとしてもシンプル、キャッチーなリフを得意とするクリスが戻った事により、サウンドも80年代のW.A.S.P.節が帰った感があります。

インダストリアル・メタル的な味付けや、プログレッシヴな香りのするミステリアスなナンバーもあるのですが、ブラッキーのヴォーカルが飛び出した途端にW.A.S.P.として機能してしまうのが見事です。

日本盤に収められた「TOKYO'S ON FIRE」は、日本のファンのために作られた特別なナンバーで、かつてBON JOVIやY&Tが見せてくれたTOKYOへの愛が感じられるものとなっています。
(バリバリのメタル・ナンバーですが)

実は地道な活動、そしてアルバム・リリースを続け、現在も尚ブラッキー・ローレスのライフワークとした続いているW.A.S.P.ですが、クリスの持つ粗暴な魅力、そしてセックス、死、ホラーといった題材をストレートにわめき散らすスタイルこそが、このバンドの最も魅力的なところだと思います。

本作ではかなり成熟した曲作りもされている気もしますが、バンドの原点でもあるそうした猥雑な魅力が現れている力作ではないでしょうか。

2015年3月 9日 (月)

STEEL PANTHER FEEL THE STEEL

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LAメタルの最もキラキラした部分、そして装飾過多な故生まれる滑稽な部分を大真面目に再現してみせたスティール・パンサーのデビュー・アルバム、「鋼鉄の女豹」、入荷しました。

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各メンバーが確かなテクニックを持ち、おそらく80年代メタルへの尽きない愛情をギャグと図太いパロディ感覚で一気に聴かせてくれます。

下世話な歌詞とライヴ・パフォーマンスは、80年代を知らない若いファンは呆気にとられ、あの頃夢中になっていたオールド・ファンはやり過ぎ感に辟易したかもしれません。

それでもここまで徹底してやられると、笑うばかりでなく、体が自然に反応してしまうのも事実です。

かつて多くのメタル・バンドが恥も外聞も無く繰り返してきた事ですが、若気の至りだったとばかりシリアスな方向性い切り替えてきたのをファンは何度も目撃していると思います。

スティール・パンサーはおそらくこのまま突っ走ってくれると思いますが、KISSの様に永遠のエンターテイナーであって欲しいと思います。

どこかで聞いた事のある様なリフ、メロディの元ネタを探すの馬鹿らしい程、実際良くできたポップ・メタルの応酬に、しかめっ面をしているメタル・ファンはそういないと思います。

パワー・バラードのトキメキ感も、パーティー・ロックのウキウキ感も、バンドの底力により半端ではない魅力を誇っています。

BON JOVIやMOTLEY CRUE、POISONやWARRENTが脱ぎ捨ててしまったLAメタルの華美な装飾を、21世紀に甦らせた意味がどれ程あるのかわかりませんが、目が離せない存在であるのは間違い無いのではないでしょうか。

2015年3月 8日 (日)

SAXON INNOCENCE NO EXCUSE

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オリジナルは85年作、サクソンの通算7作目となったアルバム、「イノセンス・イズ・ノー・エクスキューズ」、入荷しました。

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彼等にしてはかなりサジェスティブなジャケットは、まさに本作のサウンドを暗示しているかの様です。

誰もが恋してしまいそうな美少女に目が釘付けになるのですが、オープニングからデフ・レパードと間違えてしまいそうなメロディアス・ハードが炸裂、その後もLAメタルにも近いミドル・テンポでのキャッチーなリフの嵐が続きます。

前作の「CRUSADER」ですでに始まっていたアメリカン・マーケット狙いのサウンドは、ここで更に洗練され、80年代メタルのお手本的なナンバーで埋め尽くされています。

分厚いコーラス、クリアなギターとフラッシーなプレイ、そしてスタジアム・ロック型のメロディと、これまでのSAXON節はスポイルされていますが、アンセム型のメタル・ナンバーを得意としてきた彼等だけにそんなに違和感が無いのが興味深いところです。

良く言えば実に幅広いセンスを持っていたバンドで、しかも軽く及第点をクリアしてしまう作曲能力も持ちあわせていたわけです。

悪く言ってしまうと、器用貧乏とも思える節があり、N.W.O.B.H.M.から、あるいはバイカーズ・バンドから一気にデフ・レパード寄りに暴走した事が彼等のイメージを中途半端にしてしまったのかもしれません。

ただ曲の充実度は半端ではなく、ポップになったと言ってもけっして軽くなったわけではなく重厚さが残るライト感覚とでも言うべきサウンド・プロダクションも見事です。

個人的にはジャケ買いしても間違いの無い1枚だと信じますし、サクソンのキャリアの中でも最もスマートで綺麗なメタルを鳴らしていた時代の作品だと思います。

2015年3月 7日 (土)

KISS KISS SYMPHONY ALIVE Ⅳ

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常に意外な展開を見せてくれるキッスの2枚組、「アライヴⅣ~地獄の交響曲」、入荷しました。

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当初は2000年にリユニオン・ツアーを収録した「ALIVE Ⅳ」としてリリース予定だったKISSの記念すべきライヴ盤第4弾は、結局03年オーストラリア公演で披露されたオーケストラとの共演ライヴがキッス・シンフォニーと銘打たれ発売されました。

契約上の問題、レコード会社移籍、KISSレーベル設立等々、どうも大人の事情があったようで、本作はメタル界でも最大手と言える英国のインディ・レーベル、サンクチュアリからリリースされています。
(どうもその後UNIVERSALに買収された様で、2012年作の「MONSTER」はユニバーサルからのリリースとなっています)

3部構成となった本ライヴは、KISS単独によるショー(6曲)で始まります。

当時の最新作であった「Psycho Circus」が一番カッコ良く聴こえてしまうのも、KISSの凄さと言えると思います。

DISC ONE後半の5曲はメルボルン交響楽団と共演によるアコースティック・セットとなっています。

「FOREVER」や「SHANDI」といった名曲が、ここで実に美しく生まれ変わっているのは聴きものです。

そして第三部となったDISC TWOでは、KISSとオーケストラとの完全なる共演となり、キッス・クラシックの数々が見事に再構築されています。

元々ボブ・エズリンによる壮大でドラマティックな演出が施された70年代キッスのナンバーは、予想以上にオーケストラと理想的な融合を果たしています。

当日は指揮者や楽団、コーラス隊までがキッス・メイクをしていた様で、会場の盛り上がりぶりも尋常ではありません。

エースはすでに再脱退をしていて、トミー・セイヤーが本格的に代役を務め、KISSのバンド・サウンドもよりメタリックに生まれ変わっています。

アコースティックやシンフォニーといったイメージとは程遠いバンドでもあった気がしますが、「LOVE GUN」や「BLACK DIAMOND」等に至っては、震えが走る程のカッコ良さを覚えずにはいられません。
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2015年3月 6日 (金)

AUTOGRAPH THAT'S THE STUFF

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80年代ヘア・メタルの悲運のバンドと言える、オートグラフの85年作のセカンド・アルバム、「ザッツ・ザ・スタッフ」、入荷しました。

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目を惹くジャケットは、エアロスミスに先駆ける事なんと16年、「JUST PUSH PLAY」でも有名な日本のイラストレーター、空山基氏によるものです。

BON JOVIとほぼ同時期にデビューし、本国アメリカではオンエア率も高く、早くからポップ・メタル・バンドとして名を知られてはいましたが、その後HR/HM隆盛期には波に乗りきれずに終わってしまいました。

一体何故なのか本当に不思議なのですが、本作の完成度もけっして低くはありません。

キラキラしたキーボードと二人のギタリスト、爽やかなコーラス・ハーモニー、そしてキャッチー極まりないメロディと、売れない要素が全く無いと思われるのですが、強いて挙げるならばフロントマンのスティーヴ・プランケットのクセのある声とルックスでしょうか・・・

ただそんな分析ではあまりに失礼なので、もう一度しっかりとこのアルバムを聴いてみる事にします。

確かに耳障りのいいメロディ、手堅いバンド・サウンドが、一気に80年代の空気で包んでくれるのですが、同時代のNIGHT RANGERやボン・ジョヴィとは決定的に違う点が一つある様にも思われます。

それはキラー・チューンの不在、というある意味致命的な欠点なのですが、オートグラフはパワーヒッターではなく、器用に点数を稼がるセンスに長けていたという事なのだと思います。

前述の2バンドにはムラッ気が見られなくもなかったと思いますが、オートグラフは全ての曲が及第点を軽くクリアしながら、100点満点のフックをあえて持とうとせずに気持ちの良さだけを追求していた節があった気がしてなりません。

それだけに飽きずに1枚を安心して聴けるアルバムなのですが、残念ながら80年代という時代は派手なら派手なだけ評価された事もあり、強力な個性を持たない器用さが災いしてしまった感があります。

個人的にはとても好感が持てる人達なのですが、往々にしてこういうバンドが現れては消えるというロックの厳しい現状を象徴しているのも事実だと思います。

2015年3月 5日 (木)

CELTIC FROST INTO THE PANDEMONIUM

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オリジナルは87年作、スイスのカリスマ的バンド、セルティック・フロストのサード・アルバム(フル・アルバムとしては二枚目)となった1枚、「イントゥ・ザ・パンデモニウム」、入荷しました。

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スラッシュ、デスメタル、ブラックメタルの開祖として名高い彼等ですが、ここではそれまでのメタルの系譜とは毛色の違った強烈な個性を確立しています。

ジャケット・アートは、ルネッサンス期の画家、ヒエロニムス・ボスの大作、「快楽の園」の一部が使われていて、地獄を描いたイメージがそのまま引用されています。

そうしたアーティスティックなバンドのセンスがサウンドにも具現化されていて、当時のメタルとしては驚くべき多様性には30年近く経った今でも驚きを禁じ得ません。

基本は正統派メタルとしての骨格をしっかり保っているため、曲によってはキャッチーにも聴こえるのですが、彼等のゴシック指向、更にシンフォニックメタルの原型とも思われる弦楽器の導入、当時ではまだ認知の少なかったと思えるドゥーム色、更にはインダストリアルメタル、スラッシュ然としたスピーディーなリフを交えながら、その雑食性には本当に驚かされます。

アヴァンギャルド・メタルとも形容されていた様ですが、なるほど本作にはピッタリな表現かもしれません。

当時のメタル・シーンは、その過激性を助長するのにスピード、歌詞の深み、あるいは邪悪な要素を強める事に終始していたと思いますが、セルティック・フロストは全く違う平野で荘厳さも感じさせるメタルを鳴らしていた事になります。

その近づきがたいヴィジュアルに反して、かなり聴きやすいのもユニークなのですが、他に比類すべき存在がいないのも事実で、言葉にするのがもどかしい1枚でもあります。

2015年3月 4日 (水)

LUCIFER'S FRIEND LUCIFER'S FRIEND

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オリジナルは71年リリース作、ジャーマン・ハード・ロックの草分け的存在として名高いルシファーズ・フレンドのデビュー・アルバム、「ルシファーズ・フレンド」、入荷しました。

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スコーピオンズよりもデビューが早く、後にユーライア・ヒープに参加するジョン・ロートンを看板ヴォーカリストに擁していた事でも有名だと思います。

オープニングの「Ride In The Sky」からいきなりハイトーン・シャウトが始まりますが、「エッ!移民の歌?」と思う方も多いかもしれません。

これまで「移民の歌」は散々こねくり回され、引用され倒してきた感がありますが、おそらくこのナンバーの完成度の高さはトップ・レベルだと思われます。

時代はツェッペリン、サバス、パープルと、ブリティッシュ・ハード全盛期であって、それまでプログレやクラフトワークといったクラウト・ロックの中で、ハード・ロックの強烈なダイナミズムをもろに受けたバンドが出てきても全くおかしくなかったわけです。

前述のナンバーでの強烈なフックは、言わば英国へのドギツイ挑戦状の様なものと思われますが、彼等のオリジナリティは他の曲で見事に息づいています。

ブンブン唸るベースとタイトなドラムをバックに、ミステリアスなオルガンとエモーショナルなギター、そしてロートンの巧みなヴォーカルと、それはディープ・パープルやユーライア・ヒープがすでに確率していた手法ではありますが、圧倒的な音圧と欧州特有の翳りがこのバンドを特別なものにしている気がします。

初期スコーピオンズよりも、かなりブリティッシュ寄りですが、単なる模倣に終わっていないのはバンドの演奏力、ヴォーカリストの表現力の他に、曲そのものの構成力に優れていたからだと思います。

確かに所々に聴いた事がある様な歌メロが飛び交うのも事実ですが、それすらも飲み込んだ上でこの妖しさとカッコ良さを堪能する事を強いられる不思議な魅力がある気がします。

実際古臭さは見られず、むしろボーナス・トラックのポップ展開したナンバーの方に時代を感じてしまうくらいです。

以降の彼等はプログレ・バンドとしても認知されていきますが、ハード・ロックとしての醍醐味に溢れた本作は昨今のジャーマン・メタルの開祖とも言ってもいいのかもしれません。

2015年3月 3日 (火)

AC/DC LIVE AT RIVER PLATE

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AC/DCのライヴ・アルバムとしては10年ぶり、3作目となった2枚組で、09年の「BLACK ICE」ツアーから収録された、「ライヴ・アット・リヴァー・プレート」、入荷しました。

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すでにDVDとして同タイトル、同会場でのソフトがリリースされていて、遅れる事約1年半、CD化が突然されたわけですが、その理由は不明です。

DVDと同じ収録曲となりますが、全てが同テイクなのかも不明です。

ただCD化に際して、かなりミックスにこだわったと思われ、ブライアンのヴォーカルが前面に出て、バンド・サウンドもクリアなものとなっています。

08年に「悪魔の氷 BLACK ICE」をリリースして以来、AC/DCファンにとってはかなり充実したリリースが続き、2010年には映画「IRON MAN 2」のサントラとして、実質的なベスト盤の意味を持つアルバムを発表、更に本ライヴの映像作品に続きこのCDがとどめの一撃となったわけです。

今となってはマルコム・ヤング在籍時、そしておそらく現役復帰は考えられないであろうフィル・ラッドのいたAC/DCの最後のオフィシャル・ライヴ音源として期せずしてなってしまったため、貴重な記録という事も言えると思います。

映像ではド派手な演出、アンガスの変わらぬ動きっぷりに目が釘付けになるばかりだった気がしますが、本作のミックスの妙により、ブライアンの歌の上手さに改めて驚かされます。

スタジオ・アルバム、「BLACK ICE」でも目立っていましたが、表現力がますます冴えてきた事で、AC/DCサウンドにバラエティ豊かな曲調を更に増やしたと思います。

ライヴでは最新アルバムからのナンバーは、昔の曲と並べても違和感の無いものが選ばれているため、なかなか伝わらないかもしれませんが、声の衰えの指摘をしたい方は本作を是非聴いて欲しいと思います。

衰えたのではなく、円熟味であって、還暦を過ぎても尚これだけ歌える人の凄みにしか聴こえないはずです。

またアルゼンチンの観客の熱狂ぶりがとにかく凄いもので、当会場で三日間行われたショーで20万人を動員したという記録的な数字にも圧倒されます。
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2015年3月 2日 (月)

TYGERS OF PAN TANG WILD CAT

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オリジナルは80年作、タイガーズ・オブ・パンタンのデビュー・アルバムとなった1枚、「ワイルド・キャット」、入荷しました。

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ジャケットのインパクトも相当なものだと思いますが、80年代ブリティッシュ・メタル・ファンにとっては、欠かせない名盤の一つではないでしょうか。

当時の彼等は4人組で、まだジョン・デヴァリル、ジョン・サイクスという二人の美形ジョンが不在でしたが、以降の全盛期とは違った存在感をすでに放っています。

初代ヴォーカリストのジェス・コックスは、そのアイドルっぽい甘いマスクに似合わず、かなりパンキッシュなヴォーカル・スタイルが個性の人で、どちらかと言うとヘタウマ的な魅力とでも表現すべきでしょうか。

1曲目から疾走するN.W.O.B.H.M.の典型とも言えるリフに乗っかるヴォーカルは、投げやり、無愛想にも思える吐き出し方をしていますが、その対比が当時の彼等を特別なバンドにしていたのは確かだと思います。

女子供を寄せ付けないかの様なストイックなリフと歌メロが全編を覆っているのですが、同時代の他のバンドと違い不思議と汗臭さを感じさせないのは、この独特のヴォーカルに要因があったのだと思われます。

奇しくもアイアン・メイデンが翌年にリリースする大名盤とアルバムと同名となった「KILLERS」では、プログレッシブな展開も見せるバンド・サウンドと流れる様なギターの中で、クールにマイペースを保つジェス・コックスがなかなかカッコいいのですが、絶叫型ヴォーカリストが乱立していく時代の中では、かなり異色だったのではないでしょうか。

蛇足情報になりますが、同年にもう一方のNWOBMHMの雄、SAXONは「SUZIE HOLD ON」なるハード・ポップ調のナンバーを発表していますが、本作では「SUZIE SMILED」という曲が収録されています。

何はともあれ、ポップなメロディには目もくれず、ひたすらメタリックなリフで押しまくるバンドのスタイルは、以降の彼等の洗練されたサウンドを予見させると同時に、N.W.O.B.H.M.の熱気が最高潮であった頃の空気をダイレクトに伝えてくれます。

2015年3月 1日 (日)

ももいろクローバーZ VS KISS 夢の浮世に咲いてみな

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ロック・ファン、そしてアイドル・ファンとの間の垣根をまた取り払う事になりそうな「夢の浮世に咲いてみな」、入荷しました。

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KISSがデビュー40周年にして、彼等のキャリア初のコラボ作品として選んだのが、日本が誇るスーパー・アイドル、ももいろクローバーZというのはできすぎた話とも思えましたが、ももクロの事をあまり知らなかったため調べてみた結果、なるほど合点がいくものとして感動さえ覚えました。

徹底したエンターテイメント性、惜しみのないファンサービス、そしてド派手な衣装と既成の価値観に捕らわれない世界観は、この両者に共通するポリシーだと思います。

世代、国籍を超えたコラボ、しかも本作の場合は本当の意味で完全コラボと言えると思いますが、世界のロック・ファンはおろか、モノノフからも熱狂的な支持を受けたのは、単なる両者の人気の掛け合
わせだけでなく、ポップ・カルチャーの最新状態にアップデイトされた形として実にわかりやすいものだった事も大きいと思います。

おじいちゃんが孫を可愛くてしかたない、と似た様な感覚がKISS側(ジーンとポールにですが)にあったのも事実だと思いますが、キャラとパフォーマンスの素晴らしさにアーティストとして同調している様子がKISSの公式発言から伺えるのも、古くからのKISSファンにとっても納得のいくところにも思えます。

タイトル曲はポール、そして「SONIC BOOM」、「MONSTER」とプロデュースを手掛けてきた最新KISSの重要ブレーン、グレッグ・コリンズとの共作曲となり、ももクロの個性を殺す事なく、しかもキッスのコーラスも完全に一体化している、いかにもポール作品と言えるものだと思います。

「Rock and Roll All Nite」は訳詞ではなく、原曲のままでももクロがカヴァーした形となり、しかもバックはご本家KISSという、実に可愛くもカッコいいものとなっています。

彼女達のヴォーカルもパワフル、英語のスキルも大したものです。

後半のアレンジが新鮮で、この定番曲がカラフルに甦っているのに感激です。

そしてKISS主導の「SAMURAI SON」ですが、ももクロの「夢の浮世に咲いてみな」の英語曲と単純に割り切るには、あまりにも独自の個性が強く見られるナンバーだと思います。

現在のKISSが未だにグイグイと聴き手を引っ張っていくキャッチーさを持っているのは、20歳前後の女の子達が歌う曲をこれ程まで大真面目でロックしてしまえる度量が事も要因だと思えます。

ももクロはコーラスでそれを助長するかの様に派手さを演出していますが、「ワタシハ サムライサン」と日本語を聞かせてくれたり、オートチューン風のヴォーカル処理を施したポールの声も新鮮です。

いずれにしても日本人にとっては特に見逃せないコラボとなったわけですが、ロック史においてもこの企画は今後もっと再評価がされていく気がしてなりません。

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